2022北海道ツーリング4日目:日本最北端

2022年9月12日(月)

窓から注がれる光で目が覚める。どこからか鳥の鳴き声も聴こえてくる。なんの鳥だろう?大きい窓から見える何気ない雑木林が今自分がどこにいるのか分からせてくれる。時計を見るとまだ5時前、やっぱり北海道の朝は早い。

何時から寝たのかはよく覚えてないけど20年ぶりに手にしたダンス・ダンス・ダンスは昨日読んだかのように詳細に至るまでよく覚えていた。残念ながらいるかホテルの部分で寝てしまったけれど。いつかまた青い星通信社に行って続きを読みたい。

朝食は7時にいただく予定だったのでとりあえず外に出てみた。空気が気持ちいい。宿の隣に白樺の林があってここが北海道ということを強調してる。なぜか分からないが、白樺の木が好き。

宿から約200mの所に紋穂内駅跡地があるので行ってみたら何も残ってなかった。除雪の妨げになるから更地にしたらしいが、なにか一つ記念になるようなものがあってもいいのでないかと思ったけどここまで駅の跡地を見にくる人ってそんなにいないか。

土手から見える大きい木を印に歩いていったら約200mくらいで土手の道が終わっていた。そこから先はJRの線路管理用の敷地らしい。

見渡すかぎり人工的なものがあまりない。人もいない。これだけ広い空間に一人でいられる。この何もない贅沢。

できれば天塩川にも触れてみたかったが、川へアクセスできる道を探せなかった。星野さんに聞いたら釣り人が使う道があるらしいけど正確にどこから行けるのかは星野さんも分からないらしい。

紋穂内橋を渡って国道のほうに行ってみるとトウモロコシ畑が広がっていて遠くに民家が見えてきた。近所のスーパーでたまに買える北海道産のトウモロコシももしかするとここから来てるのかもしれない。

宿に戻ると星野さんが朝食を用意してくれた。なんとオシャレでヘルシーな盛り付け。もう見ただけで美味しさがよく分かる。

またこんがり焼かれた食パンがたまらない。この二日間はキャンプだったのであまりちゃんとした朝ごはんを食べてなくてこういう朝ごはん嬉しい。

支度して荷物をバイクに運んでたら星野さんが宿の看板猫アオちゃんが来てるのを教えてくれた。アオちゃんは野良猫だけど決まった時間に来て食事を取って日向で昼寝をしてまたどこかに出かけるらしい。アオちゃんに会えて嬉しい。

アオちゃんと星野さんらに挨拶をしてまた流離いの旅へ。

前日来た道をそのまま戻ってまたオロロンラインへ。去年とほぼ同じ所にバイクを停めてオトンルイ風力発電所で記念写真を撮った。2023年4月から建て替えの工事が始まるらしくてこの景色を見られるのは今年が最後。

お昼はノシャップ岬の漁師の家という食堂で食べたかったが、あいにくの定休日で去年と同じく樺太食堂へ。昨日蛇の目寿司で高くてウニ丼を食べれなかった反動でなのか二段式生ウニ丼という代物を頼んでしまった。これがすごい量で名前通りにご飯の中にまたウニが一層入っていた。それなりに頑張ったが食べきれず…申し訳ない。次からは大人らしく普通のうにいくら丼食べます。

ご飯の後はそのまま稚内山林公園キャンプ場へ。ここは無料キャンプ場なのに広々して快適でトイレや洗い場も綺麗に管理されてゴミまで捨てられる!やっぱりこういう所で北海道の懐の深さを感じる。

さっさと設営を終わらせて3日間溜まった洗濯物を洗いにコインランドリーへ。美深町で洗濯したかったけど町にコインランドリーがなくてできなかった。普段当たり前と思ってることが一歩外に出てみると当たり前じゃないことが多い。コインランドリーで洗濯を回すと終わるまで約1時間かかるので宗谷岬まで行ってくるとちょうどよさそう。

まずは白い貝殻の道から。

この道はいつ来ても気持ちがよくて走ってるとその景色の綺麗さに心まで洗われるような気がする。月曜日というのもあってほぼ貸し切りでこの絶景を楽しんだ。

白い道から宗谷岬に降りていくと道の両側に広がる宗谷丘陵がまた美しい。

あっという間に日本最北端の宗谷岬まで。この白い道から宗谷丘陵を走って宗谷岬まで行くコースはいつ走っても気持ちいい。雲が多かったせいなのかサハリンは見えなかったが、まるでこの宗谷岬の主のようなカラスと記念碑との写真が撮れたのでよしとする。

稚内市内のコインランドリーに戻ったらちょうど洗濯が終わっていたので洗濯物を回収してそのまま稚内温泉童夢へ向かった。

この宗谷温泉童夢も日本最北端の温泉らしい。観光よりは地元の方が集まる憩いの場だった。仕事を終えた漁師の方が多かった。施設は少し年季が入ってるけど広々していろんな種類の風呂があってサウナまである。また露天風呂からは海と利尻島、また夕日まで見れて最高に癒やされる景色だった。

キャンプ場で焚き火がしたくて近くのニコット稚内宝来店へ行ったら薪の取り扱いはないと言われて薪を求めて稚内中を探し回ってDCM稚内でやっと手に入れることができた。稚内ではDCM稚内が一番規模が大きくて取り扱う商品も多い。

薪を手に入れるのに時間かけてしまったので晩ごはんはセイコーマートでホットシェフの月見やきとり丼を買ってきた。さすがホットシェフ!サッポロクラシックとの相性もよかった。手抜き飯でもキャンプで食べるとそれがまた別格。

ご飯の後は苦労して買ってきた薪をひたすら燃やすだけ。これだけでもこんなに楽しい。

2022北海道ツーリング3日目:羊をめぐる冒険

2022年9月11日(日)

丘と言っても山の麓、夜は結構冷え込んだ。なんで湯たんぽを持ってこなかったんだ。9月初旬といえどもやっぱり北海道は甘く見てはいけない。

夜中寒さと尿意で目が覚めたけどなかなかシュラフから出る勇気がない。しばらく我慢してたが、やっぱり尿意が寒さに勝ってしまって外に出てみたら月が綺麗だった。十五夜だったのかな?月がとても明るくて星はあまり見えなかったが、それを超える美しさだった。

それでもやっぱり寒い。

とりあえず日が登ってくるのをじっと待つしかないけど昨夜薪を使い切ってしまったことを後悔する。他のライダーの方は朝から焚き火をしながらお湯を沸かしていた。そういう所で経験の差が出る!次来たら絶対薪のスペアを用意しよう。

6時が過ぎてやっとお日様が山から顔を出す。助かった!日があるのとないのとではやっぱり気温が全然違うね。北海道は関東に比べて朝が早くて平地では9月でも5時過ぎには日が登ってきてたけど山だとやっぱり日の出が遅い。

もう少し暖かくなるのを待ってから支度を始めてキャンプ場を後にしたのが8時半。去年だともう100km以上走ってる時間だが、急ぐ必要は何一つない。

とりあえず西に向かって道道224号線を走ってると芦別辺りの田んぼは収穫シーズンで黄金色に美しく染まっていた。風に揺られてる田んぼの真ん中をトコトコと走っていくのはなかなか気持ちいい。幸せだな。

約80kmを走って最初の目的地の北竜町ひまわりの里に着いたが、そこには何もなかった。今年のひまわりまつりは8月21日までだったらしくてまつりが終わるとひまわり畑は完全伐採されるらしい。旅先でのイベントの日程や定休日などはちゃんと確認したほうがいいけどまたこれはこれで面白いからよしとする。

時間的にちょうどよかったのでお昼を食べに留萌の有名寿司屋蛇の目さんへ。11時5分くらいに着いたらもうすでに5組くらい待っていた。また日曜日というのもあって道内ライダーさんも続々と集まってきたので週末は営業開始時間の11時辺りに来たほうがよさそう。

留萌っていつも通り過ぎてよく分からなかったが、かなり大きくてびっくりした。たぶんオロロンライン沿いでは一番大きいんじゃないかな。北海道回ってると街の大きさの概念が変わってしまう。自分の場合は信号が2つ連続してあると大きい街に感じられるが、その基準からすると留萌は大都市!

そんなこと考えながら30分くらい待ってたら呼び出されて店内へ案内された。メニューには美味しそうなものがたくさんあってその中でも礼文産バフンウニのウニ丼があって喜んだけどお値段なんと9,860円!えぇぇぇぇ…。これはさすがに高すぎるのでお店の看板メニューの蛇の目ちらしを頼んだ。

蛇の目ちらしは11種類の新鮮なネタが入っていてボリュームもたっぷりあるし、美味しい。またセットのあら汁が具もたくさん入ってあっさりしてすごく美味しかったので絶対頼んだほうがいい。

ルートを考えると留萌から北上したほうがいいけどもう少しオロロンラインを楽しみたかったので南下して増毛駅へ。留萌駅もたくさんの観光客で賑わっていた。実はここに来たのはこれが初めて。いつもこの前の道を素通りしていた。

実は留萌市と増毛町を繋ぐJR留萌本線が2016年に廃線になってその2年後に開業時と同じ広さに復元されて観光名所になったらしい。なんとアイロニックな。孝子屋の甘えび汁も美味しそうだったが、蛇の目ちらしでお腹いっぱいだったので今回はパス。

増毛駅を出て来た道を戻ってまた北上。実は国道239号線で名寄方面に向かうつもりだったが、なんと開いてるガソリンスタンドがなくてしばらくそのままオロロンラインを走ることにした。まだ50kmくらいは走れるけど日曜日に営業しないガソリンスタンドが多いのでできるだけ交通量が多い道沿いで営業中のガソリンスタンドを探すことにした。国道239号線は正直に何もなくてガソリンがあまりないまま走ったら遭難しそうなので…。

しかし、オロロンラインは最高すぎる!これぞ北海道って感じ。初日美笛キャンプ場に行きたくて支笏湖に向かったが、船に降りてそのままオロロンラインを走って稚内に行くのが北海道バイク旅の定石な気がする。

やっと苫前で日曜日に営業しているガソリンスタンドを発見!そういえば去年もここでガソリン入れたような気がする。北海道に来ると普段当たり前に思ってることが実は当たり前ではないことに気付く。

いつもありがとうございます。

ガソリンスタンドを出てそのまま北上して遠別町から右折して道道119号線に。そのまま何もない道を走って国道40号線に入り天塩川に沿って進んいく。北海道で何もない道をたくさん走ってきたけどその中でもこの道道119号線と国道40号線は「何もないベスト・オブ・ベスト」かもしれない。本当に何もなくて休憩を取るタイミングも場所もなくてそのままずっと走っていくしかなかった。

やっと音威子府で道の駅を発見してドライブイン!そんなつもりじゃなかったのにここまで約100kmをノンストップで走ってしまった。トイレ休憩を取ってから出発。音威子府もそれほど大きい町ではないが(むしろ道内で最も人口の少ない自治体である)、道道119号線と国道40号線を走ってきたのでなんかすごい人の営みが感じられてほっとする。

国道40号線をそのまま南下して美深町へ。国道から左折して予約してある宿へ向かってるけどこんな所に宿があるのか不安になるくらい何もない。ナビを信じて恐る恐る天塩川にかかってるこの橋を渡る。

お!何もなさそうな所にちゃんと「TOURIST HOME & LIBRARY 青い星通信社」があった!実は美深町に行ったのはこの宿に泊まりたかったから。美深町が村上春樹の「羊をめぐる冒険」の舞台のモデルとされてることも青い星通信を通じて知った。

そして美深町はまた、小説家・村上春樹の代表作の一つである『羊をめぐる冒険』の舞台である十二滝町のモデルになった場所ともいわれています。作中ではこの架空の町について「札幌から道のりにして二六〇キロの地点である」と書かれ、札幌からの行程は「旭川で列車を乗り継ぎ、北に向かって塩狩峠を越え」、さらに「もうひとつ列車を乗り換え」て「東に向きを変えた」先にあると説明されていますが、これは札幌と美深(正確には美深町の仁宇布地区周辺)の位置関係とピタリと符合します。さらに主人公が最後に乗り換えたその列車が走るのは「全国で三位の赤字線」とされていますが、かつて美深町には“全国一の赤字線”といわれた旧国鉄美幸線が走っていました。そうした記述の一つひとつから、作者が明言こそしていないものの、十二滝町とは美深町であることは疑いようがありません。

実際に美深町に行ってみると小説の中で村人を十二滝町まで連れて行ったアイヌ青年の苦労がよく分かったような気がした。

また築70年は超えてるこの建物は元官舎で実際人が住んだのはそれほど長くなくずっと長い間放置されたらしい。にも関わらずしっかりその形が温存されたのは細かい礫を固めた石煉瓦で作られたからだそう。リモデリング時にも強度を持つために既存の構造は一つも変えずそのまま使ったらしい。またこの石煉瓦が独特な雰囲気を出していて村木春樹の小説の中にでも出てきそう。

中に入ると真正面に青い壁とカウンターがまず目に入る。「青」がこの宿のメインカラーなのがよく分かる。木と濃い青が落ち着きをもたらしてくれる。

左側には書斎があって本棚に本がずらりと並んでいて一面は全部村上春樹とその関連書籍で埋まっている。自由に本を取ってあのソファで読んでもいいし、部屋に持ち込んで読んでもいい。この宿にはあえてテレビが設置されてなくて本を読むのに最適されている。

また書斎の横に電話ブースくらいのサイズのスペースがあってより集中して本が読めるのと窓から通っていくJR宗谷本線の列車を見ることができる。時刻表もおいてあるけど踏切が近くにあってその音で列車が来るのがすぐ分かる。

2棟の建物があって北練がパブリックスペース、南練にゲストルームが集まっている。北練と南練を繋げる通路に写真家岡田敦さんのユルリ島の馬の写真が展示されている。ユルリ島も以前から気になっていたが、岡田さんの幻想的な写真を見ているとますますユルリ島への興味が湧いてきた。

水脈(みお/Waterway)、火影(ほかげ/Firelight)、風笛(かざぶえ/Windwhistle)」の3つのゲストルームがあって今回利用したのは火影(ほかげ/Firelight)でこの部屋のみダブルベッドで他の2つはツインベッドが置かれている。

部屋はそれほど大きくはないが、必要なものが適切な場所に揃っていて使い勝手がいい。また一つ一つそのセンスがよくて全体がきれいにまとまっている。

寝室は大きいダブルベッドがほぼ占めている。それにまた大きい窓があってそこからの景色と光が気持ちいい。カーペットや寝具類も全部青で統一されている。落ち着く癒やしの空間。

宿の前には美深町が運営している牧草地が広がっていて無作為に置かれている牧草ロールがいかにも北海道らしい風景を演出している。その景色が気持ちよくてちょいと出かける。

天塩川に沿ってつながってる土手がちょうどいい散歩道になっている。見渡せる所にあまり人工的なものがない。美深町の面積は672.1km²と東京23区よりも少し広いのにその人口は約4,600人らしい。人より牛のほうが多い。

宿のすぐ近くを線路が通っていて200mくらいの所にJR宗谷本線の紋穂内(もんぽない)駅があったのだが、2021年3月12日に廃止になったらしい。

紋穂内辺りを歩いて回っていたらあっという間に夕食の時間になったので急いで宿に戻る。

ディナーは洋食スタイルで基本北海道、美深町の食材を使ったヘルシーな感じの料理だった。家庭っぽさもありつつオシャレ。

このハンバーグは胡椒が効いていてご飯が進む。また同時にお酒が欲しくなる美味しさがある。

ワインリストからアルゼンチン産のピノ・ノワールの赤ワインを注文してご飯のお供に。またオーナーの星野さんがいい話し相手になってくださって一緒にワインを楽しんだ。リーズナブルなのに味も香りもしっかりして美味しい。

星野さんは神奈川の小田原出身で元東京カレンダーの編集長で広告のコピーライターでも活躍してたらしい。やっぱりこの宿のブランディングやセンス、まとまり感がすごいのは星野さんの力が大きい。

〆は山崎のハイボールで。料理もお酒も美味しくて話も弾んですごく楽しい夜だった。最高の宿を見つけてしまったような気がする。

次は冬にも来てみたい。雪に埋もれた宿で何もせずワインを飲みながらのんびり本を読んでみたい。

2021北海道ツーリング1日目:一気に宗谷岬まで

目を閉じると時々北海道の道が浮かぶ。その道端の木々のことや空、風、匂い、路面の音、それは千歳の道道16号だったり、オロロンラインだったり、知床峠の時もあるし、道道123号別海厚岸線の時もある。今まで走ってきた色んな道を思い出すが、時間とともにどんどん現実味を失っていく。今回の旅でそのふわっとしたイメージに変わってくる記憶をより鮮明なものにアップデートしなきゃ。

目が覚めたのは3時半くらいだったのかな?起きると同時に予定時刻通りに4時半に小樽港に入港するとアナウンスが流れた。急いで支度をする。そんなに散らかした覚えはないけどなんだかんだ時間がかかる。9月後半の北海道なので防寒対策をしっかりする。しかし、インナーにヒートテックまで重ね着過ぎて、車両デッキに移動するだけでも大変。またトラックが先に出てバイクはその後なので待ってる間にデッキ内に熱気が籠もって暑くてどんどん汗が流れる。早く北海道の空気が吸いたい!

やっと順番が来て、いよいよ北海道上陸!程よく冷えた空気が気持ちいい。やっと北海道に戻ってこれた。もうこれからの旅への期待で胸が膨らむ。

初日のプランはとにかく北へ!オロロンラインを走ってそのまま稚内まで行く。思う存分北海道の道を堪能したい!

ストイックに北へと走っていくとそういう思いをしているのは自分だけではないことがよく分かる。同じ船に乗ってきた方々と一緒に走ったりセコマで遭遇したりしながら一緒に北へ向う。ただ同じ船に乗って同じくバイクに乗ってるだけなのにこの連帯感はなんだろう?

最後にオロロンラインを走ったのは3年前なのに小さいことまで記憶が蘇ってくる。多分自分にとってかなり強いインパクトのできことだったかもしれない。もう楽しくて仕方がない。

3年前は天塩で国道232号をそのまま直進してしまって本当のオロロンラインを見落としてしまった。後からそれを知ってどれほど後悔したものか…やっと雪辱の時がきた!今回は細心の注意を払って天塩で左折して道道106号へ。

そこには自分が北海道で求めるものすべてがあった。走っても止まっても見渡す限りすべてが美しい。ずっとこの道を走っていたい。

オトンルイ風力発電所からもう少し北へ進んだら北緯45度のモニュメントが出てきた。これはネットでよく見るやつ。記念写真を撮ってたら同じ船で北海道にきたオフローダー乗りのお兄様がいらっしゃったので写真を撮ってあげたり撮ってもらったり。

順調に進んでノシャップ岬まで。ノシャップ寒流水族館前の広場にエゾ鹿が悠々自適に草を食べていた。いかにも北海道らしい風景が心が和む。

せっかくなので例のイルカの写真も撮ったり。

お昼は念願の樺太食堂!少し早い時間だったが、ライダーの先客がいた。よく見たら皆さん同じ船で来られた方々だった。行く方向によって初日は大体同じルートを走りがちだよね。

せっかくなので欲張って生うに三色丼を頼んだ。味はもちろんのことまたこのビジュアルがたまらない!

ノシャップから稚内市内までは近いのでご飯食べてのんびりしたのに13時に稚内に着いてしまった。稚内の旅館山一を予約したけどチェックインが16時からで早く着きすぎた。仕方ないのでとりあえず旅館に向かって女将さんに荷物の預かりをお願いした。

荷物がないだけで全く違うバイクのように感じる!身軽になってまず向かったのは稚内港北防波堤ドーム。前から行ってみたいと思いながらなぜか行ってない。昔はその下でよく野営などをしてたらしいけど今は工事をやってるのか野営できないようにしてるのか中がフェンスで囲まれてる。

その後は白い道!稚内からここまで行く道も走る楽しみがあって気持ちいいが、この白い道にはそれを上回るなんとも言えない不思議な魅力がある。北の国なのに南国のような情趣もある。

以前来た時は白い道を少し楽しんですぐ引き返したのでこの日は宗谷丘陵まで行ってみた。牧草が広がってる傾斜地と白い道、遠くに勢いよく回ってる風車たち。この非日常的な風景がたまらない。

白い道をそのまま走っていったら宗谷丘陵が広がっていた。阿蘇とも似てるこの風景が心を癒やしてくれる。

宗谷丘陵から降りていくと日本最北端の地宗谷岬が現れる。あまり人がいなかったので独り占めして思う存分セルフタイマーで自撮りを楽しんだ。普段あまりこういうことしないけど北海道ではたまにやりたくなるんだよね。何かしら自分がここにきたことを記念に残したい。

宗谷を楽しんでたらチェックイン時間になったので旅館へ。初日の宿をこの旅館に決めたのは翌日朝早く離島へ行きたかったから。しかし、他のホテルという選択肢もあったが、ここの晩ごはんが美味しくて量が多いという噂を聞いたから。

カニだけではなく刺し身や天ぷら、煮魚に稚内名物のタコしゃぶしゃぶまで白飯食べなくてお腹いっぱいなるくらいの量と美味しさだった。

それに美味しいお酒まで!男山の稚内限定最北航路!

もう初日にして最高すぎる。

2018北海道ツーリング3日目:オロロンライン

だいたいの英雄叙事詩の構造はまず主人公が逆境や苦難にぶつかってから、それを乗り越えて成長するし、またその上で偉業を達成することでカタルシスを感じるようになる。無難に成長し続けて偉くなるとなんも面白くないし、ドラマも生まれない。まぁ、自分が英雄という話ではなくて逆境が人生をいかに豊かにしてくれてるのかの話。

昨日の激しい暴雨の中、九死一生(ちょっと大げさにいうとね…)でなんとかホテルまでたどり着いてメンテンスを完了して旅を再スタートした!

今日はオロロンラインを走る。オロロンラインこそが北海道の旅を計画した一番大きい理由かもしれない。そのエグゾーティックな響きとそれに携わるたくさんの物語が私を北海道に導いたかもしれない。(ちょっと大げさにいうとね…)

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朝6時に起きてまず荷物を整理する。このゴアテックスの靴下には本当に助けられた。頭が上がらないくらいだ。まだ靴が完全に乾いてないので靴下の上にこのゴアテックスの靴下を履く。

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お世話になった小樽朝里クラッセホテル。本当しっかりしてるホテルで助かった。

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まだ雨ではなくて濃霧と言ってたけど…バイクで走ってると濡れてくる…霧雨というか普通に雨だね…とにかく走って小樽から離れる。北のほうはまだ曇りと言ってたので。

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いつのまにかオロロンラインに入ってた!ナビからは96.2km先で右折と教えてくれてる!これはしびれるね!どんだけ器が大きいんだ。もう惚れちゃう。

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坂の上から見えてくる港町が関東ではあまり目にすることがない景色。なんだろう、北海道ってちょっと遠近感が狂っちゃうところがあって、たぶん普段あまり見えないところまで見えてしまうのが原因かもしれない。

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まだ霧が濃いね。もうお日様と会いたい。

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途中寒くなったので道の駅石狩「あいろーど厚田」に寄った。結構新しい施設で人で賑わってたけどなんかみんな商売にあまり慣れてない感じが微笑ましい。

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ジャケットにキルトベストを付ける。このジャケットは今回の北海道の旅のために新調したBelstaffのCLASSIC TOURIST TROPHY JACKET。10ozコットンにワックスってどんだけ重くしてるちゅうと思ったけど北海道ではこれが正解だった!関東だったら真冬でもあまり着ないかもしれないが…

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道の駅の向かい側に厚田海浜プールというちょっとした海水浴場があったけど子ども達が海に入ってた!こっちは寒くて真冬でも着ないような服着てるのに…恐るべし北海道!

とりあえず北のほうへ進めていくと段々晴れてきてすごく気持ち良くなってきた。これこそ自分がイメージしてた北海道!オロロンライン!最高!

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途中トイレが行きたくて寄った雄冬駐車場で出会った白銀の滝。昨日の雨のせいなのかすごい迫力!やっぱり旅って一期一会ですなぁ。

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しかし、肝心のトイレは故障中…ハーレーのお兄さん曰く何年も前からずっと故障中だそう(笑)。

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代わりに雄冬漁港近くのトイレに寄ったけどテトラポットが魅力的だった。北海道に来てみたらこんなに多くの種類があるんだとびっくりしたけどこの形のテトラポットが好き。

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また北海道にはこのように木で作られた家、実際に人が住んでる家から廃墟までたくさんの木の家(正式な名称は分からない)がたくさんあるけどなんか日本よりはロシア、サハリンをイメージさせるね。海沿いに木の壁を経てた家を見ると異国感が半端ない。

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増毛町辺りで偶然見つけた海鮮レストラン「漁師の宿 清宝」。一回通り過ぎたけどなんか引き寄せられるものがあって戻ってきた。

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三連休ということもありそこそこお客さんが入ってたけど店員のおばあちゃんとおじいちゃんがテンパってて大変だなと思った。が、いくら待っても頼んだウニ丼が出てこない!30分を過ぎて確認しに行ったらなんと注文が入ってなかった!もうー!注文を受け取ったおばあちゃんが「あら、ずいぶん前に注文もらったよ」と…それって…くぅ…

もう他の店にいこうか迷ったけど他の店ってどこにあるか知らないし、30分も待ったのでもう少し待つことにした。そしたら1分くらいで出てきた。たしかにウニ丼ってそんなに調理が必要な料理ではないよね…

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出てきたウニ丼。食べ物の味ってその時の気分にもかなり寄っちゃうので正直これを美味しく食べれるかどうか自身がなかった。もうかなりいじけてるからな。

でも一口食べたら…なんとクリーミーで甘い、美味しすぎる!文句は言えないね。素直に美味しい。悔しいけど…美味しすぎる。

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オロロンラインを走っていくとインターネットで良く目にした建物が出てきた。旧花田家番屋。一応記念に写真一枚。となりの道の駅おびら鰊番屋で少し休憩した。

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途中風車を見つけて大騒ぎ。北海道で初めてみたので興奮した。跡で飽きるほど見るけどね(笑)。

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自撮りもたくさん撮ったけど肝心な風車が写ってない(笑)。

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こういう感じね。

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この日、どこに泊まるか悩んでた。第一候補がこのみさき台公園キャンプ場。結構人気のキャンプ場らしいけど三連休の最終日ということもあってガラガラだった。ここはフリーサイトで誰もいない。ここに泊まれば独り占めできる!

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普通のサイトはそれぞれサイトことに水回りがあるなんと贅沢な作り。ただ、まだ午後3時でもうちょっと行けそうだったので先に進むことにした。

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その次が河川公園キャンプ場。ここも誰もいなくて独り占めできる!しかし、みさき台公園キャンプ場から結構近くてまだ3時20分。こうなったらもう稚内まで行っちゃおう!

先に行こうと思ったのは「稚内森林公園キャンプ場」だったけど車の乗り入れができないのと丘の上にあると聞いて最終的に「道立宗谷ふれあい公園オートキャンプ場」にしたけどこれが大正解だった。宗谷ふれあい公園をぐるっと回ってフリーサイトまで。

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フリーサイトなのにちゃんとサイト番号が振られて決まったサイトが確保できるし、サイトの区分は丸く削られた芝生で区別できるようになってる。こういう方式はこのキャンプ場で初めてみたけどなかなかいいね!

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フリーサイトの近くにキャンパーズハウスという施設がある。ここにはシャワーやコインランドリ、自動販売機、テレビや電源などがあって誰でも自由に使うことができる。シャワーは無料でシャンプやボディーソープまで完備してヘアドライヤーまである。バイクでのこのキャンプ場の利用料金は500円なのにここまでやってくれるとは!ゴミも自由に捨てられるし、コインランドリーの洗剤まで無料だった!どんだけ懐が深いんだ。感謝感謝。

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このタープの設営にもなれてあっと言う間に設営完了。むしろこっちのほうが楽かもしれないね。先にすべてペグダウンしといて跡はポールを立ててテンションを調整するだけ。

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初めてのメラスティン。とりあえず米を水に浸けといて。

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近所のセイコーマートで買い出し。もうサッポロクラシックは欠かせないね。

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晩ごはんはLEE辛さX20倍カレー!

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その前にサッポロクラシックを飲む。

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火を消すタイミングを間違って結構硬い。もう一回火を入れる。キャンプめしって失敗してもなんとかなる。なんとか食える。

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カレーをかけてトッピングにうずらの卵。硬いご飯が気にならないくらい辛い!辛さ20倍は無理だな。次から10倍までにしとこう。

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月が綺麗。トルコの国旗みたいと思ったけど向きが反対だね。三日月って影の部分まで鮮明に見えるね。

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テントとタープを撮ってみたり

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星空を背景にバイクも撮ってみたり

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あ、宇宙を旅してるようだ。素敵。

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北斗七星も撮ってみたり、夜空の写真を撮って遊んでたら眠くなってしまって10時位には就寝。

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夜中2時くらいに外から物音がして目が覚めて出てみたらなんとキツネがいた!キツネは驚きもしないで私をじっと見てた。食べ物でもあったらよっこせと言わんばかりに。すごいね。こういうところまで来るんだね。(結構街に近いキャンプ場だと思う)

これが北海道か!楽しい!