EP100 Bourgogne

久しぶりのブルゴーニュを満喫しようと朝からバイクに跨った。どこかに行くためではなくて純粋に楽しむためだけにバイクに乗るのは久しぶり。パニアケースを外すと乗り心地やコントロールのしやすさが別物なくらい違う。DesertXがどれほどいいバイクなのか改めて実感する。

特にどこを目指すこともなくとりあえずブルゴーニュのカントリーサイドを気が向く方向に走っていく。少し走っていく綺麗なひまわり畑が現れた。お日様が反対側にいたのでひまわりは残念ながらそっちを向いていたが、それでも綺麗な風景だった。写真はあまり映えないけどね。

そのままずっと走っていくと道は裏側のグランクリュー街道に合流。こっちはまだあまり走ったことがなかったのでなかなか新鮮だった。ブルゴーニュのぶどう畑はいつ見ても気持ちがいい。またぶどう畑特有の香りがまたいい。自分に取っては最高の癒やしの風景。

そのままボーヌまで行ったら週末ということもあって観光客で溢れていた。大好きなブルゴーニュのステッカーを買いたくていくつかのお土産屋に寄ってみたが、どこも置いてなくて諦めてディジョンへ。

ディジョンの手前のセルフ洗車場で久しぶりに洗車をした。いつぶりだろう?北欧ではずっと雨だったので洗車ができなくてやっとここで綺麗に洗うことができた。さっぱり!

後はフィリップとカリンに何かしら感謝の気持ちを伝えたくて唯一できる韓国式のサムギョプサルを振る舞うために食材を買いにディジョンの大型スーパーマーケットのCarrefourに寄った。豚肉とネギ、ニンニク、サンチュ(Laitue)、ビールを買ってきた。

日本から持っていったコシヒカリの無精米でご飯を炊いて豚肉を焼いてなんとかそれっぽいディナーを作ることに成功。隣に住んでいる消防士の方がたまたま山の火事のことで相談に来てたのでその方も一緒に食事に招待してみんなで楽しい晩ごはんをいただいた。

みんな美味しくて食べてくれて嬉しい。フランスのLaitueはサンチュとサニーレタスの間くらいの感じかな?サンチュより少し厚みがあったけど普通に美味しくてサムギョプサルにちょうどいい。

晩ごはんの後はフィリップさんの車でみんなでお城に出かけた。Château de Châteauneufはこの地域の名所らしくてぜひ見せたいと。夕方、車でブルゴーニュの小麦畑の間の走っていくのはなかなかエモーショナルで素敵な経験だった。

所々景色がいい所で写真を撮れるようにフィリップさんが車を停めてくれた。どれも絶景で写真映えする。

お城のほうに登って行くとちょうど日没が始まっていた。

フランスブルゴーニュの長閑な田園風景の中に日が落ちていく。美して素敵で平和な時間。

日が落ちるとまた月が綺麗に輝く。フィリップさん、カリンさんと一緒に過ごすトワイライトの幸せな瞬間。また一生忘れられない思い出が一つできた。

EP099 Mâlain

朝また雨が降っていた。前日の天気予報では1時間くらい少し雨が降るかもということだったが、朝からガッチリ降っていた。雨には慣れているので大したことない。ドイツのトリーアを出発してルクセンブルクを通過してフランスに入った時も雨が降っていたが、ナンシー辺りを過ぎてから雨が止んで晴れてきた。

フランスに入るとなんかホッとする。それは友達がいるからかもしれないし、フランス人の暖かさに触れているからかもしれないし、快適で過ごしやすい天気のせいなのもしれない。

フィリップさんとカリンさんがFbからこの旅をずっとフォローしてくれていてブルゴーニュに来たらいつでもまた泊まりにきてと言ってくれたのでお言葉に甘えて今週末はフィリップさんの家に泊まることにした。

フィリップさんの家があるマライン(Mâlain)に行く道の長閑な風景はバイクで走っていると心まで浄化されるような気がする。平和そのもの。

家に到着してバイクを停めるとなんだか実家に帰ったような安心感があった。たった一日しかいなかったのにね。そのくらいいい人たちに恵まれていたからかもしれない。

庭にテントを張って泊まると言ったのにフィリップさんがリビングに大きいベッドを用意してくれていた。もうありがたすぎる。すごく快適で素敵な空間。

フィリップさんはシトロエンのディアーヌのレストア作業に取り掛かっていて新しいペインティングのために車体を磨いているところだった。ヨーロッパのこういうガレージ文化は羨ましい。

フィリップさんは9人兄妹(!)でお兄さんのフランソワさんがYAMAHAのXT500に乗って遊びに来てくれた。本当に大事に乗っていて今はもう走行距離が30万キロを超えているらしいが、すごく調子がいいと言っていた。修理のための予備のパーツをたくさんストックしているらしくてXT500への愛で溢れている。

記念にみんなのバイクを並べて記念撮影。こういうのは国と老若男女関係なくバイク乗りならやりたくなっちゃうよね。

フランソワさんは画家でイラストレーター、美術の教師もやっていて自分の作品を持ってきて見せてくれた。ブルゴーニュの風景を書いている絵が多くて地元への愛を感じる。フランソワさんは娘が二人でいて彼女たちも美術関連の仕事をしているらしい。日本の漫画やアニメが大好きらしい。

リルーちゃんもお絵かきが大好きで一人の時間はいつも絵を描いていた。フランソワさんの絵を見たのは初めてらしくて興味津々だった。

後からフランソワさんの奥さんも来てくれてまた盛り上がる。彼女は美術館で働いていて10年くらい前に原美術館での展示のために日本に2週間くらい滞在したことがあって日本のことを色々覚えていていつかまた日本に行きたいと仰っていた。

フィリップさんが実家に伝わる秘伝のレシピで焼いたパイ。果物も庭の木から取ったものを使っていてオリジナリティー溢れて美味しかった。

またブルゴーニュでの食事ではワインが欠かせない。この日はアンヌ・グロのシャンボール・ミュジニー。2020とまだ若いヴィンテージなのにシャンボール・ミュジニーらしいエレガントな気品が漂っていてフルーティーで素晴らしいワインだった。やっぱりブルゴーニュで飲むブルゴーニュワインには特別な魅力がある。

フィリップさんとカリンさんが振る舞ってくれる最高のディナー。こういう暖かさを求めて早くフランスに戻りたかったのかもしれない。

料理もお酒も全てが美味しくていい人々に囲まれて幸せな瞬間。

久しぶりに全てが満たされる夜だった。

EP098 Deutschland

3回目のドイツ。やっぱりヨーロッパのど真ん中に位置していて国も大きいからどこへ行くにもドイツを通過せざるを得ない。今回はコペンハーゲンからハノーファー(Hannover)までの約480km、ハノーファーからトリーア(Trier)までの約470kmを2日に分けて走った。とにかく早くフランスに行きたくてひたすら走ることだけに集中した。

コペンハーゲンを出発する時から曇だったが、ドイツに入ると雨雲に変わってまた激しく降り始めた。最近は毎日雨だったので慣れたのもあるし、まだ雲が薄くて明るいのでそんなに長引く雨ではないから全然余裕だった。ただ、車の後ろを走ると車から飛んでくる水しぶきが嫌なのでしばらく追い越し車線を走った。

ヨーロッパで一番運転が上手いのはドイツ人だと思う。毎回ドイツに入ると高速道路で車の動きが変わるのがすぐ感じられる。メリハリというか追い越し車線と走行車線の役割が明確になってそのルールをみんな徹底して守るし、守らない人がいたらみんなでプレッシャーをかける。また道路も制限速度が80km、100km、120km、130km、無制限で分かれていてそれぞれに合わせて車の速度も変わるが、走行車線は制限速度+10kmくらいで追い越し車線は+2~30kmで走っていいるような気がする。その流れに合わせて走るのも楽しいし、ストレスがない。

ハノーファーまでは約480kmと少し距離があったが、順調に走って15時にはもうホテルに着いた。新しくできたホテルらしくて綺麗ですごく快適だった。次の日もまた約470kmを走るのでホテルでくつろぎながらゆっくり休んだ。後、距離とフランスまでの最短ルートで選んだので正直にこれと言ったものがあまりなかった。

次の日は久しぶりに晴れて一回も雨が降らなかった。気温も25℃とちょっと暑いくらい。日本と比べたら全然涼しいが、北欧の10〜15℃くらいの気温で過ごしてからだとかなり暑く感じる。まさに夏がまた戻ってきたような感覚。

約2時間、200kmくらいを走ってからの初休憩だが、全く疲れない。DesertXは本当によくできたバイクで最高のアドベンチャーツアラーだと思う。日本からシベリア、モンゴル、ロシアからヨーロッパに渡って西はロカ岬、北はノールカップまで行ってもう34,000kmを走っているのに大きいトラブルもなくよく走ってくれている。3〜4,000km毎にエンジンオイルとオイルフィルターの交換と2日に一回チェーンメンテナンスをするだけだけ。

この日も無事15時くらいにホテルに着いてチェックイン。Four seasonsならぬFourSide Plaza Hotel Trierなんだが、部屋も広くて綺麗で快適。ドイツでのホテル選びは安全な駐車場を優先しているが、そういうホテルは設備もいい場合が多い。

シャワーを浴びてから近くのスーパーに行ったら値段の安さにビックリ!コカ・コーラが85セント (約132円)で

ビールが1ユーロ(156円)を超えない!前回来た時は何も感じなかったが、一回北欧の高物価の洗礼を受けてから来ると全てが衝撃的な安さ!やっぱりこのくらいがいい。しかし、全然知らないブランドのビールだらけで少し不安だったので銘柄を違うやつを3つ買ってきたが、いざ飲んでみるとどれも美味しくてさすがドイツと思った。

今日は美味しいビール飲んでゆっくり休もう。明日はいよいよ大好きなフランスのブルゴーニュへ!

EP097 Copenhagen Again

スウェーデンのヨンショーピングからデンマークのコペンハーゲンまでは約340kmと結構近いので実はもう少し行きたかったが、コペンハーゲンを離れるとあまりよさそうなホテルがなくて値段も高くなっちゃうので仕方なくコペンハーゲンまで行くことにした。地方のほうが安そうだが、大都市が安い場合が結構ある。やっぱりホテルが多くて競争が激しいからかもしれない。

ヨンショーピングを出発して2時間くらい走ったのかな?ちょうどいい所で大きいサービスエリアがあったので入ってみたら以前コペンハーゲンからヨンショーピングに行く時に寄った所だった。やっぱりよく設計されているような気がする。バイクを停めてコーヒーを飲みながら休んでいると次から次へとバイクが入ってくる。特にオフロードガチ勢の方が多かった。スウェーデンは山林が多いから林道も多くて楽しそう。

前回はオーレスン・リンクで渡ったので今回はフェリーで渡ることにした。本数は結構あるので今回は予約なしで。トールゲートで料金を支払ってそのまま走って行くとすぐ乗れた。ここは距離も近くて内海なので波もなくバイクも結束いらずにそのまま置くだけ。運航時間もたったの20分。

1時間に2本も運航しているのに船内はお客さんでいっぱい。夏休みシーズンだからかな?もう前に進むのが大変なくらい。

運航時間は20分しかなくても一応国際便なので船内に免税店のようなショップがあってお酒を大量に売っていた。実はスウェーデンで売られているビールはなぜかアルコール度数が3.5%までしかなくてあまり美味しくないし、酔わない。法律なのか利権の問題なのかはよく分からないが、国民に選択できる権利を与えてほしい。スウェーデン国内では買えないアルコール5%台のビールを爆買いしていた。その気持ちよく分かる。

1時間くらい早くホテルに着いたが、すんなりとチェックインさせてくれた。しかし、メールで駐車場を問い合わせたら予約はできないけどホテルの中庭に停められると言っていたのに着いてみたら中庭なんかなかった。それを話すとやんわり話題を変えて絶対謝らなかった。アメリカのようにヨーロッパのこういうサービス業のマニュアルに絶対謝るなと書いてあるのかもしれない。まあ起こっても変わることないのでホテルの前のパブリックパーキングエリアにバイクを停めた。ちょっと心配だが、レセプションの目の前なのでなんかあったらスタッフさんが教えてくれることを信じて。

お昼はホテル近くの中華料理屋へ。ここは前回来た時に行った所で美味しかったので今回はランチに。まず頼んだのは本物のビール!スウェーデンの3.5%ビールにストレスが溜まって早くちゃんとしたビールが飲みたかった。アルコール度数が味に与える影響は大きいと思う。

麻婆豆腐と焼き餃子。麻婆豆腐はもす少しスパイスととろみが欲しい所だが、食べられることだけでも感謝。思ったより量が多くて腹パンになってしまった。

お腹を落ち着かせるために散歩がてらにオルドタウンへ。そんなに見たいものもないのだが、なんとなく知っている方向へと。クリストファー・ノーラン監督のオッペンハイマーがもうすぐ公開されるらしくてその巨大な宣伝ポスターがビルに貼れれていた。日本に戻ったら見に行こう!

今日もやっぱり曇っていた。実はコペンハーゲンに来る途中に何回も雨に降られた。北欧に2週間弱いたが、天気がよかったのはロフォーテンからノールカップに行った3日だけで他の日は曇に雨、たまに強風とかんり激しく天気が変わっていた。ロフォーテンでのあの晴天がどれだけ幸運だったのか今になってしみじみ感じている。

オルドタウンは観光客でごった返し。北欧の中ではコペンハーゲンが一番観光客が多い気がする。ヨーロッパの方はもちらんインドや中国の方も多かった。

こういう露天カフェもノルウェーやスウェーデンではあまり見なかった。コペンハーゲンが一番南のほうだからかな?気温も他の北欧の都市より少し高くて半袖、半パンでも耐えられるくらい。

ホテルに戻って少しゆっくりしてから向かったのはTokyo Restaurant!前回は定休日で行けなかったので今回こそと気合を入れて行ったのだが…

まさかの夏休み!気持ちは刺身盛り合わせと日本酒になっていただけにショックが大きかった。はあ。しょうがない。

気を取り直して向かったのはホテルの近くにあったちょっと怪しげな和食屋。入ってみたら中国人が経営していてメニューにも微妙に中華料理っぽいのが載っている。刺し身もあったが、あまり冒険はしたくなかったので醤油ラーメンを頼んだ。中国の牛肉麵と醤油ラーメンを合わせて半分に割ったような感じのラーメンで少し不思議な味わいだったが、これが結構美味しかった。新しい。

明日はいよいよ北欧から離れてドイツへ!

EP096 Ducati Stockholm

前回Ducati Arboga Italia Bike Centerでエンジンオイルとオイルフィルターを交換した時の総走行距離が約28,000kmで今が32,000kmなのでロフォーテン諸島とノールカップを回るのに約4,000kmを走ったことになる。やっぱりノルウェーもスウェーデンも大きいね。

今回エンジンオイルとオイルフィルターの交換のために訪れたのはDucati Stockholm Desemo Center。一週間前にメールでメンテナンスをお願いできるかと聞いたら問題ないということだったので朝一に伺った。すぐ担当者の方が迎えてくれてさっそく作業へ。

またここも隣がトライアンフで同じディーラーが両方やっているらしい。Ducati BordeauxやDucati Dijonも同じ感じだったのでヨーロッパでは一般的なのかもしれない。

店内は結構広くてたくさんのバイクが展示されていた。イチオシはスクランブラーなのかな。桑野さんも一目惚れで衝動買いするくらいだからやっぱり売れているのかもね。

ピットもかなり広くて働いている方も多かった。整備を待っているバイクも多かったしね。右隣はトライアンフのピットでDucatiの半分くらいのスペースを使っていた。

2階に待合スペースがあって整備が終わるまで寛げるようになっていてそこにもまたスクランブラーの専用スペースがあった。やっぱり推しているね。

2階の壁一面がガラスになっていて1階のピットが全部見えて自分のバイクが今どんな状況なのかが確認できる。今回はエンジンオイルとオイルフィルターの交換のみなのでそれほど時間も掛からず約1時間で全ての作業が終わった。

作業を待っている間に挨拶しに来てくれたRicardoさん。彼はメキシコからスウェーデンに移住してきてここで仕事をしているが、いつかバイクで世界一周をするのが夢らしい。他にも作業を担当してくれた方やサービスの方も挨拶に来てくれた。みんなバイクで旅がしたいと。またここでも旅の話で盛り上がった。

挨拶を終えて会計をしたらなんとエンジンオイルとオイルフィルターの交換だけで約5万円!スウェーデンや北欧の物価の高さにももう慣れたと思っってだいたい2、3万円くらいと思ったらその倍だった。恐ろしいスウェーデンの物価。ひえー。

今日はメンテナンス作業もあったので少し近いヨンショーピングに宿を取った。スウェーデンからドイツに行く道はあまり選択の余地がなくて来た時とほぼ同じコースになってしまう。しかし、高速道路で衝突事故が3件もあって事故渋滞がかなりひどかった。

渋滞で疲れた時に珍しく大きいサービスエリアが現れたので迷わずサービスエリアへ。同じように渋滞から逃げてきた人たちでサービスエリアのどの店も駐車場も激混みだった。サービスエリアには5件くらい飲食店があったが、4軒がハンバーガー屋だった。みんなハンバーガー好きだね。ランチはだいたいハンバーガーかケバブのような気がする。

もう2,000円のファストフードハンバーガーが安く感じるようになった。

食事を終えて外に出たらちょうど雨雲が通り過ぎた後だった。しかし、今から行く方向にはより重たい雨雲が待っていた。走り出したら案の定また雨が降ってきてびしょ濡れに。それでも昨日よりはマシで約1時間くらいで雨雲は過ぎ去った。まあびしょ濡れには変わりないけど。

昨日の雨で洗濯がしたくて今日は洗濯機があるホテルを選んで大正解だった。

明日はまたコペンハーゲンへ。