2022北海道ツーリング2日目:星に手のとどく丘

2022年9月10日(土)

夜中波の音で目が覚めた。湖のすぐ側にテントを張ったから波の音がよく聞こえるのもあるけど明らかに大きくなっている。

外に出てみるとやっぱり湖が荒れている。風もないのにこの波はどこから来てるんだろう?不思議…完全に目が覚めてしまった。まだ5時前だけど北海道の朝は早い。管理棟の自販機から缶コーヒーを一つ買ってきて支笏湖の波を見ながら朝を楽しむ。こういう何もしない時間も北海道旅の贅沢の一つ。

6時を過ぎたら周りのファミリーキャンパーの皆さんもひとりひとりと起きてきたのであまり音を立てないように注意しながら撤収作業を始める。前回の北海道旅まではできるだけ朝早くから動きたい焦りみたいのがあったけど今回はちょっと違う。そんなに急ぐ必要がないことにやっと気が付いた。

それでも荷造りを終えてモラップキャンプ場を後にしたのは朝7時過ぎ、十分早いけどね。

とりあえず富良野に向かって出発。

恵庭市を過ぎた辺りで今旅初セイコーマートを楽しむ。やっぱり北海道来たらまずセイコーマートに寄らないとね。ちょうどいいボリュームの118円パスタと北海道限定ソフトカツゲンを買ってお店の前で朝ごはんを食べる。道端での食事が割と好き。旅してる実感がするから。

国道452号線から道道135号線に入ってしばらく山道を走っていくと急に平野が広がる。

そう。ここが富良野。富良野・美瑛エリアは北海道来るたびに行ってるので馴染みがあるというか、懐かしい!秋の収穫の匂いを感じながら農道を走っていくのはすごく気持ちがいい。

畑を抜けると景色が変わってくる。山を登っていくと遠くに十勝岳が見える。設営が終わったら十勝岳を見に行こう!

星に手のとどく丘キャンプ場の進入路はフラットな非舗装路だけど砂利が多くて滑るので特にオンロードバイクは注意が必要。キャンプ場内も傾斜があったり砂利が多かったりするので余計に力が入って危ない。

この星に手のとどく丘からの見渡す富良野の長閑な田園風景が素敵。

星に手のとどく丘キャンプ場は以前から以前から行ってみたかったキャンプ場の一つだったが、なぜかタイミングが合わなくていけなかった。どうしても行きたかったので今回は事前に日程を組んで予約まで済ませといた。

チェックインが13時からで、アーリーチェックインも11時半(500円の追加料金が必要)からなのに着いたのが10時半。とりあえず荷物だけ置いといて富良野・美瑛を回ってこようかと思ったけどなんか管理棟に人が集まって騒がしい。聞いてみたらキャンプ場に併設されてるジンギスカンレストラン「ひつじの丘」が11時からオープンらしくてそれを待ってる人集りだった。

計画を変更して11時にジンギスカン食べてから11時半にアーリーチェックインしてその後に富良野・美瑛を回ることにした。ジンギスカンは夜食べるつもりだったけどまぁいい。昼も夜も食べよう。

イチオシはサフォークジンギスカンらしいが、それは夜食べることにしてお昼はミルクラムに。脂身がすくないのであっさりして食べやすいし、飽きない。全くと言ってくらいクセがなくマイルド。お昼に食べるにはこのくらいがちょうどいいかもね。またこの景色がより美味しく感じさせてるのかもしれない。今まで食べたジンギスカンの中で一番美味しかった。

ジンギスカンを食べ終わったらちょうど11時半でアーリーチェックインを済ませたらオーナーさんが直接カートに乗せてサイトを案内してくれる。オーナーさんもそうだし、ここで働いているスタッフの皆さんがすごくフレンドリーでホスピタリティーに溢れていてビックリした。サービスがいい所のマニュアルによるものではなくて心からの親切さにちょっと感動した。こんなに楽しそうに仕事している人たちを久しぶりに見たような気がする。

このキャンプ場の特徴の一つは直火での焚き火ができること。もちろん決められた場所でしかできないけど久しぶりの直火に少し興奮した。ライダー専用サイトはオートサイトより比較的余裕があるけどハイシーズンや週末は予約が必須。

夜もひつじの丘でジンギスカン食べるので設営も最小限にして遊びに出かける。ちなみに夜のジンギスカンは宿泊するキャンパー限定。

キャンプ場を出て右折するとまっすぐな道が山までつながっている。Google Mapsにも一直線の道で登録されている。だけど実はベベルイ川にかかってる橋の周りがぐにょっと曲がっていて一直線ではないんだよね。ちょっと惜しい。

直線の富良野の農道を走り抜け道道291号線に入ると大好物なワインディングが続いていた。道幅は狭いけど絶妙なカーブが面白い。ただ、交通量が比較的多いので対向車には気をつけないとね。

まず向かったのは十勝岳 望岳台。駐車場に車がたくさんあったので皆さん望岳台を見に来てるのかと思ったら結構本格的な装備をして十勝岳に向かう方のほうが多かった。望岳台の景色でも十分見応えがあって満足したけどいつかは十勝岳にも登ってみたい。

望岳台を出て青い池を尻目に道道966号線を走って美瑛へ。青い池は何回か行ったことがあるけどやっぱり人工的なものは飽きが早い。美瑛の人気スポットは今まで何回も走り回ったので今回は特に行き先を決めずにふらふらしてたのに結局人気スポットに行ってしまう。だけどこのように何気ない風景が心に刺さる。やっぱり美瑛は美しい。

今回美瑛で一番大きい収穫はやっとマイルドセブンの木に出会ったこと。今まではここを目指すと必ず旧マイルドセブンの丘(いつの間にか「旧」が付いてる!)に案内されてこの木を見ることができなかったが、今回はふらふらしてたら偶然この木にたどり着いてしまった。嬉しい!

富良野・美瑛を堪能した後は天然温泉万華の湯へ。北海道はどこにでも日帰り温泉があって嬉しい。この万華の湯は広々していて露天風呂からジャグジーに壺までたくさんの風呂があってサウナも充実していて楽しい。疲れもしっかり取れてリフレシュできた。

キャンプ場に戻って晩ごはんまで少し時間があったので羊と戯れる。羊をこんなに近くでまじまじ見たのは初めてかもしれない。思ったより大きくてどっしりしていて迫力があった。後、よく食べる!

羊と遊んでたらちょうど晩ごはんの時間になったので食堂に向かったらススキが黄金色に染まっていて綺麗だった。北海道の秋を感じる。

ランチの時はお客さんでごった返しだった食堂もディナーは宿泊客のみなので比較的に空いていて快適。また食堂からの夕日が美しい。

ランチの時には飲めなかったビール。やっぱりここはサッポロクラシック!旨い!

この時のために温存してあったサフォークジンギスカンを頼んだ。ミルクラムに比べるともう少し脂身があって柔らかい感じ。同じくいやな臭みがまったくなくて美味しい。ランチのミルクラムが一番美味しいと言ったが、サフォークのほうがもう少し好みな気がする。最速でワールドレコードを叩き出すひつじの丘、恐るべし。

ご飯を食べ終わって外に出たら夕日が綺麗。天気のいい週末というのもあってキャンプ場は満場だったが、サイトことのスペース設定が広くてファミリーとカップル(?)、ソロ(ライダー)がしっかり別れているのでそれほど混み合ってる感じもなく快適だった。

これからは焚き火タイム。久しぶりの直火が楽しい。丘と言っても山の麓なので夜はやっぱり冷え込むね。焚き火がないと結構辛いかもしれない。なぜか知らないけど北海道で薪を買うと湿気てる場合が多くて火を育てるのが大変な場合が多い。それでも頑張って灰になるまで綺麗に燃やす。キャンプではこの時間が一番癒やされる。

2022北海道ツーリング1日目:支笏湖

2022年9月9日(金)

まだ台風11号の影響が残ってるのか夜中波で船が結構揺れていたが、それがゆりかごに入ってるかのような感じで不思議と深い眠りに導いてくれた。船でこんなによく寝れたのは初めてかもしれない。

出発が1時間遅れた分、到着も1時間遅れてる。それでも4時半くらいには起きて下船の準備を始める。5時20分頃になると車やバイクでの乗船者は車両のところに移動するようにアナウンスが流れる。荷物を抱えて5階から2階まで階段で降りていくけどこの時が一番汗かきやすいから急がずゆっくりと動く。

荷物をバイクに乗せて固定してこれから本格的に北海道旅を始める準備をする。バイクが降りるのは一番最後なのを分かっているのでゆっくり準備を進めてヘルメットやグローブはまだ付けない。みんな淡々と準備を進めるが、上陸を前に気分が舞い上がっていくのが見てわかる。

いよいよ車両甲板のドアが開いて船と岸壁を繋ぐランプウェイが接続作業を始める。船内に流れてくる冷たい空気が気持ちいい。

ここからが長いのを知っている。一番最初はトラック、その次が自家用車、一番最後がバイク。しかし、みんなソワソワし始めてヘルメットをかぶってバイクに跨りエンジンをかけ始めている。それに釣られて自分も万全の準備をしてスタートの時を待つけどここからが長いんだよね。もう暑い。

やっと上陸!多分北海道旅に置いてこのフェリーから降りる瞬間が一番ワクワクするのかもしれない。胸の高鳴りが止まらない。また北海道に戻ってこられたことをこの時初めて実感する。

新潟から小樽まで安全かつ快適に運んでくれた新日本海フェリーあざれあ号と記念写真。新日本海フェリーが横須賀と苫小牧間のフェリー作ってくれると最高だけどね。釧路行もいいな。とりあえず新日本海フェリーに感謝!

船を降りて真っ先に向かったのはセブンイレブン。上陸初コンビニはセイコーマートにしたい気持ちは山々だが、iPhone用USB-Cライトニングケーブルを手に入れなきゃ。コンビニでANKERのケーブルが買えるなんて便利な世の中だね。

とりあえずMacbookとつなげてiPhoneを充電する。バッテリーが20%以下になってバッテリーアイコンが赤くなるとすごく不安な気持ちになるんだよな。イナズマのアイコンを見てホッとする。

気を取り直して小樽から毛無峠を超えて国道393号線、メーブル街道393を気持ちよく走り抜ける。この国道393号線は数多い北海道の道の中でもお気に入りの道の一つでそんな素敵な道をほぼ貸し切り状態で一人で走れる贅沢。もうこれだけでも今回北海道に来た甲斐があった。

気持ちよく走って道の駅あかいがわでトイレ休憩。また7時前と早い時間だったのでお店はやってない。オロロンラインを走ったらこういう休憩ポイントで同じ船できた方々とよく一緒になるけどこの国道393号線だとあまり会わない。これはちょっと寂しいね。

道の駅あかいがわを出て倶知安町方面に向かうと目の前に羊蹄山が現れた。雲ひとつない晴天下の羊蹄山の存在感がすごい。北海道上陸初日にして最高すぎる。

美笛峠を超えて初日のメインイベント、今回の北海道旅の目玉、念願の美笛キャンプ場に着いたが、なんと「SHIKOTSUKO BLUE CAMP」で全面閉鎖!イベントは翌日だけどその準備のため前日から営業を中止しているらしい。よりによってこの日だったのが悔しいが、ちゃんと調べてなかった自分の責任だ。

まだ北海道で行ってない所も多いのに来るのが早いというメッセージなのかもしれない。もっと経験積んでから出直します!

はぁ…。相棒の後ろ姿も寂しそうに見えるのはきっと気のせい。

実はこういうこともあろうと思ってプランBを用意しておいた。美笛キャンプ場は北海道でも大人気のキャンプ場なのに予約ができなくて(10月からウェブ予約を試験運用しているらしい)朝7時からの先着順なので週末だとその前日から徹夜で並ぶ人がいるくらい混んでいるらしい。なので、もし入れなかった時のために休暇村が運営しているモラップキャンプ場を予約しといた。

美笛キャンプ場からモラップキャンプ場までは車で20分弱。チェックインは11時からなのに9時前に着いてしまった。とりあえず荷物だけ置いといて近所でも走ってこようと思って受付ハウスの前にバイクを停めたら中から管理人さんが出てきてすぐチェックインさせてくれた!アーリーチェックイン費用なんかも一切取らずに。もうありがたすぎる!捨てる神あれば拾う神ありとはこういうことか。

とりあえず支笏湖に挨拶。相変わらず綺麗で素敵。透き通ってる水が美しい。またこの場所に戻ってこられたことに感謝。もし前世があるとしたら自分はきっと支笏湖周辺に住んでたアイヌではないかと思うくらい支笏湖が好き。北海道にいると自然を崇めるのがどういうことなのか少し分かるような気がしてくる。

モラップキャンプ場はこれが初めてだけど抜群のロケーションで美笛キャンプ場よりアクセスもよく便利だけどその分秘境感は薄い。後、砂場全体がフリーサイトになっているのでテントが前後左右に密集しちゃう可能性が高い。

多分一番早くチェックインしたのでど真ん中で湖と近くて絶景を楽しめる所にテントとタープを張る。砂場で木がないので日陰がなくてタープは必須。

今回新たに導入したアイテムはHelinoxのコットワン コンバーチブル。以前使ってたGo-kotとほぼ同じサイズなのに重さはその半分、なのに強度があって生地のテンションも強いので寝心地がいい。設置と撤収もかんたんで本当よくできてる。実はより軽いライトコットを買うつもりだったが、試してみたら体がはみ出てしまったので諦めるしかなかった。

設営後まず向かったのは千歳のカメラのキタムラ。また大好きな道道16号支笏湖公園線を走って千歳へ。もう少し走るだけでこんなに癒やされる北海道は天国に一番近いのかもしれない。カメラのキタムラに寄ったのは三脚用のカメラプレートを買うため。今回写真と動画をしっかり撮ろうと三脚を持ってきたのになんとカメラと三脚の雲台を繋ぐプレートを家に忘れてしまったのだ。こういうプレートだけというのは売ってなさそうだけどダメ元で行ってみたが、やっぱり売ってなかった。まぁ、しょうがない。

気を取り直してランチを食べに東千歳バーベキューさんへ。

着いたのが11時半、昼前にも関わらずすでに行列ができていた。観光客よりは地元の方が多い感じだけど実はここの周りに何もないんだよね。周りは全部畑でポツンとこの店があるが、この店もまた北海道によくあるD型ハウスと呼ばれる農業用倉庫を改造したお店なのでそこに人が並んでるとなんか不思議な感じがする。

またこの外観のヤレ感、美味しい店に間違いない。

30分くらい待ってようやく中へ。店の中は煙と熱気で充満していてまるでサウナのようだ。換気扇はあるが、エアコンはない!テーブルの上にはティッシュ?紙タオル?のような紙が大量に置かれてあってみんなそれで汗を拭きながら食べていた。

注文は極めてシンプルで、まずバーベキュー(鶏肉)を頼んで野菜炒めかご飯をオプションで頼む感じ。野菜炒めも美味しそうだが、一人なので全部食べ切る自身がなくてバーベキューとご飯をお願いした。店のお母さんがすぐ鶏肉を運んできて目の前で塩コショウを適当に振ってから網の上に。後は自分で適当に焼いて食べるスタイルだった。飲み物はセルフ。

今まで磨いたアウトドアスキルで綺麗に焼き上げたけど炭火の火力が強くて焼き鳥と一緒に自分も焼かれる感じ。水風呂でもあったら入りたいくらいのサウナ感。その中で熱々の焼き立ての鶏肉を頬張るとすごく生きてる感じがする。これが「生きる」ということか!食べるためにはエネルギーが必要なんだね。食事というよりは格闘に近い。味付けは塩コショウだけだが、炭火の香りと鶏肉そのものの生命力みたいなのが交わって美味しい。

これはなかなか貴重な経験をさせていただいた。次は一人じゃなくて何人かで一緒に行きたい。

お昼の後は高速に乗って白老へ。まずクロネコヤマトの宅急便センターに寄って要らなくなった三脚を家に送った。こんなに早く荷物を家に送ったのは初めて。残念。この教訓を生かして次からは絶対忘れ物しないことを祈る。でも致命的なものではなくてよかった。

晩ごはん用の白老牛を買いに白老牛の店いわさきさんへ。ヒレが欲しかったけど売り切れだったのでサーロインを頼んだが、ステーキカットにするには200g以上必要ということだったので焼き肉カットで150gを買った。なんか最近はあまり油濃いものをたくさん食べれなくて150gも多そうだが、せっかくなので頑張ってみる。

東千歳バーベキューさんで汗をたくさんかいてしまったので樽前のゆのみの湯へ。北海道はどこにでも日帰り温泉があって好き。中は広々して露天風呂にサウナまであってすごくよかったが、着替えを持ってなかったのでさっぱりした後にまた汗に濡れたTシャツを着るのが苦痛だった。まぁこれも経験。

キャンプ場に戻ったらもうひとり宴会の始まり!サッポロクラシックとゴールデンカムイのコラボパッケージのビールを支笏湖で飲見ながら海賊房太郎のことを思う。贅沢なひと時。

支笏湖はどれだけ見ていても全く飽きない。なんて素敵な湖なんだ。

優しいお姉さんと元気な弟が遊んでる姿が美しい。

この日最後のSUPを楽しんでる人たちのシルエットも美しい。支笏湖ではすべてが絵になる。

晩ごはんは白老牛サーロイン150gと玉ねぎ炒め、サッポロクラシックと

カリフォルニア産の赤ワイン。

このワインは支笏湖で飲むために家から持っていった。バイクでの移動なので振動や温度管理などが心配でリーズナブルなのにしたけどそれほど影響がなかったので今度行くときはより好みのものを持っていこう!

支笏湖のマジックアワーを思う存分楽しむ。癒やしの風景。

暗くなってきたのでオイルランタンの火を一番大きくしたが、さほど明るくない。でも自然の中ではこのくらいの明るさがちょうどいい。

後は焚き火!

初日にして充実した最高の一日を過ごせた。北海道が、支笏湖がより好きになった。

2022北海道ツーリング0日目:すでに試されてる

2022年9月8日(木)

いよいよ出発の朝。前日報道ステーションを見てたらいつのまにか値落ちしていて目が覚めたらちょうど2時55分、アラーム設定時間の5分前だった。もう体がこのパターンを覚えているのかもしれない。

新潟まで行く途中に必ず一回は雨に降られたけどこの日は出発から雨で新潟に着くまでずっと雨と付き合うことになりそう。もうこれは避けられないので受け入れるしかない。幸い雨はそれほど強くない。

かなりゆっくり支度してたのに去年より11分しか差がない。頭ではゆっくりと思ってもテンションが上がって結構パキパキと動いてたかもしれない。

とりあえず新潟のフェリーターミナルに向かって出発!出だしがスムーズでふらつきが全くなくて安定感がある。荷物の積み方を少し変えたのがよかったのかな。調子がいい。

丸子橋を渡って環八を走って練馬ICへ。まずこの環八が北海道旅の最初の関門だ。朝早い時間なのに交通量が多くて何より信号が多い!早く北海道に行って誰もいない、何もないところを走りたい。

関越道乗る前にファミリーマート練馬高野台店で休憩を取る。自宅からここまで約25km移動するのに1時間もかかちゃった。もうしんどい。

関越道に乗ってからは渋滞もなく道も空いていて気持ちよく走ったが、北に進めば進むほど雨が強くなってきたのでここは安全運転で。早めの休憩を心かけて走る。

ヘルメット以外全身Gore-texで雨に濡れる心配は全くしてなかったが、何やら今回の旅のために新調したガエルネのG-Midland Gore-Texの調子がおかしい。国内にサイズがなくてドイツのFC-MOTOから入手したのに。

仕方ないので運転に気をつけて北上を続けるが、雨は一向に止む気配がない。これは参ったなー。ブーツの中が水浸しな感じ。

仕方なく大和PAに逃げ込んだ。ブーツを脱ぐと中には結構な水が…。ブーツの履き方がまずかったのかな。まぁしょうがない。

不幸中の幸い雨が止んだ。雨の後、山から立ち上がる霧が美しい。北海道に付く前にすでに試されてる感じがたまらないね。これこそバイク旅の醍醐味。

無事新潟市に着いてまず向かったのは中央水産市場。この卸売市場の無機質な雰囲気もたまらない。

今回も目当ては中央食堂。ここだけの話、実は「新潟本町 鈴木鮮魚」に行ってみたかったが、木曜が定休日だったのでいつもの中央食堂へ。

去年も頼もうとしたが、時間が20分くらいかかると言われて諦めたのど黒焼定食がその後もずっと心に残ってたので迷いなくのど黒を注文した。20分後運ばれてきたのど黒を見てビックリ!こんなに丸々と太って脂が乗ったのど黒は見たことがない!これが日本海の力か!ごちそうさまでした。

中央食堂を出てまずはガソリンスタンドに寄ってタンクを満タンに。小樽に着くのは朝の4時半、遅くても6時前には船から降りて出発するけどガソリンスタンドがやってない可能性が高いので心を平和のためにも極力新潟でガソリンを入れてる。

後は、コンビニにも寄ってちょっとした買い物をしてきた。ファブリーズメン(香りが残らないタイプ)と日経新聞。バイクウェアは旅行中は洗えないので汗の匂いはファブリーズで誤魔化す。日経新聞は…

雨で濡れたブーツを乾かすため。別に日経じゃなくてもよかったが、他はスポーツ新聞が多くてカラーだったので色が写っちゃうといやなので。さすが教養のある新聞なだけあって吸水力も抜群!

前日の台風の影響で船が新潟に到着するのが遅れたらしくて約1時間くらいディレイが発生した。まだ出発までは時間が結構あるのに待合室ではなんか心が落ち着かずソワソワするのでバイクの横で出発時間を待つ。

いよいよ乗船が始まる!バイク乗りの人たちはほぼ全員バイクに跨ってこの時を待っていた。そこからまた長いのも知っているけどね。

北に向かう船に乗り込むときと上陸するときが北海道旅において一番最初にテンションがマックスになる時だと思う。本当に北海道旅が始まったというのを実感する瞬間。

乗ったら荷物を部屋に置いてすぐさま風呂へ。そこまで急がなくてもいいと思うが、なんか癖になってる。さっぱりして気持ちいいから別にいいけどね。

乗船が遅れたので風呂から出てきたらもう1時が過ぎていてお腹が減ったのですぐ食堂へ。去年はカフェテリア式で自分で好きなものを選んで食べる形式だったのに今年はタブレットで注文するスタイルに変わっていた。コロナ渦によるDXの波なのか!(去年もコロナ渦の最中だったが…)

時代の波に呑まれながらも先ずはサッポロクラシック!船に乗ったらそこはもう北海道なので。もしかすると瓶のサッポロクラシックは初めてなのかもしれない。

頼んだのは季節のおすすめメニュー「北海道エスカロップ」。季節や限定に弱くてついつい頼んでしまう。北海道エスカロップはどこか懐かしくて衣と肉、揚げ加減にソースが絶妙なバランスでまたバターライスがすごく合う。やっぱり新日本海フェリーの食堂の料理は美味しい。

会計もセルフ。ここは大都会の住民、自信満々にバーコードを読ませてクレジットカードで決済しようとしたが、クレジットカードをどこに入れればいいのか分からず迷ってたらスタッフさんがいらっしゃって親切に教えてくれた。ちなみにカードの端末はJCBロゴの右側にある黒いやつ。もう少し存在を出張してもよさそう。

乗船してとりあえず部屋に投げといた荷物を整理して一息。この新日本海フェリーのツーリストSはすべてがちょうどいい。落ち着く。

と思っていたらまた台風が発生した!でももう旅は始まってるし、なるようになるしかない。後は運任せかな。日頃の行いがものを言う。

時間もたっぷりあるのでとりあえずサッポロクラシック。北海道に向かう船で飲むサッポロクラシックには特別な美味しさがある。北海道で飲むのとまた違うんだよね。

ロビーの窓際で陸地から飛んでくる電波を頼りにTwitterやインスタをやっていたら空が黄金色に染まってきた。かなり曇ってたけどちょうど水平線際だけ雲がなくなって陽が沈むのが綺麗に見える。また夕日が反射して波が美しく光る。その波に惚れて無心でシャッターを切り続けたら人がどんどん集まってくる。

十分撮ったので他の方に譲って後ろに下がったらまた夕日の写真を撮ってる人々のシルエットが美しく旅の感じが溢れてる。そう、もう北海道旅は始まってる。

晩ごはんは刺身盛り合わせ。ネタが新鮮で美味しい。新日本海フェリー新潟小樽間のあざれあ号の料理長は相当腕がある。何百人の食事をこれほど安定的に美味しく提供できるのって容易いことではないと思う。

美味しい料理には美味しいお酒が必要だ。和食にはやっぱり日本酒が一番合う。八海山大吟醸いつ飲んでも美味しい。

食事の後部屋に戻ってテレビを見ながらゴロゴロしてたらBSだと画面が乱れず安定的に見れるのがわかって初めてみる相撲の番組を見てたら部屋の中でも船内Wi-Fiに接続できることに気が付いた。また船内Wi-Fiも1時間ことに再接続が必要だが、そのクオリティーが悪くない。しかし、ここでiPhoneのライトニングケーブルを持ってきてないのに気づく!他のケーブルは全部持ってきたのにライトニングだけ持ってきてなかった。船内売店でもライトニングケーブルを売ってるけど全部USB-Aタイプ…持っていったMacbookも充電器も全部USB-Cタイプなので使えない。もうこれ以上iPhoneのバッテリーを減らしちゃうと色々不安なので早めに寝ることにした。横になったらすぐ意識が飛ぶように寝落ちてしまった。

明日からの北海道旅本番が楽しみで仕方ない。

2021北海道ツーリング

今回は今までと違って具体的な計画なしでの北海道旅だったが、それがこの旅に豊かさをもたらしてくれたと思う。事前にしっかり計画を立てていく旅も計画なしの旅もそれぞれのよさがある。

9月16日

川崎市、高坂SA、新潟中央卸売市場中央食堂、新潟港フェリーターミナル

9月17日

小樽港、オトンルイ風力発電所、北緯45度のモニュメント、ノシャップ岬、樺太食堂、稚内港北防波堤ドーム、白い道、宗谷岬、山一旅館

9月18日

稚内港、香深港、江戸屋山道、スコトン岬、海鮮処 かふか、沓形港、ミルピス商店、沓形岬公園キャンプ場

9月19日

鴛泊港フェリーターミナル、白い道、宗谷岬、エサヌカ線、クッチャロ湖畔キャンプ場

9月20日

セイコーマート枝幸店、濤沸湖、天に続く道、ウトロ漁協婦人部食堂、知床峠、セイコーマート 富士見店、知床第一ホテル

9月21日

知床食堂、野付半島先端、摩周湖第一展望台、摩周湖第三展望、和琴半島湖畔キャンプ場

9月22日

道の駅 あしょろ銀河ホール21、ナイタイ高原牧場、十勝牧場、豚丼のぶたはげ 本店、WINE SHOP INOUE、HOTEL MUNIN FURANO

9月23日

マイルドセブンの丘、札幌2りんかん、キッチンファームヤード、幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば、レイクサイドヴィラ翠明閣

9月24日

ポロピナイ、soup curry mog mog、ニセコパノラマライン、神仙沼レストハウス、神威岬、アンワインドホテル&バー小樽

9月25日

毛無峠、望羊の丘、三角市場、北一ホール、小樽港、新潟港

2021北海道ツーリング9日目:羊蹄山

いよいよこの旅の最終日。今日北海道を離れると思うと朝から変な気分だ。最後の最後までしっかり楽しまないとね。

まずは朝ごはんから。

夜の「アンワインドホテル&バー小樽」のレストランも素敵だったが、朝はそれとは違う魅力がある。大きい窓からの優しい光が気持ちよくて落ち着く。高い天井と太い柱、アーチ型のステンドグラス窓は1920年代のアール・デコの影響かな?素敵で気持ちいい空間。

朝ごはんは洋食でアフタヌーンティーの形でおかわりも自由だったが、写真があまりうまく撮れてないのでコーヒーの写真に差し替える。この空間によく合う朝食だった。

本当に素敵なホテルでまた泊まって次こそバーでウィスキーやワインを飲んでみたい。

チェックアウトを済ませて、まず毛無峠へ向かった。

毛無峠は小樽市内から目と鼻の先で峠まで連続してるヘアピンを走っていると地元のライダーに愛されているスポットなのがよく分かる。ここからの夜景も綺麗らしい。

毛無から増毛を望む。薄毛の方にはすごく縁起がいいとか。実は、毛無はアイヌ語の「ケナシ(山林)」から、増毛は「マシュケ(かもめの多い所)」から由来してるらしい。今日は晴天で増毛を綺麗に望めたのでいい薄毛対策になったかもしれない。

ケツが決まっているのであまり遠出はできない。小樽から羊蹄山を綺麗に眺められる「望羊の丘」が距離的にちょうど良さそうだったのでとりあえず望羊の丘へ向かったが、この国道393号が衝撃的にいい道だった。ツーリングが楽しい道、北海道ベスト3内に入るくらい(自分調べ)。直線、ヘアピン、ワインディング、高速ワインディングを美しい自然の中で楽しめる!

こんな素敵な道にすぐアクセスできる小樽のライダーたちが羨ましい。

望羊の丘までは1時間ちょっとで、国道276号から約4kmくらい農道を走るが、道幅は狭くてもちゃんと舗装されているのでゆっくり走れば問題ない。ただ、一部ナビが間違ったルートを案内する場合があるので事前にちゃんと確認しておいたほうがいい。ちなみにグーグル先生は正しいルートを教えてくれた。

望羊の丘から眺める羊蹄山は絶景そのもので、またススキが秋の色を演出してくれた。

実は京極町にはたくさんの羊蹄山のビューポイントがあってその中でこのひまわり畑からの眺めが一番気に入った。地図には何の表記もないところだが、普通にこういう絶景が広がっているのも北海道の魅力の一つ。

ひまわり畑のすぐ隣にあるペーペナイ川からの眺めも素敵で右側の民家だけなかったら原始時代の火山のような雰囲気がある。ギャートルズにでも出て来そう。

羊蹄山を思う存分満喫した後は来た道をそのまま戻って小樽へ。やっぱりこの国道393号は楽しい。ちなみに国道393号は別名「メープル街道393」と呼ばれていて10月には道沿いに並んでいるたくさんの楓が黄金色に染まるらしい。

お昼は小樽駅の隣にある三角市場で食べることにした。小樽駅前に無料でバイクを停められる駐車場があったのでそこにバイクを停めて三角市場へ。

市場は北海道の海鮮物を中心に扱ってるお店がずらりと並んでいてたくさんの人で賑わっていた。ちょっと歩きづらいくらい。でも久しぶりに活気着いている風景を見るとなんだか嬉しい。あ、早くお店に入らないと並びそう!

ギリギリ並ばずに入れた。カウンターに一席だけ残っていたのでもし二人だったら並んだかもしれない。北海道での最後の食事はやっぱりウニ・イクラ丼!美味しいのは美味しかったが、稚内や礼文島、知床で食べたウニ・イクラに比べると味が落ちる。観光地なので仕方ない。

ご飯の後はティータイムを持ちたくて調べてみたら、「北一ホール」というお店が素敵で良さそう。

早速行ってみると北一硝子の三号館という位置づけだった。お店に入る通路が石造りの空間を石油ランプが照らしていてまるで大正時代にタイムスリップでもしたかのよう。

昔の倉庫を改造した天井が高くて167個の石油ランプが優しく照らしてるその空間は幻想的で独特な雰囲気がある。またこの空間に似合うクラシック音楽が落ち着きを齎してくれる。14時からグランドピアノの生演奏も楽しめるらしいが、行った時間が早かったので聞くことはできなかった。残念。

ソフトクリームとロイヤルミルクティーをいただく。この中では時間が優雅に流れる。

少し早かったが、あまりやることもなかったのでとりあえずフェリーターミナルへ。14時くらいだったのにもう結構待っている人が多かった。みんな充実した表情をしている。たぶん自分のそのように映っていると思う。

14時半くらいになると車とバイクの乗船のアナウンスが流れたのでバイクに戻るとワイルドに仕上がっているスラクストンがあった。素敵すぎてまた惚れ直す。もはやカフェレーサーよりはアドベンチャー・ツアラーのような風貌。

トラックの後にすぐ乗船ができたのですぐ風呂に入ってからデッキで小樽港を眺めながら北海道最後のサッポロクラシックを楽しむ。もうこの旅が終わることに少し寂しい気持ちはあるけどそれ以上に楽しい旅の想い出がたくさんある。

いよいよ船が出港して北海道を離れていく。最後の最後まで綺麗な夕焼けで見送ってくれた北海道にもう一度感謝の気持ちを送る。ありがとう!また来るからね!

船での晩ごはんは刺身定食と

八海山大吟醸。行く時も飲んだけど美味しかったのでついついリピート。やっぱり刺身と日本酒はよく合う。

一杯飲んだからか結構早い時間に寝てしまって起きたのは5時前。ぐっすり寢れたので体はすっきり。

予定時刻通りに船は新潟港に着いた。バイクの下船は最後だったのでみんなが降りるのを待ってやっとバイクの元へ。

これで2021年の北海道旅が幕を下ろした。本当に幸せな時間だったのでその余韻は長くて、まるで魂は北海道に残って体だけが戻ったような感覚が続いた。知れば知るほどますます北海道のことが好きになる。

来年も北海道に行けますように。