EP073 Llanes

以前ジルさんがオススメしてくれたPicos de Europaに行こうと思ってその麓のほうにあるリャネスにホテルを予約した。Miñoからリャネスまでは約350km、3時間半くらいの距離なのでちょうどよかった。朝の気温は14℃とちょっと肌寒く感じるくらいだったので久しぶりにゴアテックスの上下を着て出発。気温が上がったらジャケットは脱ぐつもりだったが、昼間になっても気温はさほど上がらず。

途中昼時になったのでヒホン(Gijón)に寄ってお昼を食べることにした。ポルトガルとの1時間の時差のせいでお腹がすくのが早くなったような気がする。12時を過ぎたので当然お店がやっていると思ったらランチは13時からのお店が多かった!夕食が20時以降と遅いからお昼も遅めに食べるのか。

やっと12時半からやっているオシャレなイタリアン・レストランを見つけて入店。この辺は海鮮が有名らしいのでエビとイカスミのパスタを頼んでみた。実は名物のホタテを食べたかったが、イタリアンのメニューにはそれがなかった。このパスタはエビも新鮮で麺の茹で加減もよくて非常に美味しかった。

食べ終わったら親切なスタッフさんがコーヒー要るか?と聞いてきたのでもちろんとお願いしたら例の濃いコーヒーが来た。ほぼエスプレッソな感じ。見た通り味も深くて美味しかったが、飲み終えるとやっぱり水が要る。

ちょうど14時くらいにホテルに到着した。ホテルのチェックインが16時からとなっていたので荷物だけ預けて山のほうに行く予定だったが、すんなりとチェックインをさせてくれた。部屋は綺麗で使い勝手もよくて

小さいバルコニーまで付いていて嬉しかった。後でここでビールを飲もう。

しかし、チェックインを終えたら雨が降ってきた。山はもう雲で覆われていて登っても霧しかみることができない。またこの天気に山は危ないので諦めるしかなかった。Picos de Europaを楽しみにしていたのに残念。

この町は小さくて観光業、特にPicos de Europaに行かれる方のためのホテルが多い以外はこれというものがなかったのでとりあえずスーパーで買い物をして部屋のバルコニーでビールを飲みながら何もしない時間の余裕を楽しんだ。

晩ごはんをどこで食べるか調べたらホテル近くに海鮮を専門にする美味しそうなレストランを見つけたので行ってみることにした。しかし、レストランの営業は20時半から。

20時半になってレストランに向かったが、雨がより強くなって雷まで。もう外を歩いている人はあまりいなくてレストランに入ったらほぼ貸し切り状態だった。

ます白ワインと水を頼んだらオリーブが一緒に運ばれてきた。フランス、ポルトガル、スペインではレストランで必ずオリーブが出るけどここのオリーブは一味違ってかなり美味しかった。オリーブの良さもあるけど味付けにまた別の要素が入っていてそれがいい感じの深さをだしてくれている。ここの料理は期待できそう!

頼んだのはアサリのリゾット。ホタテと迷ったが、アサリ好きとしてはこれは拒否できない。米とオリーブオイル、ガリック、お塩のシンプルな組み合わせなんだが、その全てのバランスが完璧だった。絶妙!スペインで食べた料理の中で一番美味しい。2人前くらいの量だったが、美味しすぎてぺろりと全部食べてしまった。

お腹がいっぱいはずなのに美味しいからどんどん入る。ワインが少し残ってたのでイカ焼きも追加で頼んで最後の一滴まで楽しむ。

たまには何もしない贅沢も悪くない。

EP072 Cabo Finisterre

Gonzaloさんにポルトから次のルートをどうするか相談していたらフィニステレ岬(Cabo Finisterre)を提案してくれた。Finisterreはラテン語で「世界の終わり」を意味するFinisterraeから由来しているらしくて、まだ地球が平らだと信じられた時代に世界はここまでと思われたらしい。これを聞いたら果てマニアとして行かざるを得ない。

これでもうポルトガルを離れることになるのでフィニステレ岬までは高速を使わずに下道で行くことにした。少しでもポルトガルを真近で見て記憶に残すために。しかし、ポルトガルは人口密度が高くてずっと町が続いていて交通量も多かったため渋滞も多くて結構疲れてしまった。それでも大好きなポルトガルをしっかり覚えといたからね。

5時間くらいポルトガルの下道と悪戦苦闘のすえやっとフィニステレ岬に到着。途中町から歩いてここまでくる方が多かったが、後で調べると「聖ヤコブの道」(サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路)の多くの巡礼者の最終的な目的地にしているらしい。それもここが世界の終わりだと信じられたから。

天気がよかったからなのかあまり世界の果て感はしなくて巡礼者や観光客が多くて賑やかな感じだった。世界の果て感はやっぱり野付半島が一番だと思う。

とりあえずフィニステレ岬の灯台の前でDesertXと記念撮影。ロカ岬ではバイクの乗り入れができなくて一人で記念撮影をしたのでここではどうしてもDesertXと一緒に記念写真を撮りたかった。お疲れ様!

写真を撮っていたらたくさんの方からお声をかけていただいて旅の話で結構盛り上がった。その中、フランスのアルベールビルに住んでいるFredさんからアルベールビルに来たら寝所を提供するから連絡してねと電話番号を教えてくれた。なんかこの旅ではフランスの方々との縁が多い。ありがとうございます!

フィニステレ岬から宿があるMiñoまでは高速を使って約1時間半で着いた。やっぱり高速が確かに楽だね。面白くはないけどね。ホテルは位置と安さで適当に選んだが、部屋も広くて綺麗でなかなかいいホテルだった。ビーチを中心に建てられたリゾートホテルらしくて本格的なシーズン前なので安いらしい。

ホテルの前が駐車場になっていて自分の部屋の窓から停めてあるバイクが見れるのでそれも安心。

ホテルのすぐ前に綺麗なビーチがその奥まで続いていたが、まだ寒くて海に入れる気温ではなかった。スペインでも南と北の気温差は結構大きくてここはまだ20℃前後と若干肌寒いくらい。バイクを乗るにはこのくらいの気温がちょうどいい。

リゾート地なので周りにあまりお店がなくてホテル・レストランで晩ごはん。ポルトガルは基本19時からディナータイムが始まるが、スペインは基本20時から。ここはまた20時半からとかなり遅めだった。

スペイン人の方はどうしているのか見てみるととりあえず20時半までビールやワインなどをお酒を楽しんでから時間になったら食事をするようなスタイルだった。何時から飲んでいるのかは分からない。ははは。

チキンカツを頼んだが、量が想定の2倍くらいあって感触できず…申し訳ない。

また一つ岬に行くことができて嬉しい。

EP071 Porto

Ducati Lisboaさんでのメンテナンス作業が終わったらすぐポルトに向かった。ポルトはジルさんのオススメでもあったのでポルトガルに来る前から旅程を組んでいた。なので急ぎたいところだが、高速を走っているとパラパラと雨が降ってきた。

仕方なく雨に当たりながら20kmを走ってやっとガソリン・スタンドに着いてゴアテックスのライディングウェアに着替え。最近は暑くてゴアテックスのジャケットなど着れる状態ではなかった。

この後もずっと雨が降ったり止んだりしていたが、ポルトに到着する頃には完全に止んだ。最近は天気が良すぎたので久しぶりの雨にビビったがそれほどの雨でもなかった。

ポルトのホテルに着くとかなり近未来をコンセプトにしているらしくてライティングも自分で色を選択できるようになっていた。面白いけどそういうニーズはあまりないな…。

とにかくすべてがオシャレで未来志向のコンセプトがしっかりしているデザイナーズホテルだった。

ホテルは中心街から少し北側、坂を登っていった所にあったのでホテルの周りは観光客向けよりもローカルの方を対象にしているお店が多かった。すぐ近くにコインランドリーまであって助かった。ポルトは20℃くらいでそれほど暑くなかったが、港都市だからなのか湿気がすごくて意外と汗をかいてしまう。

洗濯機を回している間に坂を降りてポルトしない観光へ。坂というか山というかホテルから旧市街地まではずっと下りで移動が結構楽だった。

ポルトはタイルの街らしくてビルの外壁は例外なくタイルを飾っている。しかし、新しい建物のピカピカのタイルよりこういう昔のビールのくたびれたタイルのほうが味があって好き。

旧市街地まで降りる前のここに住んでいる方の生活の場になっている街のほうがより魅力的だった。写真を撮りたい場面が結構多かったが、観光客目線で普通に生活している方にカメラを向くのはあまりにも乱暴だと思ったのでぐっと我慢した。素敵な街。

ドゥエロ川まではそのまま綺麗な下り道で素敵な建築物がたくさんあった。またその維持補修のためなのか。工事もたくさんやっていた。観光客も多くてかなり活発的な印象だった。

旧市街地はどこに行っても観光客で溢れていてポルトの人気の高さが伺える。

また芝生にはヨーロッパ特有の寝転がる文化も。みんな心に余裕があっていい。

ドゥエロ川はより観光色が強くて遊覧船に乗る人や観光客で溢れていた。船にも一回乗ってみたかったが、洗濯が淡るタイミングだったので急いでコインランドリーへ。下り坂を降りるのは楽だったが、戻るのは登り坂…体力的にきつそうだったのでここはUberで。

夕方はまたホテル近くのポルトガル料理専門店を予約して行ったが、ちょっと早かったのか貸し切り状態に。ここのGoogle Mapsで評判がよくて後からアメリカからの観光客がたくさん入ってきた。

グラスワインを一杯頼んだら三杯分くらいのワインが運ばれてきた。ワインの量は社長の気持ちで変わるらしくてとりあえずたくさん入れてくれた。

アピタイザーはムール貝のグリーンソース添え。

メインはタコとじゃがいものオリーブオイル揚げを頼んだ。どれも美味しくて素晴らしかった。

やっぱりポルトガルいいね。ポルトもまた素敵な所だった。

EP070 Ducati Lisboa

23,000km、またエンジンオイルの交換時期が戻ってきた。たまにBMW GSのようにエンジンオイル交換周期が長いバイクが羨ましかったりもするけど3,000kmことにエンジンオイル交換のクエストが発動されてそれを解決するためにまた新しい出会いが生まれてくるのも悪くないと思う。特にこういう長旅では特にね。

昨日泊まったホテルから車で約10分くらいの距離にDucati Lisboaがあったので9時半にチェックアウトしてとりあえず行ってみた。10時オープンなのでまだお店は閉まっていたが、なんか雰囲気的整備はやってないかもしれない。どうしようか迷っている時にDucati LisboaのCesarさんがちょうど出社して声をかけてくれた。

エンジンオイルとオイルフィルターの交換とチェーンの調整、フォグランプの診断をお願いしたいと伝えたらやっぱりここはショールームだけでサービスはここから15分くらい離れているCacémにあるDucati Lisboa Serviceでやっていると教えてくれた。また電話をして今対応できるかどうかまで確認してくれた。対応できるとのことだったので急いでDucati Lisboa Serviceへ。Cesarさん、本当にありがとうございました。

到着すると早速ピットにバイクを移動させてすぐ作用に取り掛かってくれた。他の作業もあるのに飛び込みの私のDesertXの作業を優先してやってくれているらしい。もうありがたすぎる。

作業をやっている間に事務作業を進める。車体番号以外にもDucati Codeなども確認して正確に入力作業を行う。ディーラーが近くても徹底的にユーザー管理を行っているのがすごくいい。

2時間弱ですべての作業が終了した。エンジンオイルの交換だけではなくて色々調整していただいたらしくてエンジンの音が全然違う。ノイジーな音が結構なくなった。またフォグランプがキーオンの状態で勝手にライトオンになって不安定な動作をするのも正常に戻っている。サービスマネージャー曰く、その原因はよく分からなくてとりあえず物理的に付け直したら直ったっぽくて根本的な対応は部品交換が必要だが、ここには今その部品がないとのことだった。クリティカルな問題でもないのでとりあえずこの状態で乗っていて日本に戻ったらDucati東名横浜さんに対応してもらおう。

ディーラーで対応してもらうとこんなに楽なんだね。またDucati LisboaさんにステッカーとTシャツまでいただいちゃって世話になりっぱなしだった。最後はみんなで記念撮影。

Ducati Lisboaの皆様、本当にありがとうございました。

EP069 Cabo da Roca

焚き火は何十万年の時間の中で人類の遺伝子レベルにまでその欲求が切り込まれているらしいが、実はそれに近いのがもう一つあってそれが岬に行きたい欲求だと思う。私も今までたくさんの岬に行ってきた。日本最北端の宗谷岬、本土最南端の佐多岬、本土最東端の納沙布岬などなど。岬って行っても実は何もない。まああっても記念日とお土産屋くらいしかないのについつい行きたくなっちゃう。それは私だけに限った話ではないと思う。たんくさんの方が岬に訪れているので観光地化しているし、それは人類の欲求だと思う。

その流れで今日はユーラシア大陸の最西端、ロカ岬を目指す。そこを目指して旅をしているわけではないが、岬マニアとしてはもうそこに行かないと気が済まない。

スペインからポルトガルへは高速を使わずに下道で行くことにした。ここ数日スペインで大自然の中のツーリングが楽しすぎたのもあるし、ポルトガルの道への期待も大きかったから。実際走っているとその雄大な大自然にまた圧倒される。どこかアフリカのような雰囲気があってまた大陸のスケール感もあってこの中を走っていくのはなかなか気持ちがいい。

走っていたらひまわり畑が見事だったので少し寄り道をしてみた。まだひまわりの大きさは小さくて旬はたぶんこれから一ヶ月後くらいだと思うが、それでも十分見ごたえがあって楽しかった。

素晴らしい。これは見頃になったらまたもう一回行きたい。

ちょうど12時を回ったのでお昼を食べようと小さい町の良さげなレストランを見つけたので入ってみた。本当にローカルな感じのすごくいい味をしている素敵なレストラン&バーだった。しかし、バーは営業をしているのにレストランはまだやってない。聞いてもあまり言葉が通じず今はやってないだけ理解できた。外に出て時計を見るとなんとまだ11時だった。

そう、もうポルトガル国内に入ってしまってまた時差が1時間プラスされたのだ。

これは仕方ない。とりあえず12時が過ぎるまで走るしかない。だからか!町の雰囲気がずいぶん変わったと思った。町は白い壁にオレンジ色の屋根の家がほとんどですごく爽やかで綺麗と思ったが、実はこれがポルトガルの伝統的な家のスタイルだった。また今までスペインではぶどう畑以外の農作物はあまり見てないけどポルトガルではとうもろこしやお米の田んぼなどそのバラエティーが結構増えている。

やっと12時が過ぎて見つけて入ったレストラン。ここもまたローカルの人々が集まるようなレストランでいい雰囲気だった。店内はすごく広くて入った時は全然余裕があったのに10分くらい経つともう満席に!知らずと入ったがかなりの人気店らしい。

メニューも特になくてスタッフさんの中で英語ができる女の人が一人いて色々説明してくれたが、言葉だけではよく分からずポルトガル料理は全く知らないのでオススメでお願いしますと言ったら「ビフorチキン?」と聞かれたのでビフにお願いした。それにエスプレッソコーヒーとコーラ。コーヒーと言ったら自動的にエスプレッソが出る。これがコクと深みがあってなかなか美味しい。これが本気のエスプレッソ!

出た!ステーキの上に目玉焼き、ライスとフライドポテト。これがこのお店の定番、イチオシらしい。ブラジルで食べたステーキを思い出す。やっぱりポルトガルとブラジルって似ているんだね。

お肉の焼き加減、塩加減が完璧で柔らかすぎず硬すぎず歯ごたえもあって最高のステーキだった。ここは名店に間違いない。偶然ふらっと入ったお店がこんなに素晴らしいとすごく嬉しい。

またこれだけ食べてお会計が14ユーロ!スイスのサービスエリアでホットコーヒーとクロワッサンを一個頼んだらそのくらいしてたので本当ビックリ。料理が美味しくて物価も安くて人も優しくてもうポルトガル最高!

後もうちょっとでロカ岬なんだが、やっぱり車が増えて渋滞気味。また岬特有のワインディング・ロードが続いているからあまり速度が出ない。この道の感じもどこか佐多岬とも似ている。

お!やっとロカ岬に着いた。あいにくの曇り空だったが、やっぱり景色は綺麗。この角度はどこか神威岬とも雰囲気が似ている。海はこっちのほうが全然穏やかだけどね。

いよいよロカ岬の記念碑!ここは記念写真を撮りたい観光客で溢れていたが、その中を潜り抜けて三脚を設置して自撮りに成功した。強くならないとね。

ユーラシア大陸の最西端、これでユーラシア大陸横断に成功したことなのか?特にロカ岬への強い思いはなかったが、ここまでくると色んな感情や思い出が込み上げてくる。日本を出発して約70日、走行距離約22,000km、やっとここまで来れたね。

ロカ岬で一人記念撮影をして戻ってくるとPedroさんたちが待ってくれていた。実は駐車場に着いた時に挨拶をして旅の話を少ししただけなのにバイクに荷物がたくさんあって人に盗まれるかもしれないので見守ってくれたらしい。また電話番号やFacebookなどを追加してもしポルトガルで何かあったら自分に連絡しろと。必ず力になってやると言っていた。なんと男らしくて優しい!本当にありがとうございました。

その後はリスボンに戻ってホテルにチェックイン。安めのボロいホテルを予約したが、なんと隣に新しいホテルにアップグレートしてくれた。本当に新しいホテルでそのオペレーションの練習も兼ねてだと思うが、綺麗で居心地のいいホテルでラッキーだった。

チェックインしてちょっと休んでから晩ごはんを食べに街に出たが、日曜日ということもあって営業しているお店が少なかった。伝統的なポルトガル料理が食べたかったのでホテルから少し歩いて観光地ではなくて住宅街のような所で営業しているお店を発見んして入ってみた。もう見るからにローカルな感じでたまらない。

メニューをいただいたが、手書きで読めない。Google翻訳もこの手書きにはギブアップ。英語もあまり通じなかったので仕方なくロシアでよくやってたスタイルで注文した。そう、写真。しかし、ポルトガルのデータベースはまだ少なくてお昼に食べたものと同じのを頼んだ。

赤ワインもちょっと多めのグラスで頼んでミネラルウォーターも。

それにお昼と同じステーキに目玉焼き、ライスにフライドポテト。昼よりもボリュームがあって完食できず。なのに会計はお昼と同じ14ユーロ!西ヨーロッパではポルトガルが一番物価が安いと思う。本当にいい国。

とりあえず今日はロカ岬に行ってきて宿題を一つ終えたように心の中が満たされる感じだった。