EP106 HLS2000

スコットランドのグレトナ・グリーンの宿からまた南に向かって出発。朝出発するときは少し晴れていて天気予報でも雨は降らないと言ったので安心して出発したが、遠くに黒い雲が見えてきた。南に進むのにつれその雲はどんどん近くなってくる。黒い雲はやっぱり雨雲でまた降られてしまった。それも勢いよく。

雨の中を約200kmくらい走ってイングランドに入った所でサービスエリアがあったのでとりあえず入って休憩。スコットランド辺りではあまりサービスエリアがなかったが、イングランドに入ったらサービスエリアの数がかなり増えてきた。スコットランドのほうは人口や都市の数が少ない気がする。スコットランドのステッカーがあったら書いたかったが、UKのステッカーしか売ってなかった。残念。

ちょうど昼時だったのでバーガーキングでお昼。デバイスでオーダーしてできあがったらスタッフさんがレシートの番号を呼んでくれるけどその呼び方が英下院議長の数字の読み方と同じで一人で少し笑ってしまった。その呼び方が分かりやすくて耳によく入ってくる。

ワッパージュニアを頼んだが、これがまた中身がスカスカでサイズも結構小さい。スペインで食べたワッパージュニアは大きくて中身もしっかりして美味しかったが…。仕方ない。

この日はオックスフォードの宿を予約した。あまりロンドンにバイクを持って行きたくなかったのとオックスフォードは色々有名で(大学とか辞書とか)一回行ってみたかったので。ミーハーな気持ちが買ってしまった。ここは安くて綺麗でいいホテルだったが、部屋のサイズが致命的に小さくてベッドがギリギリのサイズで一つ入っていて他はなにもない。24mmレンズでは室内を上手く撮れないくらいだった。まあ寝るだけなんで別に構わないけどね。

オックスフォードは落ち着いて静かでゆとりがある街だった。ちゃんと整理されていて歩いていると気持ちいい。ここに来て驚いたのは中国人の子どもの数!至る所に中学生から大学生くらいまでの中国人の子がいてビックリした。多分留学生だと思うけど中国の教育熱って半端ない。

中国人が多いということでここの中華料理屋は絶対美味しいと踏んでホテル近くのよさそうな中華料理屋へ行ってみた。念のため少し早い時間帯に行ってみたが、それでも店内は中国人でいっぱいだった。ここは間違いない!

メニューもたくさんあったが、本場過ぎてよく分からなかったので安定の麻婆豆腐を頼んでみた。四川風の麻婆豆腐で辛さは少し控えめでちょうど食べやすくて山椒も効いて美味しかった。これがイギリスで食べた料理の中で一番!

次の日はいよいよバイクを日本に送るためにロンドンの隣にあるエセックスまで。オックスフォードから約150kmとそんなに遠くはないが、また朝から土砂降り。イギリスでは最初から最後まで雨と一緒だね。今が梅雨なのか?

ちなみにイギリスから日本へのバイクの輸送は、知人の内田さんの奥さんが国際輸送関連の会社に勤めていて今回色々と働いてくださって安心してバイクを日本に送ることができた。

バイクを持っていったのは海外輸送のための梱包だけを専門にやっている会社。まずここで梱包をしてそれをフォーワーダー会社が日本に送ってくれる仕組みになっているらしい。ちなみに運送料の中で梱包費用が一番高い。

とりあえず預けて一緒に送るものと自分で持って行くものを分けて荷物を再整理してまたチェーンに錆びないようにルーブをしっかりと多めに塗っておいた。ガソリンも抜く必要があったが、ガソリンの量を計算してここまでギリギリ来れるように調整したらもう抜かなくてもいいくらいの量だったのでそのままでOKをいただいた。

ギアはニュートラルでハンドルロックは掛けずに置いとけば後はここの社長のジョーンさんが息子と上手くやってくれるらしい。鍵は自分で持って帰っていいということだった。

パニアに貼られているステッカーを見ると一つ一つ思い出が詰まっていて楽しかった記憶で心がいっぱいになる。もちろん大変なときもたくさんあったが、過ぎてみるとそれも全部楽しい思い出にすり替えられている。人生で一回あるかないかの大旅でたくさんの素晴らしい経験をした。この旅を通じて人が変わったりとかはないけどたくさんの経験値を得られて自分の中が広がっているのはすごく分かる。これは成長とも言えるのかもしれない。40歳を超えてこれだけの刺激と新しい経験を積むことは普段の生活の中ではなかなかできないと思う。やっぱり旅は素晴らしい。

日本を出る時に約1,000kmだった走行距離も今は38,000km。最初はあまり慣れてなくてギクシャクな感じだったが、徐々に慣れてきて今は色々と分かち合える最高の相棒になってくれたDesertX。旅に出る前は色んな人からDucatiの耐久性はあまりよくないので辞めといたほうがいいと言われたが、自分の中では絶対行ける自信があった。どこからその自信が出てきたのかは分からないけど。実際にシベリアからモンゴル、ヨーロッパ一周をしながら大変な道もたくさん走ってきたが、一回も走行に問題があるような故障もなくてほぼノートラブルで37,000kmを走ることができた。やったのは3~5,000kmことにエンジンオイルとオイルフィルターを交換して約1,000kmことにチェーンメンテ、14,000kmでエアーフィルターの交換、20,000kmでチェーンとスプロケットの交換したくらいかな。あ、タイヤも3回交換した。帰ったらまたしっかりメンテナンスしないとね。

荷物の振り分けも終わってバイクを梱包できる状態にしておいたら社長のジョーンさんがタクシーを呼んでくれた。タクシーが来るまでにまたジョーンさんと旅の話で盛り上がった。すごく優しい方でよかった。DesertXをよろしく頼みます!

これでバイクでのユーラシア横断の旅は一旦終わり。後は無事日本に戻ることのみ。

“EP106 HLS2000” への 2 件のフィードバック

  1. 3年前にコロナでユーラシア大陸横断の計画が頓挫してからいつか見れる風景と思いながら、楽しく記事を読ませて頂いてました。お疲れ様でした。

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Unkai.Tsuchiya への返信 コメントをキャンセル