前日Ducati RigaでHarijsさんがタイヤにヒビが入っているので近いうちに変えたほうがいいとアドバイスしてくれた。まだ7,000kmくらいしか走ってないのに…モンゴルの道がそれほど厳しかったのかな?聞いてみると空気圧の設定が高すぎてそれが原因でヒビが入ったらしい。Ducatiの指定空気圧はピレリの対するものでMotozはより低い空気圧が望ましいらしい。知らなかった…。とりあえずこの日はリトアニアのカウナスまでに移動したが、やっぱりタイヤのヒビ割れが気になってあまり楽しく走れなかった。
カウナス周辺でバイク用のタイヤがあるお店をGoogle Mapsで検索するとたくさん出てくるか本当に扱っているのか好みのメーカーやモデルがあるのかが分からない。実はエストニアでSimカードを購入しようとしたが、Google Mapsで販売していると表示されていたお店が全て販売してなかったので鵜呑みはできない。
そこでFacebookのHorizons Unlimited Motorcycle Adventure Travellersグループに自分が残した投稿にカウナスの近くのマリヤンポレに住んでいるŽilvinas PreikšaさんがカウナスのBIKEPARTS.LTというお店がMOTOZのタイヤを扱っていると情報を寄せてくれた。自分もそこでMOTOZのタイアを購入したらしい。これは信頼できる。

BIKEPARTS.LTは朝10時から営業開始だが、着いたのが9時40分とちょっと早すぎた。着いてみるとオフロード専用バイクメーカーのGAS GASのディーラーでもあった。これならまた確率が高まる。ドアは開いているようだったので恐る恐ると中に入ってみた。とりあえず在庫だけでも聞いてみよう。


中にはGAS GASのバイクとオフロードヘルメット、ブーツがたくさん並んでいてここがいかにオフロード専門のバイクショップなのかを証明しているようだった。

他にも店名通りたくさんのバイクパーツが陳列されていた。

優しそうなお兄さんが声をかけてくれたのでバイクのタイヤを探していると伝えるとタイヤのコーナーに案内してくれた。お!MOTOZのタイヤが置いてある!希望は今履いているタイヤと同じTRACTIONATOR ADVENTUREだったが、それは在庫がなくてその代わりTRACTIONATOR RALLZがあったのでそれを買うと伝えて交換作業も一緒にお願いした。

すると早速ピットのほうにバイクを移動して作業を開始してくれた。まだ営業時間の前なのにね。

こちらがその優しいお兄さん、Žilvisさん。作業に入ると先ほどの優しい表情から変わって職人の表情になった。なんかオーラが違うと思ったらこちらのオーナーの方だった。社員もたくさんいたのに社長自ら作業を担当してくれた。


作業の手際がよくて丁寧で早い。やっぱりできる男は違う!にもかかわらずMOTOZのタイヤは固くて専用機械を使っても大変そうだった。

しっかりホイールアライメントまで調整してくれてもう完璧だね。

作業中のŽilvisさんからブレーキパッドももう寿命だから変えたほうがいいと言われたのでそれも一緒にお願いした。もうこれで足回りは万全だ。お店に入って作業が終わるまでかかった時間は全て1時間半!本当に手際がよくてスキルも高い。素晴らしいご対応にもう感謝しかない。本当にいいお店だった。
BIKEPARTS.LTを教えてくれたŽilvinasさんがリトアニアのバイクで走ると楽しいワインディング・ロードとちょっとしたTETコースを案内してくれると言うのでタイヤ交換作業の後に待ち合わせ場所のマリヤンポレまで。

ŽilvinasさんはDucatiのムルティストラーダ1000dsに乗っていていかにもバイク乗りって感じ。

また体格が大きくて力も強そう!まだ朝から何も食べてなかったのでŽilvinasさんと挨拶しながらガソリン・スタンドでホットドッグとコーヒーをいただいた。腹が減っては戦ができぬ。
まずは綺麗な森の中を走っていく。景色もよくて走りやすい道だと思っていたら
ますます森の中へ。早速履いたばかりのMOTOZのTRACTIONATOR RALLZの性能を試すチャンスがきたと思って楽しく走っていたら…

深い砂に足を取られて転倒してしまった。粒子が細かくて柔らかい海辺にあるような砂だったのでよりコントロールが難しかった。でも大丈夫!Žilvinasさんがいるからこんなに荷物をたくさん積んでいる重いバイクでも二人ならこのまま起こせる。この後もやっぱり砂場で足を取られて合計3回も転倒してしまった。3回目はさすがのŽilvinasさんもはぁはぁ言って大変そうだった。自分も汗だくになって大変だったが、アドレナリンが出まくってすごく楽しい。この荷物がなかったらより楽しかったと思う。次もしこういう機会があったら荷物はどこかに置いといて行こう。
また途中転けて起こす動画をGoproで抑えたが、尺をちょっと長めに撮っていたらその動画だけファイルがおかしくなって読み込めなかった。残念。
実際にはアップダウンが激しい道だが、Goproの動画だとなめらかでそうでもないように見えてしまう。
また森の中へ入って林道を走り回った。やっぱりこういう道は一人では厳しくて最低でも二人で行ったほうがいいね。Žilvinasさんのおかげで本当にいい経験ができた。もう楽しすぎる。
そこからまた広くとフラットなオフロードに。この道はモンゴルでよく見る洗濯板のような状態だった。何かの条件が重なると洗濯板のようになるのかもね。ここも結構揺れながら走ったが、Goproが綺麗に補正してくれている。


アドベンチャー遊びを終えてマリヤンポレに戻って遅めのランチ。リトアニアの伝統的な飲み物とスープを頼んだが、これがまた衝撃的な味とすごい色をしていた。Žilvinasさんはあまりオススメしてなかったが…これも経験!
ランチの後もŽilvinasさんがポーランドまで行く普通の国道ではない地元の人しか知らない綺麗なワインディング・ロードを案内してくれた。リトアニアも菜の花が満開していてその中を走るのがすごく楽しい。
また絵に描いたような綺麗なワインディング・ロード。誰かがバイクが楽しく走るためにわざわざ作ってくれたかのような楽しい道だった。
楽しく走っているともうここはポーランド!もう楽しすぎるのだが!何この道。友だちとツーリングに来ると最低でも3回は往復するらしい。分かるわ。本当に素敵な道だった。

奥さんに怒られながらもポーランドの深い所まで案内してくれたŽilvinasさん。彼にも感謝しかない。もし日本にきたらその時は自分がちゃんと案内すると約束した。関東なら道志みちと伊豆スカイラインかな。
ちなみに自分の背が184cmだが、それでも小柄に見えるほどŽilvinasさんは大きかった。昨日のDucati Rigaでも感じたが、リトアニア、ラトビア、エストニアの方々身長が高くて私くらいがちょうど平均身長のよう。

Žilvinasさんと分かれてまたポーランドの田舎道をのんびりと走ってビャウィストクまで。みんなポーランドの道はつまらないと言っていたが、Žilvinasさんが教えてくれた道は長閑で綺麗な景色の楽しい道だった。ただ、楽しみすぎてちょっと遠回りしてしまってビャウィストクに着くのが遅かったので市内観光は諦めて宿の近くにあるポーランド料理のお店へ。

遊びに疲れた体にポーランドのビールと

本日のスープをまずいただく。スタッフさんが色々説明してくれたが、ポーランド語でよく分からなかった。でも優しい感じで美味しい。

こちらはポーランド風餃子ピェロギ。中身を選べられたので仔牛の肉にした。中身がしっかり詰まっていて甘味があって美味しかった。ロシアのペリメニとも違う。

こちらが今日の宿。多分この旅で一番豪華な部屋だと思うが、かなり大変だった。実はBooking.comでアパートタイプの部屋を予約したが、ホストと連絡が着かずチェックイン情報を貰えなくて宿の前でずっと待つ羽目になってしまった。メッセージを見ない、電話も出ない。Booking.comに電話してこういう状況なのでキャンセルしたいと伝えたらこのタイミングでキャンセルすると費用がそのまま発生するのでしばらくホストからの連絡を待ってほしいと。仕方ないのでホストに電話をかけ続けたらやっと電話に出てきてくれた。寝起きなのか状況があまり分かってないらしくてとりあえず5分待ってほしいと言われたので待っていたらなんと車で本人が来た。私が予約した部屋が水が出なくて今使えない状態なので他の部屋を案内すると。あ、もう。疲れてすぐ休みたいのに…。しかし、またそれを断るとその後の手続きや新しい宿の手配が面倒なので他の部屋までにバイクで5分くらい走って移動した。そこは高級マンション街で見るからに高そう。で、この部屋に案内されて60ユーロを要求された。Booking.comでカードで支払いが完了したと思ったら現地払いだったらしい。もう。持っている現金が40ユーロしかないと粘ったらホストも渋々とまけてくれたが、そこまでも結構大変。またそのホストはちょっと輩な感じで女性一人の旅でこういうシチュエーションになると色々厳しそう。
いい部屋を安い値段で泊まれたのはよかったが、こういうアパートタイプの宿を予約する時はAir B&Bのほうがいいかもしれない。ホストの管理がしっかりしているからね。
まあトラブルも旅の醍醐味!