Leica M11-P Safari & Summilux M f1.4/35 ASPH.

何を血迷ったのか気が付いたら注文ボタンを押していた。

今まで使っていたSONY α1とSEL2870GMを下取りに出してLeica M11-P SafariとSummilux M f1.4/35 ASPH.を手に入れてしまった。いつかはライカを使ってみたいと思っていたが、それはじっくり時間をかけてたどり着くつもりだった。なのにマップカメラさんの決算プロモーションが強力過ぎた。

初めて手に取ったM11-P Safariはずっしり重くてかなり存在感があった。M11-Pより100g以上重いらしい。それに比べるとSummilux M f1.4/35 ASPH.は精密さはあるけど小さくて軽い。少しおもちゃ感もある。

軽くイジってみた感じではシンプルでわかりやすい。というかSONYに比べるとあまり機能がない。正直機能を求めてライカを買ったわけではないけどちょっとなさ過ぎるもする。

ある程度セッティングが終わったので試し撮りに近くの公園にいった。暖かくて晴れて桜も咲いていて試し撮りにはちょうどいい。

坂を登りながら一枚。まず躓いたのがフォーカスの難しさ。今までのSONYのカメラを半シャッターでどこにでもフォーカスを合わせてくれたから余計に難しく感じたかもしれない。ライカ初心者なのでとりあえずF値を最大の16にしてisoとシャッタースピードはAuto、フォーカスは無限大にしてみた。工事現場のクレーンは大好物なので全部入れる感じで。あの建物の縦横の細い線がモアレを引き起こすと思ったが、見事な描写力で回避、拡大してみると一本一本線が生きている。フラットになりがちな深度なのに素晴らしいディテールのおかげで立体感がある。

あ、これがライカか!

これもF16で撮ったのかな?たくさんの登場人物(?)があって情報量が多いけど見事に処理してくれてストーリーがあって面白い写真に仕上がっている。なるほどね。こういうスナップ性ね。今まではF8以下で写真を撮る場合が多かったのもあって深い深度の写真の魅力に目覚めた。

なんだろうな。全体的にマゼンタが若干強めで赤系が映える傾向があるかも。なので赤色が見えたらとりあえず撮ってみたくなる。SONYはイエローに強みを持っていたのでその比較がなかなか面白い。

帰りに浅めの深度で桜を撮ってみたが、正確にフォーカスを合わせるが至難の業。だいたい真ん中辺で合ってくれと思いながら撮ってみたが、拡大してみたら見事にズレていた。しかし、雰囲気は素晴らしい。まあこんなもんか。だいたいでいいんだよね。

室内でF1.4での人物撮影。フォーカスを合わせるのが至難の業でなんとなく奇跡的に瞳にちゃんと合った唯一の写真。色感や背景のボケ具合はさすがズミルックスF1.4という感じ。しかし、ホワイトバランスがいつの間にか勝手にAutoに戻っていった。ライカの電子系はあまり信用にならないかも。

ライカMシステムでの接写はあまりできないイメージだったが、ズミルックスは問題なく寄れるね。十分グルメの写真が撮れそう。

まだ使い始めて間もないが、ライカの楽しさが少し分かったような気がする。より写真の本質に近づいたような気がするし、写真を撮る行為そのものの楽しさを蘇った。なかなか楽しいカメラ。

SEL2870GM

最近はSEL2470GM2SEL50F12GMの2本体制でレンズを運用してきた。実はここ3年くらい万能ズームのSEL2470GM2をメインに使っていたが、ポートレートの勉強を初めてやっぱり明るい単レンズがほしくなってSEL50F12を追加した。SEL2470GM2も軽くてかなりいいレンズではあるが、F2.8というのがね。この2本体制で満足していたら、SONYから何も前触れもなく急にSEL2870GMという怪物のようなレンズをリリースされた。

ズーム全域開放F値2を実現。なのに性能に比べると本当に小さくて軽い!この一本を買えば28mmから70mmの間の単レンズを数本買ったような結果を得られる。それもGMでね。SEL2470GM2と比べると圧倒的にボケがキレイで解像度もぐんと上がっている。もちろんF1帯の単レンズに比べると衰えるのは仕方ないが、十分実用の領域にある。いや、素晴らしい領域にある。

またこのレンズで楽しい写真をたくさん撮る!

SEL2470GM2

しばらくα7RⅢ+SEL35F14GMRICOH GR3Xの組み合わせで運用してきたが、35mmと40mmは画角がかなり近くてまたRawで撮影してLightroomで編集するとなんとなく同じ傾向になってしまうのであまり2台使ってる意味がなくなって最近は携帯性が優れてるRICOH GR3Xばかり使っていた。そこでSONYから今年の6月に発売されたSEL2470GM2を新たに追加した。

SEL2470GMは以前かなり気に入ってよく使ってたが、大きさと重さ、またマニュアルモードでフォーカスリングでフォーカスを調整するときにちょっと古い電子式なためディレイが生じるのがイヤになって処分してしまった経緯がある。新しいSEL2470GM2はこういったSEL2470GMの弱点をある程度克服できているらしいのでまた入手してみた。

第一印象としてはそんなに重くない(軽いまでは言えない…)のとAFの良さ!後、絞りリングが付いてるのが地味に便利。また24mm画角の良さを改めて実感した。35mmと40mmでは実現できない24mmの良さがある!北海道行く前に買えばよかった。

RICOH GR3X

RICOHのGR3Xという新しいオモチャを手に入れた。某事情によりコンパクトデジタルカメラが必要になった瞬間すぐ頭によぎったのかこのGR3Xという言葉だった。一瞬SONYのRX100M7も検討したが、やっぱり面白みが足りない。

GRシリーズは以前から最高のスナップシューターとしてその名が高く、GR3Xの作例を見てもなかなか興味深い色味と切れ味抜群の鮮鋭度を見せてくれてる。しかし、一つの方向に気持ちいいくらい振り切ってるのでダメな所も盛りたくさん。でも逆にそういう割り切りの良さが気に入った。

注文してすぐ届いたのでとりあえずカメラを片手に街に出た。

早速GRシリーズの強みの一つ「イメージコントロール」を使ってみた。個人的にはこういう人為的なセッティングがあまり好みではなくて自然な色合いが好きだが、「ポジフィルム調」の色味は結構気に入った。その記念すべき最初の1枚が上の写真。曇りの日の夕方、マジックアワーの恩恵は全く受けてないが、雲模様や建物からの光と建物と空の対比が自然で気持ちいい。

GR自慢の白黒写真、特に森山大道モードと言ってもいいくらいの「ハイコントラスト白黒」は恐れ多いのでまだ使えなくてまず「ハードモノトーン」を使ってみた。個人的な好物の改札口の一枚。忙しそうに動いてる人たちの雰囲気とフォーカスがあったときの鮮鋭度、天井の蛍光灯がまたいいアクセントになっている。

プラットフォームでの一枚。正直すぎる構図だけど自動販売機に合わせたフォーカスがナイフのよう。写真に漂う雰囲気も好き。「ハードモノトーン」。

新橋から明りが多い銀座訪問を撮ってみた。これは50mmくらいの画角がよかったかも。タクシーの動きや横断歩道を急いで渡る人ももう少し寄ったらよりいい絵が撮れたかもしれない。それでも結構暗い環境だったのにこのくらいの写真が撮れて驚いた。コンデジでここまでできるとは。「ポジフィルム調」。

曇った日の朝、動物園の鹿を撮ってみた。全体的に発色が薄いというか、くすんで見える。特に植物の緑に違和感を感じる。それでも鹿の変顔がよく撮られてる。「ポジフィルム調」。

色がたくさんあって好きな自動販売機。「ポジフィルム調」の赤は結構好き。

工事用の車と無操作に置かれてる工具が面白くて写真を撮ってたら車から人が降りて来て面白いと思ったけどフォーカスが鉄柵に合ってしまった。でもそれはそれで面白い。「ハードモノトーン」。

草原と川、マンションと空の対比が面白そうだったので撮ってみたが、川はほぼ映らず。建物の存在感がいい。「ポジフィルム調」。

曇りの日の朝、渋谷での一枚。これは逆にもう少し広角だったらバランスがよかったかも。一歩前に入ったような感じが40mmらしい。「ポジフィルム調」。

歩道の石と排水溝の金属のマテリアルの対比、それだけだと少しつまらなかったので足を入れてみた。「ポジフィルム調」だけど白黒のような写真。

渋谷駅前の広場を交わる人たちの表情や姿勢と後ろのイケイケのエグザイルのアドの対比が面白い。やっぱり朝は辛いよね。「ハードモノトーン」。

これは唯一RAWをLightroomで現像した写真。実は色味はこの写真のほうが一番好き。またその表現力がすごくてこれがコンデジなのかちょっとビックリした。

まだGR3Xとの付き合いが浅くて知らない所がたくさんあるけどなかなか面白いカメラでこれから長い付き合いになりそう。また今まで硬い写真ばかり撮ってきたけどGR3Xでより自由な写真を撮っていきたい。

Leica Noctilux 50mm/f0.95 × SONY α7RⅢ

初めてカメラに本格的に接したのは大学の写真授業だった。当時カメラを持っていなかったので叔母さんからNikonのFM2を借りたのが初めて。その後、Minolta(たぶんX-600?)を、時々LOMOで遊んだり、時代の流れで初デジタルカメラとしてNikonのCoolpix950、Canon Kiss、Conon 5dMarkIIまで色んな種類のカメラを使ってきた。それぞれ、カメラ会社やレンズ、フィルムの差を楽しみながらカメラ生活を満喫していた。

しかし、iPhoneが登場してからはカメラに興味をなくしてその小さいデジタルデバイスの便利さにどっぷりはまってしまった。その便利さの代わりに写真を撮る楽しさやクオリティーを失ってしまったが、それほど気にならなかったのは今思うと不思議。

3年前、(いや、もう4年になるのか!)趣味や仕事でカメラが必要になり、当時携帯性や性能に優れていると評判だったSONYのミラーレスカメラ「α7RⅢ」を購入して再びカメラ生活を送るようになった。最初SEL24105GからスタートしてSEL2470GM、SEL24F14GM、今はSEL35F14GMに落ち着いている。SONYのデジタルデバイスとしての使いやすさ、正確さ、クオリティー、軽さなどほぼすべてにおいて満足していた。

前置きが長くなってしまったが、最近はLeicaの「Noctilux 50mm/f0.95」レンズを試している。というのもLeicaに関して少し知識を積んでおく必要があって友人からレンズを借りてα7RⅢにつなげて使っている。

第一印象は「重い!」ということだった。まるで鉄の塊のようなズッシリした感じ。比べるとSONYのSEL35F14GM(約524g)をプラスチックのように感じてしまう。後で調べてみたらNoctiluxが約700gと176gの差だが、サイズはNoctiluxのほうが小さいので余計に重く感じるのかもしれない。

後はアナログ感。フォーカスと露出をマニュアルで合わさなきゃいけない。SEL35F14GMもマニュアルで使う場合が多いが、SONY純正というのもあってマニュアルリングを回すとファインダーがフォーカスが合わされてる所を中心に拡大されるのでそれほど難しくはない。しかし、Noctiluxに対してはそのような親切心は見せてくれなので自力で合わせなきゃいけないのだが、正確に合わせるのがなかなか難しい。ピーキング設定とピント拡大機能を利用してやっとある程度合わせることができた。

もう一つ気になったのは手ブレ補正がないこと。SONYのレンズを使った感覚で撮るとかなりの確率で写真がぶれていた。今まで自分がどれだけSONYの手ブレ補正を頼ったのかをよく分かった。

今までSONYのデジタル世界観に慣れてしまってたので余計に使いづらさを感じたのかもしれない。

色々クセのあるレンズだと思いながらLightroomでRAWファイルを開いたらビックリしてしまった。そこには普通撮れないものが撮れていた!いや、オカルト的な変なものではない。

そこに写っていたのはその場の空気感というか雰囲気?ムード?空気と光が混ざって漂うようなものといえばいいのかな?今までフィルムカメラからデジタルカメラ、たくさんのレンズを使ってきたけどこういう経験は初めて。アナログ感性のその先のようなもの。撮影時に自分が感じたものがそのまま、いや、それ以上に写っていた。

このレンズはスナップ撮影に向いていると思った。飾られてないその場の空気を生々しく写す、特に人を中心に撮ったほうがより面白い写真が撮れるかもしれない。

これは一番最初に撮った一枚で赤色がどう映るのか気になって撮ってみたが、見事だった。この深みのある赤色の表現は味わいがある。SONYのレンズは黄色の再現が優れてると感じる場合が多かったが、Leicaは赤色に強いのかもしれない。あ、後SONYのレンズがホワイトバランスで黄ばむ場合が多いけどNoctiluxはいつも正確なホワイトバランスだった。ホワイトバランスはカメラ本体でコントロールしていると思ったが、レンズが影響している部分が多いかもしれない。

これは西日がかかってる川沿いの風景。日が沈む前の空気感がうまく表現されている。

朝の駅の改札口にフォーカスを合わせてみた。後ろの窓から入ってくる朝の淡い光と慌ただしく歩いていく人たち。この一瞬の切り取られる感覚が面白い。

右側のヘッドフォンをしてる女性にフォーカスを合わせてみた。RAWファイルを開いたときにプラットフォームに漂う朝の雰囲気が画面上に流れるかのように感じた。

やっぱりNoctiluxの赤はかなりいい。気に入った。

会社の会議室の何気ない一枚。

新宿駅構内のNEWoMan。0.95という驚異的な明るさのレンズだからこそできる横一枚のフォーカスと自然なアウトフォーカスが面白い。

自然の光はなく卓上ライトの弱い光での撮影だったが、その弱いけど優しい光と部屋の雰囲気がよく写っている。

窓からの逆光でレースカーテンを撮ってみた。光の段差とレースカーテンの質感とシワ。

壁紙や椅子、本、ベルトのそれぞれの色味や質感、窓から滲む光も上質な感じ。

これは以前と設定を変えてシャッタースピードを早めてF値を低くしてみたら今までと違ってかなりコントラストの強い写真が得られた。

川沿いを歩く老夫婦。上のマクドナルドの看板に近い設定だったが、こちらはF値を高くしてシャッタースピードを少し遅くして柔らかい絵にしたほうがよかったかもしれない。

一週間くらいLeicaのNoctiluxレンズを試して感じたことを書いてみたが、たぶんカメラ本体がSONYのα7RⅢではなくLeicaのM10などを使ったら上にクセとして羅列したことの多くは違ったかもしれない。それでもNoctiluxはかなり魅力的なレンズで使えば使うほどハマってしまう素晴らしいレンズだった。いつかはLeicaのカメラとレンズを持って北海道を旅しながら写真を撮りたいと思った。きっと面白い写真が撮れそう!