2022北海道ツーリング12日目:支笏湖とスローボート

2022年9月20日(火)

前日の夜また激しく雨が降ってたけどもう雨は止んで爽やかな風が気持ちいい。ゲストハウスのキッチンに自由に食べられる朝ごはんの食材が用意されていたので久しぶりに食パンを焼いて食べた。家では毎朝トーストを食べていたのでなんとなく懐かしい感じ。

宿の庭に停めてある相棒は雨でずぶ濡れだったけど百戦錬磨のベテランらしい佇まいでアドベンチャーツアラーの雰囲気を醸し出している。格好良すぎて痺れる!

しかし、ここ何日悪天候の中で頑張りすぎたのかチェーンが錆びてきたので取り急ぎチェーンメンテナンスを行った。旅用に100mlサイズのチェーンクリーナーとチェールーブを持ってきたけど容量が全然足りない。重くて嵩張ってももう少し容量の大きいのが必要だね。とりあえず錆は取れたので良しとする。

今日は札幌に泊まる予定だが、二風谷から札幌までは近すぎるので支笏湖と洞爺湖を回ってから札幌に行くつもり。最初の目的地の支笏湖までは敢えて下道で、大好きな支笏公園線で行く。久しぶりの太陽の光が眩しいけど幸せな気分。

このまま通り過ぎるのが勿体なかったので支笏公園線で記念写真を1枚。路肩が狭いので邪魔にならないようにできるだけ寄せてみたけど限界があった。交通量が少なくて助かった。本当に素敵な道。

支笏湖に着いて国道453号線をぐるっと回ってポロピナイ展望台へ。実はこの展望台は初めてで大好きな支笏湖をより高い所からちゃんと見たくて登ってみたのだが、木で囲まれていてそれほど眺めがよくなかった。残念。

来た道を戻ってポロピナイ園地へ。平日だったが、天気がいいせいかたくさんのバイクと観光客で賑わっていた。札幌ナンバーが多かったので写真は載せない。ははは。

しかし、支笏湖はいつきても綺麗でその姿を見てるだけで浄化される気がする。全く飽きない。いつかお金持ちになったら支笏湖に別荘、いや土地だけでも買いたいな。いつでも来られるように。

支笏湖からまた国道453号線を走って洞爺湖へ。途中和楽来(ワラク)に寄って奥洞爺牛網焼きステーキ丼を食べるつもりだったのにまさかの臨時休業!周りに他のお店がなかったのでそのまま洞爺湖まで走った。洞爺湖は風もそれほど強くないのになぜかすごく荒れていたので早々に撤退して国道230号線で札幌へ。

実は道の駅望羊中山はまだ行ったことがなかったのでそっと寄って中山峠名物のあげいもをゲット。以前美幌峠であげいもを食べたことがあるけどそれとはまた違ってよりサクサクして食感がいい。さすが元祖あげいも!

大都市の信号だらけの苦痛の下道を乗り越えて今日の宿、ホテル・アンドルームス札幌すすきのにたどり着いた。このホテルは2022年7月にオープンしたばかりの新しいホテルでコンセプトが面白くてまたそのブランディングやデザインがよくてリーズナブル。

バイクの駐車は一泊1000円の別料金だったが、それでも安かった。宿泊料と駐車料を合わせて5,000円くらい。この施設にしてはかなり安いほうだと思う。

一回にレストランとロビーがあってチェックインを済ませてから客室へ。色々自動化されていてチェックインもかなりスムーズだった。

客室もコンパクトだけどセンセがよくて必要なものは全部揃ってる。

部屋の中に洗面台があるのがなかなか新鮮だったが、狭いスペースの中で必要なものを配置していると必然的にこうなるのかもしれない。

この宿の一番特徴的なのは最上階の13階にサウナ施設があること。大浴場や風呂の代わりにサウナとシャワー、外気浴スペースが設置されている。トレンドの最先端を行ってる。

洗面台もクールで格好いい。またドライヤーがダイソンなのもポイントが高い。全体的にセンスがいい。

肝心のサウナはなかなか本格的でロウリュウもできちゃう。また昼間は人も多くなかったのでリラックスしてサウナを楽しめてリフレッシュできた。北海道来てほぼ毎日温泉に入ってたのでたまには温泉の代わりにサウナを満喫するのも悪くないね。

洗濯物も結構溜まったのでサウナを楽しみにながらコインランドリーで洗濯機をかけといたけど時間の読みを間違って洗濯が終わる時間が思ったよりかかってしまった。実は18時からレストランの予約をしといたのに洗濯が終わったのが18時10分!取り急ぎレストランに遅れると連絡を入れてから洗濯物を整理してから走ってレストランに向かった。ホテルとレストランが近かったのが唯一の救い。ちなみにバイクウェア以外全部洗濯しちゃったので洗濯物を放置して行くこともできなかった。

この時訪れたAKI NAGAOはオーナーシェフ長尾彰浩さんが切り盛りしているフレンチの名店で以前から知っていていつか行ってみたいお店だったが、運良く予約ができたのでお邪魔させていただいた。北海道の旬な食材をふんだんに使ったコースは新鮮なアイデアに溢れていてユニークでありながらそのクオリティーが非常に高い。また余市が誇る日本のワイン名家ドメーヌ・タカヒコのNana-Tsu-Moriを非常にリーズナブルな値段で飲めて嬉しかった。料理とワインが非常にマッチしてこれこそマリアージュな感じ。北海道を感じる。

こんなに美味しく食べた後に言うのもちょっとあれだが…実はこの日のメインイベントはAKI NAGAOさんではなかった。

結構前からYoutubeを開くとメイン画面に頻繁にオススメに表示されるサムネイルがあってなんでこんなに押すんだろうと思いながら一回再生してみたらドハマリしてしまった。このアーティストが福居良さんで彼の演奏を聴いているとその暖かさに心の底まで暖まって癒やされる。それで色々調べたら札幌でジャズ・クラブをやっていたが、2016年に亡くなられたことを知った。もう少し早く知ってたら…。でもまだ奥様がジャズ・クラブを営んでいることを知ったので今回の北海道ツーリングの最終日に札幌に泊まることを決めた。そのジャズ・クラブに行くために。

そのジャズ・クラブ「スローボート」はすすきのの雑居ビルの4階にあってエレベーターを降りた瞬間から感じられるその特有の雰囲気に感動してしまった。にわかファンでも感動してしまうくらいの深みがある。

店内にはお客さんが7,8人いて年配の方が多かった。お客さんも長年の常連さんで誰がスタッフで誰が客なのか分からないくらい和気あいあいな雰囲気で初訪問の私に色々気使ってくれた。マッカランをロックで飲みながらお店に残ってる福居良さんの痕跡を追っていたら

突然演奏が始まった。なるほど!今まで客だと思っていた方々が実は演奏者だったのだ。ジャズのことはそれほど詳しくないけどその激しくて情熱的な演奏を聴いているとグッとくるものがあった。自分が来るべき所に来ている実感がした。最高の夜。

今まで北海道旅行で札幌は避けてきたが、たまには寄ってみてもいいかもしれない。またスローボートに行きたい。

2022北海道ツーリング11日目:襟裳岬と二風谷コタン

2022年9月19日(月)

前日から雨予報は変わらなくて風も強くてこれは台風になり損ねた熱帯低気圧の嵐の予感。どうしようかな?

帯広に戻って内陸の国道247号線で日勝峠を超えて行けば嵐の影響もそれほど受けないし、距離も近い。予定通り国道336号線、いわゆる黄金道路のほうに行くと海岸沿いを走るので嵐の影響ももろに受けるし、距離も遠い。

しかし、黄金道路と襟裳岬へ行きたい気持ちを抑えきれなくて結局選んだのは国道336号線。

予想通り嵐ではあったが、雨も風もそれほど強くはない。ビビらずにこの道を選んでよかった。ただ海はかなり荒れているので走行には気をつけよう。

今は使わなくなった旧黄金トンネルの道沿いには勢いよく波ががんがん押し寄せていた。あの青い家に住んでる方は大丈夫だろうか?海辺は天気はいいときは最高だけどこういう時化のときは大変そう。まあ人の心配してる場合ではないけどね。

途中雨が止んで風も弱くなってますます走りやすい。でもトンネルの中は相変わらずミストで充満していた。ミストは夏だけではないっぽいね。わざっとミストを発生させているのか自然的に発生しているのか未だ謎でいくら調べても関連情報が出ない。誰か知ってる人がいたら教えてください。

前回は霧多布から襟裳岬まで行ったのですごく長く感じたけど更別からだと100km弱とそれほど遠くなくてあっという間に着いてしまった。それほど飛ばしてもないのにね。

肝心の襟裳岬は道東らしい濃霧に包まれていて正直何も見えない。まぁ霧のことや何もないのも分かっていた。それでも襟裳岬に行きたかったのはそこに岬があったから。なんだろう?この無性に岬に行きたがる病は。

襟裳岬は文字通り何もなくて最高によかった。また来よう。いつかは霧のない襟裳岬も見てみたい。

えりも岬観光センターは朝8時から営業をしているのでここで「えりも岬名物ラーメン」をいただいた。実はこれを食べるために朝ごはんも食べずにここまで頑張った。あっさりした塩と昆布に海鮮やカニベースのスープが美味しい。朝食べても重くてなくてちょうどいい。二日酔いにもよさそう。

襟裳岬の後はまた国道335号線で海岸沿いをひたすら走って北上。もう昆布の収穫時期は終わったのか道沿いの昆布干場は空っぽだった。昆布は見れなかったが、サラブレッドロードを走りながらお馬さんをたくさん見てたらどこか牧場に行って見学してみたくなった。

セイコーマートで休憩を取りながら色々調べても「競走馬のふるさと 日高案内所」に行けとしか出てこなくて諦めようと思ったときに以前テレビで見たyogiboで寛ぐ馬がいる牧場を思い出した。行ってみよう。

yogiboヴェルサイユリゾートファームは引退した競走馬のための施設で中には宿泊施設やカフェがあって競馬好きの方にはたまらない牧場。JRAで活躍した名馬たちがたくさんいるらしいが、競馬にあまり詳しくなくてさっぱり分からない。それでもサラブレッドの中のサラブレッドたちを見てるとその芸術的な体のバランスや筋肉、仕草に感心しちゃう。

カフェでハンバーガーを頼んでテラスでお馬さんを眺めながらお昼を楽しんだ。お馬さんがもう少し近くまで来てくれるとより嬉しいけどみんな結構遠いところで寛いでいる。もう少し近くで見てみたかったなぁ。

あ、このハンバーガーは平取牛を使っていて肉質がよくて旨味たっぷり!またポテートも北海道らしいワイルドな感じでちょうどいい塩加減で美味しかった。

yogiboベルサイユリゾートファームの後は二風谷コタンへ。

5年ぶりの二風谷コタンは変わってないようで少し変わっていて看板や案内板などが洗練されていた。前回訪れたときの昭和な感じも結構好きだったけどね。

前回来たときはアイヌに関する知識が全くなくて感じられるのが少なかったが、この4年間ゴールデンカムイで培った知識があったので感じ方が全然違う。フチおばあちゃんの家もきっとこんな感じだっただろうな。

二風谷アイヌ文化博物館の展示物もそんなに変わってないのに見てるとゴールデンカムイのいろんな場面を思い出して楽しかった。

アシリパがリスをチタタプするときに使ったメノコマキリもきっとこんな感じだったと思う。一番下の真ん中のがそのモデルかも。

確かこういう手袋もしてたな。

この服は男性用かな?丹頂鶴のようで格好いい。

こういう首飾りもアシリパが付けてたような。一番左は刀の鍔かな?

二風谷アイヌ文化博物館で萱野茂二風谷アイヌ資料館の入場券もセットで購入したので寄ってみた。萱野茂二風谷アイヌ資料館にはより生活に近い、より庶民的な展示物が多かった。

2階には北方圏の少数民族の資料が展示されていてまたアイヌ民族との関連性を想像させる。生活様式に違いがあっても、自然と強くつながって全てのものを尊重しながら一緒に生きていったのはみんな同じだったような気がする。

この日の宿ゲストハウス二風谷 ヤントは萱野茂二風谷アイヌ資料館の敷地内にあって、二風谷コタンで泊まってみたかったのでここに決めた。お値段もリーズナブルなのにベッドスペースが広くて荷物を置ける空間も充実していて快適そのもの。部屋は全部で4つあってそれぞれの部屋にベッドが4つずつあるのにこの日泊まってる人が3人しかいなくてそれぞれ一つずつ部屋を使う贅沢仕様だった。

キッチンやリビングなどの共用スペースも充実していて自由に使えるプロジェクターまで!また本棚にはアイヌ関連の書籍がたくさんあってその中でもゴールデンカムイが全巻揃えられていた。

この二風谷コタンで読むゴールデンカムイは特別な面白さがある。

2022北海道ツーリング10日目:北きつね牧場と六花の森、サラパーク

2022年9月18日(日)

6時くらいだったのかな?目が覚めたのが。ゲストルームは満室で他の方々はまだ就寝中だったのでとりあえず荷物だけを持って1階のリビングに行って着替えと荷造りを済ませて出発。

雨は降ってなかったが、どんよりしていていつ天気が崩れてもおかしくない空模様。雨だけは勘弁してほしい。

美幌峠は何回も行ったので今回は藻琴山方面に行ってみた。藻琴山は今回が初めてだけど緩やかなワインディングが気持ちいい。ただ、霧がすごくて…これは多分山にかかってる低い雲の中を走ってるかも。幸い朝の早い時間であまり車がなくてよかった。それでも視野の確保が難しいのでできるだけゆっくりのんびり走る。

霧が濃すぎてちょっと怖いが、またそれが夢幻的で痺れる。小清水峠を過ぎた辺りでバイクを停めて霧を背景に写真を一枚。あのフォグランプは北海道に来る度にその役割は120%発揮してくれてる。頼もしい。

藻琴峠を超えると開けてきて見覚えのある大きい街が現れた。とりあえず美幌のホクレンSSでガソリンを入れたけどここで前から欲しかったホクレンSSポイントカードをゲットした。これで自分も北海道ガチ勢(?)に仲間入りしたような気がして嬉しい。

この日の最初の目的地は北きつね牧場。山奥にポツンとあると思ったら意外と街と結構近かった。遠くから見える赤い屋根ですぐ分かったけど思ったよりも年季が入っていて駐車場に他の車がなかったら営業しているのかどうか分からなかったかも。

まだ朝早い時間(9時半頃)だからかほとんどのキツネが寝ていた。キツネ以外にタヌキもいたが、キツネより警戒心が強いのかすぐどこかに行ってしまった。

「北きつねの木」にもしっかりキツネがいたが、木の上にいるキツネはほぼ寝てる。

みんな怠けている中で一匹だけ働き者のキツネがいて園内のお客さんたちの中を走り回って挨拶のようなアイコンタクトと写真が撮りやすいようにしばらくポーズを決めてくれた。ありがとう。

北きつね牧場の後は石北峠を超えて三国峠へ。途中銀泉台にも寄ってみたかったが、天気がいまいちなのと15kmの急坂のオフロードを往復するのはキツそうだったので今回は諦めた。銀泉台もリベンジ・リストに追加。

5年ぶりに訪れた三国峠。まだどんよりしていてスッキリしない天気が惜しかったが、コマクサ覆道の手前から見る松見大橋は素敵だった。

お昼は帯広で豚丼を食べたかったので大都市の昼間の渋滞を耐えながらぶた丼のとん田さんへ。

お店に着いたのが13時とちょうど昼時というのもあったけどとん田さんに入ろうとする車で道が渋滞するくらいの大混雑。駐車場に入るだけでも何十分は待つ感じだった。運良くバイク駐車場は空いてたので先に入れてもらいお店の裏側にあるバイク駐車場にバイクを停めて先ず待機リストに名前を記入した。30組待ち!

待つこと1時間10分、ようやく名前が呼ばれて店内に。

頼んだのは欲張りのロース・バラ盛り合わせ。確か元祖豚丼のぱんちょうさんは豚肉はロースだけだったような気がする。一口食べてみると豚肉の甘さとタレの甘さが交わって口の中に広がる旨味が最高すぎる。また歯ごたえのあるロースと柔らかいバラ肉の両方を楽しめるのもいいね。多分今まで食べた豚丼の中で一番美味いかもしれない。

ご飯の後はコーヒーと散歩のために六花の森へ。帯広から六花の森がある札内村までの道はやっぱり真っ直ぐの北海道らしい一直線の道で十勝平野の壮大さがよく分かる。

15時10分くらいに六花の森に着いて入場券を買ってたらスタッフさんが併設されている六’cafeのラストオーダーが15時半なのを教えてくれたので先にカフェへ。六’cafeは白を基調に一面がガラスになっていて芝生と六花の森が眺められるオシャレな空間だった。

頼んだのはコーヒーとチーズスフレ、軽めでデザートにちょうどよくて美味しかったけど六花の森も営業時間が16時までだったのであまりのんびりする時間がない。急いで食べて六花の森へ。

六花の森は北海道お土産で有名な六花亭が運営する施設で100,000平方メートルの広さを持って六花亭を象徴する6種類の花(エゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイー)と芸術品に森と草原、川を楽しめる。

綺麗に管理されている森の中を散策するのもなかなか気持ちがいい。

小川が流れて小さい池を作ってるけどこの池がまるで絵画の世界。実は天気があまりよくなくて小雨が降っていたが、それが逆に叙情的。北海道だからこそこういう空間が作れたと思う。

六花の森を楽しんだ後は更別村のサラパークへ。Google Mapsとニラメッコして距離的に予定的にちょうどよさそうなこの施設を見つけた。更別村の存在もこの施設を通じて初めて知ったが、最近地域起こしのためにこういう施設を作る所が増えてるような気がする。やっぱり人を集める、来させるためには先ずちゃんとした宿が必要だと思う。

部屋は色々種類があるらしいが、ドミトリーしか空きがなかったのでそこに泊まったが、この手作りのドミトリーの天井が低くて着替えるのに一苦労した。中でちゃんと座れないくらい天井が低い。後、キッチンやリビングなど共用スペースがないのも致命的。このドミトリーはあまりオススメできない。

晩ごはんは部屋では食べられないのでサラパーク内に併設されているイタリアンレストランステラ テッラ アドマーニさんへ。元は帯広にあったが、2022年の7月に更別に移転したらしい。なかなか本格的なイタリアンレストランでビックリした。

アピタイザーにフレッシュモッツァレラと生ハムの盛り合わせとグラスの白ワインを頼んだ。生ハムはこの2倍くらいの量だけど一人だったのでシェフにお願いして半分にしてもらった。生ハムとモッツァレラもクオリティーが高くて非常に美味しかった。ただハムはもう少し薄いほうがよかったかも。

美味しくて酒が進んだので追加でグラスの赤ワインを頼んだら新しい瓶を開けてくれた。イタリアワインはあまり詳しくないけどリーズナブルで美味しかった。何よりイタリア料理によく合う。

メインのボンゴレビアンコは麺を自家製生麺(タリオリーニ、追加110円)に変更してもらったけどもちもちと弾力があってスープともよく絡んで美味しい。ちょうどいい塩加減でアサリとムール貝、タリオリーニのバランスがすごくいい。これは今まで食べたパスタの中でもベスト入りするくらい。

部屋に戻ってもう一杯飲みたかったが、物理的に厳しかったのでこの日は大人しく寝ることしかできなかった。

2022北海道ツーリング8日目:春国岱と納沙布岬

2022年9月16日(金)

この時期の北海道は平地でも夜は結構冷え込む。焚き火ができなかったのも大きかったかも。湯たんぽを持ってこなかった自分を責めるしかない。

支度を終えて出発したのが8時。やっぱりこのくらい余裕を持って動くのがちょうどいい。今までは色んなことを急ぎすぎた。

旅の後半戦、今日から天気が下り坂のようなのでここでキャンプグッズは先に家に買ってもらう。いつものクロネコヤマトさんに荷物を託す。30キロくらい軽くなってバイクの乗り心地が全然違う。

国道243号線で南下して厚床から国道44号線に左折して根室方面に少し進むと左側に風蓮湖が見えてきた。もうこの景色だけでも圧倒されそう。野付半島にも近い雰囲気がある。これは期待できそう!

春国岱に渡る橋の前から動画を撮ってみたけど思ったより道がすぐ終わってしまって拍子抜けだったが、風蓮湖にかかってるこの小さい橋が情緒があって素敵だった。橋を渡るときにすれ違ったライダーの方以外に誰もいなかった。

春国岱はくーたさんのブログで初めて知ったけど写真を見た瞬間にこれは絶対好きな場所と分かった。逆になんで今まで知らなかったのかが不思議。くーたさんに色々情報をいただいてここは必ず行くと決めていた。

途中木道が壊れてる所があって管理用の道路に迂回して歩いて行くと春国岱の独特な雰囲気に飲まれて色々痺れてきた。また春国岱には誰もいなくてこんな絶景を独り占めする贅沢を味わえた。

死と生が共存していて海と湖、湿地と草原と森、アカエゾマツの枯れ木とエゾシカたち。世界の果てがここにもあった。鹿たちは人に慣れてるのかあまり怯える感じでもなく悠々自適に草を食べていた。多分人は向こうに行けないのを知ってるらしい。

北海道にはまだ自分が知らない所がたくさんあって来る度にこのような素晴らしい経験ができてまたよりはまっていく。本当に沼だね。

春国岱の後は根室の納沙布岬へ。2018年初めて北海道に来て納沙布岬に向かう途中にサイレントヒル並の濃い霧のせいで諦めて引き返した悔しい経験にリベンジしたかった。

この日は曇りではあったが、霧は全く無くて納沙布岬まで海沿いの道道35号線を快適に走っていった。霧がないとこんなに走りやすいのにね。PIAAのフォグランプはあの根室の霧の時の影響が大きくてトライアンフ横浜港北の大澤さんに無理を言ってセロー専用のやつを付けてもらったやつ。今回は幸いにもその出番がなかったが、せっかくなので納沙布岬でフォグランプを付けて記念に写真を残す。

納沙布岬で検索するとよく写真が出てくる「四島へのかけ橋」。写真だとその大きさがよく分からなかったが、実際見てみると高さ13mに幅が35mの大きさの巨大なモニュメントでかなりの迫力があった。北方四島への気持ちの重さが窺える。

ちょうど昼時だったので納沙布岬を出て以前から行ってみたかった「かに屋 めし屋 大八」へ向かった。着いてみると駐車場はもうお客さんの車でいっぱいだったのでお店の前に止めてもらった。店内もお客さんでいっぱいで、ほぼ地元の親しい方同士だったらしくてお店のお母さんも一緒に和気あいあい盛り上がっていた。言葉通りの「アットホーム」な感じで和む。

大八名物のカニラーメンを食べるつもりだったが、壁の「限定メニュー 花丼(花咲蟹)」張り紙を見て即決定。どうしても「限定」に弱い。カニはふっくらと太くて甘みが強い。外子も食感が生きていて美味しかった。それなりに北海道をいろんな所に行ってみたけど花咲蟹の丼はこれが初めてで強烈な美味しさがあった。あ、写真には写ってないけど花丼と一緒に出てくるカニ汁もすごく美味しかった。

もしこの「花丼」に出会ったらぜひ食べてほしい!

花丼を食べていたらお母さんが貼るカイロをくれた。これから天気が崩れそうだし、バイクで走ると寒いだろうからと。正直そこまで寒くはなかったが、その気持ちが嬉しかった。

一人で贅沢しているのが申し訳なくて家族にも花咲蟹を送っといた。届いたらみんなですぐ食べてねと。

ご飯の後は霧多布岬へ向かった。霧多布岬も前回の旅では霧であまりちゃんと見れてなかったので。霧多布湿原沿いを走ってたら遠くに白くて大きい鳥が見えてきた。もしかして丹頂鶴なのでは!?実は野生の鶴は今まで一度も見たことがなくて結構テンションが上がった。残念ながらこれ以上近づくことはできなかったが、見れただけでラッキー。あ、やっぱり望遠レンズ欲しいな。

霧多布に渡って道凡霧多布線を走っていくと道の左右に広がってる草原に立藩な馬が放牧されていた。写真を撮ろうとバイクから降りて歩いていくと馬たちが近くまできれくれた。ユルリ島の馬たちとも何かしら関係があるのかな?

馬たちと別れて少し進むと霧多布岬に到着。え?こんな感じだったけ?記憶の中の霧多布岬と結構違っていてびっくりした。前回は霧が多かったせいもあると思うけど詳細が結構違うね。あ、もしかすると前回行ったのは「霧多布岬展望台」で今回が「霧多布岬」なのかもしれない。

駐車場から霧多布岬までは思ったより距離があったが、いい運動になったと思う。風もあって長く歩いてもそのなに暑くなかったし。今まで靄がかかってた霧多布岬のイメージが今回の旅でクリアーになった。

人はなぜ岬に行きたがるのかは未だに謎だけどね。

せっかくこの辺りまできたので厚岸名物の牡蠣を食べに厚岸漁協直売店エーウロコに寄ってみたが、コロナの影響でイートインコーナーを中止していて食べることができなかった。新鮮で大きくて美味しそうな牡蠣を安く売っていたのでかなり残念!

プランBの道の駅厚岸グルメパークへ。まぁ、プランBというかどうしても牡蠣が食べたくて牡蠣が食べれる所を必死で探した。ここの道の駅はレストランが充実していて他の観光客やライダーで賑わっていた。

まだそれほどお腹は空いてなかったので1階にあるオイスターカフェでマルえもんの生牡蠣2個セット(600円)を注文。美味しいのは美味しかったが、開けてから少し時間が経てたらしくて瑞々しさが足りなかった。それでもマルえもんの牡蠣を道の駅で手軽に食べられるなんてすごい。

念願の厚岸牡蠣も食べたので道の駅を出て国道44号線を走って最終目的地の釧路へ。しかし、釧路へ行く道は交通量が多くてかなり渋滞していた。道東にある車やトラックが全部釧路に向かってる感じ。久しぶりの渋滞に体力が削られていく。

久しぶりの大都会にビビりながらやっとの思いでスーパーホテル釧路天然温泉に到着。スーパーホテルチェーンは今回が初めてだけど全体のシステムに無駄がなくよくできてる。このくらいでちょうどいいと思う。何より安いしね。

とりあえず1階のコインランドリーで溜まった洗濯物を回してから風呂に入ってきたら、ほぼすべてのTシャツを洗濯してしまって着替えがなかった。

まぁホテルは釧路駅の前だし周りに何かしらTシャツを買えるお店があると思って軽い気持ちで散歩がてらに回ってみたが、なんと服が買えるお店が全くない!みんなどうやって生活してるんだろう…

仕方ないのでTシャツは朝着てたやつをそのまま着る。

夜は以前一緒に働いた映像クリエイターの伊藤広太さんと天ぷら料理さくらさんで会う約束をしていた。彼は北海道稚内出身で何年か前に東京での生活を整理して北海道に戻って映像クリエイター、特にドロンのスペシャリストとして旺盛な活動をしている。この日はたまたま釧路の近くで撮影の仕事があったので運良く会うことができた。

天ぷら料理さくらは道東の天ぷら名店で、大将の朝日隆仁さんの北海道出身で北海道産食材にすごいこだわりを持っているらし。自分で直接山に入って食材を取りに行ったり、船を出して魚を取りに行ったりと。

また料理は天ぷらだけではなくて刺し身もあってお酒を楽しむのにちょうどよかった。レベル高い日本酒がたくさんあってグラスワインも充実してたので呑兵衛にはもってこいのお店。

久しぶりに会う友人と美味しい料理にお酒を一緒に飲みながら話も弾んで楽しい夜だった。今度は伊藤さんにドロン教えてもらおう。

2022北海道ツーリング7日目:知床峠と野付半島、尾袋沼と走古丹

2022年9月15日(木)

言葉通り死んだのように寝てしまった。いつ寝たのかも覚えてない。周りに硬い壁があって風を防いでくれることがどれだけありがたいことなのか身をもって実感した。快適すぎる。

目が覚めると知床の海が目に入る。昨日はあれほど荒れてたのに今日は打って変わって穏やか。また朝焼けが綺麗でこれは露天風呂に浸かって見たかったので急いで大浴場へ。この知床北こぶしホテルの風呂とサウナが好きすぎる。

風呂の後はご飯。スタッフさんにオムレツを頼んだら慣れた手付きで手際よく作り始めた。すごくフレンドリーな方で作りながらも色々楽しく会話をしてくれる。こういうさり気ないホスピタリティが嬉しい。

朝ごはんも晩ごはんに遜色ないくらいクオリティーが高くて美味しい。朝はそれほどたくさん食べれないのが惜しい。プラシーボ効果なのか分からないが、「北海道産」という言葉が付いてると何でも美味しく感じてしまう。

ご飯の後は部屋に戻って荷造りを始める。そんなに急ぐこともないし、のんびりやるつもりが、窓から見える空と海が綺麗すぎて自然と手が早くなる。青空の下で知床峠を走りたい!

もう8時にはホテルを出て出発!平日の朝というのもあってウトロから知床峠への国道334号線はほぼ貸し切り状態。

おおおお!知床峠はこれが4回目だけど今までで一番いい天気だった。雲一つない晴天ですべてが明るく光ってるように見える。普通に走ってるだけなのに嬉しくて胸が爆発しそうだ。前日の嵐で雲や空気中のダストが全部流されたのかもしれない。人間万事塞翁が馬。幸せすぎる。

通行車両に邪魔にならないように左側に寄せて見返り峠で停車。いつもここに止めるつもりはないのにここからの景色が美しすぎて自然とバイクを止めてしまう。

去年もほぼ同じアングルで写真を撮ったのに今年も撮ってしまう。過去の写真を全部見てみるとやっぱり来るたびにここで写真を撮ってるね。定点観測。なんて素敵な道なんだろう。

ここまででも大満足だが、

またボーナスゲームが待ってる!知床峠から降りて行く道も素敵すぎる。羅臼岳を見上げながらカーブを曲がると遠くに国後島と青い海が見えてくる。曲がるたびに時々刻々変わってくる絶景の波に脳がパンクしそう。やっぱり知床峠は最高すぎる。

知床峠から降りて羅臼町を過ぎて誰もいない国道335号線をひたすら走って南下する。オホーツク沿いの道も好きだけどこの羅臼標津道路も大好きでこのなにもない贅沢がたまらない。自分の中で北海道を北海道として色濃く感じるのはやっぱり道北と道東で、その道東をこのように走っていて本当幸せ。

とりあえずノンストップで野付半島まで。道道950号線始点まで行ってみたが、やっぱりそこも何もなかった。もう季節は秋に通りかかってる。いつものエゾシカ家族やキタキツネたちに会えなくて残念だったが、きっとまたどっかで会えるだろう。

そのまま帰るつもりでもすぐ帰れないのが北海道。途中ナラワラ展望スペースにバイクを止めてナラワラに見入ってしまう。やっぱり望遠レンズ欲しくなる。広角もね。

また左右に海が広がる野付半島の道道950号線も素敵すぎる。まっすぐ走るつもりがいつもキョロキョロしてしまう。目に入るものすべてが美しい。

お昼は標津町で。懐かしい武田さんでお昼を食べたかったが、定休日。これも旅の付き物だよね。

プランBのそば処 福住 総本店へ。かなり大きい店で多分標津町で一番大きいんじゃないかな。しかし、お会計は現金のみでちょうど現金を切らしてたので荷物をおいて近くの郵便局のATMまで走ってきた。北海道でもPayPayやLINE Payなどモバイル決済が使えるお店がかなり増えてるけどまだ使えないところもたくさんあるのでやっぱり現金はある程度持ち歩く必要がある。

そば処 福住さんはそば専門店でありながらも標津町のお店らしくイクラや鮭のメニューも充実していたのでイクラそば丼という他のお店ではなかなか見ない組み合わせのセットを欲望のまま頼んでしまった。

セットなのでそれぞれ半分くらいのサイズと思って頼んだのに全然大きくてボリュームたっぷり。他の方が食べてるのを見たら普通の丼のサイズが東京でいう大盛り?特盛り?くらいのサイズだった!お腹いっぱい美味しくいただいた。ごちそうさまでした。

ご飯の後、国道244号線を南下するとまた素晴らしい絶景が目の前で広がる!調べてみると尾袋沼だった。北海道では国道沿いの普通の風景のようにさり気なく広がってる。素晴らしい。

国道244号線から左右にアフリカサバンナのような草原が広がってる農道を走って別海町ふれあいキャンプ場へ。ここも以前からチェックしていたキャンプ場で高規格で街へのアクセスがよくて温泉も近くにあって色々使い勝手のいい所だった。ただ焚き火に関してはルールがかなり厳しかったので焚き火は断念。

これだけキレイな芝生だとやっぱり厳しくなるよね。すべてのサイトは芝生の上にあってまた適切に木々があるので強い日差しでも困らない。これだけの施設に入場料300円(1人)にフリーサイト400円で合計700円で利用できる。最高。

後、別海町は土地の使い方に余裕があってオシャレな家が多い。酪農産業が発達して生活レベルが結構高いような気がする。

設営の後に少し時間があったので以前から気になっていた走古丹へ。特に何か見たいものがあったわけでもなくて地図を見てその地形が気になったので行ってみた。正直に言うとなにもないのを見に行った。

走古丹の先端まで行ってみたかったが、砂が深くてオンロードタイヤではスタックしそうだったのでオフロードの入り口で諦めた。その先に何もないのは分かってるけどその何もない風景が見たかった。

それでも風蓮湖公園線沿いの風に揺らいで黄金色に光ってるススキが地平線まで広がってる風景は本当に素晴らしくて感動さえ覚えてしまう。いつまでもずっと見てられる。これでけの絶景を独り占めできるなんて贅沢。仙石原のススキもいいけどこの走古丹のススキのインパクトはすごかった。

北海道は行けば行くほど大好きな場所がどんどん増える。