タグ: ボーヌ

  • EP060 See you in Bourgogne

    1月の石田さん、大木さんとの新年会でこの旅の計画を話しながらブルゴーニュで一緒にワイン飲みましょうと話してたが、それが本当に実現できた。シベリアやモンゴルの過酷な道を走る時にこの約束がすごく励みになってその逆境を乗り越えられた。実は今ブルゴーニュに来ているのも石田さんの出張の時期に合わせるためだった。

    18時半に待ち合わせ場所のLa Maison du Colombierに行ったらちょうど同じタイミングに石田さんが来てくれた。もう嬉しくて仕方ない。実はロマネ・コンティのぶどう畑で会う約束だったが、私がフライングして先に行ってしまったのでセレモニー(?)なしでワインバーで会うことに。

    石田さんのワインに対しての姿勢はいつも真剣!あの分厚いワインリストを隅から隅までチェックして

    オーダーしたのがこのドメーヌ・デュジャックのロ・ド・ラ・ロッシュ2016。デュジャックは自分もかなり好きな造り手でよく飲んでたので懐かしい。まずはこの一本で乾杯。注ぐ瞬間からエレガントな香りがたまらない。

    素敵なワインを飲みながら旅の話で盛り上がる。この時間が楽しくて嬉しくてたまらない。本当に頑張った甲斐があった。

    一軒目でのウォーミングアップが終わって向かったのは

    日本人がやっている正真正銘の和食屋bissohへ向かった。あまりちゃんとした和食を食べれてない私を配慮して石田さんが予約してくれたお店。もう期待で胸が高鳴る。

    カウンターに座ってすぐ目に入るワインのボトルがここがブルゴーニュの和食屋ということを認識させてくれる。和食とワインっていつぶりだろう?たまらない。

    シェフは寡黙で料理に集中している姿が渋い。この方が作る料理が美味しくないはずがない。

    まずは刺し身の盛り合わせ。マグロの鮮度がよくて薄らと光っている脂がたまらない。

    マグロには赤!昨日に続き今日も大好きなドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ。それもシャンボール・ミュジニー レ・クラ2014!日本ではもうレ・クラを置いてあるお店がほとんどないのでこうやって飲めるのがすごく嬉しい。さすがブルゴーニュ。

    続きはサーモンのたたきと

    ふきのとうの天ぷら。フランスにもふきのとうがあるんだね。食材の鮮度がよくて調理も完璧でもう美味しくて酒が進む。

    次のボトルはジャック・フレデリック・ミュニエのシャンボール・ミュジニー レ・フュエ2016!ルーミエにミュニエまで!ワイナリーが隣同士だった話で盛り上がっていたらシャンボール・ミュジニーの両巨匠のワインを同時に飲めるとは!

    石田さんのワインに対しての姿勢はいつも真剣!その二。さすが本職の方。あ、グラスがザルトなのも嬉しい。

    次にいただくのはお鮨。もう最後にいつ食べたのかも覚えられないくらい遠い昔のように感じる。久しぶりのお鮨は本当に旨くて口に入れたら溶けて一瞬で無くなっちゃう。美味しすぎる。

    こんなに美味しい料理と一緒にルーミエとミュニエをこの旅で楽しめるとは!石田さんには感謝しかなくて頭が上がらない。東京に戻ったらしっかり恩返ししないとね。

    最後はちゃっかりデザートまで。

    いい人たちと美味しい料理に素敵なワインを飲みながら楽しい話で送る時間は最高すぎる。贅沢な夜だった。

  • EP059 Enjoy the Beaune

    珍しくなんの予定のないオフの日だった。この旅がオフの続きだが、完全に休むというのはこの日が初めてかもしれない。その開放感が素晴らしくてこれからはもう少し余裕を持って旅を続けたい。

    ほぼ毎日バイクに乗っていたのでこの日はバイクに乗らず一日過ごすつもりだったが、天気が良すぎてまたバイクに跨ってしまった。グランクリュの道を一往復。ディジョンまでは約40kmで往復80kmはちょうどいい距離だった。道はほぼ直線だがぶどう畑とブルゴーニュの村々を観賞しながら走るのはなかなか楽しい。

    宿に戻って着替えてボーヌの街へ。少し涼しくなって散歩にちょうどいい。

    角を曲がると素敵なバーが目に入った。横を流れているLa Bouzaise川がまるでちゃんと設計した庭のようでその景色を眺めながら優雅にワインを楽しんでいる人たちも素敵すぎたのでその仲間に加わりたかった。

    入り口もまた素敵で入りやすい。シティセンター近くのお店は賑やかすぎてあまり入る気にならないんだよね。このくらいがちょうどいい。

    グラスの赤ワインをお願いしてボーヌの午後を優雅に楽しんだ。何もしないこの贅沢な時間がたまらない。

    夕飯の時間になったので近くのレストランに行ってみた。開店時間に合わせて行ったが、急に雨が降ってきたのでみんな慌てていた。店内よりもテラス席が多かったから雨が降るとその対応が難しそう。

    落ち着くのを5分くらい待っていたらやっと席に案内してくれた。料理のメニューは一枚だけだったが、ワインリストは一冊の本。またそのワインリストが充実していて東京の高級店のリストのような感じだった。その中からルーミエのモレサンドニ2020を選んだ。ルーミエの2019、2020ヴィンテージはプレミアムが付いてモレサンドニさえなかなか手に入らないのにここでは気軽なお値段で飲める!

    まさにボーヌで求めたことができて本当に嬉しかった。ふらっと入ったお店で好みのワインを気軽に飲める。もう最高すぎる。

    ルーミエのモレサンドニ2020はすごく綺麗な色をしていてその香りと風味もすごい。もう開けた瞬間からそのパワーが溢れ出ている。

    料理も素晴らしくてワインとの相性もバッチリ。それもそのはずがワインをメインにコースを構成しているからね。

    デザートまで完璧で申し分ない。全部食べ終わるまで2時間半くらいかかったが、最後のワインの開き方も最高で一人で一本を一滴も残さず綺麗に飲み干した。

    この一日でボーヌで求めた全てのことが叶ってすごく嬉しい。また明日はもっと楽しいことが待っている。

  • EP056 Beaune

    昨夜は隣のテントの子どもの夜泣きと鳥の鳴き声であまりちゃんと寝れてないけど朝起きるとそれほど辛さを感じない。多分キャンプの楽しさが勝てるだろう。

    それでも起きたのが結構早い時間だったので湖辺に散歩しに行った。やっぱり湖畔でのキャンプは独特な魅力がある。特に朝のこの時間が好き。

    全部同じ形の大型テントが並んでいたのでこれはキャンプ場が設置して貸しているものだと思ったら違った。テントそれぞれ別のオーナーがいて常設で別荘のような使い方をしているっぽい。人がいないテントにも家具や冷蔵庫などそれぞれ違う生活用品が置いてあった。いくらかは分からないけどこれはまたこれで使い勝手がよさそう。またこのキャンプ場がチューリヒ市内から近いのもあるのかもね。

    アルプスから流れた水なのかな?都心から近いのに水質がよくてすごく綺麗。

    昼間は30℃に近く暑かったが、夜になるとかなり冷え込んだ。やっぱり湖が近いからか?そういう時はモンベルの寝袋が優秀で役に立つ。またHelinoxのコットも。ヒルバーグのStaikaも。みんな大きいし、重いし、嵩張るけど一回慣れてしまうと他のでは物足りなさを感じてしまう。

    周りが起きるのをある程度待ってから支度を始めた。キャンプも一泊だけだと楽しさと大変さの帳尻が合わないんだよね。次は最低でも2泊くらいはしたい所だが…。

    支度が終わってキャンプ場を出たのが9時半。思ったより時間がかかってしまった。

    フランスに向かう途中ガソリンを入れるために高速道路のガソリン・スタンドに寄ったらそこは日本のような巨大サービスエリアがあってスイスらしいお土産屋と飲食店などが並んでいた。バーガーキングもあったが、量がヘビーだったのでカフェへ。

    カフェラテとクロワッサン。最近の朝ごはんはこのくらいの量がちょうどいい。コーヒーマシンがなかなか立派だと思ったらさすがコーヒーも美味しい。

    バイクに戻ったらドイツから観光に来ているお母さんから声をかけられた。ナンバープレートを見て気になったと。今回の旅のことを色々話したら応援してくれた。こうやって声をかけていただくと結構励まされる。またこうやって人と話すとそれも嬉しい。

    チューリヒからまず向かったのはディジョン。Ducati Dijonに行くためだった。実は一週間前くらいにエンジンオイルとチェーンを交換したいとメールを送ったが返事がなかったのでとりあえず行ってみることにした。エンジンオイルは前回変えてからもう4,000km近く走っているので早く変えたい。

    しかし、残念ながら今は対応できるリソースがなくて後日でも1ヶ月半後くらいになりそうというのでとりあえずオイルフィルターだけ購入して店を後にした。とりあえず他のバイク屋でお願いしてみよう。

    何ヶ所かディジョン市内のバイク屋を回ったが、どこもダメでやってくれる所がなかった。諦めて宿に向かおうとした時にこの方々が声をかけてくれた。彼の名前はフィリップさんでライダーでありながらハンググライダーも大好きで日本の神奈川にも日本のハンググライダー団体からの招待で行ったことがあるらしい。自分も神奈川から来たという話をしていたら結構盛り上がった。彼にエンジンオイルの交換をしてくれるお店を知らないかと訪ねたらいくつか知っているので付いてきてと。

    彼と彼の彼女と一緒にいくつかのお店を回ってやっとやってくれるお店を見つけた。しかし、時間も遅く他の作業もたくさんあるので明日午前8時にきてくれれば対応するよと。もうお店の方にもフィリップさんにもフィリップさんの彼女にも感謝しかない。

    やっぱりこういう偶然な出会いこそが旅の醍醐味だと思う。

    問題も解決できたの軽い気持ちでボーヌに向かって走っていたら…ジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニー、モレ・サン・ドニ、ニュイ・サン・ジョルジュ、ヴォーヌ・ロマネなどなどワインボトルのラベルでしか見たことがなかった村が続々と出てきてずっと続くぶどう畑に鳥肌が立てきた。もうこれは聖地巡礼!それもまだ始まってもないのにこんなに嬉しいとは。

    今日は通るだけだから落ち着いて自分。

    今回の宿はAirbnbでボーヌの中心街から近いアパートを借りた。そもそも予約可能なホテルがあまりなかったので選択の余地がなかった。メインストリートから一つ奥に少し入った所にあって静かで過ごしやすそう。周りにレストランもあるのでご飯にも困らなそう。

    アパートは2階の一室で入ると大きい前室があって光で満ち溢れていた。こういうのをパティオというのか?

    伝統的な作りの家をリノベーションしたようで古いものの良さと新しいものの良さを上手く混ぜ合わせた感じ。特に窓からの光が気持ちいい。

    壁もベッドを白を基調に清潔感あって素敵。

    また窓からすぐバイクが見下ろせるし、何かあった場合でも盗難防止ロックからの音ですぐ分かると思う。ボーヌは駐車に関してはかなりゆるくて路駐が基本のようだ。家の前にちょうどいい感じにバイクが一台停められる空間があってよかった。

    ボーヌ市内には大勢の観光客で賑わっていた。だからホテルが取れなかったかもね。またホテルがそれほど多くないのかもしれない。

    街並みも古さをそのまま持っていてヨーロッパの他の都市のような綺麗に作り直した感じではなくて、またそれがいい。

    夕方ののんびりした雰囲気と光が気持ちいい。

    ボーヌでの初日は家の前にあるレストランで取ることにした。隣にバイクを停めさせてもらっているお礼も重ねてね。路地裏の小さいお店なのにお客さんで大変混んでいた。ちょっと遅かったら入れなかったかも。

    とりあえずシャンボール・ミュジニーのハーフボトルと炭酸水を一本。実はスティルウォーターを頼んだが、あまり英語が通じずこれが来てしまった。もうしょうがない。

    鶏ガラスープに野菜中心のスープをいただいてから

    メインのステーキ。お肉の味がしっかりしていて弾力あって力を感じる一品だった。ジョゼフ・ドルーアンのシャンボール・ミュジニーでは力不足を感じるが、ボーヌで飲んでることだけで1.5倍くらい美味しく感じている。

    もう明日からのブルゴーニュでの生活が楽しみで仕方ない。