以前から気になって行ってみたかった曙橋のまる富の予約が運良く取れたので会社の同僚と行ってきた。まる富は食べログで4.13、ミシュランガイド東京2019でも一つ星を獲得してるお店。多分今年の運をこの店の予約を取るのに全部使っちゃったかも(汗)。
19時の予約だったけど直前の会議が長引いてお店に着くのが少し遅れたが、お店の佇まいが素敵すぎたので小雨の中カメラを構えて撮影開始。いいね!この和な感じ。
以前は違う名前のお店だったのかな?薄っすら写ってる違う名前の店名が気になるね。
カウンターが6席、テーブルが一つ(4席)なので一回転で入れるのはマックス10人。こんなに評判も高いので予約が取りづらいわけだ。厨房まで含めてもかなり狭い空間だけど落ち着く。また女将さんの接客が素晴らしいのも居心地をよくしてくれてるのかもね。
本日のお品書き。すごくきれいな字。日付まで入っていて毎日材料によって変えているのかもね。和食料理人になるためにはまず字をきれいに書く勉強から入らないといけないね。
まず最初の一杯はビールで。サントリープレモルの写真がなぜか神々しい(笑)。照明の真下においたからか?気に入った一枚。
料理は「蛤吸」からスタート。蛤のあっさりしたきれいな味でスッキリ!なんかこれでお酒がいくらでも飲めそうなプラシーボ効果が(笑)。
日本酒を頼もうとしたら女将さんから説明があって、自分が好きなものを頼んでもいいし、料理と相性がいい日本酒をペアリングでも提供できるとのことだったのでペアリングでお願いした。自分で選んじゃうといつものものしか飲まなくなるので。
一番最初に出てきたのは若波 純米吟醸。大正11年創業の福岡の蔵元でラベルのデザインが認証的だね。初めて飲む日本酒だけどきれいな味で甘くて旨い!蔵元の説明通りの味。
お酒のコンセプトは「味の押し波・余韻の引波」。
ぐっと押し寄せる味わい、すっと引き行く余韻が、
まるで穏やかな波に漂っているかのような心地に誘います。
お酒が主張し過ぎない食中酒として。
旬菜は唐墨大根、車海老、ふぐ煮こごり、はまぐり・ウルイ酢みそ、近江蒟蒻油煮。すごくレベルの高い上品な味でこれこそ和食な感じがした。美しくて美味しい。
続いて新政 純米酒 瑠璃 2018 美山錦。これもまた初めてのお酒で特別な旨さだった。女将さんのライナップ構成の腕が半端ない!隣のお客さんが而今を飲んでてつい頼みそうになったけど我慢してよかった。
椀は雲子玉地蒸し。 鱈の白子の形が雲に似てることから雲子というと女将さんが教えてくれた。雲子のクリーミーで甘い味に山葵の風味と辛さの上に海苔の磯の香りが加わってすごく奥行きのある美味しさ。
純米吟醸 惣邑。このお酒も今日が初めて。まだまだ自分が知らない世界がたくさんあるんだな。楽しみで仕方ない。口当たりがよくて優しい甘さの上品なお味。
大将の小野寺健一さんが包丁を握ったので急いでカメラを構えた。なかなか渋くて男前!系統でいうと渡辺謙かな。女将さんも美人でお似合いでございますな。
職人の包丁さばきにはやっぱり見とれちゃう魅力がある。
お造りは鮪と細魚、のれそれ。のれそれは穴子の稚魚だとまた女将さんが教えてくれた。鮪は少し厚切りだけど柔らかくてちょうど食感を楽しめる厚さだった。これより薄かったらすぐ口の中で溶けてしまうかもね。
鰆の焼き魚。脂が乗って美味しかったし、結構厚みがあったので食べごたえがあった。酒が進むね。
続いて澤の花 純米吟醸 生。華やかでフルーティー、なんか豊かな感じ。
揚げ物も絶品だったし、一つ一つそのレベルが高くて何一つ申し分ない。美味しすぎて酒がどんどん進むわけだ。
こちらは秋田のお酒、白瀑 純米吟醸 山本 ピュアブラック。なんか洒落たデザインで格好付けてるなと思ったけどお味は確かなものだった。美味しい。
いよいよメインの肉肴、いわて南牛ヒレ肉ロースト!確かに大将の小野寺さんが岩手出身。もうこのビジュアルで美味しくないはずがない!柔らかくて甘くて最高に美味しい。もう瞬殺でございます。
食事は南部どりの炊込ご飯。米一粒一粒生きていて本当に美味しい。自分のボキャブラリーの少なさが悔しいね。もうお腹一杯だったので残りは御土産として包んでもらって家に持って帰ったら奥様が美味しいと大喜びだった。今度連れて行こう!
最後のデザートまで完璧。これでスッキリしてちゃんと締まった感じ。
いや、ほんと美味しくて次はどういうのが出るかドキドキ・ワクワクの2時間半だった。美味しい料理に旨いお酒、未だに気持ちいい余韻が残る。次はいつ行けるかわからないけどまた行けるように頑張ろう!