あ、よく寝れた。起きたのは5時前、結構早かったけど前日寝たのが21時と早く、十分すぎるくらい寝たのですこぶる調子がいい!9月後半でも北海道の朝は早い、外はもう明るくなっていた。

いつもならすぐ撤収作業にかかるけど今日は周りにテントが多くてまだ寝てる方も多かったので少しのんびりしながら湖で朝のマジックアワーを楽しむ。クッチャロ湖は夕焼けもキレイけど朝焼けも素敵。

とりあえず周りの皆さんの動きを見ながら少しずつ撤収作業にかかる。時間とともに起きて撤収を始める方が増えてきたけどだいたいライダーの方だった。皆、効率よくパパっと撤収が終わっていくけどやっぱり自分は荷物が多くて時間がかかってしまう。今度の北海道旅では荷物の数と重さを減らしたい。

6時過ぎに撤収作業が終わって知床に向かって出発!出発してすぐ24時間營業のセイコーマート枝幸店(住所に番地がない!)を見つけた。やっぱり、セコマさんすごすぎる!オホーツク海沿いでセコマ以外こんや早い時間(6時半)に朝ごはんが取れるところはないと思う。たぶん。

セコマでおにぎりを食べた後はひたすら東へと直線道路を走る。やっと自分のイメージの中のオホーツク街道が現れた。昨日の宗谷岬からクッチャロ湖までは何かしら人や車が多くて戸惑いがあった。
出発して1時間くらい走ってるけど途中出会ったのは軽トラックと大きいトラックが3台くらい。たぶん日本で一番一人に慣れる道ではないかと思う。とにかく天気にも恵まれて青い空と穏やかな海と風と一緒に秋の色に染まってるオホーツク街道を走るのは爽快で気分がいい。
すれ違う方がいたら嬉しくて手を振って挨拶したいくらいだが、ほとんど地元の方なので浮かれた観光客に見られないように冷静を偽ってそっと去って行く。この時間がたまらなく好き。
紋別で少し道が混んできたの急いでその賑わいがら逃げていく。もし昼時だったら「紋別漁師食堂」でカニ丼を食べたかったが、時間が早すぎたのでまた次回に。

サロマ湖を過ぎて常呂町に入るとグーグル先生が急に右折しろと指示を出す。どう見ても直進が合ってると思うけど…ここはグーグル先生を信じて右折してみる。道がどんどん細くなってきて不安になってきたところで急に前が開けてそこにはキレイな畑が広がっていた。なんの畑かは知らないけど畑と森、海と空のコントラストが美しい。きっとグーグル先生はこれを見せたかっただろう。
しかし、またここから4、5kmくらいフラットなダートへと導いてくれた。北海道ではグーグル先生くらいの変化球のほうが楽しいかもね。

濤沸湖のお馬さんたちも健在だった。3年前より数が増えてる気がする。北海道では日本離れした絶景が多いけどこの濤沸湖も欠かせない絶景の一つ。普通に走っててもバイクを停めて写真を撮りたくなる魅力がある。

せっかくなので斜里の天に続く道にも一応寄ってみる。斜里の天に続く道の約18kmの直線道路はすごいけど実は北海道のあちこちに長い直線道路が結構あるんだよね。この「天に続く道」というブランディングの勝利かな。この道にはたくさんの人で賑わっていた。

お昼は時間的にウトロで食べたほうがちょうどよさそうだったのでいつもの「ウトロ漁協婦人部食堂」へ。ウトロに近づくにつれ交通量が結構増えてきたのである程度は予想してたけど食堂にはたくさんの人で行列ができていた。12時とちょうど昼時だったのもあるけどとにかくこの日はウトロ・知床に人が多かった。30分くらい並んで待って店の中へ。

いつものお母さんたちが元気に働いていて嬉しかったけど今年のウニシーズンが終わっていてガッカリ。その代り知床の鮭を使った三種丼というのがあったのでそれをいただく。なんだろう?養殖の鮭とは全然違う力強さを感じる。自分がヒグマになったような気分で鮭とイクラを求める。美味しい。

今日の寝床は知床第一ホテル。チェックインは15時からだけどとりあえず荷物を預けたくて早めに行ってみた。チェックインの2時間前だったのでロビーの照明は落としてあってスタッフさんもいなくて掃除ロボットがカーペットの掃除をしていたけどそれがまるで人類が滅亡した後にロボットだけが残ってるSFのような風景。テミスの無人都市を思い出す。

軽くなったバイクで大大大好きな知床峠に飛んでいく。さっき漁協婦人部食堂でご飯食べてるときは知床峠に雲がかかってて心配したけど雲は全部去っていって綺麗に晴れてきた。嬉しすぎて上る途中でまず羅臼岳と記念写真。こんなに綺麗に羅臼岳が見れるなんて嬉しすぎる。


お!ずっと行きたくて夢でも見てた知床。目を閉じると浮かんでくるその絶景が今目の前にある!それもこんなに綺麗に見れるなんて幸せすぎる!でもいくら写真を撮ってもその美しさを写真ではなかなかうまく表現できない。その美しさを写真に収めるのを諦めてバイクにまたがって知床の峠を攻める。
あっという間に羅臼町に着いてしまってセコマで温かい缶コーヒーを飲んでまたウトロ方面へ戻る。これこそが自分の中で一番理想的なカフェレーサー。もうこれだけでも今回の北海道旅の目的は達成できたので後はボーナスステージでいいかも。もう十分すぎるくらい幸せ。
いつかは海の向こうの国後島でもバイクでツーリングしたいね。

ホテルに帰って温泉に入って洗濯して部屋でサッポロクラシック飲んでたら窓からウトロの夕陽が見えてきた。今日も夕陽が美しい。
幸せ過ぎる一日だった。
うーん、どこもかしこも素晴らしい景色ですね。お天気にも恵まれたようで、見ててホントに気持ちがイイです。大荷物積んで行った人だけの特権ですね(笑)。何ごとも体験こそがすべて!
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ありがとうございます!今回の北海道旅は天気に恵まれてほんとよかったです。ほんと幸せでした。ただ荷物は今後に向けて少し減らそうかなと思ってます^^;
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