EP023 Mandalgovi

Ducati Mongoliaから高速道路まではかなり近くてウラン・バートル市内の渋滞の中を走らなくていいから楽。この高速道路はチンギス・ハーン国際空港まで約34kmの延長だが、走っている車はそれほどなくて道も作ってそれほど経てないらしくてかなり綺麗で走りやすい道だった。トールゲートはあるが、人がいなくてそのまま通過した。モンゴルでは有料道路がちょこちょこあるが、バイクはだいたい無料。

空港を過ぎてから一回分岐があってそこを右折してからはマンダルゴビまでずっと直進の道が続いている。その両側に広がる砂漠の風景に心を奪われた。ここまで荒れ果てて何もない空間は初めてでまたそのスケールに圧倒される。こういう道が永遠と続いている。

途中道の横に広場があったのでバイクを停めて少し休憩。やっと自分がモンゴルを走っていることを実感した。遠くに見えるゲルが印象的だったが、走っていて見える人工物は道とたまに見るゲルが全てだった。

果てしなく荒野が広がっていて人よりも動物のほうが多い。

道は基本真っ直ぐだが、峠が現るとぐにょっと回って登って行くのだが、その差がまた面白い。ずっと夢見てたこのゴビ砂漠の中を走れることが嬉しくて気持ちが高ぶる。

実はこの道はポットホールだらけでバイクはなんとか避けることができても車では回避不可能のものも多い。なのでトラックなどがたまに変な挙動をするので追い越しの時は気を付けないといけない。

昼時を過ぎてもお店のようなものがなくてどこかでチョコバーでも食べようかと思った時に現れた食堂。

4軒くらい並んでいるのだが、何が違うのかが分からない。外からは中の様子が見えないのでもうどこか決めて入るしかない。

心を決めて勇気を出して入ってみたらお店の中が一瞬静かになった。お店のお母さんもお客さんも手を止めて話を辞めて私をじっと見ている。自分も何を喋ればいいか分からず立ていたらみんな自分のことをやり始めた。とりあえずお母さんが少し余裕ができるのを待って注文を試したが、全く話が通じない。こうなったら仕方ない。初日食べたモンゴル料理の写真を見せながら注文を試すも上手く伝わらない。多分この店にはその料理がないのかもしれない。見かねたお客さんが自分が食べているものが美味しいから同じものを頼んでみたいなジェスチャーをしたのでそれをお願いしたらなんとかオーダーが通った。

出てきたのは羊肉のスープに麺を混ぜて食べる料理。麺はトルティーヤを細く切ったような感じでスープは塩気が強くて濃厚な感じ。ずっと走りっぱなしで疲れた体に染みる味だった。

最初は動揺していたお母さんも帰り際には慣れてきたのか表情も柔らかくなってバイバイと挨拶をしてくれて嬉しかった。

ちなみにモンゴルではカード決済がかなり進んでいるらしくてこういう田舎のお店でも基本カード決済のようでお釣りがなかったのでちょうど金額分の紙幣で支払った。カードを使ってもいいのだが、ルーブルを両替したのがまだまだ残っていたので紙幣で。

店を出てまた南下して行く。たまにこのように馬や牛、羊などが草を求めて道を渡って行くが、みんなかなり痩せていた。冬を経てからなのか元々あまり食べる草がないなのか分からない。たまに道端に死んだ動物の残骸がそのまま残っていてここの環境が生き物にいかに厳しいのかがよく分かる。

いよいよマンダルゴビの町に着いた。ここも町に入る前に通行料を求めていたが、バイクは無料だった。今までなにもなかった所をずっと走ったのでこのくらい規模の町でもビックリする。ここが本当の砂漠のオアシスなのかもしれない。

味戸さんの奥さんにお願いして予約してもらったBurd Hotel。砂漠の中にこんな立派なホテルがあってビックリした。この3階立てのビルは多分この町で一番高い。1階にはコーヒーショップとマート、2階がレストラン、3階が宿泊施設になっていた。

たまたま同じタイミングでチェックインをして軽く挨拶をしたマックスさんと

マックスさんのアイリッシュ人の友だちとレストランでまた遭遇した。またこの旅のことや旅程、これからの計画などをはなしたらマックスさんからモンゴルでの旅のアドバイスをたくさんいただいて電話番号まで教えてもらって困った時に遠慮なく連絡するようにと。

Ducati Mongoliaの方々やEnkhturさん、マックスさんなどモンゴルにもまた心が暖かくて親切な方がたくさんいる。やっぱりこういう方々とお会いできるのも旅の楽しさの一つであると思う。

EP022 Ducati Mongolia

朝、味戸さん家族に挨拶をして砂漠へ出発した。二日しか滞在してないのにウルルン滞在記のような気持ちになってしまう。FORTEC Garage with Relax House Guesthouseは言葉その通りにリラックスして滞在できる暖かいゲストハウスに間違いない。

あ、砂漠に行く前にDucati Mongoliaに寄ってオイルフィルターとドレンボルトを買うことにした。Ducati東名横浜で購入したオイルフィルターはもう使い切ってしまって次のオイル交換に備えときたかった。中央アジアのほうはDucatiのストアが少ないので。

10時半くらいにストアに着いたが、人の気配が感じられない。Google Mapsに載っている番号に電話をかけても誰もでないな。一応営業時間が11時からになっているので信じて待ってみよう。

オープンを待っていたら黄色のDucati Scrambler 1100に乗った方が現れた。彼はchinzo.79さんで今日Ducati Mongoliaのフループツアーに行くのでそれに参加しにきたらしい。実はDucati Mongoliaが正式なストアオープン日が昨日で大きくオープニングセレモニーとパーティーをやったばかりらしい。

彼にステッカーを渡したら早速その場でフロントフェンダーに貼ってくれた!綺麗な車体に申し訳ない。

ストアはちゃんと定時にオープンした。なんの情報もなく計画したものでもないのにオープン翌日に訪問できて嬉しい。Ducati Mongoliaの方々も暖かく歓迎してくれた。一番右のEnkhturさんはなんと日本で6年間の留学経験があって日本語が堪能!

一階は展示スペースだが、昨日のオープニングセレモニーのためバイクは全てピットのほうに移動してあるらしい。ライディングウェアやアクセサリーなどは一階と二階に分けて置いてあった。Ducati Redがポイントカラーに入っているウェアもいいかもしれない。

ちょうどタンクパッドも売っていたのでオイルフィルターと一緒に購入した。日本で買い損ねてもうタンクは結構細かい傷が着いているが、今からでも少し守ってあげよう。

Enkhturさんがピットのほうも案内してくれた。天井が高くてインダストリアルな雰囲気がオシャレ。DesertXも2台くらい置いてあった。モンゴルに一番似合うバイクだと思う。

オーストラリアのPATRIOT CAMPERSのディーラーも兼ねてやっていてそのトレーラーも置いてあった。ヘビーデューティーで格好いい。やっぱりモンゴルにはこのくらいゴツいのが似合うと思う。

またストアの2階には各種キャンプグッズやアクセサリー類も販売していて約40社くらいとディーラー契約を結んで販売しているらしいが、その40社のライナップがなかなかセンスがいい。右側にはQUADLOCKがほぼ全種類揃えられている。もしウラン・バートルでQUADLOCKが必要になった際にはDucati Mongoliaへ。

後、Snow Peakのモンゴル代理店でもあるし、

UNIFRAMEやフェールラーベンも代理店でもあった。まさかモンゴルにこれだけの品揃えがあるキャンプ専門ショップがあるとは!これだけの品揃えのお店は日本でもなかなかないと思う。これは素晴らしい。またブランドや商品を選ぶセンスがすごい。

またオフィスのほうにも案内してくれたが、一々オシャレで格好いい。会議室は古いコンテナーを活用していて全体的に統一感を持ちながらも個性的で洒落ている。

会議室の中には巨大なモンゴルの地図があってEnkhturさんが色々ルートや地域の特性などを教えてくれた。昨日国営百貨店で欲しかったのがこういう地図だった。

それに帰りの際にはオープンの記念品までいただいて1.5Lの水筒に水も補充して写真撮影にスタッフさん総出で見送ってくださった。Ducati Mongoliaの方々には感謝しかない。

お世話になりました!

EP021 Life of Ulaanbaatar

明日からの本格的なモンゴルでの旅に備えて今日はウラン・バートルで用意する必要があるものを探して市内へ出かけた。味戸さんから市内に行くバスを教えてもらって500トゥグリク(約19円)を握ってバスに乗り込んだ。が、お金を入れる所がなくてタッチ式のカードリーダーがあるだけだった。運転手さんにバスカードがないことを伝えても伝わらない。とりあえず500トゥグリクを差し出したら渋々と受け取ってくれた。モンゴルもかなりカードやアプリ決済に進んでいてあまり現金を使わない感じだった。田舎はどうなのかはまだ分からないが。

バスに乗ってみるとなんか韓国のバスそのままだった。壁には韓国語のチラシやステッカーがそのまま貼られていて極めつけは韓国語の車両登録証まで付いていた。どういう仕組で韓国からモンゴルに渡ってきたかは分からないが、かなり急いでプロセスが進んだのかもしれない。本当い大丈夫だったのか心配になるレベル。

無事市内に着いて一番先に向かったのは両替専門のNew Euro Asia。銀行でも両替ができるらしいが、ハードルを感じたので両替所に行ってみた。残ったルーブルを差し出したら金額を確認してそのままトゥグリクに。16,650ルーブルを両替したら699,300 トゥグリクに。お金持ちになった気分だが、モンゴルの物価感覚が全くないのでどのくらい価値を持っているのか分からない。が、財布がパンパンで閉まらない。

次はUNITEL。味戸さんもこちらのキャリアを薦めてくれたので行ってみたら…

なんとネットワーク問題で番号の生成ができないから午後にまた来てと言われた。うむ、午後と言ってもいつ復旧できるのかよく分からないし、Mobicomに行こうか。ちなみにモンゴルではUNITELとMobicomが2強で電波の入りがいいらしい。

その前に国営の百貨店に。ここの6階でモンゴルのツーリングマップを売っている情報をいただいたのでそれを買いに行った。

外観は歴史ある伝統的な感じなのに内観は現代的で南国をイメージしている。国営と言ったので硬い感じかなと思ったが、そんなことはなかった。やっぱり寒い国なのでこういう暖かい南国に憧れがあるのかもね。

ColumbiaやTHE NORTH FACEにモンベルのショップまであった。モンベルのスーパーメリノウールのインナーも売っていて買うか迷ったが、これから暖かくなることを信じて当分はヒートテックで頑張ることにした。

6階に本屋があってそこに地図が置いてあったが、子ども用の壁に貼るようなものしかなくてツーリング用の地図はなかった。スタッフさんに聞いてもそんなのはないと。長いコロナ期間でその需要がなくなって作らなくなっているのかもしれない。残念。

気を取り直してMobicomのSIMカードを買いに。Google Mapsが教えてくれたMobicomのストアに行ってみたら…なんというか雰囲気が完全闇市。本当にここで作って大丈夫なのか?さっきのUNITELとの格差がすごい!SIMカードを買いたいと伝えたらこのお母さんの所に行けと言われて行ってみたら、失礼だけどコワモテな方でビビってしまった。パスポートと言われて渡したら手際よくあの端末に入力してほんの数分で完了してSIMカードを渡してくれた。実はすごい優しくてやり手のお母さんだった。しかし、終わったと思って外に出てインターネット接続を試してみるとつながらない。またお店に戻って話すとインターネットのためにはデータを別途購入しないといけないらしい。最初のやつは電話番号とSIMカードの発行だけだったらしい。電話番号とSIMカードの発行に3,500トゥグリク、データが5月25日まで使える7Gが7,000トゥグリク、日本円で約403円とすごく安い!

とりあえず通信環境は整ったのでご飯を食べに議会議事堂近くのModern Nomadsへ。ここはモンゴルに先に入ったユワンくんオススメのお店でモンゴル料理を現代的に新しく解釈して作るオシャレな人気スポットらしい。こういうオシャレな料理でもしっかり弾力があって力を感じる。味付けは少し強めだったが、美味しかった。

後、伝統的なモンゴルのミルクティーというのも頼んでみたが、これは普通の少し薄いミルクティーって感じ。ここのスタッフさんは英語ができて注文が楽。ロシアに比べるとモンゴルのほうが英語が喋れる人が多い気がする。それはウラン・バートル、モンゴルの首都だからかもしれない。自分も英語がすごく上手いわけではないが、それでもコミュニケーションができることがすごく嬉しい。

また議会議事堂前の広場に戻ってきた。朝はかなり曇っていたが、昼には少し晴れてきた。観光客も増えてきてモンゴルのカップルから写真を撮ってほしいと頼まれた。たぶんSonyのミラレスを持っていたのでこの人に頼めば間違いないと思っただろう。最大限バランスのいいアングルで撮ってあげたが、満足したのかな?

やっぱりこの建物と銅像は迫力があるね。

今日は警察関連のイベントがあるらしくて一般人は近くに行けず警察関係者だけ近くまで行って記念写真を撮っていた。少しイラッとしたが、仕方ない。その国にはその国なりのルールや文化があるので認めなくちゃ。

また議会議事堂の近くには「ソウルの道」というのがあった。モンゴルと韓国の経済的な結びつきは思ったより強くて韓国のすごい影響力を感じる。CUやGS25というコンビニ、Eマートというスーパーマーケットなど韓国系のお店もたくさんあって韓国料理屋も多い。実は韓国語を喋るモンゴル人も多いらしい。

次の目的地はKTM Mongolia!思ったより規模が大きくてビックリした。

店内に入ると…あれはバギーなのか?ピットような感じだが、明るくてオシャレ。

2階に上がるとここからは完全KTMの世界観。やっぱりこのオレンジは強いね。

店内は広くてたくさんの展示車と

ウェアやブーツ、プロテクターなどたくさんの商品があった。もしかすると日本のディーラーよりも扱っているものが多いのかもしれない。またフィルターやオイル、タイヤなどの部品も充実している。

チェーンクリーナーとルーブを購入した。まだ使っているのが残っているけど次いつ買えるか分からないし、チェーンメンテは欠かさずにやりたかったので。

バス停が探せなくて迷ってたら疲れてきたので帰りはタクシーで。実はタクシーで呼んでいいのか分からない。まあ要するに白タクで道で手を上げていると普通の車が止まってくれる。料金は言い値だが、値引きはできると思う。しかし、FORTEC Garageの住所が分からず、Google Mapsを見せても英語ベースなので現地の方は分からない表記らしい。結局味戸さんの奥さんに電話をして道を教えてもらった。運転手さんのスマホは電話専用でインターネットにつながらないらしい!Wi-fiのみで使っているそう。ちなみにこの方も韓国で5年くらい働いたことがあって韓国語が喋れた。すごい。

FORTEC Garageに帰ったらちょうど味戸さんたちがタイヤ交換作業をやっていた。これは自分ではできそうにないな。本当に硬そう。DesertXはチューブレスでよかった。

タイヤの交換作業が終わったDesertX。やっぱりMOTOZのTractionator Adventureは映える!また味戸さんが洗車までしてくださってまるで新しいバイクのよう。格好良すぎて痺れるね。

フロントもいい感じ。

後、リアショックアブソーバープロテクターと下のプラスチックのパーツのクリアランスが足りなくて深い段差などで上下のパーツがぶつかってプラスチックが摩耗する音が出てたのでワッシャーを2枚追加して2mmくらい浮くように調整してもらった。これで深い段差でも大丈夫なはず!

新しいタイヤを履いたらもう今すぐにでも走りたい気持ちで明日からのモンゴルでの本格的な旅が楽しみすぎて仕方ない。

EP020 FORTEC Garage

ぐっすり寝れた。8時間くらいは寝れたと思うけど多分この旅を始めてこんなにぐっすり寝れたのは初めてかもしれない。陸路で国境を超えることがあんなに大変なのを初めて知った。まあロシアという特殊な事情が影響する部分もあると思うけどね。とりあえずちゃんと食べてよく寝たので元気一杯!今日はウラン・バートルの味戸さんが運営している「FORTEC Garage with Relax House Guesthouse」に行くだけの予定なので気が楽。距離も240kmしかないからもう隣町な感じ。今日からFORTEC Garageに2、3泊しながらバイクの整備とモンゴル旅の詳細計画とルートを決める予定。

まずはホテルの朝食から。モンゴルはロシアの影響を強く受けていて道路の表示や交通ルールなどもロシアそのままだった。朝食にコーヒーの代わりに紅茶が出されるのもロシアのローカルホテルと同じ。

オムレツもオーダーを受けて作ってくれるので暖かくて美味しい。やっぱりこのホテルの料理は結構クオリティが高くて美味しい。もし次ダルハンに泊まることがあったらまたこのホテルに泊まりたい。

10時くらいにゆっくり出発をしてウラン・バートルを目指した。Guru Mapsの読みだと13時には着く予定だったので気楽に走っていたら目の前に次から次へ絶景が広がっていた。その景色は予想を遥かに超えていて雄大、壮大、壮観、もうそういう種類の言葉を全部付けても表現しきれない。それが一ヶ所や二ヶ所だけではなくてそういう絶景の中をずっと走る。これもまた世界どこでも見たことがない。こういう地だからチンギス・カンのような人も生まれたと納得。

ちなみにこの動画をアップロードして次の動画をアップロードしようとしたらGoogleから動画アップロードを停止されてしまった。この辺はインターネット環境がそれほどよくないので動画を刻んで数をたくさんアップロードしたら一日の制限数に引っかかったらしい。解除するにはチャンネルをより活性化させろと…。仕方なくTwitterやFbでお願いをしてチャンネル登録やたくさんいいねをしていただいたら無事解除できた。

ご協力いただいた皆様に感謝いたします。

モンゴルはロシアのように巨大トラックがそれほど多くないので少し道路幅が広い所でバイクを停めて写真を撮った。やっぱりドロンを用意したほうがよかったかもしれない。この壮大な絶景をちゃんと見せたかったが、力不足だ。

ダルハンを出た時はまだ2℃くらいで雨が少し降っていたが、峠のほうになると気温が0℃、マイナス2℃とぐんぐん下がる。こんな寒いのに雨が降るのが不思議だと思ったらそのうち雪に変わった。量はそれほどなくてまだ積もってないのでその前にこの区間を抜けようと思ったら今度は霧まで!こうなったらもう寒さも感じない。とにかく安全運転で。

やっと雪も霧も止んで気温も3℃くらいで暖かくなってきた。マイナスかそうじゃないかで体感気温が全く違う。また景色を楽しむ余裕が出てきた。

そろそろ給油のタイミングだったのでオクタン価95のガソリンを扱っているガソリンスタンドを見つけてバイクを停めた。ロシアと同じ形式かと思ったら人が来て直接入れてくれる!それにカードも使えてこれはもう楽ちん。満タンでお願いもできるしね。もしかするとモンゴルの方が韓国よりハイオクを扱うガソリンスタンドが多いかもしれない。またガソリンスタンドの数も多すぎるくらいで一つの小さい町でも2〜4個くらいガソリンスタンドがあった。ただ、ロシアではオクタン価95で約80円くらいだったガソリン代がモンゴルでは約150円くらいとかなり高い。最近モンゴルもインフレが激しいらしい。

順調に進んでウラン・バートルに到着したが、ここの交通状況には言葉が出ない。アスファルトには今まで見たこともない大きさと深さのポットホールがあるし(シベリアでもここまではなかった)、車はウィンカーなしに空きがあれば突っ込んでくるし、人は勝手に道を渡るし、渋滞は酷いし…ムンバイよりはマシだが、これもかなりのカオスだった。また空気がすごく汚くて排気ガスと何かの科学的な成分が混じった匂いに息がしづらい。こういう場所でバイクを乗るのは全く楽しくなくて辛いだけ。

やっとウラン・バートル市内を離れてFORTEC Garageの近くまできた。ここは大都会から少し離れて落ち着いていたので少し安心した。またローカルの雰囲気がたまらない。

無事FORTEC Garageに到着!やっと味戸さんともお会いできた。今までWhatsappでしか話してなかったのでどんな方か気になったが、すごく優しい方で暖かく歓迎してくださった。とりあえずバイクの荷物を全部下ろして整備しやすい状態にしておいた。

1ヶ月半までに送っといたMOTOZのTractionator Adventureとも再会できた。タイヤもモンゴルまでくるのに結構苦労したらしい。今履いているピレリのスコーピオンラリーはシベリアの道を走っている間に真ん中がいい感じにすり減ってちょうど交換タイミングだった。最初計画時は交換タイミングが少し早いのではないかと心配したが、そんなことはなかった。MOTOZのTractionator Adventureはどんな感じなのか楽しみ。

途中お昼を食べて行くつもりだったが、ウラン・バートルに入ってからもう飯所ではなかったので腹ペコ。味戸さんの奥さんに頼んでミートボールを作っていただいた。久しぶりのミートボールがすごく美味しかった。

味戸さんもご飯の相手をしてくださってこの旅のことやモンゴルのこと、ロシアのことなどを話しながら楽しく食事をすることができた。久しぶりに日本語を喋ると楽しい。

食堂は綺麗にまとまっていて清潔感が溢れている。テーブルが4つくらいあって窓側には景色を見ながらくつろげる大きいソファもおいてある。また薪ストーブがあってその柔らかい暖かさがたまらない。まさにリラックスできる空間。

カウンターの奥には業務用冷蔵庫があってビールやワインなどが入っていて自由に取り出して飲んで自分で飲んだものを記入帳に記入するシステム。気楽でいい。

部屋は4人部屋だが、まだシーズン前なので独り占めで使い放題。床暖房がしっかり効いて暖かい。久しぶりの床暖房が嬉しい。

外にはゲルもあってシーズンに入るとこちらも宿泊できるらしい。FORTEC Garageの周りにもまだゲルで生活している家が多くて自分がモンゴルに来たのを実感する。

ガラージの中はリニューアル工事が進んでいてシーズンに入る前には綺麗に仕上がるらしい。訪問時期が1ヶ月くらい早かったかもしれない。

FORTEC Garageからの景色。遠くに山の下くすんでいるビル群がある所がウラン・バートルで遠くから見てもあまり空気がよさそうには見えないね。盆地なので空気の流れが悪くて余計に空気の質が悪いらしい。明日は一日ウラン・バートル市内で必要なものを物色するつもりだが、ウラン・バートルのいい所を見つけられるかな?

とりあえず今日はFORTEC Garage with Relax House Guesthouseでリラックスして休もう。

EP019 Beyond the Mongolian border

朝5時に目が冷めた。昨日はしっかり休めたのですこぶる調子がいい。朝焼けが美しく晴れているので全てうまくいきそう。と自分に暗示をかける。今日はこの旅初めての陸路での国境超え。実は今まで一回も経験したことがなくてどんなものなのかワクワクするのと不安な気持ちが入り混じる。

二日間の滞在で国境超えの荷物検査に備えて全ての荷物を一旦出してパッキングをやり直した。量が多くても3ボックスやドライバッグ、タンクバッグ、バックパックなどバッグがたくさんあるので種類別に分けられてパッキングにはそれほど時間がかからない。ただ、ちらがっている荷物を見ると少し気が遠くなるだけ。

今日は移動距離はそれほど長くないが、何しろ国境超えがあってその時間があまり読めないのでできるだけ早めにホテルを出た。7時をちょっと過ぎたくらいだったのかな。ウラン・ウデ市内は既に朝の渋滞で混み合っていたが、市外への道は空いていたので難なく進むことができた。2日だけの滞在でも情が移ってしまったのがウラン・ウデを離れるのに少しセンチメンタルになる。

ウラン・ウデらしい壮大な景色が続いていて目は楽しいが、とにかく寒い。朝出発する時はマイナス3℃で日が昇るのにつれて気温も上がるのかと思ったら0℃と2℃の間を行ったり来たり…南に向かっているはずなのにね。グリップヒーターが付いていても指先の感覚がない。

また国境の町キャフタ(Кя́хта)まで約100キロの区間から道がかなり荒れてきた。今までのシベリアの道は荒れていても工事や補修もやっているかやる予定の所が多くそういう区間にはちゃんと速度制限や案内表示があったのにここには何もなくてただ放置されているように見える。たしかに行き来するトラックもそれほどなくて経済的な重要度が他の道路に比べて落ちるのかもしれない。

休憩ポイントがあったので少し休みながら凍った指を解す。シベリアでの休憩もこれが最後。国境が混んでいることを想定して早めに出たが、モンゴル国境へ行く車はそれほど多くなさそう。

いよいよキャフタに到着。国境の町だからか軍部隊や警察?政府関連の人が多いような気がする。服装は違くてもそれらしい雰囲気の人が多い。ちょっと緊張してきた。

ボーダーに入っていくと右側の車線にトラックが隙間もなく並んでいた。乗用車は左側の駐車場の方に行ってその奥に進むと2つに分かれてカスタムを通過するようになっていた。モンゴルの方の車にはロシアで購入したものがたくさん乗っていてそれを全て車から下ろして検査をしていたのでかなり時間がかかった。

検査の様子を見ながら待っていたら前の車の検査が終わってないのにロシアの税関職員が来てバイクを前に出すように指示をした。車の間を抜けて前に進むと建物と建物の間にバイクを停めると指示されたが、傾斜があって停めたらバイクが倒れそう。センタースタンドを出した方がいいのだが、荷物が多くて一人ではセンタースタンドを立てられない。税関職員にそれを伝えて手伝ってもらったら簡単に立てられた。すごいパワー!以前Ducati Hamamatsuでは3人かかりでやっとだったが、二人でできてしまった。そこから全ての荷物を開けて中身を検査、また薬はないのか聞かれたので薬を出したらこれはなんの薬なのかと細かく聞く。3人かかりで荷物を検査していてその厳しさがよく伝わってくる。

荷物の検査がやっと終わって少し安心した所でまた他の職員に呼ばれてカスタムと離れてメインビルの別室に移動した。そこからまたインタビューが始まった。どこに住んでいるのか、ロシアにはなんで来たのか?どこに行くのか?仕事はなんなのか?家族構成は?などなどかなり細かく聞いてそれを聞き終えたらまた上層部に電話で報告をしてきた。威圧感はあまりなくて結構フレンドリーな感じではあったが、こういうインタビューはあまり気分がいいものではない。30分くらいのインタビューが終わってやっと解放されてモンゴル側のボーダーへ。

モンゴルのほうは結構緩かったが、仕事が遅く時間がかかる。また窓口の前で順番を待っていると横から上から下からアグレッシブばモンゴルの方が入り込んで窓口の中に自分のパスポートと書類を投げ込んだ。カスタムの職員も投げ込まれたものを近い順で取って処理してたので自分も長いリーチを利用して一番奥に自分のパスポートの車両登録証を投げ込んで人が入らないようにしっかりガードをしてたらやっと自分のも処理された。強くならないと!モンゴル側では特に荷物の検査などはなかった。イミグレーションまで進んでまた順番待ち。ここはカスタムまでの入り込みはなかったが、やっぱり時間がかかる。

やっと全て終わって外に出ようとした時にまた停められてバイクを駐車しろと言われたのでバイクを停めたらモンゴルの闇両替さんが来てトゥグルグに両替しないかと聞かれたのでとりあえず5,000ルーブルだけお願いした。戻ってきたのは22万トゥグルグ。ウランバートルまで行くにはとりあえずこのくらいあればいいだろう。それをボーダーの職員が見ていてやり取りが終わると隣の建物へ案内された。責任保険への加入を求められて早速先ほど両替したトゥグルグで支払う。

これで全ての手続きが完了して自由の身になってモンゴルへ入国ができた!

ウラジオストクから4,000kmのシベリアの道を走ってようやくモンゴルにたどり着いた。道の上で経験したたくさんのことを思い出す。まあこの旅はまだまだ始まったばかりだし、そんなしみじみしなくていいと思うけどね。

キャフタから南下するモンゴルの道はウラン・ウデと似ているが、何となくより柔らかい感じがする。より牧歌的と言ったほうがいいのかな?放牧されている牛や馬、羊の数が多いせいもあると思うけど平野のなだらかな感じからも柔らかさを感じる。

道は空いていてシベリアのように巨大トラックがないので安心して路肩にバイクを停められる。走ってきた道を振り向いて写真を撮ってみた。あの山々を超えてここまで来たんだ。こういう草原も走りたいね。たぶんこの後、嫌でも走るはめになると思うが…。

ダルハンまでの道はほぼ真っすぐで迷うことはあまりないと思うが、途中からGoogle Mapsのナビがおかしい。周りに建物がないので地図上に表示されるものもないし、真っ直ぐな道なので変わるものがなにもなくて異変に気づいてなかったが、走っても走っても残り67kmと表示されるのでこれは何かおかしい。バイクを停めて見てみると電波が弱くてインターネットが切れていたのでそのインターネット接続が切れた時点でナビが止まったらしい。これは仕様的にかなりまずいな。Yandex Mapsはオフラインになっても地図のデータがなくてもディレクションだけは生きていて最終目的地まで案内してくれたけどね。モンゴルの荒野での迷子は生存に関わる問題なので即ナビをMaps.meに変更した。Maps.meの使い勝手はあまりよくないが、Google Mapsのような問題はない。後、制限速度も表示されるのでそれも助かる(正確さはちょっと落ちるけどね)。後でGuru Mapsの有料契約をした。モンゴルでは周辺のお店などの情報もGuru Mapsのほうが多くて正確だった。

今日のホテルはダルハンのMBM Hotel。ボーダーを超えてからBooking.comで予約した。Booking.comが使えてカードが使えてなんかやっと人権を得たような感じ。それにVPNを使わなくてもLINEやインスタグラム、Fb、Twitterが使える!自由世界に戻ったことを実感した。

Booking.comで予約できるダルハンのホテルが少なかったので仕方なく選んだホテル。無駄に広くて高い…。でもモンゴルでの初日だし、まあいいか。

リビングと寝室が別々でキッチンまで付いているゴージャス仕様。友だち呼んでパーティーもできちゃう。まだモンゴルには友だちがいないけどね。

晩ごはんはホテルのレストランで。周辺にあまりお店がなかったのもあったが、ちょっと疲れたので近場で済ませたかった。夜は飲み屋として営業しているらしいが、お客さんはそれほど多くない。周りのお店に比べるとちょっと高めなのかもしれない。

頼んだのはモンゴルの伝統的な麺料理。羊肉のスープを塩で味付けて刀削麺のような麺が入っていて弾力がある。味も食感もかなり力強さを感じる。寒さをぶっ飛ばしてくれるような力強さ。

それと牛肉の炒め料理。これも牛肉がかなり力があって歯ごたえがある。野生の力を感じる。気のせいかもしれないが、モンゴルの食べ物はすごくエネルギッシュで食べるとすぐ元気が出る気がした。美味しい。

また長い一日だったが、毎日が冒険で何が起きるか分からないから楽しくて仕方ない。明日はウラン・バートル!