EP013 Belogorsk

この日はビロビジャンからベロゴルスクまで約490kmの道のり。急ぎたい所だが、ある程度気温が上がってから出発したほうがいい。起きたのは朝5時くらいだったが、ブログを更新してから朝7時からやっているコーヒースタンドでアメリカノとソーセージパンで朝ごはん。また片付けや荷物の整理を終えてから10時くらいに出発した。気温は5℃くらいであまり寒さは感じない。

ビロビジャン市内を抜けてR297に入るとシベリア平野に白樺の森が広がっていた。また湿原が現れてまた白樺、この景色がたまらない。いつまでもこの景色が続くと思ったら

急に山道が現れた。これだけ広ければどんな地形が出てきてもおかしくない。しかし、走り出して約2時間少し休憩を取りたい所だが、休める場所がない。

やっとバス停を発見してバイクを停めた。ビロビジャンから西へ進むR279は本当に休む所がない。普通にここで生活している人たちは移動する時にどうするだろう?とりあえず喉が乾いたので水を飲んでいたら

ウラジオストクからここまで来て2回目見るバイク!平日だったからかもしれないが、ロシアではバイク乗りを見ることが少ない。まだ寒いのもあると思うけどね。あの彼は一度通り過ぎたのにまたUターンしてきて「大丈夫?助けが必要なのか?」と聞いてきた。ただ休んでいるだけと伝えると笑ってまたUターンして行った。機械トラベルなどで困っているのではないか心配してくれたよう。こういう人の優しい気持ちが力になってくる。

ご心配ありがとうございました。

山道が終わって開けてくるとまた目の前に白樺の森がやってくる。

走っていると次から次へ白樺の森がやってくる。この冬を連想させる美しいビジュアルはいくら見ても飽きない。ずっと見ていたい。

もう昼時でお腹が空いてきた所でカフェの看板を見つけて入ったら廃業したのか営業をやってない所だった。車が止まっていて煙突から煙も出ていたのでやっていると思ったが、残念。犬だけが激しく吠えていた。

またそこから1時間走ってやっと見つけたカフェ「Dom U Dorogi」。駐車場にたくさんの車が止まっているし、出入りする人もいて庭で記念写真を撮っているファミリーもいたのでここは間違いなく営業中だ。本当にヘロヘロで砂漠の真ん中でオアシスを発見したような嬉しさだった。

店内も賑わっていて空いているテーブルはひとつしかなかった。一つ空いていてよかった。

注文は安定のボルシチと

シャシリクライス!実は先日食べた料理の写真を見せながら注文をしたので同じメニュー。この店も料理がすごく美味しくて繁盛している理由がよく分かる。しかし、もう少しレパトリを増やさないとね。次はロシアの餃子(ペリメニ、ヒンカリ)と麺類(ラグマン)も頼んでみよう。

注文を取ってくれた方もすごく優しくて言葉が通じなくて慌てているのを優しく待ちながら色々理解してくれた。この旅を始めてからロシアで出会った方々はみんなすごく優しくて以前モスクワで感じたロシア人のイメージと全く違った。地域の違いなのかはよく分からないが、心が温まってくる。

ここで時間が1時間遅くなって日本と同じ時間帯になった。陸路での移動で時間帯が変わるのは初めてで不思議な感じ。なんかボーナスステージでアイテムをゲットしたような。

あと、ロシアは思った以上のカード社会で実はあまり現金を使わない。VISAやMastercardは使えないが、現地のプリペイドカードを活用しているらしい。なのでお店にもお釣りの現金をそれほど置いてない所も多くて5,000ルーブルなど大きい額の札を出すとお釣りがなくて困る場合もあるので気を付けてください。

ノヴォブレイスキーを過ぎるとこのようなパーキングエリアが出てきて安心して休憩できるようになった。お店などはないが、こうやって休めるだけでもありがたい。普段の生活の中で自分が当たり前と思ってたことが実は当たり前ではないと実感する。海老名SAが恋しい。

ベロゴルスクに近づくにつれてどんどん平野が広がって綺麗に地平線が目一杯入ってくる。これがシベリア平野か。

ベロゴルスクの市内に入っていくここは思ったより小さい町でどこか旧ソビエトの雰囲気が残っている。

町のガソリンスタンドで給油をしていたらアジア系の方がトラックに乗ってきて笑顔で歓迎してくれた。言葉はよく分からないが、表情が全てを語っている。そのトラックは日本の中古車で荷台などには○○商会とか電話などがそのまま残っていて普通の日本の田舎で遭遇できる光景で不思議な感覚。ガソリンスタンドのお姉さんも笑顔で会計を手伝ってくれながら歓迎してくれた。

予約したのはこの「Zolotaya Melnitsa Mini-hotel」。Yandex Mapsでの口コミがよかったので予約したが、かなり個性的な外観だった。ある種の歴史を感じる。

少し年季は入っているけど客室も綺麗で十分な広さで申し分ない。

洗濯物が溜まったのでフロントに行って置いてある洗濯機がないか聞いたら洗濯物を持ってきてと言われて持って行ったらランドリーサービスをしてくれるらしい。ここでもまた感動したのが、実際このホテルでそういうサービスをやっているのかやってないのかは分からないけど困っていることを助けてあげようと真剣に向き合ってくれるその心だった。絶対マニュアルではない。

一日頑張って移動したので冷たいビールが飲みたくてホテル近くのマガジーン(お店)を探しに出かけたらそこにも旧ソビエトのイメージがあった。自分では実際に経験してないが、ニュースや映画で見たような風景。

マガジーンもそのイメージで陳列台があってお客さんは商品にアクセスできずスタッフさんに欲しい商品を言うと出してくれるシステム。なかなか新鮮で強烈なイメージだったが、ちょっとハードルが高い。またここもお客さんでかなり賑わっていたので人が出ていくのを待って右奥のビールが欲しいと身振り手振りで伝えると笑いながら欲しい商品を探してくれた。この町の人たちは笑顔が多くて優しい。

極めつけはホテルのフロントで受付を担当している彼女。実は翌日は約560km離れているスコボロディノまで移動の予定だが、インターネットで予約できるホテルがない。予約しないで行って初日のような失敗を繰り返したくなかったのでダメ元で彼女に変わりに予約の電話をしてくれないかと頼んだら快く受けてくれて何回も電話をかけて予約を取ってくれた!もう感謝しかない。有り難すぎる。

自分がこの旅で求めていたものを毎日得られて、感じられているような気がする。

“EP013 Belogorsk” への 4 件のフィードバック

    1. まだ序盤なんですが、毎日がハイライトのような感じですごく楽しいです:-) 多分土産話は一日や二日では終わらないような気がします笑

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