EP026 Bayankhongor

夜中雨が降るとの予報だったが、朝も雨が降っていた。それほど強い雨ではなかったので普通に出発した。今日の目的地はバヤンホンゴル、アルバイヘールからだと210kmとそれほど遠くない。実は昨日ちょっと疲れたのでオフ日のような感覚で目的地を決めた。少し、楽しく走ってゆっくり休もうと。

アルバイヘールを離れると雨はどんどん弱くなってほぼ止んできた。空はまだ曇りだが、それほど重そうな雲ではないのでもう大丈夫。

距離も近いし、雨も止んできて走るのが楽しい。西に行くほど少しずつ景色が変わってくる。山も多くなってまたその山の景色も日本とは全く違う。羊と山羊の群れがいると思ってバイクを停めて写真を撮っていたらその時ちょうど雲の間から日が出て羊たちを綺麗に光を当ててくれた。奥の思い雲とのコントラストが好き。

また大きく波を打ちながら登っていく道にもコントラストを生み出していた。もう少し季節が進んだらこの一帯は緑になるだろうな。その景色も見てみたかった。今も十分美しいが、緑だとまた違う種類の美しさがあると思う。

DesertXも撮ってあげたくていろんな角度から撮ってみたが、どれもしっくり来ず。とりあえず真正面からのかわいい顔を。こうやって見るとやっぱり荷物多いな。今度の長旅では徹底的に荷物を減らしてよりコンパクトにしよう。

もう少し進んだら今度は羊たちが道を渡っていた。道を渡るのも慣れていてこちの様子を伺って待ってくれるのを確信してから渡っていた。牛の場合はあまり周りの様子を気にせず渡る、または渡らず道のど真ん中に居座ったりして馬はそもそも車があると道を渡らない。モンゴルを走っていると動物ことの違いが分かってきて面白い。

山を登って行くとどんどん地形が激しくなる。気が一つもない山々がこれが砂漠の山というのを教えてくれる。チベットの山もこんな感じなのかな?いつかはチベットも行ってみたい。

多分これが最後の峠?登っていくRが知床峠を登ってるときの感覚に近い。今年はユーラシア横断の旅をしているから行けないけどやっぱり北海道行きたいな。シベリアやモンゴルの壮大な自然や景色も好きだけど北海道には北海道だけの良さと美しさがあって好き。

登り切ったら今度は降りていく。この爽快さ、伝わるかな?向こうは明るく晴れていてより気持ちいい。そこか少し進んだらもうバヤンホンゴルだった。本当あっという間だった。少し走りたい気持ちもあったが、次の町のアルタイまではさらに380kmなので色々厳しい。今日は良さそうなホテルを取ってあるのでゆっくり休もう。

Mazaalai Hotelに着いて受付に行ったらすぐ分かってくれた。Booking.comから予約されているのは一人だけだからすぐ分かったらしい。ホテルのチェックイン時間より少し早かったが、何も言わずすんなり受け入れてくれた。またホテルの地下駐車場にバイクを停めさせてくれて(その駐車場はあまり使われた様子がない)ランドリーサービスがないのに少しならいいですよと洗濯物を預かってくれた。特に受付を担当してくれたお姉さんは英語が堪能で話しやすい。

しかし、これだけ完璧なホテルに一つだけ大きな欠点があって施設内で使えるWifiがない!インターネットを使えない。シベリアの田舎のホテルでもWifiが使えてモンゴルでも速度が遅くても全てWifiがあったので全くその心配はしてなかったのでショックが大きい。実は午後は仕事で日本とテレビ会議の予定だったが…。

すごく困っていると受付のお姉さんが自分の仕事が終わったら家に帰って自宅用のモバイルWifiを持ってきてくれると。ただそれは20時以降になると。またこれがどういうシチュエーションなのかがよく飲み込めず、とりあえずチェックインを終わらせて部屋に行ってみるとこれがまた素敵な部屋だった。

気を取り直してまずお昼を食べに。この辺のレストランの情報はGoogle Mapsにもあまり載ってなくて迷ったが、ホテル隣のレストランに人の出入りが多かったので美味しい店に間違いないと思って行ってみた。

メニューはもちろんモンゴル語のみで写真もなかったので最初は食べてみたかったモンドル料理ボーズ(モンゴル風餃子)の写真を見せたらないと!他にモンゴル料理を検索しても一人で食べ切れそうなものがないんだよね。仕方なくGoogle翻訳のカメラ機能を利用してメニューとにらめっこ。なんとなく雰囲気で選んだのがこれ。出てくるまでどういう料理なのか分からなかった。キムチとポテトフライが加味されたラムの焼きうどんみたいな料理で新しい感覚のモンゴル料理なのかもね。しかし、山盛りで量がかなり多くてこれは一人で食べ切れる量ではなかった。お味は想像に任せる。

ご飯の後はインターネットができるカフェを探せたのでそこで3時間くらい仕事をさせてもらった。結局あれほど綺麗で居心地がいいホテルの部屋があるので昼間はあまり使えなかった。やっぱりインターネット大事だね。今はもう電気や水道みたいなものだからね。後、よりによって仕事の予定があった今日だったのが痛い。

部屋に戻ってのんびりしてたら8時がちょっと過ぎて受付のお姉さんが本当にプライベートのモバイルWifi端末を持ってきてくれた。これはもう有り難すぎる。日本の感覚からするとちょっと理解しづらいが、モンゴルの方は困っている人をみるととにかく助けてあげたい気持ちが大きくなるのかもしれない。

今日はゆっくり休めたし、明日からまた本格的に走っていこう!

“EP026 Bayankhongor” への 2 件のフィードバック

  1. Decheeee’s さんのブログとSNSを拝見するのが日課になりました(笑) モンゴルの人は優しいなぁ〜… とか 道路環境が悪い… や 山に木が全く無いやん… など世界はまだまだ知らないことばかりだと実感しています。環境や気候が目まぐるしく変わる厳しい状況さえも楽しまれていることかと思いますが、体調や健康に十分に気をつけて旅を楽しんでください! 荷物をたくさん積んで大陸を横断する姿は、DesertX本来の楽しみ方なんだと思います。同じDesertXオーナーとしても羨ましくも頼もしい限りです。
    あと余談ですが、wifi無いピンチや、この状況下で日本とオンライン打合せとは!妙に共感しました。国内での仕事の時は当たり前ですが、確かに どこにいても仕事はできるし飛行機や新幹線や車じゃなくても、バイクでもPCかiPadを持って旅に出て 必要に応じてオンラインできる!今さら気がつきました!
    それでは、引き続き壮大な旅を楽しんでください。

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    1. コメント、ありがとうございました。承認待ちになっていたのに気付くのが遅くなって申し訳ありません。DesertXは本当にいいバイクで大陸横断に最適なバイクだと思っています。毎日楽しませていただいています。そうですね。最近はネット環境さえあればどこでも仕事ができるような気がします。実は今の世の中は僻地や世界の果てでもインターネット環境が確保できたりしますね。もう少し投資すれば自前でも用意できます。今回はそこまではしなかったですが、世界どこでも仕事ができる可能性は十分あると思います。また引き続き旅を楽しんで更新も頑張ります!

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