前日泊まったStorfossenからノールカップまでは約700kmくらい離れているので途中一泊する必要があった。その間にいくつか町があったが、その中で一番大きくてホテルが多いAltaへ泊まることにした。Altaまでは約440kmだけど高速道路がなくてグニョグニョしたフィヨルドの海岸を走っていくので同じ440kmでもちょっと手応えがありそう。
Altaに向かって走っていると最初はどんどん高地に登って行って森の中をずっと走っていった。その森の中の真っ直ぐの道が気持ちがよくて快適だった。シベリアを思い出す。たぶんシベリアの白樺の森も夏になるとこんな感じなのかもしれない。

しばらく走っていくと左側に海?湖?川?が現れた。前日に引き続きこの日も晴れて風も全くない素敵な天気だったので水面が完璧なデカルコマニーになっていた。ロフォーテン諸島もすごかったが、ここも負けてない。

まだ雪を被って岩肌を出している山々が自分が今北極圏を走っていることを教えてくれる。この日はこの地域で今季暑い日で普通に20℃を超えていたので結構暑かった。外が20℃を超えてもトンネルなどに入ると10℃以上気温が下がるのであまり薄着はできない。

また走っていくと海?湖?川?が現れた。ここは水辺まで降りられたので行ってみた。

海藻もあってやっぱり海っぽいな。綺麗そうだったので本当に海なのが確認するために少し手に水を付けて味見してみたが、あまり塩っぱくない。全く塩気がないわけでもないが…海水っぽくはなかった。Google Mapsを見てみると深いフィヨルドの中の入り江でちょっと分からない。地元の人は海と湖、川をどう判断しているだろう?

やっぱりここもシベリアと同じく厳しい冬の間にアスファルトがダメになるらしくて今までのノルウェーの他の地域と違って路面の状況もそれほどよくなかったし、道路工事もたくさんやっていた。ここはトンネル内での工事現場だったが、このまま10分くらい待っていると反対車線から引率する車が他の車を連れて出てきた。その引率車両がまたUターンして今度はこっちの車を引率してトンネル内を進める。なるほどね。やっぱりこういう所で先進国というのがよく分かる。

ガソリンもそうだし、お腹も減ってきたので幹線道路から少し離れているガソリンスタンドに寄ったらその裏山から巨大な滝が流れていた。が、誰も気に留めない。でもやっぱり素敵。

ガソリンスタンドにはスーパーとカフェが併設されていたのでカフェに入ってメニューを持ってくるのをじっと待っても誰も持ってきてくれない。まだ営業前なのかな?外に出て看板を見てみても営業中なのは間違いない。しばらくすると中から少し貫禄のあるお姉さんが出てきてここは特にメニューはなくて欲しいものがあれば作ると言ってくれた。ノルウェーの深夜食堂か!しかし、ノルウェーの料理をあまり知らないのでリクエストできない。それを言ったらお姉さんがオススメの料理をいくつかあげてくれたのでその中からチキンの煮込み料理を選んだ。それにコーヒーも。

10分くらい待っていたらお姉さんが料理を作って持ってきてくれた。シチューにも少し似ているけどより淡白な味付けで汁気が少ない。胡椒と塩を少しかけて食べたらちょうどいい感じだった。チキンも柔らかくて美味しい。

親切に説明してくれて面倒見のいいお姉さんに写真を一枚撮ってもいいかと聞いたら取ってくれたポーズがこの仁王立ち!格好いい!

ご飯の後しばらく走っていくとまた高地に登っていく。登り切った所で急に開けてきたのがこの風景!急いでバイクを停めた。綺麗な山と濃い青の海(自分の中でもうこれは海と判定)に緑の草原のコントラストが素敵で最高の見晴らしだった。

他の方も近くに車を停めて撮影に夢中だった。本当にいい季節、いい時期にノルウェーに来てよかった。5月にエストニアに行かずこっちに来てたらこんな素敵な景色は見れなかったかもしれない。
フィヨルドと海はずっと続いていて高台から見えるその景色は素晴らしかった。観光名所でも何か名前が付いている所でもないのにこういう絶景が楽しめるのがノルウェーのすごい所。

16時が過ぎて予約したAltaのホテルに着いた。絶景の中の楽しいツーリングだったが、やっぱり440kmはちょっと堪えるね。ゆっくり休もう。
明日はいよいよノールカップ!