Prologue : It’s Time for a New Adventure

ちょうど10年前の2013年。会社は言葉通りロケットのような勢いで成長を成し遂げていて全世界中に事業を拡大していた。その時、自分はコンテンツ・クリエイティブとデザインの責任者として現地でのマーケティングとローカルコンテンツ確保やオリジナルコンテンツの制作のために世界中を飛び回っていた。台北、バンコク、ニューデリー、モスクワ、キーウ、メキシコシティー、サンパウロ、ブエノスアイレスなどなど20カ国以上、距離では地球を四周くらいしたと思う。

その中でもインドでの滞在が一番長くて全部合わせると約5ヶ月くらいはいたと思う。そのほとんどはムンバイのTaj Lands Endに泊まって日中は連携先のオフィスを回って会議したり、仕事をしたりしてそれ以外はホテルの部屋や会議室で仕事、オフの日も基本ホテルの部屋で休むのが日常だった。

これはどの国に行っても同じパターンで、あまり治安がよくない国が多かったので会社の仕事で、出張で行ってる身としては万が一でもトラブルを起こしたくなかった。その国の首都や大きい都市のある程度しっかりしたホテルに泊まって向こうの会社のオフィスで会議や仕事をする、少し違いがあってもそれは日本にいるのと本質的にそれほど変わらなかった。

ムンバイのホテルでケーブルテレビから一昔前のマーベルのヒーロー映画が放送されるのを楽しみに待ちながらも心のどこかで本物の冒険を夢見ていた。それがどういうものかは分からないけど出張とは違うものを。

ムンバイ滞在中にホテルのチャイニーズレストランでいただいたフォーチュンクッキーの中から出てきたおみくじに書かれた文章がとても気に入ったので今でも大事に持っている。これを持っているとなんだかその漠然とした夢が叶う気がしたから。

Your “impossible” dream may become a reality.

それから10年間その夢を実体化するために色んなことにチャレンジしてきて今その夢がようやく実現しようとしている。とりあえず来月自分のバイクと一緒に日本から韓国へ、韓国からロシアへ行くフェリーのチケットを確保した。

まだ夢を実現するこの旅の具体的な計画は立ててないけどロシアの広大な大地、モンゴルの草原と砂漠、パミールハイウェイ、シルクロードを走ることを考えるとワクワクが止まらない。

2022北海道ツーリング9日目:コッタロ湿原展望台と弟子屈、川湯温泉

2022年9月17日(土)

朝から天気予報通りにしっかりと雨が降ってきた。こういうときは当たらなくてもいいのにね。ホテルで雨が弱まるのをチェックアウト時間ギリギリまで待って出発したけどバイクで走るとあまり差が分からない。

とりあえず釧路湿原に向かって北上するが、朝の渋滞にハマってしまって市街地を抜けるまでが大変。そうか、土曜日だからみんな出かけてるのか。釧路市湿原展望台辺りをすぎるとやっと空いてきて信号もないので快適に走れるようになった。が、また雨が強くなってきてる。

最初の目的地はコッタロ湿原展望台。釧路市湿原展望台は2018年初めて北海道に来たときに行ったので今回は違う展望台に行ってみたかったので釧路湿原をぐるっと回ってコッタロ湿原展望台へ。

道道243号線から道道1060号線に入ってしばらく走っていくとどんどん山奥に入っていく。道がどんどん細くなってアスファルトもボロボロで森も鬱蒼として熊でも出てきそうな雰囲気になってきた!雨まで降って心細いけど誰もいない。やっとの思いでコッタロ湿原展望台に着いたらその先は通行止めだった。なるほど!だから人がいないのか。

コッタロ湿原展望台までは駐車場から木の階段を登って行くけど雨に濡れて結構滑る。気をつけないとね。平地を走ったりするのは全然平気なのにこういう登って行く系のものはよく息が上がる。

展望台からのビューは…木々が邪魔して正直にちょっと微妙。写真はできるだけ木を避けて撮ったからまだマシだけど実際にはちょっとガッカリ。スペクタクルな釧路湿原を体験するには釧路市湿原展望台のサテライト展望台のほうがオススメ。

それでもここでまた鶴さんたちと出会ったので満足。やっぱり嬉しいね。人をそこまで警戒してなくて結構近くまで行って写真を撮ることができた。ありがとう!

コッタロ湿原展望台を出てノンストップで弟子屈まで。雨が結構強くなっていて他に寄る余裕があまりなかった。

弟子屈で行ってみたいお店をいくつかリストアップしていたが、この日は摩周駅前にあるpoppoteiさんにお邪魔。オシャレな店内は明るくてCozyな感じで女性のお客さんが多かった。

頼んだのは摩周の豚丼(小丼)と恵みラーメンのセット。弟子屈で取れた食材をふんだんに使ったラーメンはあっさりしてヘルシーな感じで美味しい。豚丼も旨い豚肉とタレが絶妙なバランスで美味しい。これは帯広の豚丼にも負けない美味しさ。

ついでにデザートもいただいちゃおう。そこまで期待せずに頼んだソフトクリームが濃厚でびっくりするくらい美味しかった。ご主人に聞いてみたらこれも弟子屈の牛乳で作ったらしい。さすが!

コーヒーは札幌の老舗珈琲専門店「宮越屋珈琲」の豆を使ってるらしい。特にクセもなく苦味、酸味がバランスが取れて食後の一杯にちょうどいい。

お昼の後は国道391号線で川湯温泉方面へ。以前から気になってたキンムトーに行こうとしたが、工事中で通行止めで諦めるしかなかった。工事じゃなくても雨の中でオフロードを走る勇気はなかったけどね。

この日の宿は川湯温泉に取ってあるけどチェックイン時間まで時間があったので川湯温泉を通り過ぎてとりあえず屈斜路湖方面へ。

走ってたら砂湯が出てきたので寄ってみた。時間もたっぷりあるしね。雨の中でも観光客で賑わっていた。

一応砂湯来たので砂を掘って滲み出るお湯を触ってみたが、それほど熱くなかった。熱いところかちょっと冷たい…。雨のせいなのか?

気を取り直してコタン温泉露天風呂へ。冬は露天風呂から白鳥と雪が見れることで有名な温泉だけど9月だとさすがに見れない。一応入れるのか触ってみたが、ここはまた熱すぎて入れるレベルではなかった。やっぱりここは冬に来たい。

天気が悪くても屈斜路湖は美しい。

遊んでたらチェックイン時間になったので来た道を戻って川湯温泉へ走ってたら右側に緑の沼が目に入ってきた。空は厚い雲に覆われていて薄暗い中であの沼だけが明るく光を反射していて妖気さえ感じてしまう。これはまるでラブ、デス&ロボット彼女の声の世界観。なぜかこの風景が脳裏に焼き付いていて今でもずっと思い出す。

色々見物してたらやっと雨が止んだ。晴れてる時は少し曇っただけでちょっとイヤな気分になるけど土砂降りのあと、雨が止んだらそれだけでありがたい気分になる。空はもっと曇ってるのにね。

この日の宿は「川湯温泉ゲストハウス NOMY」。比較的に新しくて綺麗でドミトリーだけどリビングやキッチンなど共有スペースもしっかりしていて非常に居心地がいい。

チェックインを済ませて川湯温泉街へ。

やっぱり川湯温泉の象徴といえばこの川湯あし湯。

本当に言葉通りに川にお湯が流れてる。ここまでしっかりお湯が流れてる川って川湯以外にあまり聞いたことない。

ここはしっかり温泉入らないと。このお宿欣喜湯は川湯温泉ゲストハウス NOMYと連携していて割引された料金(たしか400円だったのかな?)で入れる。施設的には少し年季が入っているけどすごくいいお湯で浸かってると一日中雨の中を走って溜まった疲労がみるみるとけていく。いいお湯だった。

雨の中で大変な一日だったけど弟子屈に泊まってよかった。癒やされる。

カテゴリー: Life

2022北海道ツーリング0日目:すでに試されてる

2022年9月8日(木)

いよいよ出発の朝。前日報道ステーションを見てたらいつのまにか値落ちしていて目が覚めたらちょうど2時55分、アラーム設定時間の5分前だった。もう体がこのパターンを覚えているのかもしれない。

新潟まで行く途中に必ず一回は雨に降られたけどこの日は出発から雨で新潟に着くまでずっと雨と付き合うことになりそう。もうこれは避けられないので受け入れるしかない。幸い雨はそれほど強くない。

かなりゆっくり支度してたのに去年より11分しか差がない。頭ではゆっくりと思ってもテンションが上がって結構パキパキと動いてたかもしれない。

とりあえず新潟のフェリーターミナルに向かって出発!出だしがスムーズでふらつきが全くなくて安定感がある。荷物の積み方を少し変えたのがよかったのかな。調子がいい。

丸子橋を渡って環八を走って練馬ICへ。まずこの環八が北海道旅の最初の関門だ。朝早い時間なのに交通量が多くて何より信号が多い!早く北海道に行って誰もいない、何もないところを走りたい。

関越道乗る前にファミリーマート練馬高野台店で休憩を取る。自宅からここまで約25km移動するのに1時間もかかちゃった。もうしんどい。

関越道に乗ってからは渋滞もなく道も空いていて気持ちよく走ったが、北に進めば進むほど雨が強くなってきたのでここは安全運転で。早めの休憩を心かけて走る。

ヘルメット以外全身Gore-texで雨に濡れる心配は全くしてなかったが、何やら今回の旅のために新調したガエルネのG-Midland Gore-Texの調子がおかしい。国内にサイズがなくてドイツのFC-MOTOから入手したのに。

仕方ないので運転に気をつけて北上を続けるが、雨は一向に止む気配がない。これは参ったなー。ブーツの中が水浸しな感じ。

仕方なく大和PAに逃げ込んだ。ブーツを脱ぐと中には結構な水が…。ブーツの履き方がまずかったのかな。まぁしょうがない。

不幸中の幸い雨が止んだ。雨の後、山から立ち上がる霧が美しい。北海道に付く前にすでに試されてる感じがたまらないね。これこそバイク旅の醍醐味。

無事新潟市に着いてまず向かったのは中央水産市場。この卸売市場の無機質な雰囲気もたまらない。

今回も目当ては中央食堂。ここだけの話、実は「新潟本町 鈴木鮮魚」に行ってみたかったが、木曜が定休日だったのでいつもの中央食堂へ。

去年も頼もうとしたが、時間が20分くらいかかると言われて諦めたのど黒焼定食がその後もずっと心に残ってたので迷いなくのど黒を注文した。20分後運ばれてきたのど黒を見てビックリ!こんなに丸々と太って脂が乗ったのど黒は見たことがない!これが日本海の力か!ごちそうさまでした。

中央食堂を出てまずはガソリンスタンドに寄ってタンクを満タンに。小樽に着くのは朝の4時半、遅くても6時前には船から降りて出発するけどガソリンスタンドがやってない可能性が高いので心を平和のためにも極力新潟でガソリンを入れてる。

後は、コンビニにも寄ってちょっとした買い物をしてきた。ファブリーズメン(香りが残らないタイプ)と日経新聞。バイクウェアは旅行中は洗えないので汗の匂いはファブリーズで誤魔化す。日経新聞は…

雨で濡れたブーツを乾かすため。別に日経じゃなくてもよかったが、他はスポーツ新聞が多くてカラーだったので色が写っちゃうといやなので。さすが教養のある新聞なだけあって吸水力も抜群!

前日の台風の影響で船が新潟に到着するのが遅れたらしくて約1時間くらいディレイが発生した。まだ出発までは時間が結構あるのに待合室ではなんか心が落ち着かずソワソワするのでバイクの横で出発時間を待つ。

いよいよ乗船が始まる!バイク乗りの人たちはほぼ全員バイクに跨ってこの時を待っていた。そこからまた長いのも知っているけどね。

北に向かう船に乗り込むときと上陸するときが北海道旅において一番最初にテンションがマックスになる時だと思う。本当に北海道旅が始まったというのを実感する瞬間。

乗ったら荷物を部屋に置いてすぐさま風呂へ。そこまで急がなくてもいいと思うが、なんか癖になってる。さっぱりして気持ちいいから別にいいけどね。

乗船が遅れたので風呂から出てきたらもう1時が過ぎていてお腹が減ったのですぐ食堂へ。去年はカフェテリア式で自分で好きなものを選んで食べる形式だったのに今年はタブレットで注文するスタイルに変わっていた。コロナ渦によるDXの波なのか!(去年もコロナ渦の最中だったが…)

時代の波に呑まれながらも先ずはサッポロクラシック!船に乗ったらそこはもう北海道なので。もしかすると瓶のサッポロクラシックは初めてなのかもしれない。

頼んだのは季節のおすすめメニュー「北海道エスカロップ」。季節や限定に弱くてついつい頼んでしまう。北海道エスカロップはどこか懐かしくて衣と肉、揚げ加減にソースが絶妙なバランスでまたバターライスがすごく合う。やっぱり新日本海フェリーの食堂の料理は美味しい。

会計もセルフ。ここは大都会の住民、自信満々にバーコードを読ませてクレジットカードで決済しようとしたが、クレジットカードをどこに入れればいいのか分からず迷ってたらスタッフさんがいらっしゃって親切に教えてくれた。ちなみにカードの端末はJCBロゴの右側にある黒いやつ。もう少し存在を出張してもよさそう。

乗船してとりあえず部屋に投げといた荷物を整理して一息。この新日本海フェリーのツーリストSはすべてがちょうどいい。落ち着く。

と思っていたらまた台風が発生した!でももう旅は始まってるし、なるようになるしかない。後は運任せかな。日頃の行いがものを言う。

時間もたっぷりあるのでとりあえずサッポロクラシック。北海道に向かう船で飲むサッポロクラシックには特別な美味しさがある。北海道で飲むのとまた違うんだよね。

ロビーの窓際で陸地から飛んでくる電波を頼りにTwitterやインスタをやっていたら空が黄金色に染まってきた。かなり曇ってたけどちょうど水平線際だけ雲がなくなって陽が沈むのが綺麗に見える。また夕日が反射して波が美しく光る。その波に惚れて無心でシャッターを切り続けたら人がどんどん集まってくる。

十分撮ったので他の方に譲って後ろに下がったらまた夕日の写真を撮ってる人々のシルエットが美しく旅の感じが溢れてる。そう、もう北海道旅は始まってる。

晩ごはんは刺身盛り合わせ。ネタが新鮮で美味しい。新日本海フェリー新潟小樽間のあざれあ号の料理長は相当腕がある。何百人の食事をこれほど安定的に美味しく提供できるのって容易いことではないと思う。

美味しい料理には美味しいお酒が必要だ。和食にはやっぱり日本酒が一番合う。八海山大吟醸いつ飲んでも美味しい。

食事の後部屋に戻ってテレビを見ながらゴロゴロしてたらBSだと画面が乱れず安定的に見れるのがわかって初めてみる相撲の番組を見てたら部屋の中でも船内Wi-Fiに接続できることに気が付いた。また船内Wi-Fiも1時間ことに再接続が必要だが、そのクオリティーが悪くない。しかし、ここでiPhoneのライトニングケーブルを持ってきてないのに気づく!他のケーブルは全部持ってきたのにライトニングだけ持ってきてなかった。船内売店でもライトニングケーブルを売ってるけど全部USB-Aタイプ…持っていったMacbookも充電器も全部USB-Cタイプなので使えない。もうこれ以上iPhoneのバッテリーを減らしちゃうと色々不安なので早めに寝ることにした。横になったらすぐ意識が飛ぶように寝落ちてしまった。

明日からの北海道旅本番が楽しみで仕方ない。

LG C1 83″ + SONY HT-A9 & SA-SW3

型落ちのLG C1の83インチモデルを比較的安く手に入れた。今まではシャープの60インチのHDモデルを使っていたのだが、60インチと83インチではそのサイズの差が思ったよりも大きかった。自分のリビングに設置してみるとさらにその大きさにビックリ。壁一面がテレビで埋まってしまうほどの迫力。画質は4KのOLEDというだけあって色の鮮やかさ、発色、バランス、明るさなどすべてにおいて申し分なくて、いや、素晴らしすぎる。これは初めて経験するビジュアル経験で感動そのものだった。

しかし、徐々に絵の迫力に比べると音が貧弱に感じるようになってしまった。LGとしてはスピーカーにもそれなりに力を入れて最大40w、2.2ch(フルレンジ:2個/20W ウーファー:2個/20W)にDolby Atmosまで導入しているが、やはり画面とのバランスが悪い。

それでまたサウンドのソリューションを探してるうちにSONYのHT-A9というサウンド・システムを見つけた。「360 Spatial Sound Mapping」(4体のリアルスピーカーからの音の波面を合成し、最大12個のファントムスピーカーを生成)にワイヤレス接続システム、今までありそうでなかった発想のプロダクトで去年発売して大人気でしばらく品薄が続いたらしい。それが気になって夜しか眠れなくなり、銀座のソニーストアに試聴の予約をして実際聴いてきた。デモコンテンツでの音の迫力やサラウンド効果は素晴らしかったが、一般タイトル(多分Marble系のコンテンツ)ではそれほど印象に残らなかった。これは少し悩ましい。

悩んで色々調べてもSONY以外にこのようなサウンド・システムのプロダクトを作ってるところはない(あるのはあるけど…色々事情がありそうなのでここでは割愛)ので最終的にSONY HT-A9とサブウーファーのSA-SW3を購入。

それでLG C1 83″ + SONY HT-A9 & SA-SW3による念願のホームシアターが完成した。主にアマゾンプライムとNetflix、Youtubeのコンテンツ、映画を中心に視聴しているが、やはりコンテンツのクオリティーに依存する部分が多い。実際4K(UHD)+Dolby Atmos or 5.1chに対応しているコンテンツはまだそれほど多くないが、これからはそれが主流になると思うので既存コンテンツを楽しみながら気長に待つ。

ちなみに、映像とサウンドのバランスでは「ブレードランナー2049」、サウンドでは「プライベート・ライアン」のノルマンディー上陸作戦の時が素晴らしかった。

これは引きこもりが進んじゃう。

TESLA Powerwall2

ちょうど10年前の2012年11月に我が家にシャープの太陽光発電システムを導入して今年でFIT(Feed-in Tariff、固定価格買取制度)の適用が終了するので太陽光発電システムによる電気をより有効活用したくて家庭用の蓄電池の購入を検討し始めた。後、災害に弱い国の電力インフラの脆さから我が家を守りたかったのもその理由の一つ。

その検討を何ヶ月もかけてやってコスパと性能の良さからTESLAのPowerwall2に決めた。調べれば調べるほどTESLA以外の選択肢はなかった。

Powerwall2の価格は1,089,000円(税込)と固定されてるけど業者による設置工事の費用がそれぞれ違うのでいくつかの会社に問い合わせをしてみた。N社とY社の対応と回答がよかったので直接家にきて精査してもらって正確な見積もりをいただいた。両社とも大きな差はなかったが、N社の担当のレスポンスが非常に早かったのでN社に選定した。

工事費を含めた総費用は約170万円。

発注から工事までは約1ヶ月くらいかかった。工事は朝9時から始まって全て終わったのが18時。工事も大変そうだったけど最後の設定がうまくいかなくてより時間がかかったらしい。設置方式には床置きと壁掛けがあるけど日本は床置きを推奨するらしい。たぶん木造の家が多いからかも。

工事が終わるとTESLAからメールが来るのでそれに従ってアカウントを作成してTESLAアプリをインストールした。バックアップのための蓄電率は20%がおすすめらしいのでとりあえずそのまま。運転モードは自家消費モードと時間帯別制御モードがあって色々細かく設定が可能な時間帯別制御モードにした。よりスマートな感じだしね。

我が家の電気料金プランは東京電力の電化上手。時間帯ことに変わる料金も東京電力のサイトを参照して正確に入力した。

設定が終わるとAIが状況に応じてリアルタイムで電力を捌き始める。基本スタンバイ、充電、放電の3つのモードを順次適用する。ちなみに我が家の太陽光発電出力は4.5kW。

記念すべき初日。黄色が太陽光発電、緑がPowerwall2、グレーが電力会社からの供給分。約1週間かけてAIがこの家に最適な電力マネージメントを学習するらしい。18時の試運転以外はまだ特別な動きはなかった。

2日目。バッテリーは電力会社からの電気で100%充電されてるのにそれほど活発な動きはない。またこの日は曇りだったので太陽光の発電量もそれほど多くない。

3日目。いきなり本気を出してこの日のエネルギー自給率はなんと90%!夜中の2時から6時くらいまではエコキュートが安い深夜電力を利用してお湯を沸かすのにそれもPowerwall2がカバー。ちょっと頑張りすぎじゃないか?

4日目。3日目頑張りすぎた反動が翌日来てしまった。またこの日は雨で太陽光発電効率もあまりよくなかったのでバッテリーの蓄電率は20%で止まってた。自給率は32%。

5日目。この日は効率よく動いて蓄電もほぼ100%太陽光発電から。夕方の電力消費が一番大きい時間帯もほぼPowerwall2が賄った。自給率は69%。

6日目。この日からより賢くなってエコキュートの稼働時間は電力会社の深夜電力に任せて自分は太陽光発電が始まるタイミングから動くようになった。自給率は60%。

7日目。この日も6日目と同じような動き。自給率は66%。我が家の電力消費パターンにはこのくらいのバランスがちょうどいいのかも。今のところ蓄電はほぼ100%太陽光発電から。

とりあえず直近の一週間はこのようにTESLAのAIが学習をしたようだが、これからの梅雨の時期はどう対処するのかも興味深い。

TESLA Powerwall2の核心はやっぱりこのAIによるスマートなHEMS(Home Energy Management System)だと思う。またこの電力エコシステムがTESLAの電気自動車で完結される気がした。これからどんどん拡張されていくだろう。