2022北海道ツーリング6日目:知床

2022年9月14日(水)

1時間くらいは寝れたのかな?また沖縄スコール並の激しい雨が降ってきた。このまま何時間も降ってたら網走湖が氾濫しちゃうのではないか心配になるくらい激しく降ったけど雨は1時間くらいで止んだ。しかし、雨の後は朝まで激しい風が止むことはなかった。多分台風になりそこねた熱帯性低気圧でも通ってるのかもしれない。

テントが潰れるくらいの風ではないけどなかなか寝れない。外に出てみると隣のモンベルムーンライト1は風に押されて半分横になったような形なってたので多分寝れてないだろうな。テントに戻って耳栓をしたり、寝袋の中に潜ったり色々してみたけど結局朝方まで寝れなくて諦めて6時くらいに撤収作業を始めた。やっぱり寝れないのが一番しんどいね。

とにかく風を凌げる壁があってくつろげられる所に行きたい!日帰り温泉の休憩スペースとかで仮眠でも取りたかったが、色々調べても道北でこの早朝に入れる所があまりなかった。日帰り温泉があっても営業開始時間が早くて朝10時からだった。

※今改めて調べたら北見に24時間営業する快活CLUB 北見店があるのを発見!なんで見つからなかったんだ…

この日は知床に泊まる予定なので女満別と知床の間にある道の駅 パパスランドさっつるへ。ここに併設されてる温泉も朝10時から営業開始なので(道の駅は9時から)できるだけのんびり&ゆっくり走って行ったけど小清水の田園風景が思ったより美しくて結構癒やされた。

それでも少し早めに着いたので売店で見物しながら温泉の開店時間を待っていたら自分以外にも待っている方が結構いた。いい温泉に間違いない。開店と同時に入場してシャワーを浴びてから風呂にたっぷり浸かってたらいやな疲れが綺麗に取れた。後は休憩所で体を休ます。スッキリ!

温泉を出て知床方面に向かってたらなんか見覚えのある直線道路が!天に続く道は何回も行ってたので予定に入れてなかったが、自然とたどり着いてしまったので一応記念写真を残す。このスケール感はさすが北海道!

天に続く道から国道234号へ向かうとやっぱり海が荒れてる。風もかなり強くてあまりツーリングに向いてる天気ではない。海沿いは特に気をつけないとね。

知床の手前、遠音別さけ・ますふ化場に寄ってみた。以前から気になっていてもしかすると川を登っていく鮭が見れるかもと期待してたけど海が荒れてるせいなのか鮭がくる気配は全くなかった。時期も少し早かったかな?残念。

遠音別橋駐車場から海岸へアクセスできたので行ってみたら荒波がすごかった。これは鮭も身動き取れないよな。やっぱり自然は怖い。

ちょうど昼時に知床に着いたので道の駅 うとろ・シリエトクでお昼。いつもはウトロ漁協婦人部食堂に行くけど他の所も行ってみたかったので。頼んだのは時鮭の親子丼。美味しい。が、自分の好みにはウトロ漁協婦人部食堂の三種丼のほうが合うような気がした。

ご飯の後はすぐ北こぶし知床 ホテル&リゾートへ。前日テントの中で嵐を耐えながら調べて予約したホテルで悪天候の反動なのか知床で一番よさそうなホテルを探して予約した。

ロビーにはグランドピアノが置いてあってさすがの佇まい。ただ、チェックインが15時からでアーリーチェックインはできないようだったのでチェックイン時間まで約1時間半をロビーでくつろぐことにした。この天気だし、疲れてるのであまり無理はしたくなかった。

15時になってチェックインを済ませて部屋に行ってみたらすごく素敵で窓からウトロ港が一望できる。多分知床で一番展望がいいホテルだと思う。

しかし、海はすごく荒れていて波が防波堤を超えるくらいだった。

一人で使うには広すぎるくらいの大きいベッドに

アメニティなども完備されていてさすが知床一のホテル・リゾートと自負するだけあった。

部屋はすごく快適でまた大浴場やサウナも素晴らしくて3回くらい往復した。疲れが取れる!

晩ごはんはブッフェスタイルで全部で50品くらい用意されてたかな。知床の食材をふんだんに使った料理はどれも手を凝っていて美味しかった。ついつい食べ過ぎちゃうくらい。

部屋に戻ってからはリラックスモード何もせずゴロゴロ。たっぷり休んだら調子が戻ってきた。やっぱり長旅には所々ちゃんとした休憩を入れていかないとね。

生き返った!

2022北海道ツーリング5日目:女満別

2022年9月13日(火)

外からの物音で目が覚めて出てみるとテントの周りでエゾシカがウロウロしていた。だいたい親子の2匹で動いていて結構人馴れしてるので適度な距離を保ちながら悠悠自適に草を食べていた。エゾシカが起こしてくれる素敵なキャンプ場。

のんびりと荷物をまとめて稚内山林公園キャンプ場を後にしたのが朝7時。山林公園から眺める稚内市が素敵。それになかなかの規模感、最北端最大の都市で間違いない。

いつも宗谷岬に寄ってオホーツク沿いに向かってたので今回は今まで行ったことない道道1077号線に行ってみた。

この道も道道119号線と国道40号線のように何もなくてケータイの電波すら入らないけど森の中の緩やかなワインディング・ロードをのんびり走っていくのはなかなか気持ちいい。また距離的にもかなりショットカットになる。

国道239号線に入ってから道の駅さるふつ公園で休憩を挟んで大好きなオホーツクホタテラインを走っていたらたエサヌカ線への入り口が現れた。これは行くでしょう。

エサヌカ線は何回も走ってるので今回は初めて裏エサヌカ線に入ってみた。フラットなオフロードだが、草が伸びすぎて走りづらい。また真正面から巨大なキャンピングカーが!運よくすぐ前のほうに少しスペースがあったのでそこに退避して交差することができた。キャンピングカーが入るくらいのであれば道はそれほど荒れてないと思ってどんどん進んだら草がより茂てきて足にずっと当たる。また思ってたより道が長くてずっと続いてる。

前に進むと海岸沿いに並んで立てる木々がなくなって少し開けた所が出てきた。

黄金色のススキが美しい。まだ9月なのに北海道は秋の真ん中にあるみたい。裏エサヌカ線とは別にまた海岸沿いにも道があるっぽいけど釣りで来てる人の車が結構多かった。

裏エサヌカ線もずっと続くので途中で飽きて適当な所で右折したらそこはまだエサヌカ線だった。

一応エサヌカ線でも記念写真を一枚。この日の相棒はよくまとめられていて旅バイクとしての深い貫禄を見せていた。もう格好いい!

エサヌカ線で思う存分遊んで再び国道238号へ。いつもは誰もいない道を一人で寂しく永遠に走るのがこのオホーツクラインの醍醐味なのにこの日はどういうわけかたくさんの車で賑わっていた。近くで大きい工事でもやってるのか?

サロマ湖辺りでちょうどお昼時だったので以前調べといた北勝水産直売店へ。頼んだのはもちろんサロマ湖名物のホタテを使ったホタテバーガー!甘さが際立つホタテのパティは柔らかくて食感も素晴らしい。これはまた食べに行かなくちゃ。

ご飯の後はサンゴ草を見に能取湖へ。ひまわりまつりを失敗しているのでちょっと心配してたけど全然大丈夫だった。大丈夫というか今がピークな感じ。

次から次へとたくさんの観光客が来ていて多分この日のオホーツク海沿いでは一番人が集まってたかもしれない。

卯原内サンゴ草群落地からこの日の目的地の女満別湖畔キャンプ場までは約20分、着いたのが15時半くらいで少し遅めだったが、キャンプ場はそれほど混んでなくて好きな所に設営ができた。目の前に網走湖が広がっている抜群のスポット。

綺麗で町も近くて快適ですごくいいキャンプ場だが、一つだけいただけないのがあって…

それが蚊だった!設営していたら凄まじい数の蚊が集まってきて今まで経験したことがないくらい刺されてしまったので急いで蚊取り線香を買いにセイコーマートへ。残念ながらセイコーマートには蚊取り線香の扱いがなかったのでまた近くのドラッグストアへ行って蚊取り線香を手に入れた。そのおかげで女満別、大空町をかなり歩き回ったので結構詳しくなった。

この日は非常に暑いのもあったし、蚊取り線香を買いに結構歩いたのでもう汗で体がベタベタする。とりあえず蚊取り線香に火を付けといて先に温泉から入ることにした。

キャンプ場から徒歩5分くらいに湯元山水美肌の湯という温泉があって助かった。入浴料は440円と安いけどシャンプーやリンスなどが置いてないので持参して行ったほうがいい。風呂も広々してサウナもあって露天風呂もあったのでのんびり温泉を楽しんでたら遠くから雷の音が聴こえてきた。

海のほうだと思って安心してたら雷の音がどんどん近づいてきていきなり土砂降りの雨が降ってきた。ヤフー天気を確認してもこの周辺には雨雲が全くないのにすごく激しい雨。激しい分、降る時間はそれほど長くなかったので雨が止むのを待ってテントに戻った。

雲の間から綺麗な夕日が見えてまたその右側には激しい雨柱が!多分先程雨を降らした雨雲が移動してるのかも。あまり天気が安定しなかったので晩ごはんはセイコーマートのホットシェフの弁当を買ってきてテント内で食べた。雨のおかげで先程の蚊が全部いなくなってそれはよかった。

実はここに書いてる以上に町とキャンプ場を往復していて結構疲れたので早めに寝ることにした。が、…

2022北海道ツーリング4日目:日本最北端

2022年9月12日(月)

窓から注がれる光で目が覚める。どこからか鳥の鳴き声も聴こえてくる。なんの鳥だろう?大きい窓から見える何気ない雑木林が今自分がどこにいるのか分からせてくれる。時計を見るとまだ5時前、やっぱり北海道の朝は早い。

何時から寝たのかはよく覚えてないけど20年ぶりに手にしたダンス・ダンス・ダンスは昨日読んだかのように詳細に至るまでよく覚えていた。残念ながらいるかホテルの部分で寝てしまったけれど。いつかまた青い星通信社に行って続きを読みたい。

朝食は7時にいただく予定だったのでとりあえず外に出てみた。空気が気持ちいい。宿の隣に白樺の林があってここが北海道ということを強調してる。なぜか分からないが、白樺の木が好き。

宿から約200mの所に紋穂内駅跡地があるので行ってみたら何も残ってなかった。除雪の妨げになるから更地にしたらしいが、なにか一つ記念になるようなものがあってもいいのでないかと思ったけどここまで駅の跡地を見にくる人ってそんなにいないか。

土手から見える大きい木を印に歩いていったら約200mくらいで土手の道が終わっていた。そこから先はJRの線路管理用の敷地らしい。

見渡すかぎり人工的なものがあまりない。人もいない。これだけ広い空間に一人でいられる。この何もない贅沢。

できれば天塩川にも触れてみたかったが、川へアクセスできる道を探せなかった。星野さんに聞いたら釣り人が使う道があるらしいけど正確にどこから行けるのかは星野さんも分からないらしい。

紋穂内橋を渡って国道のほうに行ってみるとトウモロコシ畑が広がっていて遠くに民家が見えてきた。近所のスーパーでたまに買える北海道産のトウモロコシももしかするとここから来てるのかもしれない。

宿に戻ると星野さんが朝食を用意してくれた。なんとオシャレでヘルシーな盛り付け。もう見ただけで美味しさがよく分かる。

またこんがり焼かれた食パンがたまらない。この二日間はキャンプだったのであまりちゃんとした朝ごはんを食べてなくてこういう朝ごはん嬉しい。

支度して荷物をバイクに運んでたら星野さんが宿の看板猫アオちゃんが来てるのを教えてくれた。アオちゃんは野良猫だけど決まった時間に来て食事を取って日向で昼寝をしてまたどこかに出かけるらしい。アオちゃんに会えて嬉しい。

アオちゃんと星野さんらに挨拶をしてまた流離いの旅へ。

前日来た道をそのまま戻ってまたオロロンラインへ。去年とほぼ同じ所にバイクを停めてオトンルイ風力発電所で記念写真を撮った。2023年4月から建て替えの工事が始まるらしくてこの景色を見られるのは今年が最後。

お昼はノシャップ岬の漁師の家という食堂で食べたかったが、あいにくの定休日で去年と同じく樺太食堂へ。昨日蛇の目寿司で高くてウニ丼を食べれなかった反動でなのか二段式生ウニ丼という代物を頼んでしまった。これがすごい量で名前通りにご飯の中にまたウニが一層入っていた。それなりに頑張ったが食べきれず…申し訳ない。次からは大人らしく普通のうにいくら丼食べます。

ご飯の後はそのまま稚内山林公園キャンプ場へ。ここは無料キャンプ場なのに広々して快適でトイレや洗い場も綺麗に管理されてゴミまで捨てられる!やっぱりこういう所で北海道の懐の深さを感じる。

さっさと設営を終わらせて3日間溜まった洗濯物を洗いにコインランドリーへ。美深町で洗濯したかったけど町にコインランドリーがなくてできなかった。普段当たり前と思ってることが一歩外に出てみると当たり前じゃないことが多い。コインランドリーで洗濯を回すと終わるまで約1時間かかるので宗谷岬まで行ってくるとちょうどよさそう。

まずは白い貝殻の道から。

この道はいつ来ても気持ちがよくて走ってるとその景色の綺麗さに心まで洗われるような気がする。月曜日というのもあってほぼ貸し切りでこの絶景を楽しんだ。

白い道から宗谷岬に降りていくと道の両側に広がる宗谷丘陵がまた美しい。

あっという間に日本最北端の宗谷岬まで。この白い道から宗谷丘陵を走って宗谷岬まで行くコースはいつ走っても気持ちいい。雲が多かったせいなのかサハリンは見えなかったが、まるでこの宗谷岬の主のようなカラスと記念碑との写真が撮れたのでよしとする。

稚内市内のコインランドリーに戻ったらちょうど洗濯が終わっていたので洗濯物を回収してそのまま稚内温泉童夢へ向かった。

この宗谷温泉童夢も日本最北端の温泉らしい。観光よりは地元の方が集まる憩いの場だった。仕事を終えた漁師の方が多かった。施設は少し年季が入ってるけど広々していろんな種類の風呂があってサウナまである。また露天風呂からは海と利尻島、また夕日まで見れて最高に癒やされる景色だった。

キャンプ場で焚き火がしたくて近くのニコット稚内宝来店へ行ったら薪の取り扱いはないと言われて薪を求めて稚内中を探し回ってDCM稚内でやっと手に入れることができた。稚内ではDCM稚内が一番規模が大きくて取り扱う商品も多い。

薪を手に入れるのに時間かけてしまったので晩ごはんはセイコーマートでホットシェフの月見やきとり丼を買ってきた。さすがホットシェフ!サッポロクラシックとの相性もよかった。手抜き飯でもキャンプで食べるとそれがまた別格。

ご飯の後は苦労して買ってきた薪をひたすら燃やすだけ。これだけでもこんなに楽しい。

2022北海道ツーリング3日目:羊をめぐる冒険

2022年9月11日(日)

丘と言っても山の麓、夜は結構冷え込んだ。なんで湯たんぽを持ってこなかったんだ。9月初旬といえどもやっぱり北海道は甘く見てはいけない。

夜中寒さと尿意で目が覚めたけどなかなかシュラフから出る勇気がない。しばらく我慢してたが、やっぱり尿意が寒さに勝ってしまって外に出てみたら月が綺麗だった。十五夜だったのかな?月がとても明るくて星はあまり見えなかったが、それを超える美しさだった。

それでもやっぱり寒い。

とりあえず日が登ってくるのをじっと待つしかないけど昨夜薪を使い切ってしまったことを後悔する。他のライダーの方は朝から焚き火をしながらお湯を沸かしていた。そういう所で経験の差が出る!次来たら絶対薪のスペアを用意しよう。

6時が過ぎてやっとお日様が山から顔を出す。助かった!日があるのとないのとではやっぱり気温が全然違うね。北海道は関東に比べて朝が早くて平地では9月でも5時過ぎには日が登ってきてたけど山だとやっぱり日の出が遅い。

もう少し暖かくなるのを待ってから支度を始めてキャンプ場を後にしたのが8時半。去年だともう100km以上走ってる時間だが、急ぐ必要は何一つない。

とりあえず西に向かって道道224号線を走ってると芦別辺りの田んぼは収穫シーズンで黄金色に美しく染まっていた。風に揺られてる田んぼの真ん中をトコトコと走っていくのはなかなか気持ちいい。幸せだな。

約80kmを走って最初の目的地の北竜町ひまわりの里に着いたが、そこには何もなかった。今年のひまわりまつりは8月21日までだったらしくてまつりが終わるとひまわり畑は完全伐採されるらしい。旅先でのイベントの日程や定休日などはちゃんと確認したほうがいいけどまたこれはこれで面白いからよしとする。

時間的にちょうどよかったのでお昼を食べに留萌の有名寿司屋蛇の目さんへ。11時5分くらいに着いたらもうすでに5組くらい待っていた。また日曜日というのもあって道内ライダーさんも続々と集まってきたので週末は営業開始時間の11時辺りに来たほうがよさそう。

留萌っていつも通り過ぎてよく分からなかったが、かなり大きくてびっくりした。たぶんオロロンライン沿いでは一番大きいんじゃないかな。北海道回ってると街の大きさの概念が変わってしまう。自分の場合は信号が2つ連続してあると大きい街に感じられるが、その基準からすると留萌は大都市!

そんなこと考えながら30分くらい待ってたら呼び出されて店内へ案内された。メニューには美味しそうなものがたくさんあってその中でも礼文産バフンウニのウニ丼があって喜んだけどお値段なんと9,860円!えぇぇぇぇ…。これはさすがに高すぎるのでお店の看板メニューの蛇の目ちらしを頼んだ。

蛇の目ちらしは11種類の新鮮なネタが入っていてボリュームもたっぷりあるし、美味しい。またセットのあら汁が具もたくさん入ってあっさりしてすごく美味しかったので絶対頼んだほうがいい。

ルートを考えると留萌から北上したほうがいいけどもう少しオロロンラインを楽しみたかったので南下して増毛駅へ。留萌駅もたくさんの観光客で賑わっていた。実はここに来たのはこれが初めて。いつもこの前の道を素通りしていた。

実は留萌市と増毛町を繋ぐJR留萌本線が2016年に廃線になってその2年後に開業時と同じ広さに復元されて観光名所になったらしい。なんとアイロニックな。孝子屋の甘えび汁も美味しそうだったが、蛇の目ちらしでお腹いっぱいだったので今回はパス。

増毛駅を出て来た道を戻ってまた北上。実は国道239号線で名寄方面に向かうつもりだったが、なんと開いてるガソリンスタンドがなくてしばらくそのままオロロンラインを走ることにした。まだ50kmくらいは走れるけど日曜日に営業しないガソリンスタンドが多いのでできるだけ交通量が多い道沿いで営業中のガソリンスタンドを探すことにした。国道239号線は正直に何もなくてガソリンがあまりないまま走ったら遭難しそうなので…。

しかし、オロロンラインは最高すぎる!これぞ北海道って感じ。初日美笛キャンプ場に行きたくて支笏湖に向かったが、船に降りてそのままオロロンラインを走って稚内に行くのが北海道バイク旅の定石な気がする。

やっと苫前で日曜日に営業しているガソリンスタンドを発見!そういえば去年もここでガソリン入れたような気がする。北海道に来ると普段当たり前に思ってることが実は当たり前ではないことに気付く。

いつもありがとうございます。

ガソリンスタンドを出てそのまま北上して遠別町から右折して道道119号線に。そのまま何もない道を走って国道40号線に入り天塩川に沿って進んいく。北海道で何もない道をたくさん走ってきたけどその中でもこの道道119号線と国道40号線は「何もないベスト・オブ・ベスト」かもしれない。本当に何もなくて休憩を取るタイミングも場所もなくてそのままずっと走っていくしかなかった。

やっと音威子府で道の駅を発見してドライブイン!そんなつもりじゃなかったのにここまで約100kmをノンストップで走ってしまった。トイレ休憩を取ってから出発。音威子府もそれほど大きい町ではないが(むしろ道内で最も人口の少ない自治体である)、道道119号線と国道40号線を走ってきたのでなんかすごい人の営みが感じられてほっとする。

国道40号線をそのまま南下して美深町へ。国道から左折して予約してある宿へ向かってるけどこんな所に宿があるのか不安になるくらい何もない。ナビを信じて恐る恐る天塩川にかかってるこの橋を渡る。

お!何もなさそうな所にちゃんと「TOURIST HOME & LIBRARY 青い星通信社」があった!実は美深町に行ったのはこの宿に泊まりたかったから。美深町が村上春樹の「羊をめぐる冒険」の舞台のモデルとされてることも青い星通信を通じて知った。

そして美深町はまた、小説家・村上春樹の代表作の一つである『羊をめぐる冒険』の舞台である十二滝町のモデルになった場所ともいわれています。作中ではこの架空の町について「札幌から道のりにして二六〇キロの地点である」と書かれ、札幌からの行程は「旭川で列車を乗り継ぎ、北に向かって塩狩峠を越え」、さらに「もうひとつ列車を乗り換え」て「東に向きを変えた」先にあると説明されていますが、これは札幌と美深(正確には美深町の仁宇布地区周辺)の位置関係とピタリと符合します。さらに主人公が最後に乗り換えたその列車が走るのは「全国で三位の赤字線」とされていますが、かつて美深町には“全国一の赤字線”といわれた旧国鉄美幸線が走っていました。そうした記述の一つひとつから、作者が明言こそしていないものの、十二滝町とは美深町であることは疑いようがありません。

実際に美深町に行ってみると小説の中で村人を十二滝町まで連れて行ったアイヌ青年の苦労がよく分かったような気がした。

また築70年は超えてるこの建物は元官舎で実際人が住んだのはそれほど長くなくずっと長い間放置されたらしい。にも関わらずしっかりその形が温存されたのは細かい礫を固めた石煉瓦で作られたからだそう。リモデリング時にも強度を持つために既存の構造は一つも変えずそのまま使ったらしい。またこの石煉瓦が独特な雰囲気を出していて村木春樹の小説の中にでも出てきそう。

中に入ると真正面に青い壁とカウンターがまず目に入る。「青」がこの宿のメインカラーなのがよく分かる。木と濃い青が落ち着きをもたらしてくれる。

左側には書斎があって本棚に本がずらりと並んでいて一面は全部村上春樹とその関連書籍で埋まっている。自由に本を取ってあのソファで読んでもいいし、部屋に持ち込んで読んでもいい。この宿にはあえてテレビが設置されてなくて本を読むのに最適されている。

また書斎の横に電話ブースくらいのサイズのスペースがあってより集中して本が読めるのと窓から通っていくJR宗谷本線の列車を見ることができる。時刻表もおいてあるけど踏切が近くにあってその音で列車が来るのがすぐ分かる。

2棟の建物があって北練がパブリックスペース、南練にゲストルームが集まっている。北練と南練を繋げる通路に写真家岡田敦さんのユルリ島の馬の写真が展示されている。ユルリ島も以前から気になっていたが、岡田さんの幻想的な写真を見ているとますますユルリ島への興味が湧いてきた。

水脈(みお/Waterway)、火影(ほかげ/Firelight)、風笛(かざぶえ/Windwhistle)」の3つのゲストルームがあって今回利用したのは火影(ほかげ/Firelight)でこの部屋のみダブルベッドで他の2つはツインベッドが置かれている。

部屋はそれほど大きくはないが、必要なものが適切な場所に揃っていて使い勝手がいい。また一つ一つそのセンスがよくて全体がきれいにまとまっている。

寝室は大きいダブルベッドがほぼ占めている。それにまた大きい窓があってそこからの景色と光が気持ちいい。カーペットや寝具類も全部青で統一されている。落ち着く癒やしの空間。

宿の前には美深町が運営している牧草地が広がっていて無作為に置かれている牧草ロールがいかにも北海道らしい風景を演出している。その景色が気持ちよくてちょいと出かける。

天塩川に沿ってつながってる土手がちょうどいい散歩道になっている。見渡せる所にあまり人工的なものがない。美深町の面積は672.1km²と東京23区よりも少し広いのにその人口は約4,600人らしい。人より牛のほうが多い。

宿のすぐ近くを線路が通っていて200mくらいの所にJR宗谷本線の紋穂内(もんぽない)駅があったのだが、2021年3月12日に廃止になったらしい。

紋穂内辺りを歩いて回っていたらあっという間に夕食の時間になったので急いで宿に戻る。

ディナーは洋食スタイルで基本北海道、美深町の食材を使ったヘルシーな感じの料理だった。家庭っぽさもありつつオシャレ。

このハンバーグは胡椒が効いていてご飯が進む。また同時にお酒が欲しくなる美味しさがある。

ワインリストからアルゼンチン産のピノ・ノワールの赤ワインを注文してご飯のお供に。またオーナーの星野さんがいい話し相手になってくださって一緒にワインを楽しんだ。リーズナブルなのに味も香りもしっかりして美味しい。

星野さんは神奈川の小田原出身で元東京カレンダーの編集長で広告のコピーライターでも活躍してたらしい。やっぱりこの宿のブランディングやセンス、まとまり感がすごいのは星野さんの力が大きい。

〆は山崎のハイボールで。料理もお酒も美味しくて話も弾んですごく楽しい夜だった。最高の宿を見つけてしまったような気がする。

次は冬にも来てみたい。雪に埋もれた宿で何もせずワインを飲みながらのんびり本を読んでみたい。

2022北海道ツーリング2日目:星に手のとどく丘

2022年9月10日(土)

夜中波の音で目が覚めた。湖のすぐ側にテントを張ったから波の音がよく聞こえるのもあるけど明らかに大きくなっている。

外に出てみるとやっぱり湖が荒れている。風もないのにこの波はどこから来てるんだろう?不思議…完全に目が覚めてしまった。まだ5時前だけど北海道の朝は早い。管理棟の自販機から缶コーヒーを一つ買ってきて支笏湖の波を見ながら朝を楽しむ。こういう何もしない時間も北海道旅の贅沢の一つ。

6時を過ぎたら周りのファミリーキャンパーの皆さんもひとりひとりと起きてきたのであまり音を立てないように注意しながら撤収作業を始める。前回の北海道旅まではできるだけ朝早くから動きたい焦りみたいのがあったけど今回はちょっと違う。そんなに急ぐ必要がないことにやっと気が付いた。

それでも荷造りを終えてモラップキャンプ場を後にしたのは朝7時過ぎ、十分早いけどね。

とりあえず富良野に向かって出発。

恵庭市を過ぎた辺りで今旅初セイコーマートを楽しむ。やっぱり北海道来たらまずセイコーマートに寄らないとね。ちょうどいいボリュームの118円パスタと北海道限定ソフトカツゲンを買ってお店の前で朝ごはんを食べる。道端での食事が割と好き。旅してる実感がするから。

国道452号線から道道135号線に入ってしばらく山道を走っていくと急に平野が広がる。

そう。ここが富良野。富良野・美瑛エリアは北海道来るたびに行ってるので馴染みがあるというか、懐かしい!秋の収穫の匂いを感じながら農道を走っていくのはすごく気持ちがいい。

畑を抜けると景色が変わってくる。山を登っていくと遠くに十勝岳が見える。設営が終わったら十勝岳を見に行こう!

星に手のとどく丘キャンプ場の進入路はフラットな非舗装路だけど砂利が多くて滑るので特にオンロードバイクは注意が必要。キャンプ場内も傾斜があったり砂利が多かったりするので余計に力が入って危ない。

この星に手のとどく丘からの見渡す富良野の長閑な田園風景が素敵。

星に手のとどく丘キャンプ場は以前から以前から行ってみたかったキャンプ場の一つだったが、なぜかタイミングが合わなくていけなかった。どうしても行きたかったので今回は事前に日程を組んで予約まで済ませといた。

チェックインが13時からで、アーリーチェックインも11時半(500円の追加料金が必要)からなのに着いたのが10時半。とりあえず荷物だけ置いといて富良野・美瑛を回ってこようかと思ったけどなんか管理棟に人が集まって騒がしい。聞いてみたらキャンプ場に併設されてるジンギスカンレストラン「ひつじの丘」が11時からオープンらしくてそれを待ってる人集りだった。

計画を変更して11時にジンギスカン食べてから11時半にアーリーチェックインしてその後に富良野・美瑛を回ることにした。ジンギスカンは夜食べるつもりだったけどまぁいい。昼も夜も食べよう。

イチオシはサフォークジンギスカンらしいが、それは夜食べることにしてお昼はミルクラムに。脂身がすくないのであっさりして食べやすいし、飽きない。全くと言ってくらいクセがなくマイルド。お昼に食べるにはこのくらいがちょうどいいかもね。またこの景色がより美味しく感じさせてるのかもしれない。今まで食べたジンギスカンの中で一番美味しかった。

ジンギスカンを食べ終わったらちょうど11時半でアーリーチェックインを済ませたらオーナーさんが直接カートに乗せてサイトを案内してくれる。オーナーさんもそうだし、ここで働いているスタッフの皆さんがすごくフレンドリーでホスピタリティーに溢れていてビックリした。サービスがいい所のマニュアルによるものではなくて心からの親切さにちょっと感動した。こんなに楽しそうに仕事している人たちを久しぶりに見たような気がする。

このキャンプ場の特徴の一つは直火での焚き火ができること。もちろん決められた場所でしかできないけど久しぶりの直火に少し興奮した。ライダー専用サイトはオートサイトより比較的余裕があるけどハイシーズンや週末は予約が必須。

夜もひつじの丘でジンギスカン食べるので設営も最小限にして遊びに出かける。ちなみに夜のジンギスカンは宿泊するキャンパー限定。

キャンプ場を出て右折するとまっすぐな道が山までつながっている。Google Mapsにも一直線の道で登録されている。だけど実はベベルイ川にかかってる橋の周りがぐにょっと曲がっていて一直線ではないんだよね。ちょっと惜しい。

直線の富良野の農道を走り抜け道道291号線に入ると大好物なワインディングが続いていた。道幅は狭いけど絶妙なカーブが面白い。ただ、交通量が比較的多いので対向車には気をつけないとね。

まず向かったのは十勝岳 望岳台。駐車場に車がたくさんあったので皆さん望岳台を見に来てるのかと思ったら結構本格的な装備をして十勝岳に向かう方のほうが多かった。望岳台の景色でも十分見応えがあって満足したけどいつかは十勝岳にも登ってみたい。

望岳台を出て青い池を尻目に道道966号線を走って美瑛へ。青い池は何回か行ったことがあるけどやっぱり人工的なものは飽きが早い。美瑛の人気スポットは今まで何回も走り回ったので今回は特に行き先を決めずにふらふらしてたのに結局人気スポットに行ってしまう。だけどこのように何気ない風景が心に刺さる。やっぱり美瑛は美しい。

今回美瑛で一番大きい収穫はやっとマイルドセブンの木に出会ったこと。今まではここを目指すと必ず旧マイルドセブンの丘(いつの間にか「旧」が付いてる!)に案内されてこの木を見ることができなかったが、今回はふらふらしてたら偶然この木にたどり着いてしまった。嬉しい!

富良野・美瑛を堪能した後は天然温泉万華の湯へ。北海道はどこにでも日帰り温泉があって嬉しい。この万華の湯は広々していて露天風呂からジャグジーに壺までたくさんの風呂があってサウナも充実していて楽しい。疲れもしっかり取れてリフレシュできた。

キャンプ場に戻って晩ごはんまで少し時間があったので羊と戯れる。羊をこんなに近くでまじまじ見たのは初めてかもしれない。思ったより大きくてどっしりしていて迫力があった。後、よく食べる!

羊と遊んでたらちょうど晩ごはんの時間になったので食堂に向かったらススキが黄金色に染まっていて綺麗だった。北海道の秋を感じる。

ランチの時はお客さんでごった返しだった食堂もディナーは宿泊客のみなので比較的に空いていて快適。また食堂からの夕日が美しい。

ランチの時には飲めなかったビール。やっぱりここはサッポロクラシック!旨い!

この時のために温存してあったサフォークジンギスカンを頼んだ。ミルクラムに比べるともう少し脂身があって柔らかい感じ。同じくいやな臭みがまったくなくて美味しい。ランチのミルクラムが一番美味しいと言ったが、サフォークのほうがもう少し好みな気がする。最速でワールドレコードを叩き出すひつじの丘、恐るべし。

ご飯を食べ終わって外に出たら夕日が綺麗。天気のいい週末というのもあってキャンプ場は満場だったが、サイトことのスペース設定が広くてファミリーとカップル(?)、ソロ(ライダー)がしっかり別れているのでそれほど混み合ってる感じもなく快適だった。

これからは焚き火タイム。久しぶりの直火が楽しい。丘と言っても山の麓なので夜はやっぱり冷え込むね。焚き火がないと結構辛いかもしれない。なぜか知らないけど北海道で薪を買うと湿気てる場合が多くて火を育てるのが大変な場合が多い。それでも頑張って灰になるまで綺麗に燃やす。キャンプではこの時間が一番癒やされる。