2022四国九州ツーリング10日目:太宰府天満宮、平尾台、角島大橋

いよいよ今旅の最終日。楽しい時間は過ぎるのが早い。この日は旅程がそれほどないのでそんなに急ぐ必要もないのだが、6時前に自然と目が覚めてしまう。のんびり支度をして出発。

まず向かったのは太宰府天満宮。

周りに今年受験の子どもたちが多くてその合格祈願とお守りを買うために寄ったのだが、朝早い時間から多くの参拝客がいた。さすが。

ちょうどある家族が合格祈願の御祈祷を行っていたのでその後ろから参拝をしてお守りと太宰府天満宮のロゴが入ってるマークシート用の鉛筆を人数分買ってきた。やることやった後はもう神頼みだからね。少しでもいい影響がありますように。

参拝の後は高速を走って平尾台へ。平尾台は小倉南ICから10kmくらいしか離れてなくて標高もそれほど高くなかった。四国カルストのような感じではないかと心構えをしてたので少し拍子抜けしたけどアクセスがよくてラッキーだった。

同じカルスト地形でもまたその形や感じが全く違う。方向によってその景色がまた違う表情を見せてくれるので面白い。

突き当りに千仏鍾乳洞があったけど今回はここまで。

見晴台で記念撮影。やっぱりすごい。一つ一つお地蔵さんに見えるね。後残ってるのは秋吉台だけだね。来年のゴールデンウィークは山陰ツーリングか?

平尾台の次は角島大橋へ。

小月ICから高速を降りて下関の下道を約40km走って角島大橋まで行くけどこの下関の道が走ってるとすごく気持ちがよくて自然とテンションがあがってしまう。なんだろう?適切なリズム感?長閑な風景?いい天気?多分この全てがちょうどいいのかもしれない。

おおおおお!これが角島大橋か!なんということでしょう~!写真ではよく見てたけどどうせある程度盛ってるだろうと思ってた。しかし、その斜め上をいく絶景!沖縄の海にも引けを取らない。なぜ?

またこの綺麗な海の上を走るのは最高すぎる素敵な体験。風もなく天気もよくて全てが完璧だった。

橋を渡って角島をグルっと回ったらまた綺麗なビーチが現れた。その名もコバルトブルービーチ!夏はすごく混みそう。

お昼は唐戸市場で食べるつもりだったが、この南国の雰囲気に酔ってしまってこの海を見ながらご飯を食べることにした。それで入ったのが、角島総本家。お土産と海鮮丼がメインのお店だった。

店内で海鮮丼を取ってお店の後ろにあるテラス?お庭?で食べるスタイルで海の家のような感じ。天気がよくて外で食べるのが楽しい。

海鮮丼は正直に言うと観光地のあれだね。弁当のように作り置きされてるので魚の水分が飛んでしまったりして食感があまりよくない。でもまぁこれもいい経験。

また逆方向から角島大橋を渡るけどこの方向から見る海がより綺麗だね。今思うとせっかくなのでもう一回往復してもよかったかもしれない。

来た道をそのまま戻って北九州へ。やっぱり下関のこの道が好き。

高速を走ってもう一回関門橋を渡る。この関門橋からの景色も美しくて動画を撮ってみたが、カメラのアングルが低くて思うように撮れてない。

門司ICから高速を降りてオーシャン東九フェリー新門司物流センターへ。

帰りはバイクはオーシャン東九フェリーのバイクパレット便輸送サービスを使って東京に送って人は飛行機で帰ることにした。バイクパレット便は今回は初めてだったが、費用は少しかかるけど時間が短縮できてまたその利便性が高いので次回もまた使う予定だ。まだ知らされてないのかゴールデンウィークの終わりの土曜日なのにすんなり予約ができてフェリー予約より全然楽。

ただ、このオーシャン東九フェリー新門司物流センターから徒歩での公共交通機関へのアクセスが難しくてタクシーを使う必要がある。オーシャン東九フェリーの社員さんにお願いしてタクシーを呼んでもらって北九州空港へ。

相棒とはこれでしばしのお別れ。

元々スターフライヤーの夕方の便を予約してあったが、計画よりも全然早く空港に着いてしまった。予約が変更不可能なチケットだったけどカウンターのスタッフさんにダメ元で相談したら柔軟に対応してもらって次の便で東京に戻れることに。

久しぶりの飛行機にワクワクしながらフライトを楽しんだらあっという間に羽田!窓の外に慣れ親しんだ川崎の浮島が見えてきて嬉しい気持ちとともにこの旅が終わったことを実感した。

今回もまた最高の旅で未だにその余韻が残ってる。

2022四国九州ツーリング9日目:雲仙任田峠、西海橋、Stamina本舗Kaya、九十九島、割烹味美

この日は熊本から長崎に渡って福岡まで行く旅程だが、その鍵になるのが熊本から長崎島原までのフェリー。熊本発の第一便が朝の7時なので最低でも6時半までには港に着きたい。またゴールデンウィーク中は予約を受け取らないので不安が増す。東さんからはそんなに朝からフェリー乗る人いないから大丈夫と言われたけど載せられるバイクの台数は少ないはずなのでやっぱり心配。

6時にホテルを出て熊本港に向かって走ってると結構な数のバイクグループが前を走ってる。これはちょっとやばい。みんな熊本港に向かってると思われて焦ってしまう。でも目的地が違ったらしくて途中で別の道に曲がっていった。よかった。

ちょうど予定通りの6時半に港に着くとバイクは浜松からのお兄さんが一人。後から二台くらい来たけど全然余裕の台数だった。東さんが言ってた通りそんなに焦ることはなかった。

朝の第一便だからか船内の乗客もあまりいなくて合わせて10人くらいだったかな。

海の向こうの雲仙岳の存在感がすごい。まるでラスボスがいる鬼島のような雰囲気。この日のツーリングコースは長崎出身のナツさんの計画を参考にした。ナツさんに感謝。

最初に向かったのは雲仙任田峠。港から県道57号を走って雲仙岳を登って行くけどこれがなかなかの峠道でちょっと緊張しちゃうね。登りきった所で右折して任田峠へ。途中料金所で100円を払って前に進む。この雲仙任田峠循環道路もなかなかだけど一方通行なのが救い。

とりあえず眺めがよさそうな仁田峠第二展望所で休憩。やっぱり曇ってるね!今回の旅では二日目を除けば全部晴れでいい天気だったのでこのくらいは愛嬌。しかし、曇り空でもうちの相棒はカッコいい。

それでも島原市と海の向こうの熊本が綺麗に見えるのでこれ以上天気は崩れなそう。

展望台の左側に小さい山が見えて案内板をよく読んでみたらこれが平成新山だそう。そんなに新しい山って感じはしないが、結構激しい噴火でその時の発生した火砕流が有明海まで達したらしい。自然の力はすごい。

ちなみに北海道洞爺湖にあるのが昭和新山

県道210号で千々石(ちぢわ)町に抜けるつもりだったが、田代原キャンプ場の前で工事のため通行止め。結構激しそうな道で少し心配してたのでむしろよかったかもしれない。今旅初の通行止めだったのでとりあえず記念撮影。

次の目的地の西海橋に近づいて兎島辺りを過ぎた辺りにすごく綺麗な海と島の景色が見えたので動画を撮ってみたけどちょっと遅かった。これが大村湾か!

西海橋は1950年から1955年にかけて建設された日本初の有料道路橋で「東洋一のアーチ橋」と呼ばれたらしい。2020年には国指定重要文化財(建造物)に指定された西海橋。東京タワーとも近い雰囲気がするのは年代が近いからかもね。

さっき兎島辺りで見た大村湾の絶景をより見たくて西海橋公園の坂を登って展望台まで上がったのだが、位置が悪いのか絶景は確認できず。

そろそろ昼時だったので長崎県なのでちゃんぽんを食べるか佐世保が近いので佐世保バーガーを食べるか迷ったけど近さで佐世保バーガーの軍配が上がった。ちゃんぽんは今度長崎市で食べることにした。

それで向かったのがStamina本舗Kaya。色々調べてもこの店で食べれば間違いなさそう。12時をちょっと過ぎたくらいにお店に着いたけどもう長い行列ができてた。それでも裁くのが早くてこれこそファストフードって感じ。あの小さい建物の中にお姉さまが5〜6人並んで電光石火のようにハンバーガーを作っていた。一人がバンズを用意するとその上に他のお姉さまが卵焼きを載せてさらに他のお姉さまがベーコンを乗せる。あっという間にハンバーガーができてしまう。さすが!

頼んだのは一番高いスペシャルバーガー、580円!お味はペッパーとソースが効いて少しジャンキーな感じで一口食べるとまた一口欲しくなる中毒性が高い。ボリュームも結構あってお腹もいっぱい。

次は九十九島が見下ろせる展海峰へ。

少し坂を登って展望台まで歩いていくと

おお!写真で見るより全然美しくて壮観だった。少し曇ってもこんなに綺麗だったら晴れの日はもっとすごそう!パノラマ写真でもそのスペクタクルな感じが100%までは伝わらない。

さっき兎島で見た景色が上塗りされる絶景でこれだけでも長崎に行った甲斐があった。

展海峰の後は福岡へ。実は途中佐賀県も寄って伊万里辺りを走って道の駅でもあったら入って佐賀に来た記念撮影でもしたかったが、結局見当たらずそのままスルーして福岡まで行ってしまった。先程調べたら国道202号沿いに道の駅伊万里がある!たしかにその前を通った記憶もあるけどそれが道の駅だと認識できなかった。残念。

福岡での宿はホテルオークラ福岡。一休で予約をしたらダイアモンド会員特典でチェックイン時にウェルカムドリンク券と一緒に無料の部屋アップグレードまで!もう一休さんしか使いません。というわけで今旅最後のホテルが一番豪華な部屋になりました。

ディナーまで少し時間が余ったので福岡の会員制のバーアヤへ。15時から19時までは会員ではなくても入れるらしくて、福岡出身のNao-fさんのオススメがあったので行ってみた。

日本酒の種類は豊富でワインも幅広く揃えていた。最初は日本酒を一杯いただいてこの後もたぶん日本酒を飲むのでブルゴーニュを一杯いただいた。なんとグラスがザルトでオープナーもラギオールでテンションが上がった。

バーアヤから予約してある割烹味美までは歩いて。中洲の屋台もいいね。予約がなかったら屋台でとんこつラーメンもよかったけどね。それはまた今度。

ここが割烹味美。佇まいからここがいいお店なのが分かる。ここもNao-fさんのオススメ。

写真だと真面目に見える河原大将。実はすごく面白くてトークがもうお笑いレベル。しかし、料理は至って真面目。

高級食材を惜しみなくふんたんに使ったコースは最初から最後までインパクトがあって美味しかったけどまたその量が半端ない!コースが終わる頃にはもう腹パン!

また一人で食べていたら常連の方々が声をかけてくれたりお酒をおごってくれたり人情味溢れる素敵なお店だった。

2022四国九州ツーリング8日目:阿蘇、菊池渓谷、瀬の本、鮨仙八、Bar Mano

いよいよこの旅のハイライト、阿蘇での一日が始まる!

今までずっと一人で走ってたけどこの日はスラクストンそれもTFC乗りのRYOさんと一緒に走る予定。RYOさんは阿蘇を知り尽くしていてそんな彼の案内で阿蘇を回るのが楽しみすぎる!

栃木温泉旅館朝陽の朝食は6時半からなので朝早くから動きたい人にちょうどいい。ご飯を食べ終わってゆっくり出発するつもりだったのに準備が終わってみるとまだ7時半だった。待ち合わせは「城山展望所」に「9時〜9時30分」だったのでまだずいぶん早い。

でもバイクで走るには最高の天気で阿蘇の長閑な畑の間の道が気持ちいい。時間もたっぷりあるのでのんびり走りながら気になる所があったらバイクを停めて写真を撮る。

どこを撮っても絵になるね!阿蘇五岳を背景に相棒の写真も一枚。やっぱりカッコいい。

峠道をぐるぐる回って登っていくと城山展望所が現れる。標高の高い展望所から見る風景はまたその表情が違う。さっき写真を撮ったのは上の写真の真ん中の右側かもね。

展望所に着いたのは8時半と待ち合わせ時間より30分も早い。のんびり待とう。

この東京からのスーパーカブ軍団はもう雰囲気がただ者ではないのがよく分かる!あの宗谷岬のステッカーが全てを物語ってる。リスペクト。

えっ、5分しか待ってないのにRYOさんが来てくれた!それもガソリンを入れるために少し遠回りしてきたらしい。さすがすぎる。またRYOさんのスラクストンTFCは綺麗に管理されていてまるで新車のようだ。

RYOさんから軽く想定してるコースを説明してくれたけどあまり土地勘がないのでよく分からなかった。

とりあえず挨拶代わりに一緒に走り出す。スラクストンと一緒に走るのは結構久しぶりでこの同じエンジン音とリズムが心地いい。また本当にいい天気で最高のコンディションの阿蘇を100%体で感じながら走るのは最高に気持ちいい。なんて素敵なんだ。

もっとたくさん動画を撮りたかったが、ここで電池切れでこれ以上動画を撮ることができなかった。嗚呼。

最初の目的地は菊池渓谷。実は菊池渓谷を今回始めて知った。とてつもなく綺麗な渓谷でマイナスイオンが充満していた。5月もいいけど夏に行くと最高だろうね。

川も滝も岩も気も、その間にさしてくる太陽の光もそのすべてが美しい。

実はバイク用の服を着て渓谷を歩き回ったので結構暑くて水の中に入りたかったけど手で水を触って満足。冷たくて気持ちよかった。

菊池渓谷ビジターセンターで年配のお兄様二方がヤマメを焼いていたけどすごくフレンドリーで話が面白かったのでRYOさんとヤマメの塩焼きをいただく。

高千穂峡で食べたヤマメも美味しかったけど菊池渓谷で食べるヤマメも美味しい!焼き加減、塩加減も絶妙!

菊池渓谷の後、川一面が鯉のぼりで埋め尽くされてる杖立温泉へ向かったが、こどもの日ということもあって杖立温泉地区は車の渋滞が酷すぎたのでそのままスルーして瀬の本レストハウスへ。杖立温泉までの道はそれほど混んでなくて素敵な道で走る楽しさがあった。

しかし、瀬の本レストハウスまでの道も激混みだった。渋滞の原因はやっぱり瀬の本レストハウスで開いているイベントのせいだった。車もバイクもその数がすごすぎて全九洲のバイク乗りが全員集まったかのような賑わいっぷり!

KUSHITANI CAFEは初めての四国九州ツーリング時に鈴鹿PAで寄って以来3年ぶり。なんだかこの場所がすごく似合う。

店内にはHONDAのRC213V-Sというバイクとレーシングスーツが展示されていかにもバイクカフェって感じ。

暑かったのでアイスコーヒーを飲みながら休憩。次から次へと色んなバイクが入ってくるので見ているだけでも飽きない。

休憩の後はRYOさんとっておきの撮影スポットへ。

ここはTAOの丘から近い所で柵がそれほど存在感がないので草原と阿蘇五岳を背景に綺麗な写真が撮れる。まぁこの角度ではないけどこの2台のスラクストンの対比がよく出てるのでこの写真が気に入った。

お昼はRYOさんオススメのよかよか亭。昼時をずらして行ったら待たずに入れた。この写真はお店自慢のあか牛サーロインステーキ丼。阿蘇を案内してくれたRYOさんに感謝の気持ちを込めておごるつもりだったが、なんとお店が現金のみでカードが使えなくて持ち合わせがなかったので結局割り勘になってしまった。あああ、本当に申し訳ない。

ご飯の後は南阿蘇パノラマラインを走って阿蘇山上まで。頂上まで登る前に南阿蘇パノラマライン展望所で少し休憩。

阿蘇はどこで見るかによってその表情が違って面白い。

阿蘇山上広場まで上がったけどここから先は入れない。今度火口周辺の立入禁止が解除されたらまた行こう!

また草千里ケ浜も絶景だった。ほんと阿蘇は見どころが多くてなかなか前に進めない。

RYOさんと阿蘇駅まで一緒に走ってお別れ。初めてお会いするのにほんと親切に色んな阿蘇の名所を案内してくださったのにご飯も奢れずに申し訳ない。本当にありがとうございました。今度は飲みに行きましょう!

阿蘇駅からこの日の宿のホテル日航熊本までは約1時間の距離だが、阿蘇の絶景の後に混み合う市街地を走るのはなかなかキツい。ホテルにチェックインしてシャワーを浴びてからまた熊本の夜の街へ。

実はこの日熊本出身のkiyoさんが熊本で一番評価が高くて予約困難店の鮨仙八さんの予約を代わりに取ってくれた。もうkiyoさんにも感謝しかない!なのに道に迷っちゃってスタート時間に遅れてしまった。kiyoさんにも中原大将にも申し訳ない。

中原大将は見ての通りのイケメンでその雰囲気が普通の鮨職人とは全然違う。

つまみから握りへつながるオーソドックスなスタイルだけどそのクオリティがすごいし、斬新でオリジナリティとクリエイティビティに溢れてる。

流れるように握りへと。すごくリズミカルな握りでとにかく早い!

すごいスピードですごい量ですごい美味しさ!コースが終わるまで掛かった時間はなんと1時間15分!これはすきやばし次郎さん以来の速さ!全てがすごすぎてミシュラン二つ星というのも納得。

食事が終わったのが早すぎてワインでも一杯飲みたくて熊本滞在の東さんにオススメのワインバーを聞いたらゴールデンウィーク、それもこどもの日でほどんど閉まってあまり紹介できるお店がないとのことだったので諦めようとしたら、なんと東さんが奥様と自宅からワインを持ってくるので行きつけのバーで一緒に飲もうと誘ってくれた。そういうつもりじゃなかったのに本当申し訳なくて本当ありがたい。

まずは素敵なマスターのオススメカクテルからスタート。

バーマノのカクテルは綺麗で味も美味しい。

これが東さんが持ってきてくれたワインたち。普段白ワインはそんなに飲まないけどこのLOUIS JADOTのバタール・モンラッシェはびっくりするくらい美味しかった。27年間丁寧に熟成されて今まさにピークを迎えた感じでその香りもお味も最高すぎる。またFrancois Bertheauのシャンボール・ミュジニーも初めて飲むワインだったが、シャンボール・ミュジニーらしいエレガントな感じで美味しかった。

そこにまた営業を終えた中原大将が来てくれて東さん夫婦と一緒に楽しい夜を過ごせた。盛り上がり過ぎて夜遅くまで騒いでしまった。

この日はRYOさん、kiyoさん、中原さん、東さん夫婦、マスター、たくさんの方にお世話になりながら熊本で最高の一日を過ごせた。本当に皆さんには感謝しかない。

本当にありがとうございました。

2022四国九州ツーリング7日目:指宿スカイライン、枚聞神社、南九州、照島、旅館朝陽

前日薩摩半島のツーリングスポットをあれこれ探してもあまりピンとくるものがなかった。仕方ないのでとりあえず朝起きたら指宿スカイラインを目指すことにした。他はノープランで。ちなみに「指宿」を「いぶすき」と読むのを今回始めて知った。なんか可愛い。

6時くらいに起きて支度して7時にはホテルを出た。チサンイン鹿児島谷山から指宿スカイライン谷山料金所までは約5kmとすごく近い!料金所にはすでにバイクが2~3台料金を払うために並んでいた。ナンバーを見ると全部地元の方々。とりあえず指宿スカイラインを走るという選択はあながち間違ってないかも。

大きく続くカーブの高速ワインディングが伊豆スカイラインと似ている。これは走ってて気持ちいい道。まだ早い時間で他の車やバイクもあまりなかったのでのんびりと流した。やっぱりバイクって最高だね!

右側に錫山展望台を発見してすぐバイクを停めた。錫山展望台は駐車場の脇に高台を作って少し眺めをよくしたような施設でまだ登りきってない所にあって右側が山で遮られてちょっと無理矢理感のある展望台だった。それでも車で来た若いカップルが高台に登って桜島を背景に自撮りをしてたので展望台としてちゃんと機能してるのかもね。

錫山展望台から少し進むと今回は左側に須々原展望台が出てきた。ここはもう少しちゃんとした展望台で駐車場とちょっとした公園のようになっていて一番眺めがいい所には記念撮影のためのカメラ台まで設置されてるので位置を決めて一枚。

須々原展望台から見える鹿児島市と錦江湾、桜島が美しい。自分が持ってる鹿児島のイメージはこの写真に一番近いかもしれない。

指宿スカイラインまでしかプランがなかったけど走ってると気持ちよくなってしまってそのまま道なりにずっと走ったら指宿スカイラインが終わって鹿児島県道17号につながったけどこの道がまた気持ちよくて走る楽しさがある。

もうこうなったら終点の指宿まで行ってみようと走ってたら前にミニチュア富士山のような山が見えてきた!気が付いたらその山に取り憑かれたかのように山に向かっていた。

走ってたらまた山中湖のような湖が出てきたのでここで少し休憩しながらちょっと調べたらあの山は開聞岳で標高が924mの日本百名山の一つ、別名薩摩富士と呼ばれてるらしい。またこの湖は池田湖、直径約3.5km、周囲約15kmのカルデラ湖で九州最大の湖らしい。

また池田湖はイッシーのふるさとでイッシー推しが強かった。まぁこれも縁なので一緒に記念撮影。

池田湖から少し進むと立派な神社が見えたので寄ってみた。枚聞(ひらきき)神社。九州に来たら読めない漢字が増えてきたので調べてみたら、交通・航海安全や漁業守護の神さまとされていた。まさに今旅の安全を祈るのに相応しい。

また境内には神馬の像があってより親しみを感じる。枚聞神社を参拝してその御利益で今旅も事故や怪我なく無事終えることができたと思う。

枚聞神社を出てとりあえず照島に向かって北上し始めた。グーグル先生の教えのまま何も考えず南九州の茶畑の中の道を永遠に走った。お茶を焙煎する香りや藁を焼く香り、草の香りなど走っている間たくさんの素敵な香りに癒やされながら長閑な南九州の田園を楽しんだ。

朝は薩摩半島をスキップしようとも思ったけど走ってよかった。全てが愛しくて癒やされる所。

お昼は以前から行きたいリストに入ってた照島海の駅 食堂で。もうどこで見つけたのかも忘れたけど距離的にも位置的にも時間的にもちょうどよかったので行ってみることにした。

食堂に着いたのがちょうど11時、営業開始が11時半なので余裕だと思ったらすでに先客が20組以上いた!時間通りに11時半に営業が始まったけどやっぱり一巡目には入れなかった。しかし、なかなか進まないと思ったらお店の回転がすごく遅かった。12時になっても一巡目の一番最後のお客さんにはまだ料理がきてない。12時10分には新規受付終了。もし休日にこの食堂に行く方はできるだけ早めに行ったほうがよさそう。

12時20分が過ぎてやっと呼ばれて着席。いや、長かった。

頼んだのは数量限定の照島御膳。思ったよりボリュームがあってまた料理の種類も多い!

特に刺身が新鮮で美味しかった。他の料理も素朴だけど一つ一つ丁寧な作りで素材の味が生きていて美味しい。待った甲斐があった。

美味しいご飯を食べて元気が出たので照島神社に寄って参拝。またこの照島そのものがパワースポットらしいのでそのパワーをいただく。

この日の宿は南阿蘇で高速に乗らずこのように長閑な下道、農道でずっと行きたかったが、思ったより遠くてまた北上すればするほど都市も多くて水俣市辺りで渋滞に心が折れて人吉から高速で熊本まで。熊本からはまた熊本の長閑な農道を走って宿まで。

栃木温泉旅館朝陽、ゴールデンウィークの真っ最中の5月4日なのに一泊8,800円に夕食と朝食が付いているあり得ないコスパの良さですぐ予約した。旅館に着いて入り口を探して迷ってたらご主人が出てきてくれて入り口のほうに案内してくださった。また屋根の下に停めさせてくれたので雨の心配もない。

建物は少し年季が入ってたけど部屋はリモデリングで新しくてすごく快適だった。トイレが非常に広いのは多分ユニットバスをトイレのみに変えたからかもしれない。

大浴場も広々して源泉かけ流しの天然温泉で湯加減もよくてまたサウナまで付いていて最高だった。温泉に浸かってると旅の疲れがそのまま溶けていく。いいお湯だった。

夕食は肉料理がメインでボリュームたっぷりのスタミナ食でどこか社員食堂のような雰囲気がある。

それにしてもこの値段で馬刺しまで付いてくるとは!これは嬉しすぎる。美味しい。この栃木温泉旅館朝陽はほんといい宿でまた南阿蘇に行ったら泊まりたい。

鹿児島はあまり事前準備なしで行き当りばったりだったけど長閑な風景にたくさんの癒しをいただいた。

2022四国九州ツーリング6日目:都井岬、佐多岬、桜島、鹿児島

目が覚めたらもう6時。よく寝れたね。

北海道の時はいつもGO-KOTを使っていたが、今回は軽量化のためにサーマレストのウルトラライトコットラージを持っていった。しかし、これが横になるとシートがたるんで背中が地面についちゃってコットとしての役割を果たしてくれない。耐荷重が147.5kgとなっているけど快適に使えるのは大体70kg台かもしれない。それで念の為持っていったネオエアーXサーモを使ったけどこれがすごく快適でもうこれだけでいいのかもしれない。

ソロフリーサイトは全員バイク乗りでやっぱり朝が早い。今回は荷物もそんなに広げてないので撤収も簡単。のんびり荷造りをして7時半くらいにキャンプ場から出発した。

まず向かったのは道の駅フェニックス。まだ8時前なのにたくさんのライダーで賑わっていた。ほとんど地元の方で集まってるだけでもう楽しそう。

まだ売店などは営業してなかったので景色だけ楽しんだ。ここにも鬼の洗濯板があるのね。元相は青島らしいが、ここも鬼の洗濯板と呼ばれてるらしい。青島から白浜、日南海岸までこの地形が続いている。

道の駅フェニックスを出て少し走ったらサンメッセ日南の看板があったので入ってみたが、まだ営業開始前だった。公園だと思ったけどアミューズメント施設のようだ。9時半オープンらしいが、8時にもう入場待ちの車の行列ができていた。1時間半も待ってられないので今回は入り口で記念写真だけ撮って出発。

その次に寄ったのが、日南のクロネコヤマト星倉センター。前回北海道の旅で学習したのがあって今回も同じ作戦でここでまずキャンプ関連用品を先に自宅へ送った。当たり前だけど荷物が減るとバイクの動きが全然違う。またずっと背負ってた重いリュックからも開放されて快適!

ここからは身軽になって九州の道を思う存分楽しんでいく。

少し走ったらまた絶景が出てきた!道の駅なんごう。宮崎も北海道のようになかなか前に進めさせてもらえない。もうこれだけ綺麗と停まるしかない。南下して行ったせいなのかどんどん南国情趣はより強くなっていく。

極め付きはこの国道448号の串間市市木区間。この長閑で牧歌的な南国の風景には心を奪われる。永遠にこのような道を走りたいと思った。

もう少し進んだ所で現れた恋ヶ浦ビーチ。また綺麗な海が広がっていてたくさんのサファーで賑わっていた。日向や宮崎のような都会のサーフポイントと違って落ち着いた地元のような雰囲気がなお好感を持たされる。もし宮崎に移住するなら串間市市木か恋ヶ浦のようなところで住みたい。サーフィンはできないけど。

国道448号から県道36号に入って駒止の門という所で野生馬保護協力金として100円(車は400円)を支払って都井岬へ。

都井岬に向かって走っていくと右には青い海が広がって左には緑の丘にたくさんの岬馬が悠々自適に草を食べていた。綺麗すぎて非現実的にも見える風景。宮崎、すごい!しかし、残念ながらGoproのバッテリーが切れてしまって一番綺麗な所が取れてなかった。次のロングツーリングのときまでこのバッテリー問題解決しないとね。

途中何か所か駐車場があったけど道が終わる所まで行きたくて都井岬灯台駐車場まで行ったらまた絶景が広がっていた。天気もよくて最高。

都井岬灯台も存在感があって素敵だったが、暑かったので灯台まで行くのは諦めて周りの絶景を楽しみながら少し休憩を取った。5月頭なのにかなり暑くて太陽が眩しい。やっぱりここは南の国というのを実感した。

国の天然記念物の御崎馬。普段テレビとかでよく見る競走馬(サラブレット)と違ってフォルムが可愛くて親密感がある。半野生の状態らしいが、人を避ける気配もなく思うがままに行動するのがまた可愛い。

実は今回都井岬は飛ばして佐多岬に直行するつもりだったが、Twitterでチリばやしさんがおすすめしてくれたので行ったけどやっぱろ最高だった。勧めてくれたチリばやしさんに感謝!やっぱりTwitterすごい。

都井岬を出て肝属グリーンロードを走って佐多岬へ。肝属を「きもつき」と読むのを今回始めて知った。宮崎県から鹿児島県に入るとまたその雰囲気が違ってより素朴な感じがした。たぶん肝属グリーンロードという畑と畑の間にある農道を走ったからかもしれないけど落ち着きがあって好き。後、鹿児島の農村の家ってどの家も塀が立派な石でできていて驚いたが、他の所もおしゃれな家が多くて他の県より家を大事にしてる気がした。

肝属グリーンロードから国道269号に入って海沿いを走って佐多岬に向かう。思ったより距離があったけど車やバイクなど交通量が多くて休むより早く佐多岬まで行こうと先を急いだ。

ここが本土最南端の佐多岬。なぜここを目指したかというとここが本土最南端だから。それ以外なんの情報もなかったが、宗谷岬のように何かしらあると思った。しかし、何もなかった。国道269号沿いにあった食堂でご飯を食べるべきだったと後悔。

とりあえずここから桜島に向かって北上して途中よさそうな所があったらご飯を食べよう。そう思って走っていったが、今思えばもう少しちゃんと調べて行くべきだった。垂水市まで行ってもコンビニやジョイフルしか見当たらない!うーん…もう少し我慢しよう。

走っていくとどーんと桜島が現れる。イメージよりも全然大きくてびっくりした。あれが噴火すると考えると怖い。とりあえず桜島の有村溶岩展望所まで行って記念写真を撮ってみたが、逆に近すぎるとその全貌が分かりづらいね。垂水市の荒崎パーキング辺りで一枚撮っとくべきだったな。

鹿児島市に行くために桜島港フェリーターミナルへ。

桜島フェリーはまた独特なスタイルでまずこのトールゲートで料金(Paypay使用可!、大型バイク730円)を払ってそのまま船に乗り込む。

船に乗ると車もバイクも固定などせずそのまま出発する!鹿児島市までは約15分で鹿児島湾は湖のように波が大きくなかったので固定しなくていいかもしれないが、初めてだったので不安でそのままバイクに跨って自分の足で固定していた。後からフェリーの中にやぶ金といううどん屋があってそこのうどんが美味しいという話を聞いた。降りて船内を回ってみるべきだったとまた後悔。この教訓を次回の九州ツーリングにいかそう!

この日の宿はチサンイン鹿児島谷山。ゴールデンウィーク中なのにかなり安かったのでここにしたけどこの谷山という所が都心から距離があってまた埋立地の工業団地だからやすかったらしい。

それでまた周りにあまり食べる所がなかった。ホテルの1階にあるこんぴら丸というお店が一番よさそうだったので行ってみるともう行列が半端なくて最低1時間以上はかかりそうだったので断念。

それで行ったのが、餃子の王将。王将は王将だけどここは鹿児島王将と言ってみんなが知ってる餃子の王将とは違う別の会社らしい。実は餃子の王将はこれが初めてでそれがまた鹿児島王将ということで色々拗じられてるけどこの麻婆麺と餃子は普通に美味しかった。天津飯が有名らしいので今度は天津飯食べに行く。

ご飯を食べる前はお腹空きすぎて少し心が荒れてたが、満腹になったら落ち着いてきた。お店に入る前には目に入らなかった谷山緑地も心に余裕があると綺麗に見えてきた。

この日の一番大きな教訓は「腹が減っては戦はできぬ」でした。