鮨 早川

昨日は恵比寿にある「鮨 早川」に行ってきた。恵比寿駅から近い雑居ビルの5階にあるけど外に看板など一切なくてエレベーターから降りても何も書いてない白いドアがあるだけ。合ってるのかどうか分からなくて躊躇しながらドアを開けてみるとそこはもう別世界だった。

和モダンというか黒を基調にしてライティングの演出が格好いい。あの盆栽もいいポイントになってるね。これは期待が高まる。

一番最初に出てきたのがこのとうもろこしをベースにしたプリンのようなもの。初めて食べる料理だが、この店のアイデンティを見せてくれる。

若布と海ぶどう、カレイが昼の暑い記憶を飛ばしてくれる。一杯目の生ビールが進む。

イワシのたたき。わさびがいいアクセントになってる。これは酒が進むね。

早速日本酒を頼む。澤屋まつもと。100％山田錦米を使ったらしい。少し辛口だが、非常に美味しい。

初めて見る大きさの巨大アワビ。福岡北九州若松産だそう。

適切な弾力があって噛みごたえは十分。甘みと香りも最高。こんなアワビを食べれるなんて幸せ。

焼き魚。脂が乗っていて口の中で溶ける。また酒が進んじゃう。

次に出してもらったのは鍋島。佐賀の銘酒らしい。もう言葉は要らない。美味しいの一言です。

うにの茶碗蒸し。これも新しいね。磯の香りが口中に広がる。一品一品ちゃんと工夫されてこの店だけのオリジナリティが溢れる。素敵。

タコにマスタード（！）を載せて食べたのは初めてだけどすごく合う！

次はスーパーくどき上手。競馬の馬みたいな名前だが、すごく美味しい。

鱧。上品な味。鱧食べると京都行きたくなるね。

ここからは握りに入る。シンコの光沢が堪らない。

酢飯を2つ種類を分けて使ってる。普通の酢飯と赤酢の酢飯をネタに合わせて変えてるけどそれがまた絶妙にバランスを持ってる。

次は日下無双！以前知人に勧めてもらったけど飲むのはこれが初めて。知人が褒めただけのことはあった。

いよいよマグロかと思いきや

こんな演出が！これは料理を超えてエンターテイメントですな。

藁の香りが素敵。寿司の風味を豊かにしてくれる。

寿司の周りの白いのは塩だけど星空を見てるような錯覚まで引き起こす。これは寿司の宇宙だな。

クライマックスが近づいたので獺祭を頼んだ。磨き二割三分は初めて！あ、この甘くて純粋な感じはさすが獺祭！日本酒に詳しい知人からは獺祭批判（商社が入って全国の山田錦を買い占めて作ってるらしく、それでも地酒と呼べるのかという）も聞いたことがあるけどやっぱり美味しいのは美味しい。

素敵なとろ。もう口に入れて瞬間アイスのように溶けてしまった。

うにも最高！北海道産ではなくて佐賀県産のうにを使ってるらしい。

寿司を握ってる早川さん。職人の仕事をしてる姿は格好いい。

車海老握り。身がしっかりしててボリューム満点。

こういう演出、もう惚れちゃうね。

もうお腹いっぱいと思った時に登場した早川SP巻き！ビジュアルが最高だが、味も最高。口に入れた時から広がるトリュフの香りがずっと残っててマグロの脂とのアンサンブルがすごい。これ以上食べれないと思ってもこれなら食べられるね。これですべてのコースが終了。

いや、本当にいい仕事ぶりを見せてもらったな。料理でこんなに感動したのは久しぶり。また大将が職人気質の気難しい人ではなくてかなりフレンドリーで気さくな方なのもよかったね。この店はまた使おう！