ヴロツワフからベルリンまでは約340kmとちょうどいい距離。それほど急ぐ必要もなかったので朝はのんびり支度をして9時くらいにホテルを出た。ヴロツワフ市内はそれほど渋滞もなくて市街地を出るとすぐ高速に乗れて順調に進んだが、約100km進んだ所で大規模な道路工事をやっていてしばらく通行止め。様子を見に前へ行ってみると工事関係者がバイクは先に行けと通行を許可してくれたので誰もいない工事区間を一人で数十キロ走ったが、これもなかなか面白い経験だった。ゾンビで人類が滅亡した後、一人だけ生き延びて旅をしているような感じ。
工事区間も終わって順調に走っていたが、一瞬流れが変わった。周りの車の動きを含めて何かが変わったが、うまく説明できない。ただ、今ドイツに入ったと直感した。道が与えるテンションが違うというか、今まで退屈で眠かった高速道路が急に引き締まった感じで緊張感が出てライディングが楽しい!どうしてこうなるのかはよく分からないが多分道路の設計やラインの取り方が全然違うような気がする。私だけではなくてみんな急にイキイキと走り出して面白かった。さすが、自動車王国ドイツ!
順調に走って13時をちょっと過ぎてホテルに到着。チェックインは15時からだったのでとりあえずバイクをホテル駐車場に停めたくてリセプションに相談したら駐車場だけ先に使わせてくれた。駐車場は1日で追加料金19ユーロ。駐車場にバイクを停めてそこで着替えてから街に出た。今回のホテルはベルリンのど真ん中にあるのでどこも歩いていけるのがいい。

まずはベルリンの象徴、壁。実はわざわざ見に行ったわけではなくて中心街の一角にモニュメントとして設置されていた。ベルリンの壁が崩壊したのは自分が中学1年の時でその時のインパクトや強烈なイメージは今でも鮮明に覚えている。また壁の上に登ってつるはしで壁を壊そうとしていた若者たちの映像も未だに忘れられない。これから世の中が急激に変わるということが子どもながらもすごく感じた。その壁を今こうやって見ることができてちょっと変な感じ。

ここは冷戦時代に使われていた米軍のチェックポイント。この周辺は観光地として開発されて周りは全部お土産屋。この建物は冷戦時代を背景にするスパイ映画とかでよく出るよね。実際にこうやって残っているのは始めて知った。

ベルリン市内を歩いていると自分が今見ている景色が現実なのかそれとも3Dで描いた架空の世界なのか分からなくなるような瞬間がある。建物のデザインも素晴らしいがその施行にも一寸の狂いもなく全てが完璧すぎる!特に直線が多く機能的でモダンなデザインが多く、グリッドが合っているので非現実味が増すのかもしれない。この完成度はやばい。今まで世界中のたくさんの都市に行ったことがあるけどこんなのは始めて見る。SF映画のような世界観。

後、ドイツといえばベンツタクシー!本当にあって普通に走っていた。タクシーのこのクリーム色もね。でも実は街を走っているのタクシーの多くはプリウスや日本車のほうがより多かったような気がする。やっぱり採算が取れるのは日本車かな。
そういえばベルリンは市内中心部でLow Emission Zones制度を実施していて車の場合環境性能を表すステッカーを貼る必要があったが、バイクはその対象外だった。ヨーロッパの他の国でもバイクはだいたい大丈夫そう。ちなみにDesertXはユーロ5に準拠しているらしい。

ベルリンに行ったらまず見に行きたかったブランデンブルク門。実際に見るとその規模感がすごいのだが、写真ではそれがうまく伝わらなくて残念。高さは26m、幅は65.5m、奥行きは11mもあるので約9階建てのビルくらいかな。ここもたくさんの人で賑わっていた。ヨーロッパの方はもちろんインドや中国、アジア系の方もちらほら。

こちらは国会議事堂。ここもまたものすごい大きさで、なんというかな、建物が与える権威と威圧感がすごい。

こちらはベルリン中央駅。京都駅とも少し似ている部分もあるけどあまり駅っぽくなくて最初は不思議な建物だと思ったら真ん中の建物の中央部分に電車が通過するのが見えて駅というのが分かった。ベルリンは第2次世界大戦で焼け野原になってから再生されている都市なので他のヨーロッパの都市とは違う独特な雰囲気がある。

ベルリン市内散歩を終えてホテルに戻ってチェックインして荷物の整理とシャワーを浴びてからまたホテル周辺散歩に出かけた。実はスーパーやコンビニを探して買い物をしたかったが、この日はWhite Mondayで多くの小売店がお休みだった。White Mondayがなんの日なのかは分からないが、ここでもまたGoogle Mapsの営業時間情報に翻弄されてしまった。正しい情報は大事!またかなり歩き回ってもうこの近所でやっているスーパーはないということが分かったのでよさそうなレストランに入って食事をすることにした。

この店に決めたのは老舗感とこの一面ワインで飾られているインテリアが素敵だったから。あのワインたちはディスプレイということは分かって入った。でもあれだけワインを主張していることは結構ワインリストが充実していると思ったから。

席は道路側のテラス席に案内されたが、ここはもうあまりテラス席を作る幅がないのに無理やり作った感じで行き来している人たちとすごく目が合う。

ワインリストが多いと予測したが、それほど多くなかった。頼んだのはドイツ産のピノ・ノワールワインで香りや風味などは少し薄めで力が足りない感じだったが、この旅に出てから初めて飲む久しぶりのワインだったので一滴一滴お味と香りを楽しんだ。ヨーロッパに来ると美味しいワインをたくさん飲めると思ったが、やっぱりフランスまで行かないと駄目なのかもしれない。

後、パスタ!これは久しぶりに食べるイタリア正統派のパスタで麺の茹で加減、ソースの深み、ガリックとトマトのバランス、全てが完璧だった。美味しい。

食事の後はホテルに戻って部屋で寛ぐ。もう時差にも随分慣れてきたし、ドイツまでくるとロシアやバルト三国よりは日が短いので寝やすい。
明日はドレスデンに行く。