EP078 Normandie

ユーラシア横断の最初の計画はロシアからフィンランドに渡って北欧を楽しんでからフランス、スペイン、ポルトガルに行く予定だったが、5月のフィンランドはまだ寒くて雪が降ってたので計画を変更してロシアからエストニアに渡って南下して先にフランスとスペイン、ポルトガルを回った。そのお陰でスペインを十分楽しめたと思う。その時も暑かったが、今は40℃を超えているらしくてバイクで走るのはもう無理。またフランスに戻ってボルドーを思う存分楽しめたのでまた北に向かって出発することにした。

イニゴさん家を出て最初に向かったのはレンヌだった。実はモン・サン・ミシェルに行きたかったが、距離がちょっと遠かったのとその周辺は観光地過ぎてホテルの値段が高すぎたのでとりあえずレンヌに一泊して朝モン・サン・ミシェルに向かうことにした。

Google Mapsを頼りにモン・サン・ミシェルに向かったが、自分のバイクで行けるのはこの辺までで後は駐車場にバイクを停めて他の観光客と一緒にバスに乗って行く必要があった。まあそこまでして行きたい感じでもなかったのでこの辺で写真を収めて撤収。

モン・サン・ミシェルの写真をインスタのストーリーにアップしたらオーストリアでお会いしたBillyさんがその近くの名所を色々と教えてくれた。なんとノルマンディー上陸作戦の海岸がこの近所らしい!自分のイメージではもっと北の方だったので教えてもらえなかったら行けなかったかもしれない。

モン・サン・ミシェルからノルマンディー海岸までは約124km、1時間半くらいの距離だった。海岸に結構人がいたのでよく見てみたらみんな潮干狩りに来た人たちだった。

ビーチがかなり広くてまだ水が引いてなかったので奥までは歩けなかったが、脳内にプライベート・ライアンの上陸シーンが再生される。これだけ広くて隠蔽できるものが何もなかったら上陸するのは本当に厳しそう。世界史の重要なターニング・ポイントになったところに自分が今立っていることが不思議な感じ。

海岸沿いの町には今もノルマンディー上陸作戦の英雄たちの写真が色んなところに飾られていた。

ノルマンディー海岸を回ってバイクに戻ったらちょうど12時が過ぎていた。海岸の入り口に小さなレストランが一軒あってどうしようか迷っていたら地元の方たちがそのお店に入るのが見えたので安心して入ることにした。こういう観光客が多いところのお店は失敗する確率が高いけど地元の人に愛されているお店だったら話がまた違う。

やっぱりここは海辺なので海鮮をメインに頼んだら新鮮で美味しかった。また店主のお兄さんや働いているお姉さんもすごく親切でフレンドリー。フランス人のこの親しみやすい気持ちいい接客は世界一だと思う。普通にランチしただけなのに気分がよくてすごく嬉しくなった。

ノルマンディー海岸からエトルタの断崖に向かって走っていたら巨大な橋が現れた。これもBillyさんに教えてもらったが、意図せずとも渡ることに。かなり高いのでもし風が強かったら結構大変だったかもしれない。風がなくて本当によかった。この橋で偶然一緒になって走ったお兄さんたちとはエトルタの断崖でまたお会いした。

エトルタの断崖はたくさんの車、バイク、人で賑わっていた。思ったより多かったので少し歩いただけで疲れたしまった。行くなら朝早い時間のほうがいいかもしれない。しかし、この景色は素晴らしくて絶景だった。モネがあれだけこの景色を描いた理由がなんとなく分かったような気がした。

エトルタの断崖を後にして宿があるディエップに行く道。フランス北部は平野が広がっていて小麦畑が多かった。その畑の真ん中に長い直線道路があって横には巨大な風車が回っている、北海道を思い出す風景だった。ユーラシアを横断して色んなところを見てきたが、北海道くらいバラエティーがあってすべてが揃っているところはまだ見たことがない。

今日ノルマンディーで感じることが多かったので明日はダンケルクに行ってみる。