Fork Mud Guards for DesertX

DesertXは去年リリースされたばかりで改善が必要なポイントが色々ある。フロントフェンダーの泥除けだったり、リアサスペンションのカバーだったり、サイドスタンドの長さだったり、マイナーといえばマイナーだけど結構気になるところでもある。それが2023年モデルでは改善されたり、海外ではリコール処理されたりするするけど2022年モデルでは何かしら自分で解決するしかない。

海外コミュニティーで2023年モデルのフロントフェンダーに付いてるフロントフォークのための泥除けがオプションで注文できるらしく話題になっていたので早速Ducati東名横浜の齋藤さんに問い合わせてみたら部品は出ているけど2022年モデルではそのまま付けられなくて結局フロントフェンダー全体を交換しないといけなくて、またその費用だけで7万円くらいしたので流石に泥除けに7万は手が出ない。

そこでチェコのMuller Motorsportが3Dプリントを利用してDesertX用のMud Guardsを展開していたので注文してみた。25ユーロと7万円よりは全然安いしね。

今日届いたのでフロントフォークに付けてみたらケーブルタイで締めなくてもいいくらいジャストフィットでしっかりフォークを守るように設計されていた。またデザインも悪くない。

これでまたユーラシア横断に向けて一つ不安要素が解決できた。

モンゴルにタイヤを送る

DesertXのデフォルトのタイヤはピレリのスコーピオンラリーでサイトにはTRAIL AND ADVENTURE、RALLYと書いてあるが、走ってみた感覚としてはバランス型でオンでもオフでもいけちゃう八方美人な感じでモンゴルや中央アジアのオフロードを走るには少し心細い。そこでタイミング的には少し早いけどモンゴルのウランバートルに着いたらタイヤを巷で噂のMOTOZのタイヤに履き替えることにした。

ウランバートルFORTEC Garageの味戸さんにコンタクトを取ってMOTOZのタイヤの手配をお願いしたが、モンゴル現地で手に入るのはチューブタイプ(TT)しかなくてチューブレス(TL)は在庫がないとのこと。仕方ないのでMOTOZは諦めて他のメーカーのオフロードタイヤの手配をお願いしたが、18インチのチューブレスはどこも在庫がないらしい。モンゴルでオフロードと言ったらチューブタイヤなのかもしれない。味戸さんからもチューブを入れて使ったらどうかと提案いただいたけどチューブレスタイヤの利点を諦めたくないのと砂漠の真ん中で自分一人でチューブタイヤのパンク修理はどう考えても無理。タイヤがモンゴルで手に入らないのであれば日本で手に入れて送るのも方法だと思って味戸さんにタイヤを先に送りたいと伝えたら快く承諾してくれた。

よし!MOTOZのTractionator Adventureを手に入れよう!と「90/90-21 54Q TL」、「150/70B18 70Q TL」の販売先を調べてもどこも在庫がなくて「お取り寄せ」になっている。これは困ったな。ダメ元でタイヤショップGriffさんに代引きでオーダーを入れてみた。そしたらその日に発送してくれて難なくタイヤが無事確保できた。やっぱり言ってみるもんだね。

週明けの今日、郵便局に行ってタイヤをモンゴルに送りたいと言ったらあまりこういうケースがないらしくてビックリされたが、丁寧に案内してくれて問題なく発送手続きを終えた。住所や税関関連書類、インボイスなど書類をたくさん書かなきゃいけないと思っていたが、今はWebで入力してQRコードで送り状を印刷してサインをするだけで送れる!こちのほうが手書きより正確だし、100万倍楽。しかし、モンゴルまでは船便がなく(当たり前だが)航空便しかなくて、またタイヤが大きくて重いので送料がめちゃくちゃ高くて今回の送料は18,350円だった。やっぱり現地で調達したほうが安く済みそう。ものが手に入ればね。

とりあえず一つ難関をクリア!

Prologue : It’s Time for a New Adventure

ちょうど10年前の2013年。会社は言葉通りロケットのような勢いで成長を成し遂げていて全世界中に事業を拡大していた。その時、自分はコンテンツ・クリエイティブとデザインの責任者として現地でのマーケティングとローカルコンテンツ確保やオリジナルコンテンツの制作のために世界中を飛び回っていた。台北、バンコク、ニューデリー、モスクワ、キーウ、メキシコシティー、サンパウロ、ブエノスアイレスなどなど20カ国以上、距離では地球を四周くらいしたと思う。

その中でもインドでの滞在が一番長くて全部合わせると約5ヶ月くらいはいたと思う。そのほとんどはムンバイのTaj Lands Endに泊まって日中は連携先のオフィスを回って会議したり、仕事をしたりしてそれ以外はホテルの部屋や会議室で仕事、オフの日も基本ホテルの部屋で休むのが日常だった。

これはどの国に行っても同じパターンで、あまり治安がよくない国が多かったので会社の仕事で、出張で行ってる身としては万が一でもトラブルを起こしたくなかった。その国の首都や大きい都市のある程度しっかりしたホテルに泊まって向こうの会社のオフィスで会議や仕事をする、少し違いがあってもそれは日本にいるのと本質的にそれほど変わらなかった。

ムンバイのホテルでケーブルテレビから一昔前のマーベルのヒーロー映画が放送されるのを楽しみに待ちながらも心のどこかで本物の冒険を夢見ていた。それがどういうものかは分からないけど出張とは違うものを。

ムンバイ滞在中にホテルのチャイニーズレストランでいただいたフォーチュンクッキーの中から出てきたおみくじに書かれた文章がとても気に入ったので今でも大事に持っている。これを持っているとなんだかその漠然とした夢が叶う気がしたから。

Your “impossible” dream may become a reality.

それから10年間その夢を実体化するために色んなことにチャレンジしてきて今その夢がようやく実現しようとしている。とりあえず来月自分のバイクと一緒に日本から韓国へ、韓国からロシアへ行くフェリーのチケットを確保した。

まだ夢を実現するこの旅の具体的な計画は立ててないけどロシアの広大な大地、モンゴルの草原と砂漠、パミールハイウェイ、シルクロードを走ることを考えるとワクワクが止まらない。

Doubletake Mirror Adventure Mirror

スラクストンの時はバイクが倒れることを全く想定していなかったのでバーエンドミラーで全然よかったし、実際に5年間で1回の立ちゴケのみで普通に乗ってたらバイクが転ける心配は全くなかった。

DesertXに乗り換えてからは行く所、行きたい所、行ける所がスラクストンの時とはまた全然違うのでいつも転倒した時のことを常に想定するようになった。また先日TOSでたくさんのことを学んだ。

DesertXの丸いお目々と純正の丸いミラーのデザインがよく合っていて気に入ってるけど転倒の際に衝撃をうまく逃がすことができずもろに受けてたので残酷な環境だとすぐダメになりそう。ここはデザインよりも耐久性を補強したい。

それで注文したのが海外のアドベンチャー勢の方々がよく付けてるダブルテイクミラー(Doubletake Mirror)アドベンチャーミラー(DTM-AL10LRSET)。アドベンチャーミラーもそうだが、RAMマウントも重くてゴツい。まさにアメリカのヘビーデューティーな感じ。

設置は至って簡単で既存ミラーを外してそこにRAMのボールマウント(M10×P1.25正ネジ×ネジ部分長10mm)にネジ緩み止めを塗って締めるだけ。難なく左側を設置して右側の作業に着手したらなんとミラーのネジが回らない!もしかしてと思って反対側に回してみたら回った…。右側のミラーは逆ネジなんだね。

逆ネジのボールマウントが要ると思って必死に探してもそんなものはなかった。もしかするとアダプター的なものがあれば解決できるのではないか?調べてみたらやっぱり逆ネジ正ネジのアダプターがたくさんあった。

これがまた種類がたくさんあって逆ネジ→正ネジもあるしその反対もあったのでテキストだけだとどっちを指してるのか分かりづらい製品が多かった。その中でTANAXさんの逆ネジアダプターの説明イメージが直感的で非常に分かりやすかったのですぐ注文。

高さ合わせスペーサーと逆ネジアダプターの形にも変化を与えてどれが逆ネジアダプターなのか分かりやすく設計されている。これはよく考えられていて素晴らしい。厚さもしっかりあって品質も十分信頼できそう。

これで無事右側のミラーもちゃんとインストールできた。

丸い純正ミラーよりはデザイン的な統一感が落ちるけどこうやって見るとこれもこれで悪くない。

これでバイクのカスタムは一通り終わりかな?もう早くワイルドな大地を走りたい。

LED アディショナルランプ

以前オーダーしておいたエンジンガードプレート用のボルトを取りにDucati東名横浜さんへ。予約もしてなかったし、ボルトだけもらうつもりだったけど副店長の齋藤さんが以前オーダーしたフォグランプ(LED アディショナルランプ、品番 96681281AA)が届いてるのでそれも付けますよと。これはこれは申し訳ない、図々しくお言葉に甘えてお願いしてしまった。齋藤さんにはお世話になりっぱなしで本当に申し訳ない。いつもありがとうございます。

純正のフォグランプなので他にスイッチ類などを付けずにエンジンスタートボタンの下にあるライトボタンを長押しすればフォグランプのライトが付いてまた長押しするとライトを消すことができる。最初からしっかり設計されてスマート&シンプルに収まるのが気持ちいい。

フォグランプはエンジンガード(品番 96781851AA)に設置されるようになっているのでセットで購入する必要がある。その分、エンジンガードがしっかりフォグランプを守ってくれる。

昼だったので光量がどのくらいなのかは正確には分かりづらかったが、このくらいだったら十分役に立ちそう。夜中や悪天候には走りたくないけどツーリング中にどういうシチュエーションに遭遇するか分からないのでできるだけの対策はしておきたかった。これでひと安心。