2022北海道ツーリング4日目:日本最北端

2022年9月12日(月)

窓から注がれる光で目が覚める。どこからか鳥の鳴き声も聴こえてくる。なんの鳥だろう?大きい窓から見える何気ない雑木林が今自分がどこにいるのか分からせてくれる。時計を見るとまだ5時前、やっぱり北海道の朝は早い。

何時から寝たのかはよく覚えてないけど20年ぶりに手にしたダンス・ダンス・ダンスは昨日読んだかのように詳細に至るまでよく覚えていた。残念ながらいるかホテルの部分で寝てしまったけれど。いつかまた青い星通信社に行って続きを読みたい。

朝食は7時にいただく予定だったのでとりあえず外に出てみた。空気が気持ちいい。宿の隣に白樺の林があってここが北海道ということを強調してる。なぜか分からないが、白樺の木が好き。

宿から約200mの所に紋穂内駅跡地があるので行ってみたら何も残ってなかった。除雪の妨げになるから更地にしたらしいが、なにか一つ記念になるようなものがあってもいいのでないかと思ったけどここまで駅の跡地を見にくる人ってそんなにいないか。

土手から見える大きい木を印に歩いていったら約200mくらいで土手の道が終わっていた。そこから先はJRの線路管理用の敷地らしい。

見渡すかぎり人工的なものがあまりない。人もいない。これだけ広い空間に一人でいられる。この何もない贅沢。

できれば天塩川にも触れてみたかったが、川へアクセスできる道を探せなかった。星野さんに聞いたら釣り人が使う道があるらしいけど正確にどこから行けるのかは星野さんも分からないらしい。

紋穂内橋を渡って国道のほうに行ってみるとトウモロコシ畑が広がっていて遠くに民家が見えてきた。近所のスーパーでたまに買える北海道産のトウモロコシももしかするとここから来てるのかもしれない。

宿に戻ると星野さんが朝食を用意してくれた。なんとオシャレでヘルシーな盛り付け。もう見ただけで美味しさがよく分かる。

またこんがり焼かれた食パンがたまらない。この二日間はキャンプだったのであまりちゃんとした朝ごはんを食べてなくてこういう朝ごはん嬉しい。

支度して荷物をバイクに運んでたら星野さんが宿の看板猫アオちゃんが来てるのを教えてくれた。アオちゃんは野良猫だけど決まった時間に来て食事を取って日向で昼寝をしてまたどこかに出かけるらしい。アオちゃんに会えて嬉しい。

アオちゃんと星野さんらに挨拶をしてまた流離いの旅へ。

前日来た道をそのまま戻ってまたオロロンラインへ。去年とほぼ同じ所にバイクを停めてオトンルイ風力発電所で記念写真を撮った。2023年4月から建て替えの工事が始まるらしくてこの景色を見られるのは今年が最後。

お昼はノシャップ岬の漁師の家という食堂で食べたかったが、あいにくの定休日で去年と同じく樺太食堂へ。昨日蛇の目寿司で高くてウニ丼を食べれなかった反動でなのか二段式生ウニ丼という代物を頼んでしまった。これがすごい量で名前通りにご飯の中にまたウニが一層入っていた。それなりに頑張ったが食べきれず…申し訳ない。次からは大人らしく普通のうにいくら丼食べます。

ご飯の後はそのまま稚内山林公園キャンプ場へ。ここは無料キャンプ場なのに広々して快適でトイレや洗い場も綺麗に管理されてゴミまで捨てられる!やっぱりこういう所で北海道の懐の深さを感じる。

さっさと設営を終わらせて3日間溜まった洗濯物を洗いにコインランドリーへ。美深町で洗濯したかったけど町にコインランドリーがなくてできなかった。普段当たり前と思ってることが一歩外に出てみると当たり前じゃないことが多い。コインランドリーで洗濯を回すと終わるまで約1時間かかるので宗谷岬まで行ってくるとちょうどよさそう。

まずは白い貝殻の道から。

この道はいつ来ても気持ちがよくて走ってるとその景色の綺麗さに心まで洗われるような気がする。月曜日というのもあってほぼ貸し切りでこの絶景を楽しんだ。

白い道から宗谷岬に降りていくと道の両側に広がる宗谷丘陵がまた美しい。

あっという間に日本最北端の宗谷岬まで。この白い道から宗谷丘陵を走って宗谷岬まで行くコースはいつ走っても気持ちいい。雲が多かったせいなのかサハリンは見えなかったが、まるでこの宗谷岬の主のようなカラスと記念碑との写真が撮れたのでよしとする。

稚内市内のコインランドリーに戻ったらちょうど洗濯が終わっていたので洗濯物を回収してそのまま稚内温泉童夢へ向かった。

この宗谷温泉童夢も日本最北端の温泉らしい。観光よりは地元の方が集まる憩いの場だった。仕事を終えた漁師の方が多かった。施設は少し年季が入ってるけど広々していろんな種類の風呂があってサウナまである。また露天風呂からは海と利尻島、また夕日まで見れて最高に癒やされる景色だった。

キャンプ場で焚き火がしたくて近くのニコット稚内宝来店へ行ったら薪の取り扱いはないと言われて薪を求めて稚内中を探し回ってDCM稚内でやっと手に入れることができた。稚内ではDCM稚内が一番規模が大きくて取り扱う商品も多い。

薪を手に入れるのに時間かけてしまったので晩ごはんはセイコーマートでホットシェフの月見やきとり丼を買ってきた。さすがホットシェフ!サッポロクラシックとの相性もよかった。手抜き飯でもキャンプで食べるとそれがまた別格。

ご飯の後は苦労して買ってきた薪をひたすら燃やすだけ。これだけでもこんなに楽しい。

2022北海道ツーリング3日目:羊をめぐる冒険

2022年9月11日(日)

丘と言っても山の麓、夜は結構冷え込んだ。なんで湯たんぽを持ってこなかったんだ。9月初旬といえどもやっぱり北海道は甘く見てはいけない。

夜中寒さと尿意で目が覚めたけどなかなかシュラフから出る勇気がない。しばらく我慢してたが、やっぱり尿意が寒さに勝ってしまって外に出てみたら月が綺麗だった。十五夜だったのかな?月がとても明るくて星はあまり見えなかったが、それを超える美しさだった。

それでもやっぱり寒い。

とりあえず日が登ってくるのをじっと待つしかないけど昨夜薪を使い切ってしまったことを後悔する。他のライダーの方は朝から焚き火をしながらお湯を沸かしていた。そういう所で経験の差が出る!次来たら絶対薪のスペアを用意しよう。

6時が過ぎてやっとお日様が山から顔を出す。助かった!日があるのとないのとではやっぱり気温が全然違うね。北海道は関東に比べて朝が早くて平地では9月でも5時過ぎには日が登ってきてたけど山だとやっぱり日の出が遅い。

もう少し暖かくなるのを待ってから支度を始めてキャンプ場を後にしたのが8時半。去年だともう100km以上走ってる時間だが、急ぐ必要は何一つない。

とりあえず西に向かって道道224号線を走ってると芦別辺りの田んぼは収穫シーズンで黄金色に美しく染まっていた。風に揺られてる田んぼの真ん中をトコトコと走っていくのはなかなか気持ちいい。幸せだな。

約80kmを走って最初の目的地の北竜町ひまわりの里に着いたが、そこには何もなかった。今年のひまわりまつりは8月21日までだったらしくてまつりが終わるとひまわり畑は完全伐採されるらしい。旅先でのイベントの日程や定休日などはちゃんと確認したほうがいいけどまたこれはこれで面白いからよしとする。

時間的にちょうどよかったのでお昼を食べに留萌の有名寿司屋蛇の目さんへ。11時5分くらいに着いたらもうすでに5組くらい待っていた。また日曜日というのもあって道内ライダーさんも続々と集まってきたので週末は営業開始時間の11時辺りに来たほうがよさそう。

留萌っていつも通り過ぎてよく分からなかったが、かなり大きくてびっくりした。たぶんオロロンライン沿いでは一番大きいんじゃないかな。北海道回ってると街の大きさの概念が変わってしまう。自分の場合は信号が2つ連続してあると大きい街に感じられるが、その基準からすると留萌は大都市!

そんなこと考えながら30分くらい待ってたら呼び出されて店内へ案内された。メニューには美味しそうなものがたくさんあってその中でも礼文産バフンウニのウニ丼があって喜んだけどお値段なんと9,860円!えぇぇぇぇ…。これはさすがに高すぎるのでお店の看板メニューの蛇の目ちらしを頼んだ。

蛇の目ちらしは11種類の新鮮なネタが入っていてボリュームもたっぷりあるし、美味しい。またセットのあら汁が具もたくさん入ってあっさりしてすごく美味しかったので絶対頼んだほうがいい。

ルートを考えると留萌から北上したほうがいいけどもう少しオロロンラインを楽しみたかったので南下して増毛駅へ。留萌駅もたくさんの観光客で賑わっていた。実はここに来たのはこれが初めて。いつもこの前の道を素通りしていた。

実は留萌市と増毛町を繋ぐJR留萌本線が2016年に廃線になってその2年後に開業時と同じ広さに復元されて観光名所になったらしい。なんとアイロニックな。孝子屋の甘えび汁も美味しそうだったが、蛇の目ちらしでお腹いっぱいだったので今回はパス。

増毛駅を出て来た道を戻ってまた北上。実は国道239号線で名寄方面に向かうつもりだったが、なんと開いてるガソリンスタンドがなくてしばらくそのままオロロンラインを走ることにした。まだ50kmくらいは走れるけど日曜日に営業しないガソリンスタンドが多いのでできるだけ交通量が多い道沿いで営業中のガソリンスタンドを探すことにした。国道239号線は正直に何もなくてガソリンがあまりないまま走ったら遭難しそうなので…。

しかし、オロロンラインは最高すぎる!これぞ北海道って感じ。初日美笛キャンプ場に行きたくて支笏湖に向かったが、船に降りてそのままオロロンラインを走って稚内に行くのが北海道バイク旅の定石な気がする。

やっと苫前で日曜日に営業しているガソリンスタンドを発見!そういえば去年もここでガソリン入れたような気がする。北海道に来ると普段当たり前に思ってることが実は当たり前ではないことに気付く。

いつもありがとうございます。

ガソリンスタンドを出てそのまま北上して遠別町から右折して道道119号線に。そのまま何もない道を走って国道40号線に入り天塩川に沿って進んいく。北海道で何もない道をたくさん走ってきたけどその中でもこの道道119号線と国道40号線は「何もないベスト・オブ・ベスト」かもしれない。本当に何もなくて休憩を取るタイミングも場所もなくてそのままずっと走っていくしかなかった。

やっと音威子府で道の駅を発見してドライブイン!そんなつもりじゃなかったのにここまで約100kmをノンストップで走ってしまった。トイレ休憩を取ってから出発。音威子府もそれほど大きい町ではないが(むしろ道内で最も人口の少ない自治体である)、道道119号線と国道40号線を走ってきたのでなんかすごい人の営みが感じられてほっとする。

国道40号線をそのまま南下して美深町へ。国道から左折して予約してある宿へ向かってるけどこんな所に宿があるのか不安になるくらい何もない。ナビを信じて恐る恐る天塩川にかかってるこの橋を渡る。

お!何もなさそうな所にちゃんと「TOURIST HOME & LIBRARY 青い星通信社」があった!実は美深町に行ったのはこの宿に泊まりたかったから。美深町が村上春樹の「羊をめぐる冒険」の舞台のモデルとされてることも青い星通信を通じて知った。

そして美深町はまた、小説家・村上春樹の代表作の一つである『羊をめぐる冒険』の舞台である十二滝町のモデルになった場所ともいわれています。作中ではこの架空の町について「札幌から道のりにして二六〇キロの地点である」と書かれ、札幌からの行程は「旭川で列車を乗り継ぎ、北に向かって塩狩峠を越え」、さらに「もうひとつ列車を乗り換え」て「東に向きを変えた」先にあると説明されていますが、これは札幌と美深(正確には美深町の仁宇布地区周辺)の位置関係とピタリと符合します。さらに主人公が最後に乗り換えたその列車が走るのは「全国で三位の赤字線」とされていますが、かつて美深町には“全国一の赤字線”といわれた旧国鉄美幸線が走っていました。そうした記述の一つひとつから、作者が明言こそしていないものの、十二滝町とは美深町であることは疑いようがありません。

実際に美深町に行ってみると小説の中で村人を十二滝町まで連れて行ったアイヌ青年の苦労がよく分かったような気がした。

また築70年は超えてるこの建物は元官舎で実際人が住んだのはそれほど長くなくずっと長い間放置されたらしい。にも関わらずしっかりその形が温存されたのは細かい礫を固めた石煉瓦で作られたからだそう。リモデリング時にも強度を持つために既存の構造は一つも変えずそのまま使ったらしい。またこの石煉瓦が独特な雰囲気を出していて村木春樹の小説の中にでも出てきそう。

中に入ると真正面に青い壁とカウンターがまず目に入る。「青」がこの宿のメインカラーなのがよく分かる。木と濃い青が落ち着きをもたらしてくれる。

左側には書斎があって本棚に本がずらりと並んでいて一面は全部村上春樹とその関連書籍で埋まっている。自由に本を取ってあのソファで読んでもいいし、部屋に持ち込んで読んでもいい。この宿にはあえてテレビが設置されてなくて本を読むのに最適されている。

また書斎の横に電話ブースくらいのサイズのスペースがあってより集中して本が読めるのと窓から通っていくJR宗谷本線の列車を見ることができる。時刻表もおいてあるけど踏切が近くにあってその音で列車が来るのがすぐ分かる。

2棟の建物があって北練がパブリックスペース、南練にゲストルームが集まっている。北練と南練を繋げる通路に写真家岡田敦さんのユルリ島の馬の写真が展示されている。ユルリ島も以前から気になっていたが、岡田さんの幻想的な写真を見ているとますますユルリ島への興味が湧いてきた。

水脈(みお/Waterway)、火影(ほかげ/Firelight)、風笛(かざぶえ/Windwhistle)」の3つのゲストルームがあって今回利用したのは火影(ほかげ/Firelight)でこの部屋のみダブルベッドで他の2つはツインベッドが置かれている。

部屋はそれほど大きくはないが、必要なものが適切な場所に揃っていて使い勝手がいい。また一つ一つそのセンスがよくて全体がきれいにまとまっている。

寝室は大きいダブルベッドがほぼ占めている。それにまた大きい窓があってそこからの景色と光が気持ちいい。カーペットや寝具類も全部青で統一されている。落ち着く癒やしの空間。

宿の前には美深町が運営している牧草地が広がっていて無作為に置かれている牧草ロールがいかにも北海道らしい風景を演出している。その景色が気持ちよくてちょいと出かける。

天塩川に沿ってつながってる土手がちょうどいい散歩道になっている。見渡せる所にあまり人工的なものがない。美深町の面積は672.1km²と東京23区よりも少し広いのにその人口は約4,600人らしい。人より牛のほうが多い。

宿のすぐ近くを線路が通っていて200mくらいの所にJR宗谷本線の紋穂内(もんぽない)駅があったのだが、2021年3月12日に廃止になったらしい。

紋穂内辺りを歩いて回っていたらあっという間に夕食の時間になったので急いで宿に戻る。

ディナーは洋食スタイルで基本北海道、美深町の食材を使ったヘルシーな感じの料理だった。家庭っぽさもありつつオシャレ。

このハンバーグは胡椒が効いていてご飯が進む。また同時にお酒が欲しくなる美味しさがある。

ワインリストからアルゼンチン産のピノ・ノワールの赤ワインを注文してご飯のお供に。またオーナーの星野さんがいい話し相手になってくださって一緒にワインを楽しんだ。リーズナブルなのに味も香りもしっかりして美味しい。

星野さんは神奈川の小田原出身で元東京カレンダーの編集長で広告のコピーライターでも活躍してたらしい。やっぱりこの宿のブランディングやセンス、まとまり感がすごいのは星野さんの力が大きい。

〆は山崎のハイボールで。料理もお酒も美味しくて話も弾んですごく楽しい夜だった。最高の宿を見つけてしまったような気がする。

次は冬にも来てみたい。雪に埋もれた宿で何もせずワインを飲みながらのんびり本を読んでみたい。

2022北海道ツーリング2日目:星に手のとどく丘

2022年9月10日(土)

夜中波の音で目が覚めた。湖のすぐ側にテントを張ったから波の音がよく聞こえるのもあるけど明らかに大きくなっている。

外に出てみるとやっぱり湖が荒れている。風もないのにこの波はどこから来てるんだろう?不思議…完全に目が覚めてしまった。まだ5時前だけど北海道の朝は早い。管理棟の自販機から缶コーヒーを一つ買ってきて支笏湖の波を見ながら朝を楽しむ。こういう何もしない時間も北海道旅の贅沢の一つ。

6時を過ぎたら周りのファミリーキャンパーの皆さんもひとりひとりと起きてきたのであまり音を立てないように注意しながら撤収作業を始める。前回の北海道旅まではできるだけ朝早くから動きたい焦りみたいのがあったけど今回はちょっと違う。そんなに急ぐ必要がないことにやっと気が付いた。

それでも荷造りを終えてモラップキャンプ場を後にしたのは朝7時過ぎ、十分早いけどね。

とりあえず富良野に向かって出発。

恵庭市を過ぎた辺りで今旅初セイコーマートを楽しむ。やっぱり北海道来たらまずセイコーマートに寄らないとね。ちょうどいいボリュームの118円パスタと北海道限定ソフトカツゲンを買ってお店の前で朝ごはんを食べる。道端での食事が割と好き。旅してる実感がするから。

国道452号線から道道135号線に入ってしばらく山道を走っていくと急に平野が広がる。

そう。ここが富良野。富良野・美瑛エリアは北海道来るたびに行ってるので馴染みがあるというか、懐かしい!秋の収穫の匂いを感じながら農道を走っていくのはすごく気持ちがいい。

畑を抜けると景色が変わってくる。山を登っていくと遠くに十勝岳が見える。設営が終わったら十勝岳を見に行こう!

星に手のとどく丘キャンプ場の進入路はフラットな非舗装路だけど砂利が多くて滑るので特にオンロードバイクは注意が必要。キャンプ場内も傾斜があったり砂利が多かったりするので余計に力が入って危ない。

この星に手のとどく丘からの見渡す富良野の長閑な田園風景が素敵。

星に手のとどく丘キャンプ場は以前から以前から行ってみたかったキャンプ場の一つだったが、なぜかタイミングが合わなくていけなかった。どうしても行きたかったので今回は事前に日程を組んで予約まで済ませといた。

チェックインが13時からで、アーリーチェックインも11時半(500円の追加料金が必要)からなのに着いたのが10時半。とりあえず荷物だけ置いといて富良野・美瑛を回ってこようかと思ったけどなんか管理棟に人が集まって騒がしい。聞いてみたらキャンプ場に併設されてるジンギスカンレストラン「ひつじの丘」が11時からオープンらしくてそれを待ってる人集りだった。

計画を変更して11時にジンギスカン食べてから11時半にアーリーチェックインしてその後に富良野・美瑛を回ることにした。ジンギスカンは夜食べるつもりだったけどまぁいい。昼も夜も食べよう。

イチオシはサフォークジンギスカンらしいが、それは夜食べることにしてお昼はミルクラムに。脂身がすくないのであっさりして食べやすいし、飽きない。全くと言ってくらいクセがなくマイルド。お昼に食べるにはこのくらいがちょうどいいかもね。またこの景色がより美味しく感じさせてるのかもしれない。今まで食べたジンギスカンの中で一番美味しかった。

ジンギスカンを食べ終わったらちょうど11時半でアーリーチェックインを済ませたらオーナーさんが直接カートに乗せてサイトを案内してくれる。オーナーさんもそうだし、ここで働いているスタッフの皆さんがすごくフレンドリーでホスピタリティーに溢れていてビックリした。サービスがいい所のマニュアルによるものではなくて心からの親切さにちょっと感動した。こんなに楽しそうに仕事している人たちを久しぶりに見たような気がする。

このキャンプ場の特徴の一つは直火での焚き火ができること。もちろん決められた場所でしかできないけど久しぶりの直火に少し興奮した。ライダー専用サイトはオートサイトより比較的余裕があるけどハイシーズンや週末は予約が必須。

夜もひつじの丘でジンギスカン食べるので設営も最小限にして遊びに出かける。ちなみに夜のジンギスカンは宿泊するキャンパー限定。

キャンプ場を出て右折するとまっすぐな道が山までつながっている。Google Mapsにも一直線の道で登録されている。だけど実はベベルイ川にかかってる橋の周りがぐにょっと曲がっていて一直線ではないんだよね。ちょっと惜しい。

直線の富良野の農道を走り抜け道道291号線に入ると大好物なワインディングが続いていた。道幅は狭いけど絶妙なカーブが面白い。ただ、交通量が比較的多いので対向車には気をつけないとね。

まず向かったのは十勝岳 望岳台。駐車場に車がたくさんあったので皆さん望岳台を見に来てるのかと思ったら結構本格的な装備をして十勝岳に向かう方のほうが多かった。望岳台の景色でも十分見応えがあって満足したけどいつかは十勝岳にも登ってみたい。

望岳台を出て青い池を尻目に道道966号線を走って美瑛へ。青い池は何回か行ったことがあるけどやっぱり人工的なものは飽きが早い。美瑛の人気スポットは今まで何回も走り回ったので今回は特に行き先を決めずにふらふらしてたのに結局人気スポットに行ってしまう。だけどこのように何気ない風景が心に刺さる。やっぱり美瑛は美しい。

今回美瑛で一番大きい収穫はやっとマイルドセブンの木に出会ったこと。今まではここを目指すと必ず旧マイルドセブンの丘(いつの間にか「旧」が付いてる!)に案内されてこの木を見ることができなかったが、今回はふらふらしてたら偶然この木にたどり着いてしまった。嬉しい!

富良野・美瑛を堪能した後は天然温泉万華の湯へ。北海道はどこにでも日帰り温泉があって嬉しい。この万華の湯は広々していて露天風呂からジャグジーに壺までたくさんの風呂があってサウナも充実していて楽しい。疲れもしっかり取れてリフレシュできた。

キャンプ場に戻って晩ごはんまで少し時間があったので羊と戯れる。羊をこんなに近くでまじまじ見たのは初めてかもしれない。思ったより大きくてどっしりしていて迫力があった。後、よく食べる!

羊と遊んでたらちょうど晩ごはんの時間になったので食堂に向かったらススキが黄金色に染まっていて綺麗だった。北海道の秋を感じる。

ランチの時はお客さんでごった返しだった食堂もディナーは宿泊客のみなので比較的に空いていて快適。また食堂からの夕日が美しい。

ランチの時には飲めなかったビール。やっぱりここはサッポロクラシック!旨い!

この時のために温存してあったサフォークジンギスカンを頼んだ。ミルクラムに比べるともう少し脂身があって柔らかい感じ。同じくいやな臭みがまったくなくて美味しい。ランチのミルクラムが一番美味しいと言ったが、サフォークのほうがもう少し好みな気がする。最速でワールドレコードを叩き出すひつじの丘、恐るべし。

ご飯を食べ終わって外に出たら夕日が綺麗。天気のいい週末というのもあってキャンプ場は満場だったが、サイトことのスペース設定が広くてファミリーとカップル(?)、ソロ(ライダー)がしっかり別れているのでそれほど混み合ってる感じもなく快適だった。

これからは焚き火タイム。久しぶりの直火が楽しい。丘と言っても山の麓なので夜はやっぱり冷え込むね。焚き火がないと結構辛いかもしれない。なぜか知らないけど北海道で薪を買うと湿気てる場合が多くて火を育てるのが大変な場合が多い。それでも頑張って灰になるまで綺麗に燃やす。キャンプではこの時間が一番癒やされる。

2022北海道ツーリング1日目:支笏湖

2022年9月9日(金)

まだ台風11号の影響が残ってるのか夜中波で船が結構揺れていたが、それがゆりかごに入ってるかのような感じで不思議と深い眠りに導いてくれた。船でこんなによく寝れたのは初めてかもしれない。

出発が1時間遅れた分、到着も1時間遅れてる。それでも4時半くらいには起きて下船の準備を始める。5時20分頃になると車やバイクでの乗船者は車両のところに移動するようにアナウンスが流れる。荷物を抱えて5階から2階まで階段で降りていくけどこの時が一番汗かきやすいから急がずゆっくりと動く。

荷物をバイクに乗せて固定してこれから本格的に北海道旅を始める準備をする。バイクが降りるのは一番最後なのを分かっているのでゆっくり準備を進めてヘルメットやグローブはまだ付けない。みんな淡々と準備を進めるが、上陸を前に気分が舞い上がっていくのが見てわかる。

いよいよ車両甲板のドアが開いて船と岸壁を繋ぐランプウェイが接続作業を始める。船内に流れてくる冷たい空気が気持ちいい。

ここからが長いのを知っている。一番最初はトラック、その次が自家用車、一番最後がバイク。しかし、みんなソワソワし始めてヘルメットをかぶってバイクに跨りエンジンをかけ始めている。それに釣られて自分も万全の準備をしてスタートの時を待つけどここからが長いんだよね。もう暑い。

やっと上陸!多分北海道旅に置いてこのフェリーから降りる瞬間が一番ワクワクするのかもしれない。胸の高鳴りが止まらない。また北海道に戻ってこられたことをこの時初めて実感する。

新潟から小樽まで安全かつ快適に運んでくれた新日本海フェリーあざれあ号と記念写真。新日本海フェリーが横須賀と苫小牧間のフェリー作ってくれると最高だけどね。釧路行もいいな。とりあえず新日本海フェリーに感謝!

船を降りて真っ先に向かったのはセブンイレブン。上陸初コンビニはセイコーマートにしたい気持ちは山々だが、iPhone用USB-Cライトニングケーブルを手に入れなきゃ。コンビニでANKERのケーブルが買えるなんて便利な世の中だね。

とりあえずMacbookとつなげてiPhoneを充電する。バッテリーが20%以下になってバッテリーアイコンが赤くなるとすごく不安な気持ちになるんだよな。イナズマのアイコンを見てホッとする。

気を取り直して小樽から毛無峠を超えて国道393号線、メーブル街道393を気持ちよく走り抜ける。この国道393号線は数多い北海道の道の中でもお気に入りの道の一つでそんな素敵な道をほぼ貸し切り状態で一人で走れる贅沢。もうこれだけでも今回北海道に来た甲斐があった。

気持ちよく走って道の駅あかいがわでトイレ休憩。また7時前と早い時間だったのでお店はやってない。オロロンラインを走ったらこういう休憩ポイントで同じ船できた方々とよく一緒になるけどこの国道393号線だとあまり会わない。これはちょっと寂しいね。

道の駅あかいがわを出て倶知安町方面に向かうと目の前に羊蹄山が現れた。雲ひとつない晴天下の羊蹄山の存在感がすごい。北海道上陸初日にして最高すぎる。

美笛峠を超えて初日のメインイベント、今回の北海道旅の目玉、念願の美笛キャンプ場に着いたが、なんと「SHIKOTSUKO BLUE CAMP」で全面閉鎖!イベントは翌日だけどその準備のため前日から営業を中止しているらしい。よりによってこの日だったのが悔しいが、ちゃんと調べてなかった自分の責任だ。

まだ北海道で行ってない所も多いのに来るのが早いというメッセージなのかもしれない。もっと経験積んでから出直します!

はぁ…。相棒の後ろ姿も寂しそうに見えるのはきっと気のせい。

実はこういうこともあろうと思ってプランBを用意しておいた。美笛キャンプ場は北海道でも大人気のキャンプ場なのに予約ができなくて(10月からウェブ予約を試験運用しているらしい)朝7時からの先着順なので週末だとその前日から徹夜で並ぶ人がいるくらい混んでいるらしい。なので、もし入れなかった時のために休暇村が運営しているモラップキャンプ場を予約しといた。

美笛キャンプ場からモラップキャンプ場までは車で20分弱。チェックインは11時からなのに9時前に着いてしまった。とりあえず荷物だけ置いといて近所でも走ってこようと思って受付ハウスの前にバイクを停めたら中から管理人さんが出てきてすぐチェックインさせてくれた!アーリーチェックイン費用なんかも一切取らずに。もうありがたすぎる!捨てる神あれば拾う神ありとはこういうことか。

とりあえず支笏湖に挨拶。相変わらず綺麗で素敵。透き通ってる水が美しい。またこの場所に戻ってこられたことに感謝。もし前世があるとしたら自分はきっと支笏湖周辺に住んでたアイヌではないかと思うくらい支笏湖が好き。北海道にいると自然を崇めるのがどういうことなのか少し分かるような気がしてくる。

モラップキャンプ場はこれが初めてだけど抜群のロケーションで美笛キャンプ場よりアクセスもよく便利だけどその分秘境感は薄い。後、砂場全体がフリーサイトになっているのでテントが前後左右に密集しちゃう可能性が高い。

多分一番早くチェックインしたのでど真ん中で湖と近くて絶景を楽しめる所にテントとタープを張る。砂場で木がないので日陰がなくてタープは必須。

今回新たに導入したアイテムはHelinoxのコットワン コンバーチブル。以前使ってたGo-kotとほぼ同じサイズなのに重さはその半分、なのに強度があって生地のテンションも強いので寝心地がいい。設置と撤収もかんたんで本当よくできてる。実はより軽いライトコットを買うつもりだったが、試してみたら体がはみ出てしまったので諦めるしかなかった。

設営後まず向かったのは千歳のカメラのキタムラ。また大好きな道道16号支笏湖公園線を走って千歳へ。もう少し走るだけでこんなに癒やされる北海道は天国に一番近いのかもしれない。カメラのキタムラに寄ったのは三脚用のカメラプレートを買うため。今回写真と動画をしっかり撮ろうと三脚を持ってきたのになんとカメラと三脚の雲台を繋ぐプレートを家に忘れてしまったのだ。こういうプレートだけというのは売ってなさそうだけどダメ元で行ってみたが、やっぱり売ってなかった。まぁ、しょうがない。

気を取り直してランチを食べに東千歳バーベキューさんへ。

着いたのが11時半、昼前にも関わらずすでに行列ができていた。観光客よりは地元の方が多い感じだけど実はここの周りに何もないんだよね。周りは全部畑でポツンとこの店があるが、この店もまた北海道によくあるD型ハウスと呼ばれる農業用倉庫を改造したお店なのでそこに人が並んでるとなんか不思議な感じがする。

またこの外観のヤレ感、美味しい店に間違いない。

30分くらい待ってようやく中へ。店の中は煙と熱気で充満していてまるでサウナのようだ。換気扇はあるが、エアコンはない!テーブルの上にはティッシュ?紙タオル?のような紙が大量に置かれてあってみんなそれで汗を拭きながら食べていた。

注文は極めてシンプルで、まずバーベキュー(鶏肉)を頼んで野菜炒めかご飯をオプションで頼む感じ。野菜炒めも美味しそうだが、一人なので全部食べ切る自身がなくてバーベキューとご飯をお願いした。店のお母さんがすぐ鶏肉を運んできて目の前で塩コショウを適当に振ってから網の上に。後は自分で適当に焼いて食べるスタイルだった。飲み物はセルフ。

今まで磨いたアウトドアスキルで綺麗に焼き上げたけど炭火の火力が強くて焼き鳥と一緒に自分も焼かれる感じ。水風呂でもあったら入りたいくらいのサウナ感。その中で熱々の焼き立ての鶏肉を頬張るとすごく生きてる感じがする。これが「生きる」ということか!食べるためにはエネルギーが必要なんだね。食事というよりは格闘に近い。味付けは塩コショウだけだが、炭火の香りと鶏肉そのものの生命力みたいなのが交わって美味しい。

これはなかなか貴重な経験をさせていただいた。次は一人じゃなくて何人かで一緒に行きたい。

お昼の後は高速に乗って白老へ。まずクロネコヤマトの宅急便センターに寄って要らなくなった三脚を家に送った。こんなに早く荷物を家に送ったのは初めて。残念。この教訓を生かして次からは絶対忘れ物しないことを祈る。でも致命的なものではなくてよかった。

晩ごはん用の白老牛を買いに白老牛の店いわさきさんへ。ヒレが欲しかったけど売り切れだったのでサーロインを頼んだが、ステーキカットにするには200g以上必要ということだったので焼き肉カットで150gを買った。なんか最近はあまり油濃いものをたくさん食べれなくて150gも多そうだが、せっかくなので頑張ってみる。

東千歳バーベキューさんで汗をたくさんかいてしまったので樽前のゆのみの湯へ。北海道はどこにでも日帰り温泉があって好き。中は広々して露天風呂にサウナまであってすごくよかったが、着替えを持ってなかったのでさっぱりした後にまた汗に濡れたTシャツを着るのが苦痛だった。まぁこれも経験。

キャンプ場に戻ったらもうひとり宴会の始まり!サッポロクラシックとゴールデンカムイのコラボパッケージのビールを支笏湖で飲見ながら海賊房太郎のことを思う。贅沢なひと時。

支笏湖はどれだけ見ていても全く飽きない。なんて素敵な湖なんだ。

優しいお姉さんと元気な弟が遊んでる姿が美しい。

この日最後のSUPを楽しんでる人たちのシルエットも美しい。支笏湖ではすべてが絵になる。

晩ごはんは白老牛サーロイン150gと玉ねぎ炒め、サッポロクラシックと

カリフォルニア産の赤ワイン。

このワインは支笏湖で飲むために家から持っていった。バイクでの移動なので振動や温度管理などが心配でリーズナブルなのにしたけどそれほど影響がなかったので今度行くときはより好みのものを持っていこう!

支笏湖のマジックアワーを思う存分楽しむ。癒やしの風景。

暗くなってきたのでオイルランタンの火を一番大きくしたが、さほど明るくない。でも自然の中ではこのくらいの明るさがちょうどいい。

後は焚き火!

初日にして充実した最高の一日を過ごせた。北海道が、支笏湖がより好きになった。

2022四国九州ツーリング

やっと3年前のリベンジができた。四国と九州は思ったよりも美してまだ行けてない所も多いので北海道のようにこれからずっと行くことになりそう。四国と九州への愛も深まるばかり。

4月27日

トライアンフ横浜港北、東京港フェリーターミナル

4月28日

徳島港、支那そば 王王軒 本店、MIKUNIEN、与島PA、海とピッツァ

4月29日

豊浜SA、ANAクラウンプラザホテル松山、鮨いの

4月30日

黒潮一番館、マルナカ、竜ヶ浜キャンプ場

5月1日

三崎港、とよ常、旅館やまなみ、由布まぶし心

5月2日

大観峰、高千穂峡、ザグッドデイズ、宮崎白浜キャンプ場、AOSHIMA BEACH VILLAGE、LDK

5月3日

都井岬、佐多岬、桜島、チサンイン鹿児島谷山

5月4日

指宿スカイライン、枚聞神社、南九州、照島神社、旅館朝陽

5月5日

城山展望所、菊池渓谷、瀬の本レストハウス、よかよか亭、南阿蘇パノラマライン、ホテル日航熊本、鮨仙八、Bar Mano

5月6日

雲仙任田峠、西海橋、Stamina本舗Kaya、展海峰、ホテルオークラ福岡、割烹味美

5月7日

太宰府天満宮、平尾台、角島大橋、オーシャン東九フェリー新門司物流センター、北九州空港