ぐっすり寝れた。8時間くらいは寝れたと思うけど多分この旅を始めてこんなにぐっすり寝れたのは初めてかもしれない。陸路で国境を超えることがあんなに大変なのを初めて知った。まあロシアという特殊な事情が影響する部分もあると思うけどね。とりあえずちゃんと食べてよく寝たので元気一杯!今日はウラン・バートルの味戸さんが運営している「FORTEC Garage with Relax House Guesthouse」に行くだけの予定なので気が楽。距離も240kmしかないからもう隣町な感じ。今日からFORTEC Garageに2、3泊しながらバイクの整備とモンゴル旅の詳細計画とルートを決める予定。

まずはホテルの朝食から。モンゴルはロシアの影響を強く受けていて道路の表示や交通ルールなどもロシアそのままだった。朝食にコーヒーの代わりに紅茶が出されるのもロシアのローカルホテルと同じ。

オムレツもオーダーを受けて作ってくれるので暖かくて美味しい。やっぱりこのホテルの料理は結構クオリティが高くて美味しい。もし次ダルハンに泊まることがあったらまたこのホテルに泊まりたい。
10時くらいにゆっくり出発をしてウラン・バートルを目指した。Guru Mapsの読みだと13時には着く予定だったので気楽に走っていたら目の前に次から次へ絶景が広がっていた。その景色は予想を遥かに超えていて雄大、壮大、壮観、もうそういう種類の言葉を全部付けても表現しきれない。それが一ヶ所や二ヶ所だけではなくてそういう絶景の中をずっと走る。これもまた世界どこでも見たことがない。こういう地だからチンギス・カンのような人も生まれたと納得。
ちなみにこの動画をアップロードして次の動画をアップロードしようとしたらGoogleから動画アップロードを停止されてしまった。この辺はインターネット環境がそれほどよくないので動画を刻んで数をたくさんアップロードしたら一日の制限数に引っかかったらしい。解除するにはチャンネルをより活性化させろと…。仕方なくTwitterやFbでお願いをしてチャンネル登録やたくさんいいねをしていただいたら無事解除できた。
ご協力いただいた皆様に感謝いたします。

モンゴルはロシアのように巨大トラックがそれほど多くないので少し道路幅が広い所でバイクを停めて写真を撮った。やっぱりドロンを用意したほうがよかったかもしれない。この壮大な絶景をちゃんと見せたかったが、力不足だ。
ダルハンを出た時はまだ2℃くらいで雨が少し降っていたが、峠のほうになると気温が0℃、マイナス2℃とぐんぐん下がる。こんな寒いのに雨が降るのが不思議だと思ったらそのうち雪に変わった。量はそれほどなくてまだ積もってないのでその前にこの区間を抜けようと思ったら今度は霧まで!こうなったらもう寒さも感じない。とにかく安全運転で。
やっと雪も霧も止んで気温も3℃くらいで暖かくなってきた。マイナスかそうじゃないかで体感気温が全く違う。また景色を楽しむ余裕が出てきた。

そろそろ給油のタイミングだったのでオクタン価95のガソリンを扱っているガソリンスタンドを見つけてバイクを停めた。ロシアと同じ形式かと思ったら人が来て直接入れてくれる!それにカードも使えてこれはもう楽ちん。満タンでお願いもできるしね。もしかするとモンゴルの方が韓国よりハイオクを扱うガソリンスタンドが多いかもしれない。またガソリンスタンドの数も多すぎるくらいで一つの小さい町でも2〜4個くらいガソリンスタンドがあった。ただ、ロシアではオクタン価95で約80円くらいだったガソリン代がモンゴルでは約150円くらいとかなり高い。最近モンゴルもインフレが激しいらしい。
順調に進んでウラン・バートルに到着したが、ここの交通状況には言葉が出ない。アスファルトには今まで見たこともない大きさと深さのポットホールがあるし(シベリアでもここまではなかった)、車はウィンカーなしに空きがあれば突っ込んでくるし、人は勝手に道を渡るし、渋滞は酷いし…ムンバイよりはマシだが、これもかなりのカオスだった。また空気がすごく汚くて排気ガスと何かの科学的な成分が混じった匂いに息がしづらい。こういう場所でバイクを乗るのは全く楽しくなくて辛いだけ。
やっとウラン・バートル市内を離れてFORTEC Garageの近くまできた。ここは大都会から少し離れて落ち着いていたので少し安心した。またローカルの雰囲気がたまらない。

無事FORTEC Garageに到着!やっと味戸さんともお会いできた。今までWhatsappでしか話してなかったのでどんな方か気になったが、すごく優しい方で暖かく歓迎してくださった。とりあえずバイクの荷物を全部下ろして整備しやすい状態にしておいた。

1ヶ月半までに送っといたMOTOZのTractionator Adventureとも再会できた。タイヤもモンゴルまでくるのに結構苦労したらしい。今履いているピレリのスコーピオンラリーはシベリアの道を走っている間に真ん中がいい感じにすり減ってちょうど交換タイミングだった。最初計画時は交換タイミングが少し早いのではないかと心配したが、そんなことはなかった。MOTOZのTractionator Adventureはどんな感じなのか楽しみ。

途中お昼を食べて行くつもりだったが、ウラン・バートルに入ってからもう飯所ではなかったので腹ペコ。味戸さんの奥さんに頼んでミートボールを作っていただいた。久しぶりのミートボールがすごく美味しかった。

味戸さんもご飯の相手をしてくださってこの旅のことやモンゴルのこと、ロシアのことなどを話しながら楽しく食事をすることができた。久しぶりに日本語を喋ると楽しい。

食堂は綺麗にまとまっていて清潔感が溢れている。テーブルが4つくらいあって窓側には景色を見ながらくつろげる大きいソファもおいてある。また薪ストーブがあってその柔らかい暖かさがたまらない。まさにリラックスできる空間。

カウンターの奥には業務用冷蔵庫があってビールやワインなどが入っていて自由に取り出して飲んで自分で飲んだものを記入帳に記入するシステム。気楽でいい。

部屋は4人部屋だが、まだシーズン前なので独り占めで使い放題。床暖房がしっかり効いて暖かい。久しぶりの床暖房が嬉しい。

外にはゲルもあってシーズンに入るとこちらも宿泊できるらしい。FORTEC Garageの周りにもまだゲルで生活している家が多くて自分がモンゴルに来たのを実感する。

ガラージの中はリニューアル工事が進んでいてシーズンに入る前には綺麗に仕上がるらしい。訪問時期が1ヶ月くらい早かったかもしれない。

FORTEC Garageからの景色。遠くに山の下くすんでいるビル群がある所がウラン・バートルで遠くから見てもあまり空気がよさそうには見えないね。盆地なので空気の流れが悪くて余計に空気の質が悪いらしい。明日は一日ウラン・バートル市内で必要なものを物色するつもりだが、ウラン・バートルのいい所を見つけられるかな?
とりあえず今日はFORTEC Garage with Relax House Guesthouseでリラックスして休もう。