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  • 菊次郎の春

    春の気配が感じられる土曜の朝、なぜか海が見たくなって久しぶりにブロンプトンに跨って小さい旅に出た。

    在宅勤務になってから昼ごはんを食べてから鶴見川を散歩するのが一つのルーティンになっていたが、昼休みの時間は限りがあるのであまり遠くまでは行けなかった。流れていく川を見ながらいつかは川沿いを走って東京湾まで行ってみたいと思っていた。

    たぶんこのままずっと走れば海まで行けるだろうと。

    実はブロンプトンを買ったのは8年前だけど今まであまり乗ってなかった。

    購入して間もない時からタイヤの空気がすぐ抜けてしまうので、自転車屋に持っていったら「ブロンプトンってもともとそういうものだ」と返されて自分もそれを信じてしまって(フレームに空気入れも付いているし…)しょうちゅう空気を入れないといけないこと(出先とかでも)がダルくてだんだん乗らなくなった。長年オブジェのように廊下においてあったが、ある日ふっとタイヤとチューブを変えるともしかすると空気の抜け方が変わるかもと思い、ブロンプトンの専門店を探してタイヤとチューブの交換、ついでにキックスタンドまで付けてもらった。8年前はブロンプトン専用のキックスタンドがなかったのにもう何種類も専用スタンドがあってびっくり。

    タイヤとチューブを交換してから空気が全く抜けない!もうちょっと早く試してみたらよかった。この8年間がもったいない。

    絶好調のブロンプトンで川堤を走っていくとたまにこのように端の下を潜るような道があって楽しいが、夜はちょっと怖いかもしれない。

    鶴見川沿いは思ったよりもレトロな感じで昭和で時間が止まっているかのような場所が多かった。特にパチンコ屋周辺はたそがれている年配のお兄さんたちが多くてそのような雰囲気を醸し出しているのかもしれない。

    そのままずっと走れば海まで行けると思ったのに残念ながら鶴見川河口干潟で道は途切れていた。一般道で行けば大黒海釣り公園までは行けなくもないけどなんだか面白そうにないので国道1号経由で家に帰った。

    短い中途半端な旅だったが、たくさんのことを感じて刺激の多い素敵な時間だった。