また正確な2時間差の時差ボケで夜中3時に目が覚めた。しかし、外はもう明るい。昨日も我慢できず21時に寝てしまったが、その時に明るかったので最近空が暗くなっているのも見てないような気がする。それでブログの更新、毎日ブログの更新ができているのは時差ボケのおかげ。
今日の目的地はサンクト・ペテルブルク。モスクワをスルーした分、サンクト・ペテルブルクはちゃんと見ておきたかったので少し早めに着くように朝5時半にホテルを出た。トヴェリからサンクト・ペテルブルクまでは約550km。だけどほぼ制限速度130km/hの有料高速道路区間なので時間は4時間半とそれほどかからない。
出発した時から霧があったのだが、進めば進むほど濃くなってくる。今までロシアの内陸を走っている時やモンゴルの時も峠以外は霧がなかったのでこれはもう海が近い証拠だね。そういえばトヴェリにはカラスのようにカモメがたくさんいた。
昨日走ったモスクワ環状線のA-113は最近できたばかりでパーキングエリア以外にガソリンスタンドやカフェなどがあまりなかったらしい。今日走るモスクワとサンクト・ペテルブルクを繋ぐ有料道路のM11は歴史もあってそういう施設がしっかりしていて調べてみたらちょうどいい所にガソリン・スタンドがあったのでだいたいどこでガソリンを入れるかチェックしておいた。が、濃い霧のせいで表示版を見つけるのが遅くて通り過ぎちゃいそうだったのでとりあえずパーキングエリアに入ってナビを目当てのガソリン・スタンドにしてから行くことにした。

パーキングエリアに入ってバイクを停めたら一本の白樺が霧の中でその存在感を光らせていた。神々しい。自分を撮ってくれと声をかけられているようでカメラを取り出して一枚と。ロシアの東部にくると白樺もそれほど大きい木はなくて若い木が多い気がする。それほど管理されてなさそうな森でもね。

パーキングエリアもまだ霧の中にいてその雰囲気が幻想的。これからは海の近くもよく行くのでより霧に会う確率が高まるかもね。それより魚が食べたい。海の魚。刺し身に日本酒も飲みたいな。こうやって海外をずっと旅していると日本がいかにいい国で素晴らしい国なのかがよく分かる。ヨーロッパに行けばちゃんとした和食の店はあるのかな?
霧の中を2時間くらい走っていたら霧がなくなってきたが、その代わりに雨が振ってきた。北海道でも感じたが、霧と雨はあまり両立できないんだよね。たぶん空気中の水蒸気が集まって霧になるのだが、雨になるともう水蒸気ではなくなることなだと勝手に思っている。
このくらい雨だったら全然平気。モンゴル北西部の激しくて変化の多い天気を経験してからは天気であまり動揺しなくなった。そういう意味でもやっぱりモンゴルはすごい!いつか今回の反省点を踏まえて再チャレンジしたい。

目当てのガソリン・スタンドに無事着いて給油をしてからちょっと休憩。ここは本当にサービスエリアっぽくなっていてしっかりしたマートとイートインスペースが付いていた。まだ海外で日本のサービスエリアのような施設はまだ見たことがない。ヨーロッパのほうに行けばあるのかな?海老名SAが恋しい。

朝早い時間だったが、店内にもたくさんの人で賑わっていた。

コーヒーだけにするつもりだったが、ホットドッグが美味しそうだったのでついでに頼んでしまった。写真にはピックルスも入っていたが、もらったものにはない…。その代わりにポテトフライが。まあしょうがない。
サンクト・ペテルブルクに近づくといい感じに腫れてきた。気温も20℃近くまで上がって暖かい。これならもう一回洗車しても大丈夫そう。またすぐ汚れるだろうけど都市にいる間は少しでも綺麗にしてあげたい。

道沿いに車のディーラーがたくさんある所にいい感じのセルフ洗車場があったのでUターンして入ってみた。以前カザンでセルフ洗車場の使い方を教えてもらったので意気揚々に入ったのだが…。

ここはまた機械が違う種類のもので全てがロシア語なのでまた分からなくなった。водаが水なのしか分からない。困っていたらその様子を見ていたDaniilさんが流暢な英語で助けが必要なのかと聞いてきたので使い方を教えてほしいと言ったらステップバイステップで丁寧に教えてくれた。彼も自分の車の洗車をしていたのに申し訳ないし、有り難すぎる。それに英語まで!ロシアに来てから英語の偉大さがよく分かった。日本に戻ったらもっと勉強しよう。

DesertXが綺麗になって気分もさっぱり。しかし、タンクのガソリンのシミは全く落ちないね。他の汚れはそれほど気にならないのにガソリンのシミはすごく気になる。次回エンジンオイル交換する時にメカニックに相談してみよう。
お昼前にサンクト・ペテルブルクに着いた。市内に入るとそこはもうヨーロッパ!今までのロシアの都市とそのレベルが全く違う。これはテンションが上がるね。

まずはホテルのチェックインから。ロシアのホテルはチェックイン時間より早く着いてもだいたいアーリーチェックインさせてくれるので本当に助かる。今回の宿はizzzi hotel。清潔感があってリラックスできるいいホテルだった。日本の1Kアパートのような小さいキッチンも付いていて使い勝手もいい。

シャワーを浴びて着替えたらサンクト・ペテルブルクの雰囲気を満喫するためにすぐ外に出た。もう雰囲気はロンドンやパリ、ジュネーブなどに比べても遜色ない。

また雲が少し多めだがそのお陰で青い空とのコントラストが素晴らしい。

また道にはたくさんの人!ロシアでこれだけ人が多いのはまだ見たことがない。まるで銀座を歩いているような感じ。

オベリスク・ゴロドゥ=ゲロユ・レニングラドゥ。オベリスクは1985年に経てられたらしい。意外と最近だね。ロシア国旗がたくさん飾られてあるのは戦勝記念日のイベントの残りなのかな?ウラジオストクからサンクト・ペテルブルクまで陸路で走ってきたが、ロシア国内ではあまり戦争の雰囲気や影響を感じない。みんなあまり意識しないようにしているのかな?戦争の話や話題になったことも一回もない。

ホテル近くにあったウラジーミルの生神女大聖堂。工事中だったが、足場の間に見える建物が印象的だった。

街角でおじさんが塩に漬けた魚を売っていた!やっぱりここは海に近いんだね。あ、美味しい魚料理が食べたい。一応この辺の日本料理屋を調べてみたが、どれも怪しくてちゃんとした和食を食べれるお店はなかった。居酒屋でいいので、いや、居酒屋がいいのでどっかあってくれ。
もしヨーロッパでちゃんとした和食のお店の情報を知っている方がいたら教えてください。

サンクト・ペテルブルクには印象的で素晴らしい建物が多くてこういう建物を飾る彫刻にも力が入っていてそのディテールが素晴らしい。

こういう景色はまるでヨーロッパ。

運河にはたくさんの遊覧船が行き来していてまたその客引きの人たちも多い。やっぱりここは観光地。

綺麗な町並み。

ロシア美術館。入ってみたかったが、あいにくの休館日。残念。

ここはあの有名な血の上の救世主教会。教会の前には浅草寺並みにお土産屋がたくさん並んでいたが、売っているものはなんでもいい感じでロックスターのTシャツや日本のアニメのグッズまで売っていた。こういう緩さもロシアっぽくていいね。

市内にはもっと素敵な建物や歴史的建造物が多くあったが、ここで雷と雨が振ってきたのでホテルに急いで戻った。久しぶりの観光客モードが楽しくてちょっとウキウキしすぎたかもしれない。
ホテルで寛いでいたらヒョンデさん夫婦から連絡が入った。今日サンクト・ペテルブルクからエストニアに渡る予定だったが、途中またサンクト・ペテルブルクに戻るので晩ごはんを一緒に食べようとお誘いを受けた。彼らもサンクト・ペテルブルクがよっぽど気に入ったらしい。

待ち合わせはホテル近くにあるヒップスターなお店、FRANK。この辺にこういうヒップなお店が多くて若者が集まるエリアらしい。

店内も洗練されていて若いお客さんで賑わっていた。

入ってすぐヒョンデさん夫婦も来てくれて早速注文。注文を手伝ってくれたスタッフさんはカザフスタン出身でちゃんと英語が喋れて注文が楽。カリフォルニアに親戚が住んでいていつかはそっちで住みたいらしい。タトゥーがたくさん入っていて顔中ピアースもいっぱいで街であったら少し怖そうだが、優しくていい人だった。

相変わらず可愛くてラブラブなヒョンデさん夫婦。今行ってしまうといつサンクト・ペテルブルクに戻れるか分からなかったのでその惜しみをなくすために急遽滞在を3泊延長したらしい。やっぱりいい街なんだよね。






いい人たちと美味しい料理に楽しい時間。またサンクト・ペテルブルクで楽しい思いでが一つできた。いつかまたサンクト・ペテルブルクに行きたい。