EP094 Skellefteå

フィンランドのムオニオからスウェーデンのシェルレフテオーまで約450kmの移動。途中どこか寄れる所があるか探してみたが、あまりなさそうなのでそのまま走っていくことにした。ノルウェーやスウェーデンに比べるとフィンランドの方は人口密度が低い気がする。

昨日ホテルに着いた時から降り始めた雨が朝出発する時も止まずずっと降っていた。雨のせいで気温も10℃くらいと低め。それでもあまり凹まなかったのはロフォーテンとノールカップでいい天気に恵まれて最高の経験をしたから。ヨーロッパのライダーからもロフォーテンとノールカップがあれだけいい天気なのは本当に珍しいと言われた。やっぱり運がよかった。

フィンランドの道でシベリアを思い出す。寒さのせいなのか?

走っている途中小さい集落がいくつか出てきたけどみんな見事なくらい森に隠れていた。なんかすごく恥ずかしがり屋のように見えてかわいい。

寒すぎたので途中バイクを停めてダウンを出した。その間にすぐ蚊とハエ、ブヨが集まってきた。バイクに虫の残骸がたくさん付いているのでそれを目当てに来ていると全身黒い服のせいなのか私にもよく付いてくる。これだけは本当に嫌。いい景色があっても停まるとすぐこれだからあまり停まれない。

ダウンを着たらすぐ雨が止んできて晴れてきた。気温もぐんぐん上がってもう20℃くらいに!ツーリングあるあるだな。20℃にダウンはさすがに暑すぎるのでまたすぐダウンを脱ぐ。

スウェーデンの国境を渡ってもしばらく森が続いたが、やっと町が現れて道沿いのレストランを見つけたので寄ってみた。またこの辺はトラックやキャンピングカーで微妙に渋滞していたのでちょうどよかった。渋滞が解消されるまでここでご飯食べながらゆっくりしよう。

このレストランは珍しくビュッフェスタイルだった。料理の数はそれほど多くなかったが、一つ一つ丁寧に作られていて美味しかった。

ご飯を食べ終わったら渋滞もなくなってかなり快適に走れた。この橋を渡るとすぐ高速道路が始まってシェルレフテオーまですごく快適に走れた。ここからはもうよく知っているヨーロッパらしい街並みに変わってきた。

ホテルに15時ちょうどに到着してチェックイン。もうちょっと走ってもよかったかもしれないが、疲れないうちにホテルに着いて休むのも悪くはない。月曜日にストックホルムのDesmo Centerにエンジンオイル交換の予約をしてあるので着くのが早すぎても困るしね。

明日はスンツバルまで。

EP093 Muonio

いよいよノルウェーを離れる日。これから南下してフランスに向かうのだが、距離と時間的にスウェーデンを通って行ったほうが一番よさそう。ただ、スウェーデンまではまだ距離があるので途中フィンランドのムオニオで一泊することにした。こういう場合はまずGoogle Mapsでルートをシミュレーションしてそのルート上にあるよさそうな町を洗濯してHotels.comかBooking.comでホテルを検索してよさそうなホテルがあったら決める、もしよさそうなホテルがなかったらその次の町で探すようにしている。ムオニオは小さい町だが、ちょうどいい所にコスパのよさそうなホテルがあったのでそこに決めた。

ノールカップからムオニオまでは約490km。またノルウェーとフィンランドでは時差もあって1時間を返却しなきゃいけないのでいつもより少し早めの朝8時に出発した。朝から晴れて風もあまりないのですごく快適。昨日来た道をまた走って戻るのだが、それがなかなか楽しい。

ノールカップも風がないと水面が鏡のように風景を反射してくれる。海とは思えない静かさで美しい。素敵。

来た道をそのまま走ってAltaを手前に左折して南下して行く。ここはそれほど高くはないが、山岳地帯があって渓谷に川が流れていた。その大きいワインディング・ロードがなかなか楽しい。

登り切った所にちょうどいい駐車スペースがあったのでバイクを停めて休憩。もうそろそろ洗車したいけどこの辺はあまりセルフ洗車場がない。とりあえずウェットティッシュで少し吹いてあげた。虫の死骸がすごいことになっている…。

流れは結構激しかったが、綺麗な渓谷で見ていると気持ちがいい。

渓谷を過ぎてからは約200kmくらい森が続いた。森の中の真っ直ぐな道をずっと走っているが、風景があまり変わらないのでもう少し刺激が欲しい。ちなみにこの区間には町もお店もあまりなかった。ちょうど昼時でお腹が空いてきたが、お店が出るまで走るしかない。

やっと町が現れてよさそうなレストランを見つけて入ってみたら同じ道を走ってこの店に吸い込まれるように入ってきた人で結構混んでいた。最後にまたノルウェーの伝統的な料理が食べたかったが、ここはアメリカンダイナーがコンセプトのお店。食べれるだけでも感謝しないとね。

アメリカンダイナーなのにメニューには英語が書いてなかったので写真を見ながらフライドチキンを頼んだ。やっぱりフライドポテトは欠かせない。

また森の中を走っていくとフィンランドの国境が出てきた。検問やパスポートコントロールなどはなくてそのまま通過する。フィンランドに入国して一番変わったことは中央線が黄色から白になったこと。動画をよく見るとボーダーの手前から色が変わっていてそこからがフィンランド。

フィンランドもやっぱり同じように森が続いてあまり代わり映えしないが、面白いのは家がほとんど森の中に隠れていること。道から近い所にある家も必ず木の後ろに家があってまた森の奥にある家が多かった。これには何か文化的なベースがありそう。

しかし、ここから天気が崩れて雨が降ってきた。

そこからホテルはそれほど遠くなかったのであまり濡れずにホテルに着いてチェックインを終えたらそこからまた本格的に降り出した。ナイスタイミング。

ここはホテル以外は何もないのでとりあえずゆっくり休もう。

EP087 Bud

いよいよノールカップに向かって出発。まずオスロから約520km離れているThe Atlantic Roadを目指す。ここはbajaさんから教えていただいたのとノルウェーに行かれた方は必ず寄るらしくて以前から気になっていた。520kmと言ってもロシアや他の国と違ってノルウェーの高速道路は一般道路とはっきり分かれてなくて一般道路になったり高速道路になったりしていてまた制限速度も基本80kmが多くて長距離を走るにはなかなかキツい。とりあえずThe Atlantic Roadに向かって疲れたら途中どこかで泊まる感じで行くことにした。もちろん泊まれそうな所はGoogle Mapsでリストアップしてある。

オスロから離れるのがなかなか難しくてオスロから約100kmくらいまでは渋滞がずっと続いている感じだった。もう市街地がなくなってもいい頃なのにずっと街が続いている。これもまた不思議。それでも綺麗な湖が多くて癒やされる。ノルウェーには平野があまりないので家はほとんど傾斜地に経っていてそれが綺麗な緑の草原と合わさって絵画のような風景を生み出している。

そこからまたTrollstigenの近くまで進むと絶壁のような岩山が道の両側に並んでいてまたあちらこちらで高い所から巨大な滝が落ちている。また岩山の存在感もあまり現実味がなくてSF映画の中に入ったような感覚だった。

やっとバイクを停められるスペース(バス停)を見つけて記念写真を一枚。すごいスケールの景色なのにノルウェーではあまり大したことないのか展望台のようなものは一切なかった。また雲に隠れて写真ではその迫力があまり伝わらないのがもどかしい。

この日もずっと雨が降ったり止んだりしていてTrollstigenに行くのを辞めてまたその近くの川沿いのキャンプ場でテント泊の予定も辞めて急遽キャンプ場のキャビンを予約した。雨の日のキャンプはあまり好きじゃないので。

宿まではまたフェリーに乗る必要があった。フェリーは結構な頻度で運航されているらしくて約10分くらい待っていたら船が来てくれた。まず乗っていた車が降りてから乗船。

チケット売り場がなかったのでそのまま乗船したら係の人が来てモバイル端末でクレジットカード決済。船の規模もそんなに大きくないのですごく合理的。フィヨルド内は湖のようにあまり波がないので結束は要らなかった。

予約したキャンプ場に着いてチェックイン。こちらが予約したキャビンでシンプルだけどしっかりした作り。

中は二段ベッドと小さいキッチンがあってテレビや寛げる椅子まである。

キャンピングカーがメインで泊まるキャンプ場でテントを張る人はほとんどいない。ヨーロッパのキャンプ場はどこも似たような感じでちょっとしたリゾートのような所が多かった。自然と近いのんびりできるキャンプ場が多いと想像していたが、そのキャンプ文化が日本とちょっと違う。

キャンプ場内には船着き場もあって釣り船も運営しているらしいが、それにはあまり興味がなかったので写真だけ一枚。

趣味は違ってもかなり快適で過ごしやすいキャンプ場だった。

EP086 Oslo

カールスタードからオスロまでは約220kmとかなり近いが、前日夜から降り始めた雨がずっと続いている。オスロの宿はAirbnbで予約していてホストからは11時からチェックインOKと言われたので早めに出発した。雨はまだ弱かったので強くなる前に行こうと急いでホテルを出た。

しかし、走っているうちに雨はどんどん強まってノルウェーの国境に近付くとその勢いが増すばかり。スウェーデンでは平野が続いたが、ノルウェーに入ると山が増えて道が険しくなる。また速度制限が厳しくなって車の速度もかなり落ちてきた。速度違反の取り締まりが厳しくてその罰則金もかなり大きいらしい。雨も結構強くて早く行きたい所だがここは回りの流れに合わせてゆっくり進まないとね。

オスロの宿に着いた途端雷と一緒に雨は土砂降りに!本当に運が良かった。これはゴアテックスでも厳しそうな雨。オスロのシティセンターでは駐車場があるホテルがほぼなかったのでAirbnbで探したらこの宿が唯一家の前に駐車スペースがあったのでこちらに決めた。車は停められないけどバイクは停められる絶妙なスペース。

宿は4階にあってエレベーターがなくて荷物を持って上がるのが大変だったが、綺麗にリフォームされたお部屋ですごく快適。

後、センスが溢れるモダンなインテリアのリビングとキッチン、トイレやバスルームまで全てが素晴らしかった。この家はシェアハウスのような形でホストもここに住んでいて他のゲストもいるかもしれないことだったが、この日は他のゲストもなくてホストはバケーション中だったのでこの素晴らしい家を独り占め!これは本当に運が良かった。

洗濯を終えたらちょうど雨が止んできたのでオスロの中心街に行ってみた。天気が悪くてもたくさんの人で賑わっていた。

世界中のストリートフードを集めた所に行ってみるとお好み焼きと丼ものを売っていた。美味しいかな?どうなんだろう?

ノルウェーといえばトロール。お土産屋の前で集客をしていた。これがオリジナルの形なのか。

中心街をぐるっと回って遠くからThe Royal Palaceを見て宿に戻った。オスロはヨーロッパの他の首都に比べても結構落ち着いた感じで着飾らない自然な感じがよかった。

実はこの日オスロに向かったのはジャギョムさんと会うためだった。ジャギョムさんはロシアからフィンランドに渡って約1ヶ月間北欧を旅していてちょうど南に行こうとしている所で、私は西ヨーロッパを回って北上している所だったのでちょうどタイミングがよかった。最後にお会いしたのがロシアのエカテリンブルクなので約1ヶ月半ぶりの再会!すごく嬉しかった。

その間の話やお互いのオススメスポットや国、これからの旅のことでかなり盛り上がった。ここは韓国料理と日本料理の専門のお店でメニューも少し謎な感じだったが、この海鮮チゲ鍋は結構美味しかった。韓国でも日本でもこういう鍋は見たことないけど。

一ヶ月半ぶりなのでそのまま分かれるのが勿体なくて中心街にあるバーへ。

ここでまたフルーティーなIPAビールを飲みながらまた旅の話で盛り上がる。やっぱり旅は人との縁だよな。人に会うために旅を続けているように気がする。

ジャギョムさん、お会いできて本当に嬉しかったです。またどこかでお会いしましょう!

EP085 Ducati Arboga Italia Bike Center

日本から出発する時にFbのDesertXグループにこの旅のことを投稿したらたくさんの方がコメントで応援してくれた。その中でスウェーデンのクリストファーさんからスウェーデンに来たら自分のショップに寄って整備していけと言ってくれたのでオランダ辺りでクリストファーさんに連絡をしたら快く受け入れてくれた。ちょうどエンジンオイルの交換タイミングだったのでエンジンオイルとオイルフィルターの交換とタイヤが色々ダメになっていたので新しいタイヤも注文してもらってその交換作業も一緒にお願いした。

前回リトアニアで交換したMotozのTRACTIONATOR RALLZはなかなかいいタイヤでオフロードでの安心感と信頼感はすごかったが、フロントタイヤの減りの速いのとリアタイヤに亀裂ができちゃう問題はTRACTIONATOR ADVENTUREと同じだった。ADVENTUREの時は空気圧の問題だと思ったが、RALLZは空気圧低めでも亀裂ができてしまったので多分空気圧よりはリアの荷物の荷重を耐えられなかったような気がする。西ヨーロッパは道路の状態もよくてオフロードもあまりないので今回はピレリのSCORPION Rally STRにした。何だかんだ言ってもやっぱり一番汎用的でマルチパーパスで耐久性もあって信頼できるタイヤだと思う。

ヨンショーピングからItalia Bike CenterがあるArbogaまでは約260kmと比較的に近くてのんびり出発して約束した13時ちょうどにお店に着いた。

Italia Bike Centerという名前から独立系のバイクショップだと思っていたが、Ducati ArbogaというれっきとしたDucatiの正規ディーラーだった。ショップも長屋のように奥に長いタイプで写真で見るよりも全然大きかった。

一角にはDesertX専用スペースが!やっぱり君は可愛いな。

こちらが今回誘ってくれたクリストファーさん。このショップのオーナーでありながら他にも3店舗、Ducatiのショップを経営しているらしい!普段入れないワークショップを案内してくれた。店内に2つのワークショップを持っていてスウェーデン国内のDucatiディーラーの中で一番大きいらしい。綺麗に整理整頓されていていいお店なのがよく分かる。

こちらのサービスマネージャーの方が今回の作業を担当してくれた。

バイクが重すぎてメンテナンススタンドを立てるのは3人掛かりで。荷物下ろしてもよかったのに。

整備をしてくれる間にクリストファーさんがスウェーデンのオススメスポットやルートを教えてくれた。クリストファーさんはノールカップ(Nordkapp)に近い氷のホテルで有名なJukkasjärvi出身で北スウェーデンにすごく詳しかった。またここから約300km北にある彼の別荘やスノーモービル、釣り、狩り、オーロラの話で盛り上がってやっぱり冬のスウェーデンの楽しいかもしれないと思った。普通に零下40℃くらいまで気温が落ちるらしいが…。

約3時間ですべての作業が終了して最後は診断機でのテストと作業内容を書き込んで終了。もっと時間かかると思ったけど思ったより全然早かった。

それにクリストファーさんが気を利かせてくれてなんとタイヤの購入金額以外は全部タダにしてくれた!払おうとしても受け取ってもらえなかったし、それにTシャツにチェーンルブまでいただいちゃった。ああ!申し訳ない。本当にありがたい。この恩をどう返せばいいだろうか?

最後はDucati Arboga Italia Bike Centerの皆様と記念写真。お世話になりました!本当にありがとうございました!

その気持ちが嬉しくてカールスタードのホテルに行く間ずっと心が暖かった。