2021北海道ツーリング9日目:羊蹄山

いよいよこの旅の最終日。今日北海道を離れると思うと朝から変な気分だ。最後の最後までしっかり楽しまないとね。

まずは朝ごはんから。

夜の「アンワインドホテル&バー小樽」のレストランも素敵だったが、朝はそれとは違う魅力がある。大きい窓からの優しい光が気持ちよくて落ち着く。高い天井と太い柱、アーチ型のステンドグラス窓は1920年代のアール・デコの影響かな?素敵で気持ちいい空間。

朝ごはんは洋食でアフタヌーンティーの形でおかわりも自由だったが、写真があまりうまく撮れてないのでコーヒーの写真に差し替える。この空間によく合う朝食だった。

本当に素敵なホテルでまた泊まって次こそバーでウィスキーやワインを飲んでみたい。

チェックアウトを済ませて、まず毛無峠へ向かった。

毛無峠は小樽市内から目と鼻の先で峠まで連続してるヘアピンを走っていると地元のライダーに愛されているスポットなのがよく分かる。ここからの夜景も綺麗らしい。

毛無から増毛を望む。薄毛の方にはすごく縁起がいいとか。実は、毛無はアイヌ語の「ケナシ(山林)」から、増毛は「マシュケ(かもめの多い所)」から由来してるらしい。今日は晴天で増毛を綺麗に望めたのでいい薄毛対策になったかもしれない。

ケツが決まっているのであまり遠出はできない。小樽から羊蹄山を綺麗に眺められる「望羊の丘」が距離的にちょうど良さそうだったのでとりあえず望羊の丘へ向かったが、この国道393号が衝撃的にいい道だった。ツーリングが楽しい道、北海道ベスト3内に入るくらい(自分調べ)。直線、ヘアピン、ワインディング、高速ワインディングを美しい自然の中で楽しめる!

こんな素敵な道にすぐアクセスできる小樽のライダーたちが羨ましい。

望羊の丘までは1時間ちょっとで、国道276号から約4kmくらい農道を走るが、道幅は狭くてもちゃんと舗装されているのでゆっくり走れば問題ない。ただ、一部ナビが間違ったルートを案内する場合があるので事前にちゃんと確認しておいたほうがいい。ちなみにグーグル先生は正しいルートを教えてくれた。

望羊の丘から眺める羊蹄山は絶景そのもので、またススキが秋の色を演出してくれた。

実は京極町にはたくさんの羊蹄山のビューポイントがあってその中でこのひまわり畑からの眺めが一番気に入った。地図には何の表記もないところだが、普通にこういう絶景が広がっているのも北海道の魅力の一つ。

ひまわり畑のすぐ隣にあるペーペナイ川からの眺めも素敵で右側の民家だけなかったら原始時代の火山のような雰囲気がある。ギャートルズにでも出て来そう。

羊蹄山を思う存分満喫した後は来た道をそのまま戻って小樽へ。やっぱりこの国道393号は楽しい。ちなみに国道393号は別名「メープル街道393」と呼ばれていて10月には道沿いに並んでいるたくさんの楓が黄金色に染まるらしい。

お昼は小樽駅の隣にある三角市場で食べることにした。小樽駅前に無料でバイクを停められる駐車場があったのでそこにバイクを停めて三角市場へ。

市場は北海道の海鮮物を中心に扱ってるお店がずらりと並んでいてたくさんの人で賑わっていた。ちょっと歩きづらいくらい。でも久しぶりに活気着いている風景を見るとなんだか嬉しい。あ、早くお店に入らないと並びそう!

ギリギリ並ばずに入れた。カウンターに一席だけ残っていたのでもし二人だったら並んだかもしれない。北海道での最後の食事はやっぱりウニ・イクラ丼!美味しいのは美味しかったが、稚内や礼文島、知床で食べたウニ・イクラに比べると味が落ちる。観光地なので仕方ない。

ご飯の後はティータイムを持ちたくて調べてみたら、「北一ホール」というお店が素敵で良さそう。

早速行ってみると北一硝子の三号館という位置づけだった。お店に入る通路が石造りの空間を石油ランプが照らしていてまるで大正時代にタイムスリップでもしたかのよう。

昔の倉庫を改造した天井が高くて167個の石油ランプが優しく照らしてるその空間は幻想的で独特な雰囲気がある。またこの空間に似合うクラシック音楽が落ち着きを齎してくれる。14時からグランドピアノの生演奏も楽しめるらしいが、行った時間が早かったので聞くことはできなかった。残念。

ソフトクリームとロイヤルミルクティーをいただく。この中では時間が優雅に流れる。

少し早かったが、あまりやることもなかったのでとりあえずフェリーターミナルへ。14時くらいだったのにもう結構待っている人が多かった。みんな充実した表情をしている。たぶん自分のそのように映っていると思う。

14時半くらいになると車とバイクの乗船のアナウンスが流れたのでバイクに戻るとワイルドに仕上がっているスラクストンがあった。素敵すぎてまた惚れ直す。もはやカフェレーサーよりはアドベンチャー・ツアラーのような風貌。

トラックの後にすぐ乗船ができたのですぐ風呂に入ってからデッキで小樽港を眺めながら北海道最後のサッポロクラシックを楽しむ。もうこの旅が終わることに少し寂しい気持ちはあるけどそれ以上に楽しい旅の想い出がたくさんある。

いよいよ船が出港して北海道を離れていく。最後の最後まで綺麗な夕焼けで見送ってくれた北海道にもう一度感謝の気持ちを送る。ありがとう!また来るからね!

船での晩ごはんは刺身定食と

八海山大吟醸。行く時も飲んだけど美味しかったのでついついリピート。やっぱり刺身と日本酒はよく合う。

一杯飲んだからか結構早い時間に寝てしまって起きたのは5時前。ぐっすり寢れたので体はすっきり。

予定時刻通りに船は新潟港に着いた。バイクの下船は最後だったのでみんなが降りるのを待ってやっとバイクの元へ。

これで2021年の北海道旅が幕を下ろした。本当に幸せな時間だったのでその余韻は長くて、まるで魂は北海道に残って体だけが戻ったような感覚が続いた。知れば知るほどますます北海道のことが好きになる。

来年も北海道に行けますように。

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