目が覚めたらもう6時。よく寝れたね。
北海道の時はいつもGO-KOTを使っていたが、今回は軽量化のためにサーマレストのウルトラライトコットラージを持っていった。しかし、これが横になるとシートがたるんで背中が地面についちゃってコットとしての役割を果たしてくれない。耐荷重が147.5kgとなっているけど快適に使えるのは大体70kg台かもしれない。それで念の為持っていったネオエアーXサーモを使ったけどこれがすごく快適でもうこれだけでいいのかもしれない。
ソロフリーサイトは全員バイク乗りでやっぱり朝が早い。今回は荷物もそんなに広げてないので撤収も簡単。のんびり荷造りをして7時半くらいにキャンプ場から出発した。

まず向かったのは道の駅フェニックス。まだ8時前なのにたくさんのライダーで賑わっていた。ほとんど地元の方で集まってるだけでもう楽しそう。

まだ売店などは営業してなかったので景色だけ楽しんだ。ここにも鬼の洗濯板があるのね。元相は青島らしいが、ここも鬼の洗濯板と呼ばれてるらしい。青島から白浜、日南海岸までこの地形が続いている。

道の駅フェニックスを出て少し走ったらサンメッセ日南の看板があったので入ってみたが、まだ営業開始前だった。公園だと思ったけどアミューズメント施設のようだ。9時半オープンらしいが、8時にもう入場待ちの車の行列ができていた。1時間半も待ってられないので今回は入り口で記念写真だけ撮って出発。

その次に寄ったのが、日南のクロネコヤマト星倉センター。前回北海道の旅で学習したのがあって今回も同じ作戦でここでまずキャンプ関連用品を先に自宅へ送った。当たり前だけど荷物が減るとバイクの動きが全然違う。またずっと背負ってた重いリュックからも開放されて快適!
ここからは身軽になって九州の道を思う存分楽しんでいく。

少し走ったらまた絶景が出てきた!道の駅なんごう。宮崎も北海道のようになかなか前に進めさせてもらえない。もうこれだけ綺麗と停まるしかない。南下して行ったせいなのかどんどん南国情趣はより強くなっていく。
極め付きはこの国道448号の串間市市木区間。この長閑で牧歌的な南国の風景には心を奪われる。永遠にこのような道を走りたいと思った。

もう少し進んだ所で現れた恋ヶ浦ビーチ。また綺麗な海が広がっていてたくさんのサファーで賑わっていた。日向や宮崎のような都会のサーフポイントと違って落ち着いた地元のような雰囲気がなお好感を持たされる。もし宮崎に移住するなら串間市市木か恋ヶ浦のようなところで住みたい。サーフィンはできないけど。
国道448号から県道36号に入って駒止の門という所で野生馬保護協力金として100円(車は400円)を支払って都井岬へ。
都井岬に向かって走っていくと右には青い海が広がって左には緑の丘にたくさんの岬馬が悠々自適に草を食べていた。綺麗すぎて非現実的にも見える風景。宮崎、すごい!しかし、残念ながらGoproのバッテリーが切れてしまって一番綺麗な所が取れてなかった。次のロングツーリングのときまでこのバッテリー問題解決しないとね。

途中何か所か駐車場があったけど道が終わる所まで行きたくて都井岬灯台駐車場まで行ったらまた絶景が広がっていた。天気もよくて最高。

都井岬灯台も存在感があって素敵だったが、暑かったので灯台まで行くのは諦めて周りの絶景を楽しみながら少し休憩を取った。5月頭なのにかなり暑くて太陽が眩しい。やっぱりここは南の国というのを実感した。

国の天然記念物の御崎馬。普段テレビとかでよく見る競走馬(サラブレット)と違ってフォルムが可愛くて親密感がある。半野生の状態らしいが、人を避ける気配もなく思うがままに行動するのがまた可愛い。
実は今回都井岬は飛ばして佐多岬に直行するつもりだったが、Twitterでチリばやしさんがおすすめしてくれたので行ったけどやっぱろ最高だった。勧めてくれたチリばやしさんに感謝!やっぱりTwitterすごい。
都井岬を出て肝属グリーンロードを走って佐多岬へ。肝属を「きもつき」と読むのを今回始めて知った。宮崎県から鹿児島県に入るとまたその雰囲気が違ってより素朴な感じがした。たぶん肝属グリーンロードという畑と畑の間にある農道を走ったからかもしれないけど落ち着きがあって好き。後、鹿児島の農村の家ってどの家も塀が立派な石でできていて驚いたが、他の所もおしゃれな家が多くて他の県より家を大事にしてる気がした。
肝属グリーンロードから国道269号に入って海沿いを走って佐多岬に向かう。思ったより距離があったけど車やバイクなど交通量が多くて休むより早く佐多岬まで行こうと先を急いだ。

ここが本土最南端の佐多岬。なぜここを目指したかというとここが本土最南端だから。それ以外なんの情報もなかったが、宗谷岬のように何かしらあると思った。しかし、何もなかった。国道269号沿いにあった食堂でご飯を食べるべきだったと後悔。
とりあえずここから桜島に向かって北上して途中よさそうな所があったらご飯を食べよう。そう思って走っていったが、今思えばもう少しちゃんと調べて行くべきだった。垂水市まで行ってもコンビニやジョイフルしか見当たらない!うーん…もう少し我慢しよう。

走っていくとどーんと桜島が現れる。イメージよりも全然大きくてびっくりした。あれが噴火すると考えると怖い。とりあえず桜島の有村溶岩展望所まで行って記念写真を撮ってみたが、逆に近すぎるとその全貌が分かりづらいね。垂水市の荒崎パーキング辺りで一枚撮っとくべきだったな。
鹿児島市に行くために桜島港フェリーターミナルへ。

桜島フェリーはまた独特なスタイルでまずこのトールゲートで料金(Paypay使用可!、大型バイク730円)を払ってそのまま船に乗り込む。

船に乗ると車もバイクも固定などせずそのまま出発する!鹿児島市までは約15分で鹿児島湾は湖のように波が大きくなかったので固定しなくていいかもしれないが、初めてだったので不安でそのままバイクに跨って自分の足で固定していた。後からフェリーの中にやぶ金といううどん屋があってそこのうどんが美味しいという話を聞いた。降りて船内を回ってみるべきだったとまた後悔。この教訓を次回の九州ツーリングにいかそう!
この日の宿はチサンイン鹿児島谷山。ゴールデンウィーク中なのにかなり安かったのでここにしたけどこの谷山という所が都心から距離があってまた埋立地の工業団地だからやすかったらしい。
それでまた周りにあまり食べる所がなかった。ホテルの1階にあるこんぴら丸というお店が一番よさそうだったので行ってみるともう行列が半端なくて最低1時間以上はかかりそうだったので断念。

それで行ったのが、餃子の王将。王将は王将だけどここは鹿児島王将と言ってみんなが知ってる餃子の王将とは違う別の会社らしい。実は餃子の王将はこれが初めてでそれがまた鹿児島王将ということで色々拗じられてるけどこの麻婆麺と餃子は普通に美味しかった。天津飯が有名らしいので今度は天津飯食べに行く。

ご飯を食べる前はお腹空きすぎて少し心が荒れてたが、満腹になったら落ち着いてきた。お店に入る前には目に入らなかった谷山緑地も心に余裕があると綺麗に見えてきた。
この日の一番大きな教訓は「腹が減っては戦はできぬ」でした。