2022北海道ツーリング

こういうのは勢いで書かないと最後まで書くのがなかなか難しい。なんとか2022年中に整理ができてよかった。

9月8日(木)

川崎市、高坂SA、新潟中央卸売市場中央食堂、新潟港フェリーターミナル

9月9日(金)

小樽港、道の駅あかいがわ、モラップキャンプ場、東千歳バーベキュー、白老牛の店いわさき、ゆのみの湯、モラップキャンプ場

9月10日(土)

星に手のとどく丘キャンプ場、十勝岳 望岳台、マイルドセブンの木、天然温泉万華の湯、星に手のとどく丘キャンプ場

9月11日(日)

北竜町ひまわりの里、蛇の目寿司、増毛駅、苫前、道の駅おといねっぷ、TOURIST HOME & LIBRARY 青い星通信社

9月12日(月)

オトンルイ風力発電所、樺太食堂、稚内山林公園キャンプ場、白い貝殻の道、宗谷岬、稚内温泉童夢、稚内山林公園キャンプ場

9月13日(火)

裏エサヌカ線、北勝水産直売店、卯原内サンゴ草群落地、女満別湖畔キャンプ場

9月14日(水)

道の駅 パパスランドさっつる、天に続く道、遠音別さけ・ますふ化場、道の駅 うとろ・シリエトク、北こぶし知床 ホテル&リゾート

9月15日(木)

知床峠、野付半島、そば処 福住 総本店、別海町ふれあいキャンプ場、走古丹、別海町ふれあいキャンプ場

9月16日(金)

春国岱、納沙布岬、かに屋 めし屋 大八、霧多布岬、厚岸漁協直売店エーウロコ、道の駅厚岸グルメパーク、スーパーホテル釧路天然温泉、天ぷら料理さくら

9月17日(土)

コッタロ湿原展望台、poppotei、砂湯、コタン温泉露天風呂、川湯温泉、川湯温泉ゲストハウス NOMY

9月18日(日)

藻琴山 展望駐車公園、北きつね牧場、三国峠、ぶた丼のとん田、六花の森、更別村サラパーク

9月19日(月)

襟裳岬、yogiboヴェルサイユリゾートファーム、二風谷コタン、二風谷アイヌ文化博物館、ゲストハウス二風谷 ヤント

9月20日(火)

支笏湖、洞爺湖、道の駅望羊中山、ホテル・アンドルームス札幌すすきの、AKI NAGAO、スローボート

9月21日(水)

きのこ王国 仁木店、ニセコパノラマライン、神仙沼レストハウス、味の大王 室蘭本店、苫小牧フェリーターミナル

2022北海道ツーリング0日目:すでに試されてる

2022年9月8日(木)

いよいよ出発の朝。前日報道ステーションを見てたらいつのまにか値落ちしていて目が覚めたらちょうど2時55分、アラーム設定時間の5分前だった。もう体がこのパターンを覚えているのかもしれない。

新潟まで行く途中に必ず一回は雨に降られたけどこの日は出発から雨で新潟に着くまでずっと雨と付き合うことになりそう。もうこれは避けられないので受け入れるしかない。幸い雨はそれほど強くない。

かなりゆっくり支度してたのに去年より11分しか差がない。頭ではゆっくりと思ってもテンションが上がって結構パキパキと動いてたかもしれない。

とりあえず新潟のフェリーターミナルに向かって出発!出だしがスムーズでふらつきが全くなくて安定感がある。荷物の積み方を少し変えたのがよかったのかな。調子がいい。

丸子橋を渡って環八を走って練馬ICへ。まずこの環八が北海道旅の最初の関門だ。朝早い時間なのに交通量が多くて何より信号が多い!早く北海道に行って誰もいない、何もないところを走りたい。

関越道乗る前にファミリーマート練馬高野台店で休憩を取る。自宅からここまで約25km移動するのに1時間もかかちゃった。もうしんどい。

関越道に乗ってからは渋滞もなく道も空いていて気持ちよく走ったが、北に進めば進むほど雨が強くなってきたのでここは安全運転で。早めの休憩を心かけて走る。

ヘルメット以外全身Gore-texで雨に濡れる心配は全くしてなかったが、何やら今回の旅のために新調したガエルネのG-Midland Gore-Texの調子がおかしい。国内にサイズがなくてドイツのFC-MOTOから入手したのに。

仕方ないので運転に気をつけて北上を続けるが、雨は一向に止む気配がない。これは参ったなー。ブーツの中が水浸しな感じ。

仕方なく大和PAに逃げ込んだ。ブーツを脱ぐと中には結構な水が…。ブーツの履き方がまずかったのかな。まぁしょうがない。

不幸中の幸い雨が止んだ。雨の後、山から立ち上がる霧が美しい。北海道に付く前にすでに試されてる感じがたまらないね。これこそバイク旅の醍醐味。

無事新潟市に着いてまず向かったのは中央水産市場。この卸売市場の無機質な雰囲気もたまらない。

今回も目当ては中央食堂。ここだけの話、実は「新潟本町 鈴木鮮魚」に行ってみたかったが、木曜が定休日だったのでいつもの中央食堂へ。

去年も頼もうとしたが、時間が20分くらいかかると言われて諦めたのど黒焼定食がその後もずっと心に残ってたので迷いなくのど黒を注文した。20分後運ばれてきたのど黒を見てビックリ!こんなに丸々と太って脂が乗ったのど黒は見たことがない!これが日本海の力か!ごちそうさまでした。

中央食堂を出てまずはガソリンスタンドに寄ってタンクを満タンに。小樽に着くのは朝の4時半、遅くても6時前には船から降りて出発するけどガソリンスタンドがやってない可能性が高いので心を平和のためにも極力新潟でガソリンを入れてる。

後は、コンビニにも寄ってちょっとした買い物をしてきた。ファブリーズメン(香りが残らないタイプ)と日経新聞。バイクウェアは旅行中は洗えないので汗の匂いはファブリーズで誤魔化す。日経新聞は…

雨で濡れたブーツを乾かすため。別に日経じゃなくてもよかったが、他はスポーツ新聞が多くてカラーだったので色が写っちゃうといやなので。さすが教養のある新聞なだけあって吸水力も抜群!

前日の台風の影響で船が新潟に到着するのが遅れたらしくて約1時間くらいディレイが発生した。まだ出発までは時間が結構あるのに待合室ではなんか心が落ち着かずソワソワするのでバイクの横で出発時間を待つ。

いよいよ乗船が始まる!バイク乗りの人たちはほぼ全員バイクに跨ってこの時を待っていた。そこからまた長いのも知っているけどね。

北に向かう船に乗り込むときと上陸するときが北海道旅において一番最初にテンションがマックスになる時だと思う。本当に北海道旅が始まったというのを実感する瞬間。

乗ったら荷物を部屋に置いてすぐさま風呂へ。そこまで急がなくてもいいと思うが、なんか癖になってる。さっぱりして気持ちいいから別にいいけどね。

乗船が遅れたので風呂から出てきたらもう1時が過ぎていてお腹が減ったのですぐ食堂へ。去年はカフェテリア式で自分で好きなものを選んで食べる形式だったのに今年はタブレットで注文するスタイルに変わっていた。コロナ渦によるDXの波なのか!(去年もコロナ渦の最中だったが…)

時代の波に呑まれながらも先ずはサッポロクラシック!船に乗ったらそこはもう北海道なので。もしかすると瓶のサッポロクラシックは初めてなのかもしれない。

頼んだのは季節のおすすめメニュー「北海道エスカロップ」。季節や限定に弱くてついつい頼んでしまう。北海道エスカロップはどこか懐かしくて衣と肉、揚げ加減にソースが絶妙なバランスでまたバターライスがすごく合う。やっぱり新日本海フェリーの食堂の料理は美味しい。

会計もセルフ。ここは大都会の住民、自信満々にバーコードを読ませてクレジットカードで決済しようとしたが、クレジットカードをどこに入れればいいのか分からず迷ってたらスタッフさんがいらっしゃって親切に教えてくれた。ちなみにカードの端末はJCBロゴの右側にある黒いやつ。もう少し存在を出張してもよさそう。

乗船してとりあえず部屋に投げといた荷物を整理して一息。この新日本海フェリーのツーリストSはすべてがちょうどいい。落ち着く。

と思っていたらまた台風が発生した!でももう旅は始まってるし、なるようになるしかない。後は運任せかな。日頃の行いがものを言う。

時間もたっぷりあるのでとりあえずサッポロクラシック。北海道に向かう船で飲むサッポロクラシックには特別な美味しさがある。北海道で飲むのとまた違うんだよね。

ロビーの窓際で陸地から飛んでくる電波を頼りにTwitterやインスタをやっていたら空が黄金色に染まってきた。かなり曇ってたけどちょうど水平線際だけ雲がなくなって陽が沈むのが綺麗に見える。また夕日が反射して波が美しく光る。その波に惚れて無心でシャッターを切り続けたら人がどんどん集まってくる。

十分撮ったので他の方に譲って後ろに下がったらまた夕日の写真を撮ってる人々のシルエットが美しく旅の感じが溢れてる。そう、もう北海道旅は始まってる。

晩ごはんは刺身盛り合わせ。ネタが新鮮で美味しい。新日本海フェリー新潟小樽間のあざれあ号の料理長は相当腕がある。何百人の食事をこれほど安定的に美味しく提供できるのって容易いことではないと思う。

美味しい料理には美味しいお酒が必要だ。和食にはやっぱり日本酒が一番合う。八海山大吟醸いつ飲んでも美味しい。

食事の後部屋に戻ってテレビを見ながらゴロゴロしてたらBSだと画面が乱れず安定的に見れるのがわかって初めてみる相撲の番組を見てたら部屋の中でも船内Wi-Fiに接続できることに気が付いた。また船内Wi-Fiも1時間ことに再接続が必要だが、そのクオリティーが悪くない。しかし、ここでiPhoneのライトニングケーブルを持ってきてないのに気づく!他のケーブルは全部持ってきたのにライトニングだけ持ってきてなかった。船内売店でもライトニングケーブルを売ってるけど全部USB-Aタイプ…持っていったMacbookも充電器も全部USB-Cタイプなので使えない。もうこれ以上iPhoneのバッテリーを減らしちゃうと色々不安なので早めに寝ることにした。横になったらすぐ意識が飛ぶように寝落ちてしまった。

明日からの北海道旅本番が楽しみで仕方ない。

2021北海道ツーリング

今回は今までと違って具体的な計画なしでの北海道旅だったが、それがこの旅に豊かさをもたらしてくれたと思う。事前にしっかり計画を立てていく旅も計画なしの旅もそれぞれのよさがある。

9月16日

川崎市、高坂SA、新潟中央卸売市場中央食堂、新潟港フェリーターミナル

9月17日

小樽港、オトンルイ風力発電所、北緯45度のモニュメント、ノシャップ岬、樺太食堂、稚内港北防波堤ドーム、白い道、宗谷岬、山一旅館

9月18日

稚内港、香深港、江戸屋山道、スコトン岬、海鮮処 かふか、沓形港、ミルピス商店、沓形岬公園キャンプ場

9月19日

鴛泊港フェリーターミナル、白い道、宗谷岬、エサヌカ線、クッチャロ湖畔キャンプ場

9月20日

セイコーマート枝幸店、濤沸湖、天に続く道、ウトロ漁協婦人部食堂、知床峠、セイコーマート 富士見店、知床第一ホテル

9月21日

知床食堂、野付半島先端、摩周湖第一展望台、摩周湖第三展望、和琴半島湖畔キャンプ場

9月22日

道の駅 あしょろ銀河ホール21、ナイタイ高原牧場、十勝牧場、豚丼のぶたはげ 本店、WINE SHOP INOUE、HOTEL MUNIN FURANO

9月23日

マイルドセブンの丘、札幌2りんかん、キッチンファームヤード、幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば、レイクサイドヴィラ翠明閣

9月24日

ポロピナイ、soup curry mog mog、ニセコパノラマライン、神仙沼レストハウス、神威岬、アンワインドホテル&バー小樽

9月25日

毛無峠、望羊の丘、三角市場、北一ホール、小樽港、新潟港

2021北海道ツーリング9日目:羊蹄山

いよいよこの旅の最終日。今日北海道を離れると思うと朝から変な気分だ。最後の最後までしっかり楽しまないとね。

まずは朝ごはんから。

夜の「アンワインドホテル&バー小樽」のレストランも素敵だったが、朝はそれとは違う魅力がある。大きい窓からの優しい光が気持ちよくて落ち着く。高い天井と太い柱、アーチ型のステンドグラス窓は1920年代のアール・デコの影響かな?素敵で気持ちいい空間。

朝ごはんは洋食でアフタヌーンティーの形でおかわりも自由だったが、写真があまりうまく撮れてないのでコーヒーの写真に差し替える。この空間によく合う朝食だった。

本当に素敵なホテルでまた泊まって次こそバーでウィスキーやワインを飲んでみたい。

チェックアウトを済ませて、まず毛無峠へ向かった。

毛無峠は小樽市内から目と鼻の先で峠まで連続してるヘアピンを走っていると地元のライダーに愛されているスポットなのがよく分かる。ここからの夜景も綺麗らしい。

毛無から増毛を望む。薄毛の方にはすごく縁起がいいとか。実は、毛無はアイヌ語の「ケナシ(山林)」から、増毛は「マシュケ(かもめの多い所)」から由来してるらしい。今日は晴天で増毛を綺麗に望めたのでいい薄毛対策になったかもしれない。

ケツが決まっているのであまり遠出はできない。小樽から羊蹄山を綺麗に眺められる「望羊の丘」が距離的にちょうど良さそうだったのでとりあえず望羊の丘へ向かったが、この国道393号が衝撃的にいい道だった。ツーリングが楽しい道、北海道ベスト3内に入るくらい(自分調べ)。直線、ヘアピン、ワインディング、高速ワインディングを美しい自然の中で楽しめる!

こんな素敵な道にすぐアクセスできる小樽のライダーたちが羨ましい。

望羊の丘までは1時間ちょっとで、国道276号から約4kmくらい農道を走るが、道幅は狭くてもちゃんと舗装されているのでゆっくり走れば問題ない。ただ、一部ナビが間違ったルートを案内する場合があるので事前にちゃんと確認しておいたほうがいい。ちなみにグーグル先生は正しいルートを教えてくれた。

望羊の丘から眺める羊蹄山は絶景そのもので、またススキが秋の色を演出してくれた。

実は京極町にはたくさんの羊蹄山のビューポイントがあってその中でこのひまわり畑からの眺めが一番気に入った。地図には何の表記もないところだが、普通にこういう絶景が広がっているのも北海道の魅力の一つ。

ひまわり畑のすぐ隣にあるペーペナイ川からの眺めも素敵で右側の民家だけなかったら原始時代の火山のような雰囲気がある。ギャートルズにでも出て来そう。

羊蹄山を思う存分満喫した後は来た道をそのまま戻って小樽へ。やっぱりこの国道393号は楽しい。ちなみに国道393号は別名「メープル街道393」と呼ばれていて10月には道沿いに並んでいるたくさんの楓が黄金色に染まるらしい。

お昼は小樽駅の隣にある三角市場で食べることにした。小樽駅前に無料でバイクを停められる駐車場があったのでそこにバイクを停めて三角市場へ。

市場は北海道の海鮮物を中心に扱ってるお店がずらりと並んでいてたくさんの人で賑わっていた。ちょっと歩きづらいくらい。でも久しぶりに活気着いている風景を見るとなんだか嬉しい。あ、早くお店に入らないと並びそう!

ギリギリ並ばずに入れた。カウンターに一席だけ残っていたのでもし二人だったら並んだかもしれない。北海道での最後の食事はやっぱりウニ・イクラ丼!美味しいのは美味しかったが、稚内や礼文島、知床で食べたウニ・イクラに比べると味が落ちる。観光地なので仕方ない。

ご飯の後はティータイムを持ちたくて調べてみたら、「北一ホール」というお店が素敵で良さそう。

早速行ってみると北一硝子の三号館という位置づけだった。お店に入る通路が石造りの空間を石油ランプが照らしていてまるで大正時代にタイムスリップでもしたかのよう。

昔の倉庫を改造した天井が高くて167個の石油ランプが優しく照らしてるその空間は幻想的で独特な雰囲気がある。またこの空間に似合うクラシック音楽が落ち着きを齎してくれる。14時からグランドピアノの生演奏も楽しめるらしいが、行った時間が早かったので聞くことはできなかった。残念。

ソフトクリームとロイヤルミルクティーをいただく。この中では時間が優雅に流れる。

少し早かったが、あまりやることもなかったのでとりあえずフェリーターミナルへ。14時くらいだったのにもう結構待っている人が多かった。みんな充実した表情をしている。たぶん自分のそのように映っていると思う。

14時半くらいになると車とバイクの乗船のアナウンスが流れたのでバイクに戻るとワイルドに仕上がっているスラクストンがあった。素敵すぎてまた惚れ直す。もはやカフェレーサーよりはアドベンチャー・ツアラーのような風貌。

トラックの後にすぐ乗船ができたのですぐ風呂に入ってからデッキで小樽港を眺めながら北海道最後のサッポロクラシックを楽しむ。もうこの旅が終わることに少し寂しい気持ちはあるけどそれ以上に楽しい旅の想い出がたくさんある。

いよいよ船が出港して北海道を離れていく。最後の最後まで綺麗な夕焼けで見送ってくれた北海道にもう一度感謝の気持ちを送る。ありがとう!また来るからね!

船での晩ごはんは刺身定食と

八海山大吟醸。行く時も飲んだけど美味しかったのでついついリピート。やっぱり刺身と日本酒はよく合う。

一杯飲んだからか結構早い時間に寝てしまって起きたのは5時前。ぐっすり寢れたので体はすっきり。

予定時刻通りに船は新潟港に着いた。バイクの下船は最後だったのでみんなが降りるのを待ってやっとバイクの元へ。

これで2021年の北海道旅が幕を下ろした。本当に幸せな時間だったのでその余韻は長くて、まるで魂は北海道に残って体だけが戻ったような感覚が続いた。知れば知るほどますます北海道のことが好きになる。

来年も北海道に行けますように。

2021北海道ツーリング8日目:ニセコパノラマライン

昨夜はベッドに入ったら秒で意識がなくなって目が覚めたらもう朝6時だった。温泉のおかげなのか起きるとスッキリして体が軽い。いい宿に泊まった甲斐がある。

朝ごはんは7時半からなので散歩がてらに支笏湖を見に行く。

残念ながらまだ濃い雲がかかっている。少し明るいところもあるので晴れてくるとは思うが、多分すぐには厳しそう。それでも早朝の支笏湖は美しい。

支笏湖湖畔園地をぐるっと回って支笏湖展望台まで行ってみたかったが、山線鉄橋が再塗装作業で通行止めになっていたので諦めて支笏湖神社で参拝してきた。また支笏湖に来られますように。

宿に戻ると我がスラクストンが出迎えてくれる。もうすっかり馴染んでいていつもの正位置に停められてるように見える。やっぱり昨夜も雨が降ったらしいが、下屋のおかげで全く濡れてなかった。ありがたい。

いよいよ朝ごはんの時間。昨夜は暗くてあまり見えなかったが、レストランからの湖の眺めも素敵だった。ディナーも夏だったら支笏湖の夕暮れの絶景を堪能しながら食事ができるかもしれない。

ご飯は炊きたてで湯気だけでもう美味しい。実際食べてみると美味しすぎてびっくりした。ちょうどいい粘りと硬さ、甘くて美味しかった。初めて食べる感じだったのでスタッフさんに聞いたら「ほしのゆめ」という米だと教えてくれた。気に入った。

おかずも美味しくて気づいたらご飯もおかずも全部食べてしまった。いつもなら朝ごはんはそれほど食べないのに、美味しすぎた。

朝ごはんの後にもう一回温泉に入ってから支度をしてチェックアウト。本当にいい宿だった。また機会があったらぜひ泊まりたい。冬もいいかもしれない。

このまま支笏湖を離れるのは勿体ないのでとりあえずポロピナイへ。まだ朝早い時間だったのに人がいた。仲良し家族が微笑ましい。

支笏湖の水は本当にキレイ。晴れるともっと透明に近い青に輝く(なんだか村上龍っぽい…)。水質は2018年まで11年連続日本一だったらしい。

名残惜しくて国道453号を行ったり来たりとしながら2021年の最後の支笏湖を楽しむ。

支笏湖には癒しで溢れている。この道を走るだけでも色んなものが浄化されていく。行きたくないが、もう行かないと。

支笏湖から国道453号で洞爺湖を目指す。国道453号は美笛川に沿った形で作られてるので適度にワインディングがあって鬱蒼としてた森があって走ってると楽しい。美笛峠を超えながら支笏湖に最後の挨拶をした。また来年も来られますように。

洞爺湖に着いたのが10時半。洞爺湖に寄ったのはスープカリーが食べたかったから。ネットで調べると千歳空港内以外は洞爺湖の「soup curry mog mog」さんの評価が高かったので洞爺湖に決めた。

11時の営業開始時間に合わせてお店に入ると強面のサンドイッチマンのようなお兄さん二人が優しく迎えてくれた。この二人が切り盛りしているらしい。話してみるとすごく優しくてやっぱり人は見た目で判断してはいけない。店内も個性的で、綺麗に整理されていて、丁寧だった。

頼んだのは季節限定メニューのベーコンとキノコのスープカリーとラッシー。辛さを0から20まで選べられる。聞いてみると結構辛いらしいので2(ピリ辛)を選んだが、それでも辛かった。2でこんなに辛かったら20はどんな味だろう?少し辛いけどスパイスが絶妙なバランスで具材ともよく合って美味しかった。ボリュームもたっぷり。甘いラッシーがよく合う。ごちそうさまでした。

スープカリーの後は今日のハイライト、ニセコパノラマラインへ。

昨日と一昨日の天気の悪さを補うためなのか最高の空をプレゼントしてくれた。これだけ晴れたらどの道を走っても楽しそうなのに今走っているのは北海道一のワインディング・ロードのニセコパノラマライン!

もう最高すぎて言葉が出ない。思わず鼻歌が出てしまうほど。ニセコパノラマラインはこれが3回目で、1回目は記録的な強雨で死ぬかと思ったし、2回目は雨こそは降らなかったけど曇りだったが、3回目にやっとニセコパノラマラインの真骨頂を見たような気がする。

この道、楽しすぎる。

ニセコパノラマラインに来たら必ず寄るのがこの「神仙沼レストハウス」。3年前に土砂降りから助けていただいた御恩を忘れられない。建物も外観工事が綺麗に終わってより格好よくなっている。店長さんも元気そうで何より!

まだスープカリーでお腹がいっぱいだったのでデザートとして神仙ソフトクリームメロンを頼んだ。店長さんがメロンがまだ熟成してないと心配してたが、普通に全然美味しかった。

休憩の後は神威岬へ。これほど天気が良ければ念願の積丹ブルーも拝見できるかも。

ニセコパノラマラインを降りて共和町に入ったら遠くに海が見えてきたが、それがビックリするほど青くて綺麗だった。これが積丹ブルーなのか!期待に胸が高鳴る。

神威岬に向かって国道229号を走っていると左側に広がっている海が綺麗すぎて前に進めるのが難しいくらいだった。この二日間悪天候の中で頑張ったのをこの海が全て償ってくれているかのように感じた。

いよいよ神威岬!坂を登って行くとススキが広がっていた。しかし、雲が多くなって風も結構強い。これはもしかすると…

秋の神威岬は息を呑むほど美しくて素敵だったが、雲と風のせいなのか完璧な積丹ブルーは体験できず。でもこれでまた神威岬へ行く理由ができた。

神威岬の後は国道229号で小樽に向かったが、余市辺りから交通量が増えて道路工事もたくさんやっていたので小樽まで思ったより時間がかかってしまった。

やっとの思いで今日の宿「アンワインドホテル&バー小樽」に到着。このホテルは、歴史と伝統があるホテルが現代の感覚とデザインで洗練されたブティックホテルとして蘇ったのが小樽らしくて素敵だったので予約した。

北海道で初の外国人専用ホテルとして昭和6年(1931年)に建築された「旧越中屋ホテル」。戦時中は将校クラブとして陸軍に、戦後は米軍により接収された歴史を歩み、小樽市指定歴史的建造物、経産省「近代化産業遺産群33」にも指定された歴史的建造物が、数年の月日を経て再生。

このホテルのブランディングとデザインが思ったよりも素晴らしいものでファサードから心に訴えるものがあった。チェックインは必要な手続きのほとんどをウェブで済ませて対面接触は鍵の受け渡しくらいに最小限に減らしているのもよかった。

部屋もこのホテル全体のデザイン規則の中で綺麗にまとめられている。決して広くはないが、必要なものは全て揃えていて快適。

渋滞の中でかなり汗をかいたので先ずシャワーを浴びて着替えたら結構リフレッシュできた。元気が出たので小樽散歩へ出かける。

小樽はこれが3回目だが、ちゃんと見て回るのはこれが初めて。人が少なかったので小樽運河の魅力もゆっくり歩きながら満喫できた。こんなに贅沢(?)な小樽散歩ができるのも今年が最後なのかもしれない。

ホテルに戻るとエントランスホールにある素敵なバーが出迎えてくれる。バーカウンターで一杯飲みたいところだが、バーの営業やレストランでのアルコール類は提供してなかった。残念。

晩ごはんはどうしようか迷ったが、正直にまだ疲れも残ってたので外出せずホテルのレストランで済ませた。カジュアルなイタリアン・レストランでアペタイザー、メイン、デザートをそれぞれ頼んだ。料理は美味しかったが、ここにワインが一杯あったらより美味しかったかもしれない。

食事の後は部屋に戻ってサッポロクラシックと2021年北海道での最後の夜を楽しんだ。