EP069 Cabo da Roca

焚き火は何十万年の時間の中で人類の遺伝子レベルにまでその欲求が切り込まれているらしいが、実はそれに近いのがもう一つあってそれが岬に行きたい欲求だと思う。私も今までたくさんの岬に行ってきた。日本最北端の宗谷岬、本土最南端の佐多岬、本土最東端の納沙布岬などなど。岬って行っても実は何もない。まああっても記念日とお土産屋くらいしかないのについつい行きたくなっちゃう。それは私だけに限った話ではないと思う。たんくさんの方が岬に訪れているので観光地化しているし、それは人類の欲求だと思う。

その流れで今日はユーラシア大陸の最西端、ロカ岬を目指す。そこを目指して旅をしているわけではないが、岬マニアとしてはもうそこに行かないと気が済まない。

スペインからポルトガルへは高速を使わずに下道で行くことにした。ここ数日スペインで大自然の中のツーリングが楽しすぎたのもあるし、ポルトガルの道への期待も大きかったから。実際走っているとその雄大な大自然にまた圧倒される。どこかアフリカのような雰囲気があってまた大陸のスケール感もあってこの中を走っていくのはなかなか気持ちがいい。

走っていたらひまわり畑が見事だったので少し寄り道をしてみた。まだひまわりの大きさは小さくて旬はたぶんこれから一ヶ月後くらいだと思うが、それでも十分見ごたえがあって楽しかった。

素晴らしい。これは見頃になったらまたもう一回行きたい。

ちょうど12時を回ったのでお昼を食べようと小さい町の良さげなレストランを見つけたので入ってみた。本当にローカルな感じのすごくいい味をしている素敵なレストラン&バーだった。しかし、バーは営業をしているのにレストランはまだやってない。聞いてもあまり言葉が通じず今はやってないだけ理解できた。外に出て時計を見るとなんとまだ11時だった。

そう、もうポルトガル国内に入ってしまってまた時差が1時間プラスされたのだ。

これは仕方ない。とりあえず12時が過ぎるまで走るしかない。だからか!町の雰囲気がずいぶん変わったと思った。町は白い壁にオレンジ色の屋根の家がほとんどですごく爽やかで綺麗と思ったが、実はこれがポルトガルの伝統的な家のスタイルだった。また今までスペインではぶどう畑以外の農作物はあまり見てないけどポルトガルではとうもろこしやお米の田んぼなどそのバラエティーが結構増えている。

やっと12時が過ぎて見つけて入ったレストラン。ここもまたローカルの人々が集まるようなレストランでいい雰囲気だった。店内はすごく広くて入った時は全然余裕があったのに10分くらい経つともう満席に!知らずと入ったがかなりの人気店らしい。

メニューも特になくてスタッフさんの中で英語ができる女の人が一人いて色々説明してくれたが、言葉だけではよく分からずポルトガル料理は全く知らないのでオススメでお願いしますと言ったら「ビフorチキン?」と聞かれたのでビフにお願いした。それにエスプレッソコーヒーとコーラ。コーヒーと言ったら自動的にエスプレッソが出る。これがコクと深みがあってなかなか美味しい。これが本気のエスプレッソ!

出た!ステーキの上に目玉焼き、ライスとフライドポテト。これがこのお店の定番、イチオシらしい。ブラジルで食べたステーキを思い出す。やっぱりポルトガルとブラジルって似ているんだね。

お肉の焼き加減、塩加減が完璧で柔らかすぎず硬すぎず歯ごたえもあって最高のステーキだった。ここは名店に間違いない。偶然ふらっと入ったお店がこんなに素晴らしいとすごく嬉しい。

またこれだけ食べてお会計が14ユーロ!スイスのサービスエリアでホットコーヒーとクロワッサンを一個頼んだらそのくらいしてたので本当ビックリ。料理が美味しくて物価も安くて人も優しくてもうポルトガル最高!

後もうちょっとでロカ岬なんだが、やっぱり車が増えて渋滞気味。また岬特有のワインディング・ロードが続いているからあまり速度が出ない。この道の感じもどこか佐多岬とも似ている。

お!やっとロカ岬に着いた。あいにくの曇り空だったが、やっぱり景色は綺麗。この角度はどこか神威岬とも雰囲気が似ている。海はこっちのほうが全然穏やかだけどね。

いよいよロカ岬の記念碑!ここは記念写真を撮りたい観光客で溢れていたが、その中を潜り抜けて三脚を設置して自撮りに成功した。強くならないとね。

ユーラシア大陸の最西端、これでユーラシア大陸横断に成功したことなのか?特にロカ岬への強い思いはなかったが、ここまでくると色んな感情や思い出が込み上げてくる。日本を出発して約70日、走行距離約22,000km、やっとここまで来れたね。

ロカ岬で一人記念撮影をして戻ってくるとPedroさんたちが待ってくれていた。実は駐車場に着いた時に挨拶をして旅の話を少ししただけなのにバイクに荷物がたくさんあって人に盗まれるかもしれないので見守ってくれたらしい。また電話番号やFacebookなどを追加してもしポルトガルで何かあったら自分に連絡しろと。必ず力になってやると言っていた。なんと男らしくて優しい!本当にありがとうございました。

その後はリスボンに戻ってホテルにチェックイン。安めのボロいホテルを予約したが、なんと隣に新しいホテルにアップグレートしてくれた。本当に新しいホテルでそのオペレーションの練習も兼ねてだと思うが、綺麗で居心地のいいホテルでラッキーだった。

チェックインしてちょっと休んでから晩ごはんを食べに街に出たが、日曜日ということもあって営業しているお店が少なかった。伝統的なポルトガル料理が食べたかったのでホテルから少し歩いて観光地ではなくて住宅街のような所で営業しているお店を発見んして入ってみた。もう見るからにローカルな感じでたまらない。

メニューをいただいたが、手書きで読めない。Google翻訳もこの手書きにはギブアップ。英語もあまり通じなかったので仕方なくロシアでよくやってたスタイルで注文した。そう、写真。しかし、ポルトガルのデータベースはまだ少なくてお昼に食べたものと同じのを頼んだ。

赤ワインもちょっと多めのグラスで頼んでミネラルウォーターも。

それにお昼と同じステーキに目玉焼き、ライスにフライドポテト。昼よりもボリュームがあって完食できず。なのに会計はお昼と同じ14ユーロ!西ヨーロッパではポルトガルが一番物価が安いと思う。本当にいい国。

とりあえず今日はロカ岬に行ってきて宿題を一つ終えたように心の中が満たされる感じだった。