2022四国九州ツーリング2日目:土砂降りと鮨いの

前日は盛り上がりすぎて12時くらいまで飲んでしまったような気がする。お酒も、ビールとワインに日本酒…何本飲んだのか覚えてないくらい。またnovetelさんの素敵な古民家で一晩世話になってしまった。

あれだけ飲んだのに翌日割と普通に起きられてあまり残ってない。多分いい人たちと楽しく飲んだからかもしれない。奥様が入れてくれた美味しい自家焙煎のコーヒーを飲んでnovotelさん夫婦に挨拶をして二日目の旅程を始める。

朝からずっと雨だったけど服やバッグ、靴など全部防水対応がされてるのでそれほど心配はなかった。ただ出発するとメガネが曇ってくる!近くのコンビニに寄って曇り止めメガネクリーナを買って拭いたが、その効果は限定的でやっぱりあまり視野がよくない。困ったな。北海道のときはどうしてたっけ?

とりあえず高速に乗る前に最後のコンビニで少し休憩。高速に乗ったら言葉通りにもう後戻りできなくて前に進むしかないからね。色々試してみたらシールドをカッチリ閉めずに雨が入ってこないレベルでほんの少し隙間が開くように閉めると外から空気が入ってきて曇らないのを発見した。北海道のときも絶対こうしてたハズなのにこういうのも忘れてしまうね。歳のせい?

和気ICから山陽自動車道に乗ると雨あしが強くなってきた。走ってるスピードもあるのでより強く感じる。こんな雨の中でもしまなみ海道を走ってみたくてナビのルートをそのように設定してたのにグーグル先生がルートを変えるようにしつこく促してくる。一回はアラートからこのまま行くとボタンを押したけど二回目アラートが出てきたときは放置してたら勝手にルートをしまなみ海道ではなくて瀬戸大橋を経由するように変えてしまった。

結局土砂降りの中で瀬戸大橋を渡るのだが、なかなかハードな経験だった。雨も怖いけど何より海風が怖すぎる!風に押されて隣の車線ギリギリまで流されてしまう。また雨に濡れてる橋の床版の金属つなぎ目はめっちゃ滑る!これは恐怖でしかない。とりあえずハザードランプを入れて4~50km/hくらいで風に逆らいながらゆっくり走る。約10km、橋を渡り切るまで生きた気がしなかった。

松山に向かってひたすら高速を走る。約3時間休憩なしに土砂降りの中を走ったら袖などの隙間から雨が少しずつ流れてくる。それに残念ながら2回の北海道ツーリングと1回の四国九州ツーリングで活躍してくれたBelstaff Endurance Bootsの防水神話が幕を下ろしてしまった。もうブーツの中がびしょびしょで気持ち悪い。雨から逃れたい一心で走りすぎてしまったのかもしれない。反省。

疲れきった所で現れた豊浜SAに吸い込まれるかのように入った。ちょうど雨も弱まったので濡れた所を拭いて少し休むつもりだったけどうどん専門店を発見してそのまま入ってうどんを注文した。そう、豊浜は香川だった!今回の旅で香川うどんは諦めてたのにこれはラッキー。休まずここまで走った甲斐があった。

本場の讃岐うどんはしっかりコシがあって弾力があって美味しい。さすがうどん県の讃岐うどん!

また2時間を走ってやっとこの日の宿、ANAクラウンプラザホテル松山に到着。こういう悪天候の中だとちゃんと泊まれる宿が決まってるだけでも元気が出るね。

とりあえずチェックインしてシャワーを浴びたら生き返った。岡山の日生から松山までの約240km、そんなに長い距離ではないけど土砂降りの中だとなかなか堪える。

旅に出て二日目なのにもう洗濯物が結構溜まってる。また荷物を減らすためにそれほど服を持ってこなかったのでこまめに洗濯をする必要があった。ホテルにコインランドリーがなかったので散歩がてらに大街道へ。高知にはレトロな可愛い路面電車があったが、松山の路面電車は色んなバリエーションで観光訴求のために使われているらしい。街もキレイに整理されていてその中を歩くだけでも楽しかった。

夜はまた二番町の鮨いのさんへ。知らなかったけど松山の二番町って新宿の歌舞伎町のような所でかなり賑わっていた。そのど真ん中に鮨いのさんがあった。東京でも名前が知られていていつか行ってみたい鮨屋だったので今回のツーリングの旅程に入れてしまった。予約は約1ヶ月前に。

つまみから始まって握りにつながるオーソドックスなスタイルだけどそのつまみの内容がクリエイティビティ溢れてクオリティーもかなり高い。後、その量も!猪野大将の心遣いが伝わってくる。

コース開始から1時間10分が過ぎてやっと握りがスタート!

猪野大将が握る鮨はその大きい体とは裏腹にすごく繊細できめ細かい。またその真面目な人の良さが伝わってくる。多分東京ではこの値段でこのクオリティーを実現するのはかなり難しいと思う。土砂降りの中を5時間走った甲斐があった。旅先でこのような素敵な料理が食べられて幸せ。