BMW R1300GS

新しく我が家のライナップに加わったBMW R1300GS

納車されてから週末ずっと雨だったのであまり乗れず今週になってようやく400キロくらい乗ることができた。1300ccのエンジンからのパワーは素晴らしくてすべての領域において余裕がある。高速ではあっという間に軽々100キロを超えてしまうので速度の出しすぎには気を付ける必要がある。またその乗り心地はバイクではなくて高級セダンのような快適さがあってびっくりした。2気筒だけどシルキー6のような感じ。シベリアだったら1日1,000キロくらいは余裕で走れそう!

少し硬派なGS Trophy。ツーリングモデルは機能を盛りすぎているのとなぜかウィンカーがハンドルガードに付いていて転倒時に壊れそうだったのでスポーツモデルを選んだ。また20mm長いサスペンションストロークがオフロードでの走破能力を高めている。スクリーンだけツーリング用の長いやつと両脇のサイドスクリーンも追加した。これで防風性能もバッチリ。

エンジンガードも基本装備で付いているのでツアラテックの純正エンジンガード用補強バーだけ追加。

マフラーは純正オプションのアクラポビッチ。これで排気音がどのくらい変わったのかは触媒のせいで正直よくわからない。

純正の補助ライトも付けたけどフォグランプのような自分でスイッチオンオフはできずオートで暗くなったらライトが付くシステム。だから「補助」ライトと言っているらしい。

このスポーツモデルで一番気に入っているのはこのエンデューロキャストホイール。この質感とデザインはさすがBMWな感じでスポーティーさと高級感があって好き。

タンクバッグは純正の設定がなかったのでSW-MOTECHのPRO YUKON WPタンクバッグにした。防水はもちろん強力な磁石で簡単に固定されるので楽ちん。容量は6L。

パニアケースはLone RiderのMotoBags。軽量で容積に無駄がなくてアルミなどのハードケースに比べてもものがたくさん入る。ロングツアーにおいて軽さは正義。燃費への影響も大きいからね。

トップケースはBMW純正のものにしたが、これが思ったより重くてびっくり。上下に伸びったり中にUSB-Cポートやライトなども付いていて便利なんだが、もう少し軽くしてほしかった。

あとせっかくクレドールがあるから純正のような使い方ができるCHIGEE:AIO-6を導入。正直CarPlayでGoogle Mapsしか使ってないからオーバースペックではあるが、やっぱり快適。

しばらくはR12 nineTとR1300GSの2台体制でいく。

DesertXはどうしたのか気になる方もいらっしゃると思うが、その話はもう少しまとまったら別の投稿で。

2025北海道

秋になると心はもう北海道へ。もう何回行っているのか分からない。それでもずっと行きたい。

今回は北海道旅は大洗から。関東圏で一番近い港ではあるけど昼間に東京都心を走らないといけないのがネックなんだよね。次回からは遠回りでも千葉から行こうかな。

なぜか北海道に向かう日は雨率がかなり高い。アドベンチャーの始まりな感じ。

船旅には独特な余韻がある。

さんふらわあ号のこの青とオレンジのコントラストが好き。

降りるときは一番最後というのを分かっているのにいつもそわそわする。

北海道で真っ先に行くのは支笏湖。まずは挨拶からね。なぜこんなに支笏湖が好きなのか自分でもよく分からない。

初日は札幌のTezeさんへ。実はここに行くために札幌に行った。

何日も前からワインリストを吟味して選んだのはルーミエのモレ・サン・ドニ2019。久しぶり。

この日は鶏肉の気分だったが、私のために和牛ヒレ肉を用意してくれている気がしたので注文変更。ヒレステーキは裏切らない。

オロロンラインに沿って北上。ここからが北海道本番。

前々回人が多すぎて入れなかったすみれさんへ。オープン1時間前に付いたら一番乗りだった。シーズンが終わりかけているのあって。有名で人気なお店はやっぱりそれなりの理由があった。

以前からずっと行ってみたかった朱鞠内湖キャンプ場へ。

なぜか湖辺でキャンプをするのが大好き。

ここで湖の近くで設営できると思ったが、テントエリアとちょっと距離があった。傾斜の中で一番平地なところを探して設営。これも悪くないね。

朝起きると霧の中に。

霧はちょうど霧立峠まで。そこを過ぎると嘘のように晴れてきた。

オロロンラインはいつ走っても最高に気持ちがいい。その気持をもっと表現したいけど言語化が難しい。これはもう走ってみるしかない。

残念ながら利尻島は見えなかった。でもこの景色はたまらない。

そのまま北上して宗谷岬まで。宗谷岬の蝦夷鹿たちがちょっと馴れ馴れしい感じになっていた。前はすぐ逃げていたが、鹿も熊も人に慣れてきたんだね。

いつもの白い道。

またもや湖辺でのキャンプ。ヒルーバグのNiakはキャンプツーリングのために作られているような気がする。

クッチャロ湖の夕日は美しい。またDesertXも絵になるね。

もう最高すぎる。

ずっと時間帯が合わなくて行けてなかったレストハウスところ。今回は昼時に合わせていった。11時がちょっと過ぎた時間なのにもう満席。思ったより人気店だった。ホタテはもちろんのこと、ウニやイクラも最高だった。

特に狙ったわけではないけど行ったらサンゴ草が見頃だった。

いつもの見返り峠。ここからのこのビューが大好き。

またそこからの国後島。いつか国後島ツーリングに行きたい。

久しぶりに知床五湖に挨拶に。

知床の自然は愛そのもの。

北海道のこういう道脇に普通に落ちてくる滝が素敵。

武田さんの三色丼。夜ここで飲みたくて標津町に宿を取ったのにその日の夜の営業はなかった。ホームページには営業すると書いてあったのに…次からは電話でちゃんと確認しよう。

野付半島もかかせない。

ここが世界の終わり。

天に続く道に比べるとマイナーな天空への道へ。たまたま工事中でそのワイルドさが際立つ。

さくらの滝にサクラマスが一匹もいなかった。今年は戻ってくる鮭が少ないらしい。それでも滝は素敵だった。

相変わらずの神の子池の清らかさ。写真に反射が写ってしまって残念。実は神の子池は曇りの日がより美しい。

ここまで来たら摩周湖に寄らないとね。第三展望台からの景色が一番好き。

初めての屈斜路プリンスホテル。思ったより全然良くてまたその少し寂れている感じがまたたまらない。また思ったより宿泊者が多かった。

ずっと行ってみたかったフレシマ湿原。所々深砂利があってヒヤッとした場面もあったが、北海道らしい道と景色で大満足。

前はなかった松見大橋展望所ができてより楽にこの景色が撮れる。やっぱり素敵。

この後旭川に着いたらマシントラベルで北海道ツーリングは強制終了になってしまったけどそれも含めて北海道旅。また北海道に行く理由ができてしまった。

EP082 Kiel

oogle Mapsを開いたらなぜかキールにがリストに保存されていてちょうど真ん中の辺だったので悩まずキールのホテルを予約した。

ブレーメンからキールまでは約200kmとそれほど遠くなかったが、この日は風が強くてかなり走りづらかった。モンゴルやシベリアの突風に比べるとそれほどでもないが、瞬間的に突発に吹いてくる強風がバイクを隣車線まで押してしまう。いや、近い所に宿を取っといてよかった。もしこのままコペンハーゲンまで走ったらかなりキツかったかもしれない。

余裕を持って出発したはずなのに風を避けるために休まずに早く走ってしまってかなり早めにキールに着いてしまった。キールは素敵な湾岸を持っている港都市で景色も綺麗。第二次大戦ではここに潜水艦の工場があって連合軍の爆撃をかなり受けたらしい。そのせいなのか他のヨーロッパの都市に比べると比較的に新しい建物が多かった。

たまたま予約したホテルがキール駅直結のビルに入っていたので意図せずに駅内を徘徊してしまった。ドイツの駅はチケットがなくてもプラットフォームまでいけるようになっていた。自分もバイクで旅をしているのに列車を見るとより旅感が強くて自分も列車に乗ってどこか行きたい気持ちになる。自分でもちょっと意味が分からない。

駅ビルの中に本格的なケバブ屋があった。結構人気店らしくて行列ができていたが、そこに警官が並んでいて、これは恋する惑星の世界観過ぎて思わずシャッターを押してしまった。

自分も一緒に並んで看板メニュードネルケバブを頼んだ。すごいボリュームで食べ切るのが大変なくらいだった。これで5ユーロ、アムステルダムの物価に比べると激安!

ケバブを食べ終わってもチェックインまではかなり時間があったのでキール市内散歩へ。しかし、駅を出ると回りにホームレスや挙動不審な人、酒瓶と一緒に寝転がっている人などなど…かなり異様な雰囲気だった。また座り込んでヘラヘラしている人たちがあっちこっちにいるけどあれは酒に寄っている感じではない。多分ドラッグだと思うが、警察も見て見ぬふりをしていた。

この旅を始めてここまで治安が悪そうな都市は初めて見る。そういえば駐車場にもお酒の空き瓶が結構転がっていたな。

ここは普通に営業している駅前の大きいショッピングモールなんだが、落書きがそのまま放置されていてそれもちょっとビックリ。ヨーロッパのどこにも落書き?グラフィティ?はよく見るけどこういう商業施設はある程度管理されていたが、ここではちょっと違った。

またメインストリートのほうで大きくフリーマーケットをやっていたので行ってみるとたくさんの人で賑わっていた。行き来する人々の人種もかなりバラエティーがあった。観光客という感じではなくてここで生活している方が多い印象。

フリーマーケットの雰囲気も今までヨーロッパの色んな都市で見てきたものとは違ってかなり生活感が漂っていた。あまりドイツな感じがしない。

どんより曇った空のせいかな?なんか全てが寂しそうに見えて仕方ない。どこかロシアの地方都市のような雰囲気もするしね。

これ以上見るものもなかったのでとりあえず駅ビルに戻ってパブでギネスを一杯いただきながらちょっと休憩。キールの今の姿は色々と考えさせる。

時間になったのでチェックインを済ませてシャワーを浴びてゆっくりしたい所だが、

離れた所に停めたバイクが心配になって部屋の窓から見渡せる場所にバイクを移動した。雨に打たれてもすぐ目で確認できる所のほうがいい。

この後は外出はせずホテルの部屋にこもってブログの更新や写真の編集に時間を使って余った時間は久しぶりにYoutubeとNetflixを楽しんだ。夜はあまり出かけないほうがいいと判断した。

カテゴリー: Life

EP003 Landed in Busan, Korea

昨夜遅くまで奇声を上げつつ花札と宴会を楽しんでいたおばさん・おじさんたちが、何事もなかったように6時過ぎにはもう朝食の列に並んでいる。とにかく元気がすごい。こちらも負けじと並んで朝食を取り、ひと息ついていると、「予定より30分早く釜山港に到着するので下船準備を」とアナウンス。船まで気が早い。

荷物をまとめてロビーへ向かうと、すでに長蛇の列。皆さん行動が早い。下船もバイクは別動で、スタッフが車両甲板まで案内してくれた。

車両甲板の扉が開く瞬間が、いちばんワクワクするのかもしれない。

扉が開くと、スタッフが固定ベルトを手際よく外していく。無駄のない、丁寧な仕事ぶりだ。

下船すると外で Panstar 釜山のスタッフが待っており、税関検査場まで引率。バイクを検査場に置き、人だけ釜山国際フェリーターミナルの3階へ行って入国手続きを済ませる。外へ出ると再びスタッフが待っていて、先ほどの税関へ案内してくれた。——その前に保険オフィスで韓国内の自動車保険(1週間で約6〜7千円)と保証金(約1万6千円)を支払う。

税関の検査は本格的で、荷物をすべて下ろして X線に通し、気になるものは中身まで確認。職員はきっちり仕事をしていて頭が下がるが、実際に降ろして詰め直すのは自分なので、汗だくになる。

すべて終えて外へ出ると、大都会の混雑に圧倒される。車の進行方向が日本と逆なので身構えていたが、道幅が広く車も多いぶん、前の車の流れに合わせていればすぐ慣れた。むしろ細い路地に入ると一瞬方角がわからなくなる。まあ、そのうち慣れるだろう。

まず向かったのはバイク用品店。チェーンクリーナーとルーブを購入する。スプレー缶は船に持ち込めないと思っていたが、特に指摘はなし。飛行機と船でルールが違うのかもしれない。

店は小ぶりながら清潔で、必要なものはひと通り揃う。店員さんも丁寧で親切。最近の韓国のサービスの高さを感じる。

今回は MOTUL のクリーナーとルーブを選択。大手だし間違いない。

気づけば昼どき。食事に行こうとしたら、先にバイクがお腹を空かせている様子。まず給油へ。

韓国は不思議とハイオクを扱うスタンドが少ない。街には高級車が溢れているのに。Google マップは政治的事情で使いづらいので、NAVERマップやKAKAOマップなどローカルの地図アプリでハイオク取扱店を検索して向かう。

一般ガソリン(휘발유)はオクタン価91〜94、高級ガソリン(고급 가솔린〈ハイオク〉)は94以上と定められているらしい。

バイクがお腹いっぱいになったところで、今度は人間の番。

近くにテジクッパ(돼지국밥)の店を発見。釜山名物で、いつか食べたいと思っていた。

昼過ぎの微妙な時間帯で店内は空いている。日本だとランチとディナーの間は閉める店も多いが、韓国は開いていることが多い。

いよいよ実食。

豚肉の甘みとスープの辛みが合わさって、やさしく旨い。

食後は西へ。韓国では法律でバイクの高速道路走行が禁止だが、国道の規格が高く、体感は小田原厚木道路に近い。制限速度80kmの区間も多い。

ただし、休憩所や道の駅のような場所が少なく、休むタイミングとスペースを見つけにくい。駐車場付きのコンビニをやっと見つけて一休み。

この日の目的地は釜山から約70kmの晋州市(チンジュ市、진주시)。初日なので無理はせず、Booking.com で見つけた手頃で評判の良いホテルへ。

バイクを停めようとすると、支配人が出てきて屋根付きスペースに案内してくれた。ありがたい。

部屋もスタンダードダブルの予約だったが、アップグレードしてくれたようで、広く清潔で少し贅沢。

晩ごはん時になり、支配人おすすめの店へ向かったが、「料理は二人前から」と断られる。韓国の人気店では一人客お断りがあるのは理解しつつも、やっぱり少し寂しい。

プランBのスンドゥブチゲ専門店へ。店構えからして期待できる——Korea Traditional Groove!

スンドゥブチゲとビビンバのセットは、まさに本場の味。今回の旅で少しは痩せるかも、と思っていたが、この調子だとむしろ増えそうだ。

Prologue : It’s Time for a New Adventure

2013年。会社は黙って加速していた。誰もがそれを成長と呼び、私はただ次の便に乗った。
台北、バンコク、ニューデリー、モスクワ、キーウ、メキシコシティ、サンパウロ、ブエノスアイレス。スタンプは増え、地球は四周ぶん小さくなった気がした。

やることはどこでも同じだ。
ちゃんとしたホテルにチェックインして、朝は車でオフィスへ行き、会議室でコーヒーを飲み、資料を直して、夜はまた部屋に戻る。
旅というより、よくできた定規の上を歩くみたいな日々だ。まっすぐで、誤差がない。

いちばん長くいたのはインドだった。通算で五か月くらい。ムンバイの Taj Lands End。海風に塩気が混じる。
昼は連携先のオフィスを回り、夜はホテルの部屋でパソコンの光だけを頼りに仕事を続ける。オフの日は、休むと決めて、本当に休む。外へは出ない。エレベーターの匂いさえ、日常の一部になっていく。

ケーブルテレビでは少し古いヒーロー映画がよく流れていた。
私はそれを待ちながら、どこかで別の映画が始まるのを期待していた。
出張じゃないやつ。筋書きのない冒険。地図の端が少し破れているような旅。

ある夜、中華レストランで出てきたフォーチュンクッキーを割ると、小さな紙片が現れた。

Your “impossible” dream may become a reality.

その文を気に入って、今も財布の隅に入れている。角は少し丸くなった。触るたびに、微弱な電流みたいなものが指先を走る。

それから十年、僕は少しずつ現実の形を調整した。必要なものを足し、不要なものを引く。
そしてようやく、夢と呼んできたものが地平線の向こうから近づいてくる気配がする。
来月、バイクと一緒に日本から韓国へ、韓国からロシアへ渡るフェリーのチケットを買った。紙ではなく、メールの中にあるチケット。それでも十分だ。

計画はまだ柔らかい。触れると形を変える。
けれど想像は具体的だ。ロシアの広い大地。モンゴルの草原と砂漠。パミール・ハイウェイの細い線。シルクロードの古い風。
胸の内側で、小さなエンジンが静かに回り続けている。止め方は、たぶんもう忘れてしまった。